千秋楽まで1週間を切り。

 予想していたこととはいえ、まとぶさんがトバしています。

 まとぶんが大人だ! と驚いた、『麗しのサブリナ』初日。
 いつもナニやっても「あんちゃん」な、我らが愛すべきまとぶさん。
 大人のままではいられなかったらしく、変な人になってます。

 コメディの虫がうずくのかなあ。
 なにかしらおちゃめをしないと気が済まないみたいだ。

 もったいつけた喋り方をしてみたり、台本にないツッコミやおちゃらけ台詞を入れてみたり、とってもまとぶさんです。
 ホットでハートフル、アツくるしいライナスさんです。
 感情の起伏が大きく、わかりやすい。全部顔に出る。これで敏腕実業家って嘘やん……てくらい、正直者。
 サブリナとのデートの楽しみっぷり、そして苦悩っぷりも大きいです。なんつーか、にぎやかな人だ。

 いやそれも、イイんですよ。
 舞台は役者のモノだし、ナマモノなんだから、変わっていってもヨシ。主役であるまとぶさんが自由にいじってヨシ。

 でもこの人ほんと、「大人」は演じられないんだなあ、としみじみしました(笑)。

 それを悪いとはまったく思ってなくて、かえって面白いなと。
 タニちゃんは大人のなり方をいろいろまちがってしまって大変だったジェンヌさんだったけれど、同期のまとぶんもまた愉快にピーターパンだなあ。

 されどまとぶさんの、ハプニングに対するフォローはオトコマエですな。
 『愛と死のアラビア』のとき、カツラが取れてしまった彩音ちゃんを衣装で隠すようにして平然とお芝居を続けたところなんか、その最たるモノでしたが。

 今回の『麗しのサブリナ』では、サブリナ@蘭ちゃんが「遺書」を落としそびれたことがありまして。

 え、遺書落ちてないよ、どうすんの? エアー遺書で芝居すんの? と思っていたら、ライナスさんはなにごともなかったかのように株価の歌を歌い、遺書を読む演技はナシで、代わりに「彼女はナニを持っていたんだ?」とサブリナの行動に興味を持ったよーな台詞に変えてました。
 その後ライナスが、サブリナをデイヴィッドから引きはがすのに、まわりくどい手段に訴えたのは、サブリナが「自殺を考えるほどデイヴィッドを愛している」と知っているからこそ……という伏線にはならないけれど、「遺書がない」状態では最良のアドリブだったかと。

 同じ日の『EXCITER!!』では、キザな空港職員@らいらいが、Mr.YU@まとぶんの、携帯を壊した(笑)。
 厄日だな、まとぶん(笑)。周囲の失敗で、彼が大変。

 空港にて、セキュリティチェック・ゲートをくぐるとエラーブザーの鳴り響くMr.YU。

 空港職員らいに個別に調べられ、エラーが出ているのがパンダちゃんの付いた携帯と判明。
 「これか!」とらいがパンダ携帯をMr.YUの尻ポケットから引っこ抜き、「ああっ、ボクのパンダちゃん、パンダちゃん返して」とMr.YUが取り返す……という演出のところで。

 パンダちゃん携帯を引っこ抜いたらいが手を滑らせ、携帯は勢いよく床に激突。
 フタがはずれて、中の電池も飛び出した。
「ああ~~っ、パンダちゃんがっっ!!」
 ばらばらに飛び散ったケータイ本体とフタと電池を拾い集めるMr.YU。おろおろするらい。
 集めて手に持ったけれど、咄嗟にうまく電池がはまらない、元に戻らない。
 通常ならキャリーバッグのポケットに押し込めてゲートを強引にくぐるんだが、分解したままではそうもいかない。

 飛行機は待ってくれない……というか、音楽は待ってくれない、早く次へ進まないと!!

 90度の角度でお辞儀を繰り返す、素で謝ってるだろ?!というらいらい(笑)と、バラバラのケータイ鷲掴みのままフラフープ持ってキャリーバッグ持って、とにかく走り出すまとぶ!!(笑)

「なんでいつもギリギリなのよ?!」
 と怒る秘書@さあやもびっくりの、間一髪のギリギリっぷりだ。

 他のみんなが歌を進めている間も、Mr.YUは携帯をいじっている。や、だってこのケータイで、エキサイターに変身したMr.YUはクラブへ行く電話を受けるんだもの、壊れたところを観客に見せてしまったのだから、直すところまで舞台の上でやらないと!
 飛行機の座席でよーやく携帯を元に戻すことに成功。

 電池を入れてフタを閉めるだけのことなんだけど、焦っていると簡単には出来ないもんなんだねええ。

 てゆーか。

 あのケータイ、電池パック入ってたんだ。

 モックアップぢゃないんだ……?
 ふつーに誰かのケータイ(お古とか?)だったりするんだ……?

 ずーっと「Mr.YU」のままで、携帯と格闘するまとぶさんはオトコマエでした。内心はかなり焦ってたろうになあ。

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