番手制度と大劇場と。@ロミオとジュリエット
2010年7月20日 タカラヅカ んで、組をふたつに割った上演ってのは、意味のあることだなあと思った。
梅芸&博多座『ロミオとジュリエット』。
大劇場ではなく、バウと梅芸とで組をふたつに割っているからこそのデキであり、キャスティングであるのだなと。
タカラヅカには、番手制度がある。
トップスターが頂点にいて、ピラミッド状に組子たちがいる。
これはタカラヅカのシステムなので、これについてどうこう言う気はない。番手制度の縛りで適材適所に配役できず、残念なことになるのがタカラヅカだとしても、番手制度は必要なんだ。
たとえ歌えなくても踊れなくても、トップスターは主役を演じる。娘役トップはヒロインを演じる。これは鉄板。
ロミオ@れおん、ジュリエット@ねねちゃん、ティボルト@かなめくんはガチ、なにがあってもこのキャスティングで正しい。
だって彼らが「タカラヅカ」だから。
ねねちゃんのおウタがアレだとか、かなめくんのおウタもまたアレだとか、そんなこたぁーどーだっていいんだ。
彼らは娘トップ・2番手だから、それらの役を演じる使命がある。それだけのこと。
トップ周囲はそれでいい。
しかし……それ以外のところでは、番手・学年順に縛られすぎると不自由なんだよなあ。
上から順番に、得意分野や持ち味も無視して機械的に役を割り振るのは、勘弁して欲しいと思う。
ので、今回の組をふたつに割っての公演は、そのあたりがうまく機能していたなと。
つまり、歌える人が、歌のある役をやることが、できた。
もしコレ、全員出席の大劇場公演だったら、キャピュレット夫人@柚長とか、パリス@ともみんだったかもしんないわけで。
柚長は納得の美しさだろうけど、歌はなにしろええっともう大変!なことになるし、ともみんは正直見てみたいが(笑)、空回りっぷりに歌唱力の裏打ちがない分笑うに笑えない悲しいことに……。
夫人@柚長だと乳母@れみちゃんとの見た目……つか、年齢の差もえらいことになるし。
上級生はもちろん一芸のある人たちなので、ヴェローナ大公@みきちぐ、モンタギュー夫人@毬乃サンとかになっても、歌は聴かせてくれるだろうけど、水輝りょおや花愛さんという、中堅の歌ウマさんに出番がなくなってしまうし。
この『ロミオとジュリエット』を観た今となっては、それはもったいないと思うんだ。
だから、組をふたつに割っての公演でよかったなあ、と。
出演者たち、バウ組のメンバーになにか含みがあるわけではまったくなく、ただ『ロミオとジュリエット』という作品の力と規模に対して、最良のカタチで当たることが出来たんだなと。
ヅカの番手制度と、作品のクオリティと、なんとか折り合いをつけられるのが、別ハコ公演の強みだよな。
もちろん、玉石混合物量勝負の大劇場本公演も大好きさ。実力だけで計れない魅力を持つのが、タカラヅカであり、タカラジェンヌ。
スター勢揃いと縛りのきつさのある大劇場、セレクトしたキャストで興行できる別ハコ公演と、両方あるのがヅカの強み。
1組80人で5組もあって、専用劇場を東西に持つ、100年近い歴史を持つ大カンパニーの強み。
この多彩さが、ヅカの楽しみだよなー。
つーことで、今回の『ロミジュリ』に出演している選抜メンバー、モンタギュー、キャピュレットの若者たちも、みんなかっこいーしさー。
興行自体、ほどよいコンパクト具合だと思った。
それでも「役」はほんと少ないんだけどね。
大劇場でなく、梅芸や博多座ならぎりぎりアリだよなと。
( ……てなことを、観た直後ミニパソにとりとめなく書いていたんですよ、ええ。
まさかそのあと、雪組で大劇場本公演をやることになるとは思わずにね。
しかも、自分が関係することになるとは……。
あ、自分がってのは、自分のご贔屓が、って意味ね。贔屓が出てるかどうかで、他人事度がチガウという、悲しきヅカヲタの性……。
つか、感想を溜め込むと話題が古くなってややこしいな)
梅芸&博多座『ロミオとジュリエット』。
大劇場ではなく、バウと梅芸とで組をふたつに割っているからこそのデキであり、キャスティングであるのだなと。
タカラヅカには、番手制度がある。
トップスターが頂点にいて、ピラミッド状に組子たちがいる。
これはタカラヅカのシステムなので、これについてどうこう言う気はない。番手制度の縛りで適材適所に配役できず、残念なことになるのがタカラヅカだとしても、番手制度は必要なんだ。
たとえ歌えなくても踊れなくても、トップスターは主役を演じる。娘役トップはヒロインを演じる。これは鉄板。
ロミオ@れおん、ジュリエット@ねねちゃん、ティボルト@かなめくんはガチ、なにがあってもこのキャスティングで正しい。
だって彼らが「タカラヅカ」だから。
ねねちゃんのおウタがアレだとか、かなめくんのおウタもまたアレだとか、そんなこたぁーどーだっていいんだ。
彼らは娘トップ・2番手だから、それらの役を演じる使命がある。それだけのこと。
トップ周囲はそれでいい。
しかし……それ以外のところでは、番手・学年順に縛られすぎると不自由なんだよなあ。
上から順番に、得意分野や持ち味も無視して機械的に役を割り振るのは、勘弁して欲しいと思う。
ので、今回の組をふたつに割っての公演は、そのあたりがうまく機能していたなと。
つまり、歌える人が、歌のある役をやることが、できた。
もしコレ、全員出席の大劇場公演だったら、キャピュレット夫人@柚長とか、パリス@ともみんだったかもしんないわけで。
柚長は納得の美しさだろうけど、歌はなにしろええっともう大変!なことになるし、ともみんは正直見てみたいが(笑)、空回りっぷりに歌唱力の裏打ちがない分笑うに笑えない悲しいことに……。
夫人@柚長だと乳母@れみちゃんとの見た目……つか、年齢の差もえらいことになるし。
上級生はもちろん一芸のある人たちなので、ヴェローナ大公@みきちぐ、モンタギュー夫人@毬乃サンとかになっても、歌は聴かせてくれるだろうけど、水輝りょおや花愛さんという、中堅の歌ウマさんに出番がなくなってしまうし。
この『ロミオとジュリエット』を観た今となっては、それはもったいないと思うんだ。
だから、組をふたつに割っての公演でよかったなあ、と。
出演者たち、バウ組のメンバーになにか含みがあるわけではまったくなく、ただ『ロミオとジュリエット』という作品の力と規模に対して、最良のカタチで当たることが出来たんだなと。
ヅカの番手制度と、作品のクオリティと、なんとか折り合いをつけられるのが、別ハコ公演の強みだよな。
もちろん、玉石混合物量勝負の大劇場本公演も大好きさ。実力だけで計れない魅力を持つのが、タカラヅカであり、タカラジェンヌ。
スター勢揃いと縛りのきつさのある大劇場、セレクトしたキャストで興行できる別ハコ公演と、両方あるのがヅカの強み。
1組80人で5組もあって、専用劇場を東西に持つ、100年近い歴史を持つ大カンパニーの強み。
この多彩さが、ヅカの楽しみだよなー。
つーことで、今回の『ロミジュリ』に出演している選抜メンバー、モンタギュー、キャピュレットの若者たちも、みんなかっこいーしさー。
興行自体、ほどよいコンパクト具合だと思った。
それでも「役」はほんと少ないんだけどね。
大劇場でなく、梅芸や博多座ならぎりぎりアリだよなと。
( ……てなことを、観た直後ミニパソにとりとめなく書いていたんですよ、ええ。
まさかそのあと、雪組で大劇場本公演をやることになるとは思わずにね。
しかも、自分が関係することになるとは……。
あ、自分がってのは、自分のご贔屓が、って意味ね。贔屓が出てるかどうかで、他人事度がチガウという、悲しきヅカヲタの性……。
つか、感想を溜め込むと話題が古くなってややこしいな)
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