こわい。すてき。……な、まっつまっつ(笑)。@虞美人
2010年6月2日 タカラヅカ 張良先生が、こわくなってる。
1ヶ月ぶりに観劇した、『虞美人』東宝楽の日。
熱演だとは聞いていたけれど、張良@まっつはムラよりさらに……おっさんぼくなった気がした。
より胡散臭く、かつ軍師っぽくなったのかもしれない。
それがおっさんぽさに……つーか、ムラではもっと、美形寄りの役作りだったと思うんですが? 女子が好きな「軍師」という萌えジョブに相応しい美しさがあったと思うんだが。
まつださん、ノリノリっすね。楽しそうっすね。
でもって、それゆえになんかおっさんっぽいって……(笑)。
感情がわかりやすくなり、嫌ったらしさもUP。ナニあのもったいつけた喋り方!
「心の傷も増える」とか范増先生@はっちさんとの別れのシーンでは、苦悩っぷりもUP。
クールな張良せんせを見慣れていたので、その喜怒哀楽の派手さにびっくり。
いやまあその、所詮張良せんせなので、派手っつってもたかがしれてるんですが。
張良先生比では、かなり激しくなっているんだと思いまっつ。いやー、こわいわー。胡散臭いわー。(誉めてます)
まっつメイトからの報告で、張良先生がときに冷酷を通り越していたこともあったそうで。
劉邦@壮くんが「義兄弟を裏切れというのか」とうだうだ悩む場面で、「お決めになるのは漢王ご自身です」と突き放し、劉邦の「行こう~~♪」を聞いたあとににやりと笑うことは、ときにあった、わけで。まあ張良せんせ冷酷! ですわな、ここまでなら。
それだけではおさまらず。
「男と男の誓いを破れというのか」とすがる劉邦に対して、わらう、というのは、冷酷を通り越してますがな!
苦悩し惑乱する者を、自分をすがるように見る者を、笑うって、張良さんどんだけ……!
ドSまっつにときめく習性があってこそ、まっつファン。そんな張良先生を目撃したまっつメイトも「こわい」と言い、同じ濃度で「すてき」とゆーてました。そーなのよ、こわければこわいほど素敵なのよ、張良せんせ!(笑)
そんな行き過ぎた冷酷まっつを期待したんですが、楽日の張良せんせは熱演だったけれど、そっち方向ではなかったっす。どっちかっつーと、ハートフルだった(笑)。
そしてこれはまっつの習性かもしれないけど、千秋楽はよりニュートラルになるっちゅーか、基本に立ち返るよね。最後だから暴走するのではなく、きっちり勤め上げるというか。
楽も熱演だけど、その前の週くらいの方がさらにアツかったと聞き、さもありなん、と思いました。
今回の役がたのしくて仕方がないのは、起承転結があり、人生があるから。
脇役でそれだけの事象が描かれていることは、まずナイ。あっても相当稀。
二度とこんなことはありえないかもしれない、くらい稀。
未涼亜希、というひとりの役者が、ひとつの役を演じきる様を視ることが出来たから。
その場面限りの芝居ではなく、2時間半つながった芝居をしている。その2時間半で、彼の立ち位置も心も変化している。
それをじっくりともムラと東宝と2ヶ月掛けて、演じ抜いた。
まるまる1本つながった芝居、役というものを、大劇場ではじめて見られたんだ。
感じるのは、緻密な計算。
本能とかノリとか、そのときの感情とかで演じ、表現してしまうのではなく、まっつは緻密に設計図を引いて演じているように見えた。
や、どの役者も緻密に演技プランを作っているだろうし、またそのとぎどきの感情やノリを大切に演じていることはわかっているが、それを前提とした上でどっちかっつーと、計算派かなと。
わたしはほんとのとこ、計算に囚われないオサ様みたいな人が好きなので、まっつの内側に向かったよーな芝居は好みど真ん中ではナイんだが。
まっつを好きなので、彼の芝居も好きにならざるをえんとゆーか、「好みじゃないな、でも好き」というどーしよーもない事態に陥っている(笑)。
丁寧に感情を重ね、それを表現する技術を重ね、自分が引いたラインを堅実に歩く。
そのうえで、多少の振り幅はある。大きくはずれることはないが、ちょっと前後に揺らしてみたりして、ひとりだけで「今日はこうだったな」と思っていそうな感じ。
正しくライン上を歩くために、いつも下を向いているところが、もどかしくもあり、愛しくもあるかなと。
ゆるみなく真っ向勝負に「芝居」を作り上げてくる姿がいい。
張良という大きな役ゆえに、なんかまるっとまっつ……役者・未涼亜希が見えた気がした。
まあ、すべては勝手な思い込みと思い入れでしかなく、さらに、まっつがナニやったって好きでしかないわけなんだが。ファン心理ってすげえ(笑)。
それにしても、鴻門の会は面白いなあ。
張良先生ひとりでも、すげードラマっぷり。
台詞はなくても彼の戦いがとんでもない濃さで表現されている。
緊張してたりほっとしたり、威嚇したりまた緊張したり……台詞のやりとりはまさに丁々発止、言葉の剣と剣が金属音を鳴らしている。
そんななかで、劉邦と目配せしているのが好きだな。ナニおまいら目だけで語り合ってるんだ(笑)。
敵ばかりの宴にまぎれ込んで、味方はお互いふたりっきりなんだよねえ。
つか、劉邦は「あとひとり、呼んでいい」ときに、迷わず張良を呼ぶんだねえ。親友で弟分のハンカイ@らいらいではなく。武勇に頼るなら、剣で命を守って欲しいなら、ハンカイの方が役に立つだろうに。
それでも、劉邦が信じ、命を託したのは張良にだった。
あの濃いぃドラマが詰まった場面を夢中で眺めることができて、よかった。
映像には残らないからなあ。自分の海馬頼みですよ。
しかしまつださん、痩せすぎじゃないっすか。
頬の削げ方がハンパなくて、びびりました。
そのよりシャープになった輪郭に、ムラよりさらにキツいラインの眉を描いて、張良さんのときはそれでもいいけど、フィナーレのチャイナスーツの男。
こ、こわっ(笑)。
古代中国化粧のまま、現代人やってて、しかも役が役だったりするもんだから、悪魔顔になってる。
頬は削げてるわ、目は切れ長だわ、眉は悪人眉だわ、唇だけ不自然に紅いわで。
爬虫類っぽいクチを開けて、ぱかーっと笑われると、こわくてしょーがない。
やーもー、かっこいいわあ。(処置ナシ)
その切れ長悪魔顔のまま、サヨナラショーでは『EXCITER!!』やってたりするしねー。
いいなー、もー。
張良先生万歳。
1ヶ月ぶりに観劇した、『虞美人』東宝楽の日。
熱演だとは聞いていたけれど、張良@まっつはムラよりさらに……おっさんぼくなった気がした。
より胡散臭く、かつ軍師っぽくなったのかもしれない。
それがおっさんぽさに……つーか、ムラではもっと、美形寄りの役作りだったと思うんですが? 女子が好きな「軍師」という萌えジョブに相応しい美しさがあったと思うんだが。
まつださん、ノリノリっすね。楽しそうっすね。
でもって、それゆえになんかおっさんっぽいって……(笑)。
感情がわかりやすくなり、嫌ったらしさもUP。ナニあのもったいつけた喋り方!
「心の傷も増える」とか范増先生@はっちさんとの別れのシーンでは、苦悩っぷりもUP。
クールな張良せんせを見慣れていたので、その喜怒哀楽の派手さにびっくり。
いやまあその、所詮張良せんせなので、派手っつってもたかがしれてるんですが。
張良先生比では、かなり激しくなっているんだと思いまっつ。いやー、こわいわー。胡散臭いわー。(誉めてます)
まっつメイトからの報告で、張良先生がときに冷酷を通り越していたこともあったそうで。
劉邦@壮くんが「義兄弟を裏切れというのか」とうだうだ悩む場面で、「お決めになるのは漢王ご自身です」と突き放し、劉邦の「行こう~~♪」を聞いたあとににやりと笑うことは、ときにあった、わけで。まあ張良せんせ冷酷! ですわな、ここまでなら。
それだけではおさまらず。
「男と男の誓いを破れというのか」とすがる劉邦に対して、わらう、というのは、冷酷を通り越してますがな!
苦悩し惑乱する者を、自分をすがるように見る者を、笑うって、張良さんどんだけ……!
ドSまっつにときめく習性があってこそ、まっつファン。そんな張良先生を目撃したまっつメイトも「こわい」と言い、同じ濃度で「すてき」とゆーてました。そーなのよ、こわければこわいほど素敵なのよ、張良せんせ!(笑)
そんな行き過ぎた冷酷まっつを期待したんですが、楽日の張良せんせは熱演だったけれど、そっち方向ではなかったっす。どっちかっつーと、ハートフルだった(笑)。
そしてこれはまっつの習性かもしれないけど、千秋楽はよりニュートラルになるっちゅーか、基本に立ち返るよね。最後だから暴走するのではなく、きっちり勤め上げるというか。
楽も熱演だけど、その前の週くらいの方がさらにアツかったと聞き、さもありなん、と思いました。
今回の役がたのしくて仕方がないのは、起承転結があり、人生があるから。
脇役でそれだけの事象が描かれていることは、まずナイ。あっても相当稀。
二度とこんなことはありえないかもしれない、くらい稀。
未涼亜希、というひとりの役者が、ひとつの役を演じきる様を視ることが出来たから。
その場面限りの芝居ではなく、2時間半つながった芝居をしている。その2時間半で、彼の立ち位置も心も変化している。
それをじっくりともムラと東宝と2ヶ月掛けて、演じ抜いた。
まるまる1本つながった芝居、役というものを、大劇場ではじめて見られたんだ。
感じるのは、緻密な計算。
本能とかノリとか、そのときの感情とかで演じ、表現してしまうのではなく、まっつは緻密に設計図を引いて演じているように見えた。
や、どの役者も緻密に演技プランを作っているだろうし、またそのとぎどきの感情やノリを大切に演じていることはわかっているが、それを前提とした上でどっちかっつーと、計算派かなと。
わたしはほんとのとこ、計算に囚われないオサ様みたいな人が好きなので、まっつの内側に向かったよーな芝居は好みど真ん中ではナイんだが。
まっつを好きなので、彼の芝居も好きにならざるをえんとゆーか、「好みじゃないな、でも好き」というどーしよーもない事態に陥っている(笑)。
丁寧に感情を重ね、それを表現する技術を重ね、自分が引いたラインを堅実に歩く。
そのうえで、多少の振り幅はある。大きくはずれることはないが、ちょっと前後に揺らしてみたりして、ひとりだけで「今日はこうだったな」と思っていそうな感じ。
正しくライン上を歩くために、いつも下を向いているところが、もどかしくもあり、愛しくもあるかなと。
ゆるみなく真っ向勝負に「芝居」を作り上げてくる姿がいい。
張良という大きな役ゆえに、なんかまるっとまっつ……役者・未涼亜希が見えた気がした。
まあ、すべては勝手な思い込みと思い入れでしかなく、さらに、まっつがナニやったって好きでしかないわけなんだが。ファン心理ってすげえ(笑)。
それにしても、鴻門の会は面白いなあ。
張良先生ひとりでも、すげードラマっぷり。
台詞はなくても彼の戦いがとんでもない濃さで表現されている。
緊張してたりほっとしたり、威嚇したりまた緊張したり……台詞のやりとりはまさに丁々発止、言葉の剣と剣が金属音を鳴らしている。
そんななかで、劉邦と目配せしているのが好きだな。ナニおまいら目だけで語り合ってるんだ(笑)。
敵ばかりの宴にまぎれ込んで、味方はお互いふたりっきりなんだよねえ。
つか、劉邦は「あとひとり、呼んでいい」ときに、迷わず張良を呼ぶんだねえ。親友で弟分のハンカイ@らいらいではなく。武勇に頼るなら、剣で命を守って欲しいなら、ハンカイの方が役に立つだろうに。
それでも、劉邦が信じ、命を託したのは張良にだった。
あの濃いぃドラマが詰まった場面を夢中で眺めることができて、よかった。
映像には残らないからなあ。自分の海馬頼みですよ。
しかしまつださん、痩せすぎじゃないっすか。
頬の削げ方がハンパなくて、びびりました。
そのよりシャープになった輪郭に、ムラよりさらにキツいラインの眉を描いて、張良さんのときはそれでもいいけど、フィナーレのチャイナスーツの男。
こ、こわっ(笑)。
古代中国化粧のまま、現代人やってて、しかも役が役だったりするもんだから、悪魔顔になってる。
頬は削げてるわ、目は切れ長だわ、眉は悪人眉だわ、唇だけ不自然に紅いわで。
爬虫類っぽいクチを開けて、ぱかーっと笑われると、こわくてしょーがない。
やーもー、かっこいいわあ。(処置ナシ)
その切れ長悪魔顔のまま、サヨナラショーでは『EXCITER!!』やってたりするしねー。
いいなー、もー。
張良先生万歳。
コメント