そんなに愛がある世界なのに。@TRAFALGAR
2010年6月13日 タカラヅカ 「愛」は難しい。
宝塚歌劇のいちばんのテーマはいつも「愛」であるべきだと思っているが、この「愛」ってのはブリリアントに多面体なもんで、一筋縄では行かない。
いろんな愛があり、表現もさまざまであっていいと思っているが。
おーぞらゆーひって、「愛」が苦手過ぎね?
「愛」を歌う劇団でありながら、実際のところ恋愛する役を与えられるのはトップスターと限られた路線スターのみだ。それ以外は恋愛したことない・ラブシーンしたことない、てのがいくらでもいる。
主要人物以外はエピソードがないため、恋愛に絡めないのな。
持って生まれた資質として「愛」を表現することが得意な人もいるだろうし、苦手な人もいる。たとえ苦手でも、世紀の大恋愛をする役ばかりを若い頃から与えられていたら、技術として恋愛表現が上がるから、トップになればみんなそれなりに恋愛できるよーになる。
が、ゆーひさんは。
もともと苦手な上に、トップ路線様でなかったため、恋愛スキルを磨ききらないうちに、トップになってしまった。
や、路線ど真ん中でなかったとはいえ、路線の端っこに引っかかってはいたから、まったく脇の人よりは恋愛してきてるけど、純粋ストレートな恋愛じゃないし。真正面から愛を語ってラヴラヴいちゃいちゃする系の恋愛ではなく、愛憎だったり障害ありまくりで悲恋エンドだったり、一筋縄でいかないモノが基本で。
愛を叶えるよりも、別のところに情熱燃やしているとか、ただの吊り橋恋愛状態だとか。ど真ん中ストレートな恋愛スキル、磨いてきてないよなと。
磨かなくても、経験少なくても、出来る人は出来るんだけど。
ゆーひくんはそんな器用な人ではないし……。
と、改めて肩を落としているのは、『TRAFALGAR』の、ネルソン@ゆーひくんの恋愛の嘘くささについて、です(笑)。
ファニー@アリスにしても、エマ@ののすみにしても、「恋愛」が見えないんですが、わたしだけですか。
あのファニーとどんな恋愛したのかさっぱり見えないし、エマとラヴラヴしているけれど、感情移入も感動できない、今目の前で展開されているのにどんな恋愛しているのかさっぱり見えない。
エマがすげー肉食系なんで、ぼんやりな草食系ネルソンさんがぱっくり食べられちゃってる様しか、見えません。
恋愛なんか興味なさそうに見えるネルソンさんが、エマに会えなくてイライラ、とかしていると、嘘くさくて置き去りにされます。
世紀の大恋愛、に見えないし、略奪愛カマシているようにも見えないし、いちゃいちゃされてもなんかうすら寒い。ネルソンが騙されてる・マインドコントロールされているよーにしか、見えない。
なんつーかもお、不自由な人だな、ゆーひくん。
嫉妬とか、怒りとか、一方通行とか、満たされてませんとか、障害の隙間から入れ込んでいる様とかは、得意なのに。
なんの障害もなく舗装されたまっすぐな道で「さあ彼女と愛を語りなさい」とやられると、嘘くさくなるって……。
ぶっちゃけ、「真ん中」向きの資質ではないっちゅーだけのことなんだが。
ゆーひくんがこういう人で、それゆえの魅力でここまで来た人だってのは、スタッフ側が理解して、彼の得意分野を活かせる作品を用意するべきなのに。若いころならいざ知らず、このトシになって体質変化はしませんよ、欠点を克服させるより、得意分野だけで勝負した方がいいって!
サイトーくんはゆーひくんのそういう部分を理解して、彼用のシナリオを用意してくれる人だと思ってたのになあ。
実際、ネルソンという題材を持ってきたのは、ゆーひくんの資質をわかっているがゆえだと思ったんだがなあ。
海戦モノで、男同士の友情モノ。さらに、不倫モノ。
まっとーな恋愛が苦手なゆーひくんに合わせて、男同士の愛憎と戦争という男の世界を中心に、ねっとりした女関係を適度に挿入、でいいと思うんだけどなあ。
まさかの、純愛モノ(笑)。
おーぞらゆーひ相手に。
サイトーヨシマサは、おーぞらゆーひになんの夢を見ているんだろう……(笑)。
いやその、ビジュアルはサイトーくんの夢を裏切ってないと思います。
耽美王おーぞらゆーひ此処にアリ! キラキラ軍服もくるくる金髪もまかせろ!
でかい男たちにかしずかれ、愛されるのもまかせろ!
美女と並んでかつ、もっとも美しい存在でいることもまかせろ!
サイトーくんがいくらでも夢を見ていい、二次元美貌。
そこで、いつもの「わたしたちは似ている」幻想で、純愛やられちゃってもなあ。(サイトーくんは「似ている」から恋に落ちるのがダイスキ!)
また、すみ花ちゃんの演技が生々しい。
ゆーひさんの淡色な芝居に、濁った色がどーんと落とされる感じ。
良くも悪くもそれがののすみのすごいとこなんだけど。
今回は、あまり合っているとは思わなかったなあ。
ナポレオン@らんとむを蚊帳の外に置いてしまったのも、手痛い失敗だと思う。
ゆーひくんに直に絡めないと! もったいない。
ウィリアム@みっちゃんはうまい人だけれど、ゆーひくんへの絡め方は使用上の注意がある。直接矢印を向け合う関係でないと、芸風の違いから「他人」度が増してしまう。
主要人物の距離が開くのはよくないですよ、ぎゅっと詰めておかないと。
素材はいいのに、料理方法に不満がありまくりで、じれったいっす。
史実なんかどーでもいいから、ナポレオンとネルソンはトゥーロンで直接対決して、お互いにちゃんと顔見て話して宿敵と理解させようよ。会ったこともない他人同士じゃ愛憎に限界あるから。
んで、ネルソンにもナポレオンへの個人的興味を持たせよう。ただ敵の首魁という意味でのファムファタルではなく、ひとりの人間として。
トップと2番手は、それぞれ出番に時間を割くので、1時間半の短いドラマ内でその出番がまったく無関係なモノだと効率が悪い。双方関連付いてないと。
他に目的や障害があった上で、その合間にエマと愛し合ってくれ。
ラヴラヴ場面は少なくていい、満たされていない方がゆーひさんのエロ度が上がる。
そして、みっちゃんにまとまったソロを!(切実)
まあなんだかんだ言ったって、ゆーひさんの美貌コスプレ見ているだけで値打ちあるんだけどねえ。(所詮ファン)
宝塚歌劇のいちばんのテーマはいつも「愛」であるべきだと思っているが、この「愛」ってのはブリリアントに多面体なもんで、一筋縄では行かない。
いろんな愛があり、表現もさまざまであっていいと思っているが。
おーぞらゆーひって、「愛」が苦手過ぎね?
「愛」を歌う劇団でありながら、実際のところ恋愛する役を与えられるのはトップスターと限られた路線スターのみだ。それ以外は恋愛したことない・ラブシーンしたことない、てのがいくらでもいる。
主要人物以外はエピソードがないため、恋愛に絡めないのな。
持って生まれた資質として「愛」を表現することが得意な人もいるだろうし、苦手な人もいる。たとえ苦手でも、世紀の大恋愛をする役ばかりを若い頃から与えられていたら、技術として恋愛表現が上がるから、トップになればみんなそれなりに恋愛できるよーになる。
が、ゆーひさんは。
もともと苦手な上に、トップ路線様でなかったため、恋愛スキルを磨ききらないうちに、トップになってしまった。
や、路線ど真ん中でなかったとはいえ、路線の端っこに引っかかってはいたから、まったく脇の人よりは恋愛してきてるけど、純粋ストレートな恋愛じゃないし。真正面から愛を語ってラヴラヴいちゃいちゃする系の恋愛ではなく、愛憎だったり障害ありまくりで悲恋エンドだったり、一筋縄でいかないモノが基本で。
愛を叶えるよりも、別のところに情熱燃やしているとか、ただの吊り橋恋愛状態だとか。ど真ん中ストレートな恋愛スキル、磨いてきてないよなと。
磨かなくても、経験少なくても、出来る人は出来るんだけど。
ゆーひくんはそんな器用な人ではないし……。
と、改めて肩を落としているのは、『TRAFALGAR』の、ネルソン@ゆーひくんの恋愛の嘘くささについて、です(笑)。
ファニー@アリスにしても、エマ@ののすみにしても、「恋愛」が見えないんですが、わたしだけですか。
あのファニーとどんな恋愛したのかさっぱり見えないし、エマとラヴラヴしているけれど、感情移入も感動できない、今目の前で展開されているのにどんな恋愛しているのかさっぱり見えない。
エマがすげー肉食系なんで、ぼんやりな草食系ネルソンさんがぱっくり食べられちゃってる様しか、見えません。
恋愛なんか興味なさそうに見えるネルソンさんが、エマに会えなくてイライラ、とかしていると、嘘くさくて置き去りにされます。
世紀の大恋愛、に見えないし、略奪愛カマシているようにも見えないし、いちゃいちゃされてもなんかうすら寒い。ネルソンが騙されてる・マインドコントロールされているよーにしか、見えない。
なんつーかもお、不自由な人だな、ゆーひくん。
嫉妬とか、怒りとか、一方通行とか、満たされてませんとか、障害の隙間から入れ込んでいる様とかは、得意なのに。
なんの障害もなく舗装されたまっすぐな道で「さあ彼女と愛を語りなさい」とやられると、嘘くさくなるって……。
ぶっちゃけ、「真ん中」向きの資質ではないっちゅーだけのことなんだが。
ゆーひくんがこういう人で、それゆえの魅力でここまで来た人だってのは、スタッフ側が理解して、彼の得意分野を活かせる作品を用意するべきなのに。若いころならいざ知らず、このトシになって体質変化はしませんよ、欠点を克服させるより、得意分野だけで勝負した方がいいって!
サイトーくんはゆーひくんのそういう部分を理解して、彼用のシナリオを用意してくれる人だと思ってたのになあ。
実際、ネルソンという題材を持ってきたのは、ゆーひくんの資質をわかっているがゆえだと思ったんだがなあ。
海戦モノで、男同士の友情モノ。さらに、不倫モノ。
まっとーな恋愛が苦手なゆーひくんに合わせて、男同士の愛憎と戦争という男の世界を中心に、ねっとりした女関係を適度に挿入、でいいと思うんだけどなあ。
まさかの、純愛モノ(笑)。
おーぞらゆーひ相手に。
サイトーヨシマサは、おーぞらゆーひになんの夢を見ているんだろう……(笑)。
いやその、ビジュアルはサイトーくんの夢を裏切ってないと思います。
耽美王おーぞらゆーひ此処にアリ! キラキラ軍服もくるくる金髪もまかせろ!
でかい男たちにかしずかれ、愛されるのもまかせろ!
美女と並んでかつ、もっとも美しい存在でいることもまかせろ!
サイトーくんがいくらでも夢を見ていい、二次元美貌。
そこで、いつもの「わたしたちは似ている」幻想で、純愛やられちゃってもなあ。(サイトーくんは「似ている」から恋に落ちるのがダイスキ!)
また、すみ花ちゃんの演技が生々しい。
ゆーひさんの淡色な芝居に、濁った色がどーんと落とされる感じ。
良くも悪くもそれがののすみのすごいとこなんだけど。
今回は、あまり合っているとは思わなかったなあ。
ナポレオン@らんとむを蚊帳の外に置いてしまったのも、手痛い失敗だと思う。
ゆーひくんに直に絡めないと! もったいない。
ウィリアム@みっちゃんはうまい人だけれど、ゆーひくんへの絡め方は使用上の注意がある。直接矢印を向け合う関係でないと、芸風の違いから「他人」度が増してしまう。
主要人物の距離が開くのはよくないですよ、ぎゅっと詰めておかないと。
素材はいいのに、料理方法に不満がありまくりで、じれったいっす。
史実なんかどーでもいいから、ナポレオンとネルソンはトゥーロンで直接対決して、お互いにちゃんと顔見て話して宿敵と理解させようよ。会ったこともない他人同士じゃ愛憎に限界あるから。
んで、ネルソンにもナポレオンへの個人的興味を持たせよう。ただ敵の首魁という意味でのファムファタルではなく、ひとりの人間として。
トップと2番手は、それぞれ出番に時間を割くので、1時間半の短いドラマ内でその出番がまったく無関係なモノだと効率が悪い。双方関連付いてないと。
他に目的や障害があった上で、その合間にエマと愛し合ってくれ。
ラヴラヴ場面は少なくていい、満たされていない方がゆーひさんのエロ度が上がる。
そして、みっちゃんにまとまったソロを!(切実)
まあなんだかんだ言ったって、ゆーひさんの美貌コスプレ見ているだけで値打ちあるんだけどねえ。(所詮ファン)
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