あの頃、あの小悪魔と。@愛するには短すぎる
2011年2月1日 タカラヅカ 友人のチェリさんは、いろいろと愉快なカンチガイをする人なのだが。
星組中日公演の演目が『愛するには短すぎる』だっつーことで、
「ちえがテルに『幸せになれー!』って叫ぶのね」
と、真顔で言う。
ちょっと待て。どーしてれおんくんがかなめくんにそんな台詞を?
「だってテルは宙組に組替えでしょ」
たしかに組替えだが、その台詞はフレッドがバーバラに言う台詞だってば。
「だから、テルがバーバラでしょ?」(真顔)
チガーウ! 何故そんな愉快配役をしなきゃなんないの、ねねちゃんがいるでしょ、バーバラ@ねねちゃんだってば!
「じゃ、テルはなにするの?」(真顔)
アンソニーに決まってるじゃん。
「えええ?!!」
いや、驚かれても。
チェリさんの中では「組替え=バーバラ役」と直結し、それ以外は考えられなかったようだ……って、ヲイ。
たしかにバーバラ@となみは組替えだったけどさー。
てことで、中日『愛するには短すぎる』初日行ってきました。
いやはや。
退団公演ナメてました。
代替わりしたあとの全ツやらの別箱公演で、退団公演と同じ演目をすることはよくある。記憶も新しいうちにするわけだから、実際に観劇した際に切なかったりするわけだが。
今回はもう4~5年経っている。ただ作品ファンとして楽しむ気満々で観に行ったんだ。
またわたしは、「再演」に対する拒絶反応が少ない。思い入れのある作品を再演されるからといって「**は※※さんの作品なのに! 別の人でなんか観たくない!」とか、そーゆー感覚がない。
時代にそぐわない大昔作品の再演に反対なだけで、作品への思い入れゆえに反対することはナイ。
特に中日などの別箱は再演が基本だから、ナニやってくれてもいいさ。
シンプルに「あの作品をもう一度観られる」「役替わり公演的に楽しみ」と言える。
『愛短』は大好きな作品。毎回だーだー泣きながら通った。それをもう一度別キャストで観られるのは、楽しい、うれしい。
と。のーてんきに中日まで行ったわけなんだが。
……『愛短』はただの作品ぢゃない。退団公演だったんだ。わかっていたけど、わかってなかった。
泣けました。
物語が、以前に、思い出ゆえに。
どんだけ好きだったか。フレッド@ワタさん、アンソニー@トウコ、バーバラ@となみ。船長@しいちゃん、ウメ、和くん、みらん、コトコト、きんさん、にしきさん、まひろ、エンディ、……役ついてた人たちだけでも次々と甦ってきて、切なくてたまらない。
てゆーかわたしほんとに好きだったのよ、ワタトウ!!
フレッドとアンソニーのデュエットで涙腺決壊。うわーん!!
トウコちゃんに会いたいなあ。女優の安蘭けいさんじゃなくて、タカラジェンヌの、男役の、あのころのトウコに。あんな人にはもう出会えないのかなあ。うわーん。
アンソニー@トウコが好きすぎて、フレッド@ワタさんとのコンビが好きすぎて、切なさでドキドキする。
もう4年半経ってるし、というのはなんの関係もなかった。
記憶は鮮明で、なんのフォローにもなりゃーしない。全編答え合わせというか、ここはこうだった、あの人だったと勝手に脳が動く。
いやもお、無駄に消耗した(笑)。
そんななか、オープニングから、黒髪しーらんの戦闘意欲ばりばりっぷりに、アテられまくる(笑)。
初日で下級生多しでみんないっぱいいっぱいが透けて見える、自分の役目をこなすのに精一杯、な群舞で、しーらんひとりすげー勢いで客席釣っててウケた。ナニあの目ヂカラ。kineさんは「仕様ですから!」のひとことで済ませてたけど(笑)。
うん、たしかにしーらんさんの仕様なんだろう。目線もらったっつーか、がっつり釣られた……びびった。
草食系が多い昨今、彼のような肉食男子はいいよねー。
フレッド@れおんくんに、彼の新公時代を思い出す。
れおんくんはワタさんの役をえんえんやっていたねえ……って、そうかフレッドはやってないのか。
ワタさんにあった朴訥さが、れおんにないことを、驚いて見つめる。れおんのフレッドの方が、スマートだ。見た目だけでなく、いろんなところが。
アンソニー@かなめくんは……。
まあトウコちゃんはなあ。変なクド味というか、ねっとりした曲者感のある人だったからな。あれはトウコちゃんならではの持ち味として。
アンソニーが、小悪魔ではなくお調子者だった。てのは、なかなかに衝撃的だ(笑)。
アンソニーって、小悪魔キャラの代表だと思ってたのよ。マサツカすげえ、おっさんが小悪魔キャラの「男」を描けるなんて、ふつーは女子にしか描けない・理解できないのに! と、感心してたんだけど。
そっか。マサツカおじさんはふつーに男子脳でお調子者を描いていて、トウコが勝手に小悪魔にしていたのね。
小悪魔でないアンソニーは、チャラいというか、軽かったっす……(笑)。
かなめくんの演じる軽い二枚目というとコレだよねというか、鳴海先生またここに?というか(笑)。
や、かわいかったよ。
体格が同じの男ふたりがいちゃいちゃしまくり、抱き合ったりなんだりされると、なかなかみょーな迫力があるもんだなと、そんな感心をしました……。
小悪魔に翻弄される朴訥な男、ではなく、チャラ男に言いくるめられる二枚目、なわけだしなー。うーむ。
バーバラ@ねねちゃんは、しみじみ「スター」だなと思った。
どんな役をやっても彼女は「ねねちゃん」であり、役に染まることはないんだなと。アイドルやスターは、役になりきるよりも「ナニをやっても**(名前)」である方が向いている。
れおんくんもそのタイプだと思ってたんだけど、彼はけっこう役によって変わる。変わらないねねちゃん相手に、彼が変わることでいろんな色を作っていくんだ……ということに瞠目。
フランク@ともみんは、当時のれおんよりうまいと思う……って、れおんここ数年で急成長したんやなー。
船長@れいやくんのいっぱいいっぱいぶり、歌大変!以上に、「舞台でセンターに立つ」ことにキョドっている感じが、手に汗握る。きっとこの経験が彼を大きく変えるだろうな。
ドリー@わかばちゃんは、なんか大人びていてびびった。ウメちゃんが演じたドリーにあった「向いてない感じ」がそのままあったので、コレはマサツカのこだわりなのか?と首を傾げる(笑)。
ドリーの相方デイブ@麻央くんを見て、「この役は、演技アレな人がやる役なのか」と、妙に納得した(笑)。初演が和くんで新公がベニーだもんなあ。主要人物の中で実力の差ゆえに浮いてる感じ、それを必要とした役回りなのか。
中堅以上のひとたちの役替わりに関しては、問題なくたのしめた。
個人的に、まいけるの違和感のなさと、役そのままなのか!のギリーにツボった。
今回退団公演ではないっつーことで、サヨナラ色を薄めようとしたところ、ラストがさらに淡泊になっていて、もともとマサツカ作品って淡泊なのにいいのかよと思いつつ(笑)。
星組中日公演の演目が『愛するには短すぎる』だっつーことで、
「ちえがテルに『幸せになれー!』って叫ぶのね」
と、真顔で言う。
ちょっと待て。どーしてれおんくんがかなめくんにそんな台詞を?
「だってテルは宙組に組替えでしょ」
たしかに組替えだが、その台詞はフレッドがバーバラに言う台詞だってば。
「だから、テルがバーバラでしょ?」(真顔)
チガーウ! 何故そんな愉快配役をしなきゃなんないの、ねねちゃんがいるでしょ、バーバラ@ねねちゃんだってば!
「じゃ、テルはなにするの?」(真顔)
アンソニーに決まってるじゃん。
「えええ?!!」
いや、驚かれても。
チェリさんの中では「組替え=バーバラ役」と直結し、それ以外は考えられなかったようだ……って、ヲイ。
たしかにバーバラ@となみは組替えだったけどさー。
てことで、中日『愛するには短すぎる』初日行ってきました。
いやはや。
退団公演ナメてました。
代替わりしたあとの全ツやらの別箱公演で、退団公演と同じ演目をすることはよくある。記憶も新しいうちにするわけだから、実際に観劇した際に切なかったりするわけだが。
今回はもう4~5年経っている。ただ作品ファンとして楽しむ気満々で観に行ったんだ。
またわたしは、「再演」に対する拒絶反応が少ない。思い入れのある作品を再演されるからといって「**は※※さんの作品なのに! 別の人でなんか観たくない!」とか、そーゆー感覚がない。
時代にそぐわない大昔作品の再演に反対なだけで、作品への思い入れゆえに反対することはナイ。
特に中日などの別箱は再演が基本だから、ナニやってくれてもいいさ。
シンプルに「あの作品をもう一度観られる」「役替わり公演的に楽しみ」と言える。
『愛短』は大好きな作品。毎回だーだー泣きながら通った。それをもう一度別キャストで観られるのは、楽しい、うれしい。
と。のーてんきに中日まで行ったわけなんだが。
……『愛短』はただの作品ぢゃない。退団公演だったんだ。わかっていたけど、わかってなかった。
泣けました。
物語が、以前に、思い出ゆえに。
どんだけ好きだったか。フレッド@ワタさん、アンソニー@トウコ、バーバラ@となみ。船長@しいちゃん、ウメ、和くん、みらん、コトコト、きんさん、にしきさん、まひろ、エンディ、……役ついてた人たちだけでも次々と甦ってきて、切なくてたまらない。
てゆーかわたしほんとに好きだったのよ、ワタトウ!!
フレッドとアンソニーのデュエットで涙腺決壊。うわーん!!
トウコちゃんに会いたいなあ。女優の安蘭けいさんじゃなくて、タカラジェンヌの、男役の、あのころのトウコに。あんな人にはもう出会えないのかなあ。うわーん。
アンソニー@トウコが好きすぎて、フレッド@ワタさんとのコンビが好きすぎて、切なさでドキドキする。
もう4年半経ってるし、というのはなんの関係もなかった。
記憶は鮮明で、なんのフォローにもなりゃーしない。全編答え合わせというか、ここはこうだった、あの人だったと勝手に脳が動く。
いやもお、無駄に消耗した(笑)。
そんななか、オープニングから、黒髪しーらんの戦闘意欲ばりばりっぷりに、アテられまくる(笑)。
初日で下級生多しでみんないっぱいいっぱいが透けて見える、自分の役目をこなすのに精一杯、な群舞で、しーらんひとりすげー勢いで客席釣っててウケた。ナニあの目ヂカラ。kineさんは「仕様ですから!」のひとことで済ませてたけど(笑)。
うん、たしかにしーらんさんの仕様なんだろう。目線もらったっつーか、がっつり釣られた……びびった。
草食系が多い昨今、彼のような肉食男子はいいよねー。
フレッド@れおんくんに、彼の新公時代を思い出す。
れおんくんはワタさんの役をえんえんやっていたねえ……って、そうかフレッドはやってないのか。
ワタさんにあった朴訥さが、れおんにないことを、驚いて見つめる。れおんのフレッドの方が、スマートだ。見た目だけでなく、いろんなところが。
アンソニー@かなめくんは……。
まあトウコちゃんはなあ。変なクド味というか、ねっとりした曲者感のある人だったからな。あれはトウコちゃんならではの持ち味として。
アンソニーが、小悪魔ではなくお調子者だった。てのは、なかなかに衝撃的だ(笑)。
アンソニーって、小悪魔キャラの代表だと思ってたのよ。マサツカすげえ、おっさんが小悪魔キャラの「男」を描けるなんて、ふつーは女子にしか描けない・理解できないのに! と、感心してたんだけど。
そっか。マサツカおじさんはふつーに男子脳でお調子者を描いていて、トウコが勝手に小悪魔にしていたのね。
小悪魔でないアンソニーは、チャラいというか、軽かったっす……(笑)。
かなめくんの演じる軽い二枚目というとコレだよねというか、鳴海先生またここに?というか(笑)。
や、かわいかったよ。
体格が同じの男ふたりがいちゃいちゃしまくり、抱き合ったりなんだりされると、なかなかみょーな迫力があるもんだなと、そんな感心をしました……。
小悪魔に翻弄される朴訥な男、ではなく、チャラ男に言いくるめられる二枚目、なわけだしなー。うーむ。
バーバラ@ねねちゃんは、しみじみ「スター」だなと思った。
どんな役をやっても彼女は「ねねちゃん」であり、役に染まることはないんだなと。アイドルやスターは、役になりきるよりも「ナニをやっても**(名前)」である方が向いている。
れおんくんもそのタイプだと思ってたんだけど、彼はけっこう役によって変わる。変わらないねねちゃん相手に、彼が変わることでいろんな色を作っていくんだ……ということに瞠目。
フランク@ともみんは、当時のれおんよりうまいと思う……って、れおんここ数年で急成長したんやなー。
船長@れいやくんのいっぱいいっぱいぶり、歌大変!以上に、「舞台でセンターに立つ」ことにキョドっている感じが、手に汗握る。きっとこの経験が彼を大きく変えるだろうな。
ドリー@わかばちゃんは、なんか大人びていてびびった。ウメちゃんが演じたドリーにあった「向いてない感じ」がそのままあったので、コレはマサツカのこだわりなのか?と首を傾げる(笑)。
ドリーの相方デイブ@麻央くんを見て、「この役は、演技アレな人がやる役なのか」と、妙に納得した(笑)。初演が和くんで新公がベニーだもんなあ。主要人物の中で実力の差ゆえに浮いてる感じ、それを必要とした役回りなのか。
中堅以上のひとたちの役替わりに関しては、問題なくたのしめた。
個人的に、まいけるの違和感のなさと、役そのままなのか!のギリーにツボった。
今回退団公演ではないっつーことで、サヨナラ色を薄めようとしたところ、ラストがさらに淡泊になっていて、もともとマサツカ作品って淡泊なのにいいのかよと思いつつ(笑)。
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