不思議な光景だ。

 電車の釣り広告に、贔屓の名前がある。
 「MISS 2010年 8月号」に、「未涼亜希」の名前があるんですよ。

 「今、宝塚がアツイ!」という特集、第3回目は花組、つーことで、まとぶん、えりたん、みわっち、まっつ、まぁくんという顔ぶれが載っている。

 なんか、しみじみと、不思議だ。

 電車の中に、まっつの名前があるなんて。

 
 なにしろまっつなので、一般の電車に広告されるような一般雑誌に載ることは、ほとんどナイのですよ。
 ヅカとか演劇とか、もともと関心のある人しか見ない・手にも取らない雑誌ではない、まったく畑違いの情報媒体に、載ること。
 過去にはあったのかもしれないが、わたしがファンになってからは、一度もない。……多分。

 わたしが2004年から買い続けている某雑誌はタカラヅカのページがあるんだが、2010年の6月現在まで78回の掲載枠があったにもかかわらず、まっつは一度も載っていない。まとぶん、壮くん、みわっちは3回以上載ってるし、めおちゃんも載ってるけどな。組は違うけど似たような立場かも?な人たち(番手ではなく番目で呼ばれる人たち)も、複数回載っていたりするけどな。
 でも、まっつは載っていない。
 ヅカ雑誌以外に掲載されるジェンヌは、雑誌側からの指名ではなく、劇団から選ばれていることが多い。そりゃそーだ、雑誌側は「宝塚歌劇団」というブランドを求めて取材依頼をするのであって、個々の商品に興味はない。
 だからブランド側が、「売りたい」と思っている商品……生徒をピックアップするのは当然。
 貴重な宣伝機会を劇団が無駄にするよーな人選はしないだろう……ってことで、売る必要のないまっつが選ばれないのは、わかっていた。
 毎年制作発表(とか、囲み取材)が行われていた『宝塚巴里祭』に主演してなお、まっつのときだけ会見ナシにされたくらい、「売る必要はない」と劇団に烙印を押されている人ですから(笑)。

 それがもお「当たり前」になっていたので、ここで外部の雑誌掲載にもぐり込んでいることが、とても不思議、新鮮な驚きなんですよ。

 「花組」という枠でなにかしら掲載されるときは、5年前からずーっとみわっちまでだったはず。メンバーがこの5年間どう替わって、退団だの組替えだの、出たり入ったりしていても、みわっちまで。
 他組がどう変わろうと、花組では、なにかあれば、それはみわっちまで。劇団発売のポストカードが物語るよーに(笑)。←花組だけ、何年も男役のポスカは新規メンバー投入なしっす。

 みわっちが最終ラインだというより、まっつがストッパーになっているんだとは、思ってますがね……遠い目。

 ストッパーだったはずなのに、前回からプログラムにインタビュー載せてもらったりして、わずかに変化があったわけなんだが、外部雑誌にも混ぜてもらえるとは、思ってなかった。
 
 素直に、ただ、うれしい。

 みわっち以上の人たちは、外部雑誌の取材も今までにいくらでも受けているし、何度も掲載されている。
 また、まぁくんはこれからいくらでもこういう機会に恵まれるだろう。

 でもまっつは、ぶっちゃけ最初で最後かもしんないしっ。や、わたしが知らないだけで最初ではないのかもしれないが、最後かもしんないのは変わらないしっ。

 車内広告に感動して、思わず写真撮ろうかと思ったよ……。
 携帯のカメラなんぞで撮っても、肝心の名前が読める精度で写らないだろうと思い、考え直したけれど。

 
 ほとんどの人がなんの興味もなく、目にも留めないとしても。
 一般の広告にまっつの名前がある、その事実に感動して、電車に乗るたびに感慨深く眺めているのですよ。

 
 え。
 肝心の、雑誌記事についてですか?

 まっつはまっつでした。
 相変わらず、表情の少ない人だ……。「歌劇」や「GRAPH」と同じ、どのポートレートでも同じ顔してるっすよ……(笑)。

コメント

日記内を検索