男たちは多くを語らない。@はじめて愛した
2010年10月28日 タカラヅカ で、まだ続いている『はじめて愛した』語り。
で、まだ続いている、クリッツィ@コマ語り(笑)。
クリッツィがケンカ弱いとこが好きっす。
ケンカ弱くて、クロード@しゅうくんにはボコられるわ、駆けつけてきたカッセル@ホタテには一蹴されるわ。
問題は、クリッツィがケンカに強いか弱いかではないの。
理不尽な暴力をかざされたときに、逃げるという選択肢がないことなの。
弱いのに彼は、当たり前に女の子をかばって立ちふさがった。
とりたてておびえている風でもない。そりゃ勝つ気満々でもないが、ガクブルしながら楯になったわけでもない。
弱いのは結果であり、これからもクリッツィは当たり前に、女の子を背中にかばうんだろう。
……弱いから、なんの役にも立たないにしろ(笑)。
でもってわたしは、カッセルが好きだ。
彼の「まともさ」が好き。
相棒のベルモンド@ちぎがあまりに熱血刑事なので、それにつきあわされているカッセルの「ふつうさ」が最初、ナニか裏があるんぢゃねーの?ってくらい、疑わしかった(笑)。
だってあまりにもカッセルひとりまともすぎて……。他はみんな、リアルだけどナニかしら「フィクションらしいドラマチックさ」を持っているのに、カッセルだけナニもない。んで、ナニもないただのモブ、人数合わせ、刑事はふたり一組だからとりあえずもうひとりいます的な人にしては、目立ちすぎている。
だから最初は、ナニかあるのかと……(笑)。
ほんとに、「ただのいい人」で「ふつーの人」で「まともな人」でした。
…………。
萌え~~っ。カッセルの、ふつーさ萌え~~!
あのうるさすぎる相棒持ちながら、あんだけふつーでいられるって、どうよ?!(笑)
横で高速回転空回りして発熱通り越して火熾ししてるよーなベルモンドがぎゃーぎゃーゆってて、それに引きずられるでなく自分のスタンスでつきあってられるのって、すごい!
隣では公私混同で目撃者の女の子に惚れて空回りして、オチたり煮えたぎったりしてるのよ。それが仕事の相棒よ? どんだけうざいよそんなの(笑)。なのにカッセル、ふつーについていくし。
で、ナニ気に強いし。
本職!って感じに乱暴なクロードを、クリッツィがまったく歯の立たなかった相手を、簡単に転がしてしまうし。
ベルモンドがきーきーうるさいだけで実は弱そうだから(金と力のない美男の見本)、地味でおっさんくさいカッセルがナニ気に強いところがまた、素敵にコントラスト。
質実剛健なとこがたまらん。
あんだけ強くて、威嚇で吠えることもできて、なのにあのベルモンドに従っているとことか。
従うっていっても部下とか下僕ではなく、ふつーに相棒で、異を唱えることもないから従うっていうか、ほんとうにチガウと思ったらチガウと言うだろうっていうか。
まともで強い真面目な男が、大暴れヒステリー女@きゃびいに振り回されっぱなしで終わるとことか。
好みすぎる(笑)。
で、話はクリッツィに戻る。
レイチェル@あゆっちを守ろうとして、クロードにボコられるクリッツィ。
転がされながらも立ち上がり、向かっていこうとしているのに……そこに駆けつけたカッセルに、暴漢と間違えられ、ぶん投げられる。
……あの可哀想さが、萌え(笑)。
観客も容赦なく笑うしな。
クリッツィの素敵なところは、そのことでぎゃーすか騒がないこと(笑)。
女の子を守ってケガをしながら闘っていたのに、駆けつけた刑事にさらにケガをさせられるってどうよ?
文句言っても泣き言言っても仕方ないのに、ナニも言わない。
クリッツィをカッコイイと思うのは、こーゆーとこだ。
三枚目的に描かれているクリッツィだから、ここで「ひでぇよ」と泣き言を言わせ、カッセルに食って掛からせることは簡単、観客も大笑いするだろう、その滑稽さに。
だけどそんな描き方はしない。
クリッツィはナニも言わない。
腹は立てているが、カッセルをなじることなく立ち上がって、荷物拾って歩き出す。
で、自分が最初にぶっとばした相手が悪者ではなく、守ろうとした女の子の関係者だとわかったカッセルが、「あ」って顔でクリッツィを見るのも好きだ(笑)。
舞台上で、台詞で、いちいち詫びたりなんだりで時間を取ることはないが、暗転の間際、クリッツィが積み上げた荷物を、カッセルがいくつか手伝って持ってあげる、あの展開が好き。
クリッツィは、いちいち謝られたくないのよね。
男だから。
自分が強ければ、ひとりでなんとかできていたのに、それが叶わずカッセル登場となった。
カッセルが現れ、自分を投げ倒したのは、自分が弱かった結果。
だから自分を暴漢と間違えたカッセルをなじらない、でもムカつくから目も合わせない。
そしてカッセルは、間違いは間違いだから、悪いと思っている。怒って目も合わせないクリッツィに、詫びの意味で荷物を持つ。
や、実際「すまん」ぐらいは口にしていると思うし。クリッツィは「別に」ぐらい返していると思うし。
この、「男」ならではの関係に、萌え。
わたしは、クリッツィのこと最初、アッシュ@マヤさんの仲間だと思っていた。チームだと思っていた。
だから最後、作戦決行前後の彼の身の振り方に、誰も言及しないのが不思議だった。
アンリ@りんきらとガイ@キムは、レジスタンス時代からの親友、アッシュもその時代を知る関係者。ナタリー@夢華さんはアッシュの家族。
クリッツィだけ時代と次元が違う。
彼は、アッシュがパリで殺人仲介業をはじめてからのつきあいだろう、年齢的にも。
チームの一員ではなく、フリーの立場のまま、関わっていた。だから作戦が終わればもう関係はない。
そもそも仲間仲間友情絆とべたべたしない、コトが終われば解散!な関係なんだ、アッシュたち。
そしてまた、ナニかあるときには力を貸したりするんだろう。
そんな彼らに関わっていたクリッツィだから。
一仕事終わって行くあても帰るあてもない。まあてきとーにどうとでもするさ、な彼を、ナタリーが口説く。一緒に暮らそうと。
ナタリーは今回の件で少し成長したとはいえ、基本が依存心の強いふつーの女の子だ。クリッツィを愛しているというよりは、誰か事情を知っている男と暮らしたかったんだろう、ひとりになりたくなくて。もちろん、クリッツィに好意はあるにしろ。
そしてクリッツィも、そんなこんな全部わかってて、頷く。それもアリかと。
で、ここで問題なのは。
ナタリーはアッシュの店を守っていくそうな。てことは、彼女と一緒に暮らすクリッツィもまた、パリに残るということで。
カッセルと、会うよね?
クリッツィは情報屋としてのパイプを捨てるとは思えないし、結局はパリの裏社会を泳いでいくのだと思う。
するととーぜん、パリ市警のベルモンド&カッセルコンビに、今後も関わる公算大よね?
……楽しみだ(笑)。
で、まだ続いている、クリッツィ@コマ語り(笑)。
クリッツィがケンカ弱いとこが好きっす。
ケンカ弱くて、クロード@しゅうくんにはボコられるわ、駆けつけてきたカッセル@ホタテには一蹴されるわ。
問題は、クリッツィがケンカに強いか弱いかではないの。
理不尽な暴力をかざされたときに、逃げるという選択肢がないことなの。
弱いのに彼は、当たり前に女の子をかばって立ちふさがった。
とりたてておびえている風でもない。そりゃ勝つ気満々でもないが、ガクブルしながら楯になったわけでもない。
弱いのは結果であり、これからもクリッツィは当たり前に、女の子を背中にかばうんだろう。
……弱いから、なんの役にも立たないにしろ(笑)。
でもってわたしは、カッセルが好きだ。
彼の「まともさ」が好き。
相棒のベルモンド@ちぎがあまりに熱血刑事なので、それにつきあわされているカッセルの「ふつうさ」が最初、ナニか裏があるんぢゃねーの?ってくらい、疑わしかった(笑)。
だってあまりにもカッセルひとりまともすぎて……。他はみんな、リアルだけどナニかしら「フィクションらしいドラマチックさ」を持っているのに、カッセルだけナニもない。んで、ナニもないただのモブ、人数合わせ、刑事はふたり一組だからとりあえずもうひとりいます的な人にしては、目立ちすぎている。
だから最初は、ナニかあるのかと……(笑)。
ほんとに、「ただのいい人」で「ふつーの人」で「まともな人」でした。
…………。
萌え~~っ。カッセルの、ふつーさ萌え~~!
あのうるさすぎる相棒持ちながら、あんだけふつーでいられるって、どうよ?!(笑)
横で高速回転空回りして発熱通り越して火熾ししてるよーなベルモンドがぎゃーぎゃーゆってて、それに引きずられるでなく自分のスタンスでつきあってられるのって、すごい!
隣では公私混同で目撃者の女の子に惚れて空回りして、オチたり煮えたぎったりしてるのよ。それが仕事の相棒よ? どんだけうざいよそんなの(笑)。なのにカッセル、ふつーについていくし。
で、ナニ気に強いし。
本職!って感じに乱暴なクロードを、クリッツィがまったく歯の立たなかった相手を、簡単に転がしてしまうし。
ベルモンドがきーきーうるさいだけで実は弱そうだから(金と力のない美男の見本)、地味でおっさんくさいカッセルがナニ気に強いところがまた、素敵にコントラスト。
質実剛健なとこがたまらん。
あんだけ強くて、威嚇で吠えることもできて、なのにあのベルモンドに従っているとことか。
従うっていっても部下とか下僕ではなく、ふつーに相棒で、異を唱えることもないから従うっていうか、ほんとうにチガウと思ったらチガウと言うだろうっていうか。
まともで強い真面目な男が、大暴れヒステリー女@きゃびいに振り回されっぱなしで終わるとことか。
好みすぎる(笑)。
で、話はクリッツィに戻る。
レイチェル@あゆっちを守ろうとして、クロードにボコられるクリッツィ。
転がされながらも立ち上がり、向かっていこうとしているのに……そこに駆けつけたカッセルに、暴漢と間違えられ、ぶん投げられる。
……あの可哀想さが、萌え(笑)。
観客も容赦なく笑うしな。
クリッツィの素敵なところは、そのことでぎゃーすか騒がないこと(笑)。
女の子を守ってケガをしながら闘っていたのに、駆けつけた刑事にさらにケガをさせられるってどうよ?
文句言っても泣き言言っても仕方ないのに、ナニも言わない。
クリッツィをカッコイイと思うのは、こーゆーとこだ。
三枚目的に描かれているクリッツィだから、ここで「ひでぇよ」と泣き言を言わせ、カッセルに食って掛からせることは簡単、観客も大笑いするだろう、その滑稽さに。
だけどそんな描き方はしない。
クリッツィはナニも言わない。
腹は立てているが、カッセルをなじることなく立ち上がって、荷物拾って歩き出す。
で、自分が最初にぶっとばした相手が悪者ではなく、守ろうとした女の子の関係者だとわかったカッセルが、「あ」って顔でクリッツィを見るのも好きだ(笑)。
舞台上で、台詞で、いちいち詫びたりなんだりで時間を取ることはないが、暗転の間際、クリッツィが積み上げた荷物を、カッセルがいくつか手伝って持ってあげる、あの展開が好き。
クリッツィは、いちいち謝られたくないのよね。
男だから。
自分が強ければ、ひとりでなんとかできていたのに、それが叶わずカッセル登場となった。
カッセルが現れ、自分を投げ倒したのは、自分が弱かった結果。
だから自分を暴漢と間違えたカッセルをなじらない、でもムカつくから目も合わせない。
そしてカッセルは、間違いは間違いだから、悪いと思っている。怒って目も合わせないクリッツィに、詫びの意味で荷物を持つ。
や、実際「すまん」ぐらいは口にしていると思うし。クリッツィは「別に」ぐらい返していると思うし。
この、「男」ならではの関係に、萌え。
わたしは、クリッツィのこと最初、アッシュ@マヤさんの仲間だと思っていた。チームだと思っていた。
だから最後、作戦決行前後の彼の身の振り方に、誰も言及しないのが不思議だった。
アンリ@りんきらとガイ@キムは、レジスタンス時代からの親友、アッシュもその時代を知る関係者。ナタリー@夢華さんはアッシュの家族。
クリッツィだけ時代と次元が違う。
彼は、アッシュがパリで殺人仲介業をはじめてからのつきあいだろう、年齢的にも。
チームの一員ではなく、フリーの立場のまま、関わっていた。だから作戦が終わればもう関係はない。
そもそも仲間仲間友情絆とべたべたしない、コトが終われば解散!な関係なんだ、アッシュたち。
そしてまた、ナニかあるときには力を貸したりするんだろう。
そんな彼らに関わっていたクリッツィだから。
一仕事終わって行くあても帰るあてもない。まあてきとーにどうとでもするさ、な彼を、ナタリーが口説く。一緒に暮らそうと。
ナタリーは今回の件で少し成長したとはいえ、基本が依存心の強いふつーの女の子だ。クリッツィを愛しているというよりは、誰か事情を知っている男と暮らしたかったんだろう、ひとりになりたくなくて。もちろん、クリッツィに好意はあるにしろ。
そしてクリッツィも、そんなこんな全部わかってて、頷く。それもアリかと。
で、ここで問題なのは。
ナタリーはアッシュの店を守っていくそうな。てことは、彼女と一緒に暮らすクリッツィもまた、パリに残るということで。
カッセルと、会うよね?
クリッツィは情報屋としてのパイプを捨てるとは思えないし、結局はパリの裏社会を泳いでいくのだと思う。
するととーぜん、パリ市警のベルモンド&カッセルコンビに、今後も関わる公算大よね?
……楽しみだ(笑)。
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