演出家と贔屓と、好悪と利害と。@2010年宝塚歌劇ラインアップ発表
2010年6月11日 タカラヅカ たとえば、小池先生。
彼の演出力を素晴らしいと思い、観る価値のある作品を創る人だと思っている。
世界征服をたくらむ悪役が必ず出てくる、彼のオリジナル作品はかなりアレなんで置くとしても、原作付きとか翻訳ミュージカルなら、安心して初日を待てる演出家だと思う。
イケコの作品は、わたしにとってはネズミの国のアトラクションに近い。
バイオリズムに合っているというか、ひとの五感をアップダウンさせる術に長けていると思う。
だから観るのはたのしい。観ている間、わくわくできる。
が、根っこのところで彼とは相容れない場合が多く、楽しいけれどハマらない、ことがほとんどだ。
ネズミーランドのアトラクションは、楽しいけど続けて何回も観なくていいや、になる。
斬新な画面や最新のシステムでうわーきゃーっと楽しませてくれるアトラクションもいいけれど、とことん入り込んで心をひりひりさせて、泣いて苦しんで、それでも好きだと、世界に酔う小説とか映画とかの方が、好みだったりする。
……という位置の演出家だったりする、わたしにとっての小池せんせ。
作品だけでいうなら、ものすごく好きだというわけでは、ない。
しかし、作品だの芸風だのだけで、純粋に判断できないんだな。
だってわたしはヅカファン、わたしにはご贔屓がいる。
何故かイケコ作品では贔屓の扱いがイイ。
みょーにイイ。
だから、作品の根っこ部分に引っかかっても、贔屓の活躍見たさにマイナス部分には目をつぶってしまう。
贔屓の扱いがうれしくて、1回乗れば十分なアトラクションに何十回乗ってしまうという……あああ、ヅカファンって。
とまあ、こんなふーに、演出家の好き嫌いは、純粋に作品の出来とか好みとかだけでは計れない。
贔屓が出ているから好き、があるのと同じように、贔屓が出ていなければ好き、もある。
ええ、つまり。
今回の2010年宝塚歌劇ラインアップ発表でいちばん引っかかったのは。
なんですよ。
谷せんせのバウには、好きなモノも多いっす。
逆ツボも多くあるし、苦手なモノ、疑問なモノもあるけれど、面白いモノ、萌えなモノもいくらでもある。
欠点を覆い隠すほどのパワーのある作品だって、あった。
だから、谷せんせのバウ作品全部が嫌なワケじゃなく、新作を楽しみにするキモチは大いにあるんだけど。
……贔屓が、出ていなければ、なんだよなあ。
前述のイケコの例と反対で。
谷せんせの作品では、いつも贔屓の扱いがよくなくてね(笑)。下級生時代から一貫して。新公でもその前後の公演に比べ役付きが落ちていたり。
路線外スターとして在団する以上、いずれはやってくるだろう、下級生スターを支える役。
それがこの、まぁくんバウかもしれない。
いずれ来る、はいいんだ別に。仕方ない。
ただ、今回そうだったら、つらいなあ。
と、演出家名を見て、思いました。
バウと全ツ、どっちに出るかわかんないけども。
どっちに出たからといって、同じくらいわくわくしない演目なんだが(笑)、それにしても谷せんせは苦手かもなあ。
無碍な扱いはしないかもだが、演出家として苦手過ぎるイシダ作品でないだけ、マシなのか。
彼の演出力を素晴らしいと思い、観る価値のある作品を創る人だと思っている。
世界征服をたくらむ悪役が必ず出てくる、彼のオリジナル作品はかなりアレなんで置くとしても、原作付きとか翻訳ミュージカルなら、安心して初日を待てる演出家だと思う。
イケコの作品は、わたしにとってはネズミの国のアトラクションに近い。
バイオリズムに合っているというか、ひとの五感をアップダウンさせる術に長けていると思う。
だから観るのはたのしい。観ている間、わくわくできる。
が、根っこのところで彼とは相容れない場合が多く、楽しいけれどハマらない、ことがほとんどだ。
ネズミーランドのアトラクションは、楽しいけど続けて何回も観なくていいや、になる。
斬新な画面や最新のシステムでうわーきゃーっと楽しませてくれるアトラクションもいいけれど、とことん入り込んで心をひりひりさせて、泣いて苦しんで、それでも好きだと、世界に酔う小説とか映画とかの方が、好みだったりする。
……という位置の演出家だったりする、わたしにとっての小池せんせ。
作品だけでいうなら、ものすごく好きだというわけでは、ない。
しかし、作品だの芸風だのだけで、純粋に判断できないんだな。
だってわたしはヅカファン、わたしにはご贔屓がいる。
何故かイケコ作品では贔屓の扱いがイイ。
みょーにイイ。
だから、作品の根っこ部分に引っかかっても、贔屓の活躍見たさにマイナス部分には目をつぶってしまう。
贔屓の扱いがうれしくて、1回乗れば十分なアトラクションに何十回乗ってしまうという……あああ、ヅカファンって。
とまあ、こんなふーに、演出家の好き嫌いは、純粋に作品の出来とか好みとかだけでは計れない。
贔屓が出ているから好き、があるのと同じように、贔屓が出ていなければ好き、もある。
ええ、つまり。
今回の2010年宝塚歌劇ラインアップ発表でいちばん引っかかったのは。
花組
■主演…(花組)朝夏 まなと
BOW MUSICAL
『コード・ヒーロー』
作・演出/谷正純
なんですよ。
谷せんせのバウには、好きなモノも多いっす。
逆ツボも多くあるし、苦手なモノ、疑問なモノもあるけれど、面白いモノ、萌えなモノもいくらでもある。
欠点を覆い隠すほどのパワーのある作品だって、あった。
だから、谷せんせのバウ作品全部が嫌なワケじゃなく、新作を楽しみにするキモチは大いにあるんだけど。
……贔屓が、出ていなければ、なんだよなあ。
前述のイケコの例と反対で。
谷せんせの作品では、いつも贔屓の扱いがよくなくてね(笑)。下級生時代から一貫して。新公でもその前後の公演に比べ役付きが落ちていたり。
路線外スターとして在団する以上、いずれはやってくるだろう、下級生スターを支える役。
それがこの、まぁくんバウかもしれない。
いずれ来る、はいいんだ別に。仕方ない。
ただ、今回そうだったら、つらいなあ。
と、演出家名を見て、思いました。
バウと全ツ、どっちに出るかわかんないけども。
どっちに出たからといって、同じくらいわくわくしない演目なんだが(笑)、それにしても谷せんせは苦手かもなあ。
無碍な扱いはしないかもだが、演出家として苦手過ぎるイシダ作品でないだけ、マシなのか。
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