彼と彼女と、嘘と本当。@麗しのサブリナ
2010年8月7日 タカラヅカ 嘘と本当がわからない。
『麗しのサブリナ』がいまいち盛り上がりに欠けるのは、翻訳調の台詞回しや演出の間延び感にあると思う。場面と場面のつなぎの悪さ、暗転の多さ、もったり感は如何ともしがたい。
それに加えて、ライナス@まとぶんのわかりにくさ。
はじめは嘘だった、それが真実の恋になる。
んじゃライナスは、いったいいつからサブリナを愛していたのか。
またそれを、いつから自覚していたのか。
作品から見えないのだわ。
それが原作の縛りで、描くことが禁じられているせいなのかもしれないけど。
サブリナの心情変化は丁寧に描いてあるんだけど、ライナスはなー。
映画なら些細な目線や表情で表現可能かもしれんがココ、大劇場だから。2500人収容の国内有数の巨大ホールだから。
まとぶんはきっと、なにかしら考えて演じているんだと思うが、ごめん、わたしにはわからない。
ライナスがいつサブリナに本気になったのか。
最初のテニスコートからかもしれないし、デートのあとに我に返るところかもしれない。
まとぶさんは基本ハートフルだから。冷酷にはならないから。いつだって愛情があるんだもん、すべてのことに。
おかげでわっかりにくいったら(笑)。
主人公の片割れが読みにくいと、そりゃー盛り上がるのが難しいだろうよ。
カタルシスの少ない、平坦な話になるだろうよ。
しかし。
ライナスがわかんないから、イイのだ。
えー、わたしが問題だと思うところをくどくどつついておりますが、前提として言っておきます。
わたしは、この作品好きです。
欠点はあるけれど、とにかくかわいい物語なんだ。何度もそればっか書いてる気がするけど(笑)。
胸キュンな物語、魅力的なキャラクタ、きれいな画面。
地味だけどいい作品だと思うのよ。
てことで、ライナスも、実は今のままで十分たのしんで見ているの。
彼にこれといった答えが見えないので、勝手に考える。その日の気分で、好きに。
最初から好きだったのにあえて否定して、とか、無意識に鼻歌は歌っちゃうけどあくまでも仕事だと思い込んで、でもなんか暴走している、とか。
でもって。
ライナスがわからない、彼に答えが出ていないと。
サブリナ視点で、萌える。
あのイケメンがですよ、弟の代わりで仕方なくつきあってくれているオトナの男が、なんかわたしのこと口説いてくるんですけど? 「キミがいないと」とか「私は弟になりたい」とか。
口説いてるとしか思えない言葉、熱い視線。
だけど決して直接的な愛の言葉は口にしない、距離が近づくと身を翻す。
わからない。
だから、どきどきする。
現実の恋と同じように。
口説かれている、好意を持たれている、でも答えはくれない、全部わたしのカンチガイかも?
わたしだって恋人がいる、子どもの頃から憧れていた人、それが恋だと思い込んでいた、全部わたしのカンチガイなの?
ナニが嘘、ナニが本当?
自分も心も、そして彼の心も。
んで、ナニがたのしいってあーた、その小娘感なんですよ!
ものすごーく年上のセレブ男性との恋。
こっちがテンパっちゃってビルの1階まで来て「やっぱり会えない」って言ってるのに、騙して迎えに来ちゃったり、なにもいらないそれどころじゃないって言ってるのに、「私は飲むぞ」って勝手に飲み物作ったり。
わたしってなんて子どもなんだろう! 恥ずかしい、こんなの。……そうやって涙が出ちゃうところに、ハンカチ差し出されるとか。
あーもお、いちいち、わたしが「小娘」だと教えてくれる。
パリ帰りで垢抜けて、若い男の子たちにちやほやされて。すっかり大人になった気でいたけれど。素敵な男性と対等に恋ができると思ったけれど。
そんなことぜんぜんない、わたしは悲しいくらい子どもだ。世間知らずの小娘だ。
てのが楽しくてならない、だってわたし、おばさんだもん(笑)。
もう、あんな「小娘」として、大人の男性と恋できないよ~~。
だからこそ、こちらからはまったく真意の見えない、「わからない」ライナスが素敵なの。
現実では味わえない「背伸びした恋」を疑似体験、ロールプレイングできちゃうんですよ!!
ゆらゆら揺れるヲトメゴコロがたまらん。
久しくなかったトキメキ(笑)ですよ!!
あのいつもぶっちぎり上等暴走あんちゃんのまとぶさんが、抑えたオトナの男やってんですから。彼の場合、そのギャップだけでも十分おいしくいただけます(笑)。
まとぶんには「愛してる」って真正面から言っちゃうキャラが似合うでしょ? だからいっつもそんな役、愛愛愛愛うるさいくらいに。
それが今回は、「匂わすけれど、決定打は出さない」んですよ。告白していると同じな態度は取るくせに、言質は取らせないんですよ。
だから可哀想にサブリナは振り回されちゃうんですよ。期待させられて、突き落とされて。あああ切ないー。
強引にキスしちゃったり、「私は弟になりたい」「もし君が弟の恋人でなかったら」とか言っておきながら、愛の告白はしない、情熱が見えるのに踏み出さない、寸止めまとぶんですよ?! はじめて見る! ときめく~~!!
いいわぁ、ライナス……。
でもなんかまとぶん、回数重ねるごとにエンジン掛かってきてる気がする……。そのうち出会ったときから恋愛ダダ漏れなあんちゃんになるかもなー。それはそれで楽しそうだ。
今は今のライナスを楽しむ。ナマモノの醍醐味。
あー、恋愛モノはいいですな。
悪人が出てこない、ハッピーエンドな物語はいいですな。
ふつーの少女が美女に変身して、セレブな大人の男性と恋に落ちる、シンデレラ・ストーリーはいいですな。
ドラマティックなカタルシスには欠けるけれど、じんと胸のあたたかくなる物語。
ちなみに毎回泣けます、わたし(笑)。
あー、サブリナかわいい~~!! ライナス好き~~!! デイヴィッド萌え~~!!
『麗しのサブリナ』がいまいち盛り上がりに欠けるのは、翻訳調の台詞回しや演出の間延び感にあると思う。場面と場面のつなぎの悪さ、暗転の多さ、もったり感は如何ともしがたい。
それに加えて、ライナス@まとぶんのわかりにくさ。
はじめは嘘だった、それが真実の恋になる。
んじゃライナスは、いったいいつからサブリナを愛していたのか。
またそれを、いつから自覚していたのか。
作品から見えないのだわ。
それが原作の縛りで、描くことが禁じられているせいなのかもしれないけど。
サブリナの心情変化は丁寧に描いてあるんだけど、ライナスはなー。
映画なら些細な目線や表情で表現可能かもしれんがココ、大劇場だから。2500人収容の国内有数の巨大ホールだから。
まとぶんはきっと、なにかしら考えて演じているんだと思うが、ごめん、わたしにはわからない。
ライナスがいつサブリナに本気になったのか。
最初のテニスコートからかもしれないし、デートのあとに我に返るところかもしれない。
まとぶさんは基本ハートフルだから。冷酷にはならないから。いつだって愛情があるんだもん、すべてのことに。
おかげでわっかりにくいったら(笑)。
主人公の片割れが読みにくいと、そりゃー盛り上がるのが難しいだろうよ。
カタルシスの少ない、平坦な話になるだろうよ。
しかし。
ライナスがわかんないから、イイのだ。
えー、わたしが問題だと思うところをくどくどつついておりますが、前提として言っておきます。
わたしは、この作品好きです。
欠点はあるけれど、とにかくかわいい物語なんだ。何度もそればっか書いてる気がするけど(笑)。
胸キュンな物語、魅力的なキャラクタ、きれいな画面。
地味だけどいい作品だと思うのよ。
てことで、ライナスも、実は今のままで十分たのしんで見ているの。
彼にこれといった答えが見えないので、勝手に考える。その日の気分で、好きに。
最初から好きだったのにあえて否定して、とか、無意識に鼻歌は歌っちゃうけどあくまでも仕事だと思い込んで、でもなんか暴走している、とか。
でもって。
ライナスがわからない、彼に答えが出ていないと。
サブリナ視点で、萌える。
あのイケメンがですよ、弟の代わりで仕方なくつきあってくれているオトナの男が、なんかわたしのこと口説いてくるんですけど? 「キミがいないと」とか「私は弟になりたい」とか。
口説いてるとしか思えない言葉、熱い視線。
だけど決して直接的な愛の言葉は口にしない、距離が近づくと身を翻す。
わからない。
だから、どきどきする。
現実の恋と同じように。
口説かれている、好意を持たれている、でも答えはくれない、全部わたしのカンチガイかも?
わたしだって恋人がいる、子どもの頃から憧れていた人、それが恋だと思い込んでいた、全部わたしのカンチガイなの?
ナニが嘘、ナニが本当?
自分も心も、そして彼の心も。
んで、ナニがたのしいってあーた、その小娘感なんですよ!
ものすごーく年上のセレブ男性との恋。
こっちがテンパっちゃってビルの1階まで来て「やっぱり会えない」って言ってるのに、騙して迎えに来ちゃったり、なにもいらないそれどころじゃないって言ってるのに、「私は飲むぞ」って勝手に飲み物作ったり。
わたしってなんて子どもなんだろう! 恥ずかしい、こんなの。……そうやって涙が出ちゃうところに、ハンカチ差し出されるとか。
あーもお、いちいち、わたしが「小娘」だと教えてくれる。
パリ帰りで垢抜けて、若い男の子たちにちやほやされて。すっかり大人になった気でいたけれど。素敵な男性と対等に恋ができると思ったけれど。
そんなことぜんぜんない、わたしは悲しいくらい子どもだ。世間知らずの小娘だ。
てのが楽しくてならない、だってわたし、おばさんだもん(笑)。
もう、あんな「小娘」として、大人の男性と恋できないよ~~。
だからこそ、こちらからはまったく真意の見えない、「わからない」ライナスが素敵なの。
現実では味わえない「背伸びした恋」を疑似体験、ロールプレイングできちゃうんですよ!!
ゆらゆら揺れるヲトメゴコロがたまらん。
久しくなかったトキメキ(笑)ですよ!!
あのいつもぶっちぎり上等暴走あんちゃんのまとぶさんが、抑えたオトナの男やってんですから。彼の場合、そのギャップだけでも十分おいしくいただけます(笑)。
まとぶんには「愛してる」って真正面から言っちゃうキャラが似合うでしょ? だからいっつもそんな役、愛愛愛愛うるさいくらいに。
それが今回は、「匂わすけれど、決定打は出さない」んですよ。告白していると同じな態度は取るくせに、言質は取らせないんですよ。
だから可哀想にサブリナは振り回されちゃうんですよ。期待させられて、突き落とされて。あああ切ないー。
強引にキスしちゃったり、「私は弟になりたい」「もし君が弟の恋人でなかったら」とか言っておきながら、愛の告白はしない、情熱が見えるのに踏み出さない、寸止めまとぶんですよ?! はじめて見る! ときめく~~!!
いいわぁ、ライナス……。
でもなんかまとぶん、回数重ねるごとにエンジン掛かってきてる気がする……。そのうち出会ったときから恋愛ダダ漏れなあんちゃんになるかもなー。それはそれで楽しそうだ。
今は今のライナスを楽しむ。ナマモノの醍醐味。
あー、恋愛モノはいいですな。
悪人が出てこない、ハッピーエンドな物語はいいですな。
ふつーの少女が美女に変身して、セレブな大人の男性と恋に落ちる、シンデレラ・ストーリーはいいですな。
ドラマティックなカタルシスには欠けるけれど、じんと胸のあたたかくなる物語。
ちなみに毎回泣けます、わたし(笑)。
あー、サブリナかわいい~~!! ライナス好き~~!! デイヴィッド萌え~~!!
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