蘭寿とむは、トップスターになるべき人である。

 彼がトップスターになることはわかっていたし、タニちゃんほど極端ではなかったものの、「未来のトップスター」として下級生時代から大切に帝王道を劇団から用意されていた、特別な人だ。
 劇団の期待や扱いという意味だけでなく、彼自身の資質、実力、人間味ともに、トップになるべき人だとわたし自身思っていた。
 だから、彼がトップになるのは、あるべき人があるべき地位に就くことであり、自然な美しい姿だ。祝福されることだ。

 ただ。
 その当たり前の、自然な姿は、このようなカタチである必要があったんだろうか。

2010/11/15

花組 次期トップスターについて

この度、花組 次期トップスターに蘭寿とむ(宙組)が決定致しましたのでお知らせ致します。

尚、蘭寿とむは2011年4月25日付で宙組から花組に組替えとなります。
トップスターとしての公演は、2011年6月24日に初日を迎える花組宝塚大劇場公演(演目未定)からとなります。


組替えについて


この度、下記の通り、組替えが決定致しましたのでお知らせ致します。

【星組】
凰稀 かなめ・・・2011年2月25日付で宙組へ
(今後の出演予定)
・~2011年2月24日 星組中日劇場公演『愛するには短すぎる』『ル・ポァゾン 愛の媚薬II』に出演
・2011年5月20日~ 宙組宝塚大劇場公演(演目未定)に出演

【宙組】
蘭寿 とむ・・・2011年4月25日付で花組へ
(今後の出演予定)
・~2011年1月30日 宙組東京宝塚劇場公演『誰がために鐘は鳴る』に出演
・2011年3月      宝塚及び東京にてディナーショー開催予定
・2011年6月24日~ 花組宝塚大劇場公演(演目未定)にトップスターとして出演

 思い出すのは、一昨日見た、壮くんの笑顔だ。
 加えて、わたしは今日またムラにいた。宙組観劇だって、していた。今日のぐだぐだな避難訓練も一応参加したさ。だから、らんとむの笑顔も、見たばかりだ。

 タカラジェンヌはみんな、いろんなものを内側に抱え込んで、それでもあのきれいな笑顔を見せているんだ。
 その事実に、泣きたくなる。
 彼らはフェアリーでありながら、こんなにも「人間」だ。
 ひとりずつなにかしら重いモノを抱え、背負い、それでも笑うのは、「人間」だからだ。
 そんな彼らだからこそ、わたしたちは愛し、夢を見る。

 らんとむトップ発表おめでとう。
 かなめくん、宙組でもがんばれ。

 そして。

 そして。
 大好きな壮くんと、大好きな花組が、美しくあれますように。輝き続けられますように。

 まとぶんから壮くんへの引き継ぎが見たかった、いずれ来るだろうゆーひくんの卒業時、らんとむへの引き継ぎが見たかった、ちえねねテルの並びが大好きだった……言っても仕方のないことでも。
 それらの「美しいこと」を捨ててまで決行するこの人事が、さらなる輝きを得られると、願うばかりだ。祈るばかりだ。

 でなければ、やりきれない。

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