どの程度、青写真はあるのだろう。@新人公演『ジプシー男爵』
2010年9月30日 タカラヅカ 新人公演『ジプシー男爵』感想。
95期でわたしが注目している男の子がふたりいます。
どちらも文化祭で目についた子たちです。
ひとりは、わたしのご贔屓さんに似ていたため、それだけで目を奪われた小柄な彼、愛希れいかくん。
もうひとりが、歌ウマで男役度が高くてふつーにかっこよかった、輝月ゆうまくん。
愛希くん……ちゃぴくんは月組配属時からなんか不思議な抜擢を受け、今回の本公演では娘役として2番手さんの相手役やってたりする。
本公演で期待の若手男役を女装させるのは劇団のよくやる手法、男役としてはただのモブしかつかないよーな無名の子でも、娘役ならライトを当てられる、そーやって知名度アップ、組ファン以外にも「男役なのに、今回娘役で重要な役をやってるらしいよ」と口の端に上らせることが可能。
つまりは宣伝。それだけではない、この芝居には彼が必要だった、イメージぴったりなのは彼だったんだとか、あるかもしれないが。
でもまあ、スター扱いする気のない子には、娘役3番手格の役はやらせないでしょう。ってことで、若手男役の抜擢オンナノコ役は、宣伝の意味を持っている、と判断。
んで、宣伝したのなら、なにかしら回収するのがふつーでしょう。
男役の女装がオイシイのは、男役としての下地があってこそ。
芝居で娘役を演じた男の子たちも、ショーやフィナーレでは本来の男の姿でがしがし踊る。そして観客に「え、さっきのかわいい女の子が、このイケメン男子?!」とギャップで胸きゅんさせるのだ。
タカラヅカの中心は、男役。商売になるのは、男役。だから会社は、魅力的な男役の製造に躍起になる。男役の魅力を引き出すためにあれこれ手を打つ。男役の女装は、その一環だ。
だけどちゃぴは、男役としての活躍の場はなかった。
本公演のショーでも最下位置でその他大勢として踊るのみだし、新公でもただのモブだった。
娘役としての抜擢は、男役としての彼を売るための宣伝では、ないようだ。
だって、ちっとも宣伝効果を回収していないもの。
本公演を観て彼に興味を持った一見さんが、ショーでも新公でも、男役の彼を探せないよーな扱いでしかなかった。
劇団は、ちゃぴを男役として売る気はないんだなあ、と、新公を観て思った。
本公演で娘役として瑞々しい美貌と存在を印象づけた以上、新公でもなにかしらプッシュするのが商売の常なのに。
未来につなげるビジョンのない、その場限りの抜擢なら、男役ではなくふつーに娘役の若手を抜擢すればいいのに。
劇団はちゃぴを娘役にしたいのかもしれないが、それなら個別に説得して、性転換したあとに抜擢すればいいだけのこと。現在男役の彼に娘3をやらせて他の娘役の活躍の場を取らなくていいやん。
せっかくの宣伝機会を、みすみすロスする劇団の商売上手ぶりには、ほんとアタマが下がります……。
てことで、ちゃぴくんの男役姿は貴重です。劇団がそのつもりである以上、将来的に転向する……させられる可能性が高い。男役姿を見られるのは、今だけかも。
たしかに、男役としての彼のスキルは決して高くなく……ぶっちゃけ、向いてない気はします。
小柄なだけではなく、声も着こなしも立ち姿も、オンナノコの男装の域を出ていない。
でも彼まだ10代でしょう。これから変わっていくかもしれない。
隅っこで、でもたのしそうに男役している姿がキラキラしてまつ。
今現在の彼は、文化祭で瞠目したほどご贔屓に似ているわけでもないんだが(笑)、それでもまったり見守っていく所存であります。
んで、もうひとりの気になる人、輝月くん。
新公の配役が発表されたときから、わくわくしていた。
マギーの役じゃん!!
前回の『スカーレット・ピンパーネル』新公で、ひそかに役が付いていた、研2でこの役がくるなんて、ナニ気にすごくね?と思っていた、サン・シール侯爵。
たしかに役はすごいけど、歌ウマなのを見込まれてだろうけど、でもでもサン・シール侯爵って……じじい役やん。ヒゲで顔とかわかんないじゃん。ここで抜擢されても、彼に注目している人でもなけりゃ、その後の個別認識につながらないじゃん……と、思っていた。
だからこそ、マギーの役はうれしい。配役発表だけではどんな役かわからないけれど、マギーの組内での立ち位置的に、ふつーにかっこいい妙齢の男の役ではなかろうか。
本公演を見て、三枚目だったことにちょっと鼻白んだけれど、それでも若い男の役だし、ヒゲでもないし、なんつっても軍服があるし!と、期待を新たにした。
ええ。
期待してました。
まさか。
まーさーか。
ヒゲのじじいに、役割変換しているとわっ!!
ジュパン@たまきちがイケメンに変換されているのと呼応して、イシュトバン@ゆうまくんは、腰の曲がったヒゲ老人になってました。
顔、見えねえええ。
彼、相当長身だったはずなんだが、ずっと腰を曲げたりして小さくなってました。
コミカルな動き、コミカルな芝居。
研2にしては十分うまいんだけど、なにしろ男役スキルとかタカラヅカスキルとは別物の芝居なので、実力がわからない……。
せっかくの長身イケメン下級生なのになあ。劇団は彼をじじい役者として育てるつもりか……身長177cmでじじい役者もないもんだが。GOアカツキ路線なのかなあ、ごつくて長身でオヤジで歌ウマって。
罪のないおとぎ話、コメディなんだから、最後の凱旋場面で、いきなり若返ってくれないかなとか期待した。ふつーの顔してジュパンの横にいて、「誰だオマエ!」「え、もともとこうでしたよ? 老人? はて、なんのことでしょう?(声色だけ老人)」とか、むちゃくちゃでもやってくんないかなと(笑)。
もちろん、ゆうまくんは最後まで老人でした。潔く三枚目でした。
95期、いちばんでっかい男役と、いちばんちっこい男役。
どちらも真ん中の道は歩いてない模様。どう育っていくのか、たのしみだ。
95期でわたしが注目している男の子がふたりいます。
どちらも文化祭で目についた子たちです。
ひとりは、わたしのご贔屓さんに似ていたため、それだけで目を奪われた小柄な彼、愛希れいかくん。
もうひとりが、歌ウマで男役度が高くてふつーにかっこよかった、輝月ゆうまくん。
愛希くん……ちゃぴくんは月組配属時からなんか不思議な抜擢を受け、今回の本公演では娘役として2番手さんの相手役やってたりする。
本公演で期待の若手男役を女装させるのは劇団のよくやる手法、男役としてはただのモブしかつかないよーな無名の子でも、娘役ならライトを当てられる、そーやって知名度アップ、組ファン以外にも「男役なのに、今回娘役で重要な役をやってるらしいよ」と口の端に上らせることが可能。
つまりは宣伝。それだけではない、この芝居には彼が必要だった、イメージぴったりなのは彼だったんだとか、あるかもしれないが。
でもまあ、スター扱いする気のない子には、娘役3番手格の役はやらせないでしょう。ってことで、若手男役の抜擢オンナノコ役は、宣伝の意味を持っている、と判断。
んで、宣伝したのなら、なにかしら回収するのがふつーでしょう。
男役の女装がオイシイのは、男役としての下地があってこそ。
芝居で娘役を演じた男の子たちも、ショーやフィナーレでは本来の男の姿でがしがし踊る。そして観客に「え、さっきのかわいい女の子が、このイケメン男子?!」とギャップで胸きゅんさせるのだ。
タカラヅカの中心は、男役。商売になるのは、男役。だから会社は、魅力的な男役の製造に躍起になる。男役の魅力を引き出すためにあれこれ手を打つ。男役の女装は、その一環だ。
だけどちゃぴは、男役としての活躍の場はなかった。
本公演のショーでも最下位置でその他大勢として踊るのみだし、新公でもただのモブだった。
娘役としての抜擢は、男役としての彼を売るための宣伝では、ないようだ。
だって、ちっとも宣伝効果を回収していないもの。
本公演を観て彼に興味を持った一見さんが、ショーでも新公でも、男役の彼を探せないよーな扱いでしかなかった。
劇団は、ちゃぴを男役として売る気はないんだなあ、と、新公を観て思った。
本公演で娘役として瑞々しい美貌と存在を印象づけた以上、新公でもなにかしらプッシュするのが商売の常なのに。
未来につなげるビジョンのない、その場限りの抜擢なら、男役ではなくふつーに娘役の若手を抜擢すればいいのに。
劇団はちゃぴを娘役にしたいのかもしれないが、それなら個別に説得して、性転換したあとに抜擢すればいいだけのこと。現在男役の彼に娘3をやらせて他の娘役の活躍の場を取らなくていいやん。
せっかくの宣伝機会を、みすみすロスする劇団の商売上手ぶりには、ほんとアタマが下がります……。
てことで、ちゃぴくんの男役姿は貴重です。劇団がそのつもりである以上、将来的に転向する……させられる可能性が高い。男役姿を見られるのは、今だけかも。
たしかに、男役としての彼のスキルは決して高くなく……ぶっちゃけ、向いてない気はします。
小柄なだけではなく、声も着こなしも立ち姿も、オンナノコの男装の域を出ていない。
でも彼まだ10代でしょう。これから変わっていくかもしれない。
隅っこで、でもたのしそうに男役している姿がキラキラしてまつ。
今現在の彼は、文化祭で瞠目したほどご贔屓に似ているわけでもないんだが(笑)、それでもまったり見守っていく所存であります。
んで、もうひとりの気になる人、輝月くん。
新公の配役が発表されたときから、わくわくしていた。
マギーの役じゃん!!
前回の『スカーレット・ピンパーネル』新公で、ひそかに役が付いていた、研2でこの役がくるなんて、ナニ気にすごくね?と思っていた、サン・シール侯爵。
たしかに役はすごいけど、歌ウマなのを見込まれてだろうけど、でもでもサン・シール侯爵って……じじい役やん。ヒゲで顔とかわかんないじゃん。ここで抜擢されても、彼に注目している人でもなけりゃ、その後の個別認識につながらないじゃん……と、思っていた。
だからこそ、マギーの役はうれしい。配役発表だけではどんな役かわからないけれど、マギーの組内での立ち位置的に、ふつーにかっこいい妙齢の男の役ではなかろうか。
本公演を見て、三枚目だったことにちょっと鼻白んだけれど、それでも若い男の役だし、ヒゲでもないし、なんつっても軍服があるし!と、期待を新たにした。
ええ。
期待してました。
まさか。
まーさーか。
ヒゲのじじいに、役割変換しているとわっ!!
ジュパン@たまきちがイケメンに変換されているのと呼応して、イシュトバン@ゆうまくんは、腰の曲がったヒゲ老人になってました。
顔、見えねえええ。
彼、相当長身だったはずなんだが、ずっと腰を曲げたりして小さくなってました。
コミカルな動き、コミカルな芝居。
研2にしては十分うまいんだけど、なにしろ男役スキルとかタカラヅカスキルとは別物の芝居なので、実力がわからない……。
せっかくの長身イケメン下級生なのになあ。劇団は彼をじじい役者として育てるつもりか……身長177cmでじじい役者もないもんだが。GOアカツキ路線なのかなあ、ごつくて長身でオヤジで歌ウマって。
罪のないおとぎ話、コメディなんだから、最後の凱旋場面で、いきなり若返ってくれないかなとか期待した。ふつーの顔してジュパンの横にいて、「誰だオマエ!」「え、もともとこうでしたよ? 老人? はて、なんのことでしょう?(声色だけ老人)」とか、むちゃくちゃでもやってくんないかなと(笑)。
もちろん、ゆうまくんは最後まで老人でした。潔く三枚目でした。
95期、いちばんでっかい男役と、いちばんちっこい男役。
どちらも真ん中の道は歩いてない模様。どう育っていくのか、たのしみだ。
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