先入観はほどほどに。@新人公演『ジプシー男爵』
2010年10月2日 タカラヅカ まだ新人公演『ジプシー男爵』の話。
安心できる、オトカー@ゆりやくん。ああ、なんて違和感ナイんだろう。
前回のショーヴラン@『スカーレット・ピンパーネル』があまりに手に汗握る出来だったので、今回のハマリっぷりは素敵です。
本公演を観たときから、「ああ、この役ならゆりやくんも問題ない」と思った。
ゆりやくんの得意分野……というか、これしかない守備範囲?の役。
や、『スカピン』新公をムラ東宝両方観た人からは、「ゆりやくん、東宝ではすごく良くなってた」と聞いているので、「これしかない」てのは決めつけ過ぎでしょうが。
ゆりやくん演じる「かわいこちゃん」で「ヘタレで善良」なオトカーくんは、とても予定調和なかわいらしさでした。
つか、わたしの彼への認識がなあ。
ショーヴラン@『スカピン』×、ジークムント@『ラストプレイ』○、フランツ@『エリザベート』△、旅の騎士@『二人の貴公子』○、衛門督@『夢の浮橋』×、ジェラルド@『ME AND MY GIRL』○、という偏った印象なんだよなあ。
かっこいい役、強い役、悪役は残念で、ヘタレかわいこちゃんは素敵、と見事に線引き。
だからもお、見る前から「オトカーはハマリ役」と思ってたしな。
こんな先入観は良くないと思ってる。役者に失礼よねー。
でも今のところ、わたしにはコレが現実。
だからこそ、コレが覆るよーな素晴らしいゆりやくんに、これから出会えることを期待している。
……この持ち味のままでも、愛で続けますが(笑)。
カルネロ伯爵@響くんがかっこよかったっす。
特徴ある喋り方で笑いを取る、三枚目役。……なんだけど、かっこいい、純粋に、姿が。
わたしの中で、渋かっこいいおっさ……ゲフンゲフン、もとい、大人の男っつーと、月組新公を観る場合はまず鳳月くん、という先入観があって、配役をチェックしてないこともあり、ホモナイ伯爵を「ああ、鳳月くんだわ」と思って点呼したのに、そのあと出てきたカルネロ伯爵がまたかっこよかったもんで、無駄に混乱した。あれ、「おっさんかっこいい=鳳月くんでしょ、つーとこっちが鳳月くんだっけ??」……ナニその先入観。
や、すぐに答えは出たけど、一瞬マジに首をかしげた自分にセルフツッコミ。思い込み激しすぎです、視野狭すぎです。
てことで、カルネロ伯爵@響くん、ホモナイ伯爵@鳳月くん、ともに素敵だった、つーことで。(強引にまとめる)
トボル@まんちゃんは、そのかの役何回目だ?
彼はどんどんオトコマエになるっていうか、顔のネジを巻いてきたなって感じがイイ。や、変な日本語だが、なんかひどく二枚目だったぞ。
もともと彼の顔は好きなんだけど、ここんとこどんどん表情にゆるみがなくなってきて、斜め45度くらいにどきっとする角度がある。
でも実のところ、芝居は弱い気がする……。
パリ@ゆうきくんを見て、この役の難しさを改めて知った。
本公演では、人格破綻気味(笑)でご都合主義まんま(笑)な役だけど、とりあえず「オイシイ」役だと思ったの。
役が壊れている部分は全部、その役を美味しく見せるためにあるわけだから、そーゆー壊れ方はアリかなと。
ひとりで主人公に突っかかってみたり、ひとりで飛び出して黄昏れてみたり、なのになんの脈絡もなくここぞってところで「真打ち登場!」してみたり、それまでの言動からはありえないラヴラヴかわいこちゃんになってみたり。
めちゃくちゃだけど、とりあえず、かっこいい。その場その場で人格も物語も壊れまくってるんだけど、その場その場で「かっこいい」ことをしているので良し。
そう思っていたので……。
そうか、この役の前提は「美貌」なんだな……。ソレがないと、登場するたび別人格で、言動が支離滅裂なことの、フォローにならないんだ……。
よくわかんないけど、かっこいいからいいや。よくわかんないけど、美しいからいいや。そう、誤魔化されていたんだ。
でも新公では、本役さんほどの美貌がナイもんだから、役のおかしさをカバーできず、ただ変な人に……。
いやその、ゆうきくん比では問題なかったと思います。アルマン@『スカーレット・ピンパーネル』よりはきれいになっていたし。白より黒、膨張色より引き締め色ですよ彼は。
実力的にも別に、下手ではないのだし。今回もそつない感じでした。
ただ、役が悪い(笑)。脚本の問題っすよ。
このわけわかんない役を「問答無用!」にするには、いろんなものが足りていなかったかなと。
ゆうきくんが持つ「ふつう」とか「常識あります」なところが、こういう壊れたキャラクタには不思議なミックス感。
ふつうの感性を持っているように見えるだけに、「なんで彼、ここでこんなことを言うんだろう、するんだろう」と、見ていてつまずいてしまう。「こーゆーキャラだから、ここでこーゆーわけわかんないことするのよ」と力ずくで思わせるほどの演技力、あるいはバカッパワー、あるいは美貌、をまだ持っていないので。
悪いのが脚本なのはたしかだけど、ゆうきくんにはもう少し痩せて欲しいっす……もったいない。
あとは相変わらず、海桐くんと瑞羽くんをまったり愛でて終わりました。
安心できる、オトカー@ゆりやくん。ああ、なんて違和感ナイんだろう。
前回のショーヴラン@『スカーレット・ピンパーネル』があまりに手に汗握る出来だったので、今回のハマリっぷりは素敵です。
本公演を観たときから、「ああ、この役ならゆりやくんも問題ない」と思った。
ゆりやくんの得意分野……というか、これしかない守備範囲?の役。
や、『スカピン』新公をムラ東宝両方観た人からは、「ゆりやくん、東宝ではすごく良くなってた」と聞いているので、「これしかない」てのは決めつけ過ぎでしょうが。
ゆりやくん演じる「かわいこちゃん」で「ヘタレで善良」なオトカーくんは、とても予定調和なかわいらしさでした。
つか、わたしの彼への認識がなあ。
ショーヴラン@『スカピン』×、ジークムント@『ラストプレイ』○、フランツ@『エリザベート』△、旅の騎士@『二人の貴公子』○、衛門督@『夢の浮橋』×、ジェラルド@『ME AND MY GIRL』○、という偏った印象なんだよなあ。
かっこいい役、強い役、悪役は残念で、ヘタレかわいこちゃんは素敵、と見事に線引き。
だからもお、見る前から「オトカーはハマリ役」と思ってたしな。
こんな先入観は良くないと思ってる。役者に失礼よねー。
でも今のところ、わたしにはコレが現実。
だからこそ、コレが覆るよーな素晴らしいゆりやくんに、これから出会えることを期待している。
……この持ち味のままでも、愛で続けますが(笑)。
カルネロ伯爵@響くんがかっこよかったっす。
特徴ある喋り方で笑いを取る、三枚目役。……なんだけど、かっこいい、純粋に、姿が。
わたしの中で、渋かっこいいおっさ……ゲフンゲフン、もとい、大人の男っつーと、月組新公を観る場合はまず鳳月くん、という先入観があって、配役をチェックしてないこともあり、ホモナイ伯爵を「ああ、鳳月くんだわ」と思って点呼したのに、そのあと出てきたカルネロ伯爵がまたかっこよかったもんで、無駄に混乱した。あれ、「おっさんかっこいい=鳳月くんでしょ、つーとこっちが鳳月くんだっけ??」……ナニその先入観。
や、すぐに答えは出たけど、一瞬マジに首をかしげた自分にセルフツッコミ。思い込み激しすぎです、視野狭すぎです。
てことで、カルネロ伯爵@響くん、ホモナイ伯爵@鳳月くん、ともに素敵だった、つーことで。(強引にまとめる)
トボル@まんちゃんは、そのかの役何回目だ?
彼はどんどんオトコマエになるっていうか、顔のネジを巻いてきたなって感じがイイ。や、変な日本語だが、なんかひどく二枚目だったぞ。
もともと彼の顔は好きなんだけど、ここんとこどんどん表情にゆるみがなくなってきて、斜め45度くらいにどきっとする角度がある。
でも実のところ、芝居は弱い気がする……。
パリ@ゆうきくんを見て、この役の難しさを改めて知った。
本公演では、人格破綻気味(笑)でご都合主義まんま(笑)な役だけど、とりあえず「オイシイ」役だと思ったの。
役が壊れている部分は全部、その役を美味しく見せるためにあるわけだから、そーゆー壊れ方はアリかなと。
ひとりで主人公に突っかかってみたり、ひとりで飛び出して黄昏れてみたり、なのになんの脈絡もなくここぞってところで「真打ち登場!」してみたり、それまでの言動からはありえないラヴラヴかわいこちゃんになってみたり。
めちゃくちゃだけど、とりあえず、かっこいい。その場その場で人格も物語も壊れまくってるんだけど、その場その場で「かっこいい」ことをしているので良し。
そう思っていたので……。
そうか、この役の前提は「美貌」なんだな……。ソレがないと、登場するたび別人格で、言動が支離滅裂なことの、フォローにならないんだ……。
よくわかんないけど、かっこいいからいいや。よくわかんないけど、美しいからいいや。そう、誤魔化されていたんだ。
でも新公では、本役さんほどの美貌がナイもんだから、役のおかしさをカバーできず、ただ変な人に……。
いやその、ゆうきくん比では問題なかったと思います。アルマン@『スカーレット・ピンパーネル』よりはきれいになっていたし。白より黒、膨張色より引き締め色ですよ彼は。
実力的にも別に、下手ではないのだし。今回もそつない感じでした。
ただ、役が悪い(笑)。脚本の問題っすよ。
このわけわかんない役を「問答無用!」にするには、いろんなものが足りていなかったかなと。
ゆうきくんが持つ「ふつう」とか「常識あります」なところが、こういう壊れたキャラクタには不思議なミックス感。
ふつうの感性を持っているように見えるだけに、「なんで彼、ここでこんなことを言うんだろう、するんだろう」と、見ていてつまずいてしまう。「こーゆーキャラだから、ここでこーゆーわけわかんないことするのよ」と力ずくで思わせるほどの演技力、あるいはバカッパワー、あるいは美貌、をまだ持っていないので。
悪いのが脚本なのはたしかだけど、ゆうきくんにはもう少し痩せて欲しいっす……もったいない。
あとは相変わらず、海桐くんと瑞羽くんをまったり愛でて終わりました。
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