粗忽者と呼ばれた男・その6。@ロミオとジュリエット
2011年2月18日 タカラヅカ 『ロミオとジュリエット』、ベンヴォーリオ@まっつ語りの続き。
2幕4場、ヴェローナ市街にて宿敵ティボルト@ヲヅキとマーキューシオ@ちぎの決闘スタート。
離れたところで眺めていたベンヴォーリオもようやく立ち上がったところで、ロミオ@キム登場。ああ泥沼。
ロミオを見てティボルトさらに大暴れ。仕方なくベン様も対ティボ戦突入。
ティボルトにリフトされるベン様。
すごーく義務的にやっているのがわかって、萌え(笑)。
だってその直前の振りとか、ベン様かなり「振りですから、演出ですから」とお仕事的ぱきぱきにやってる感じで……そしてヲヅキさんとアイコンタクトして、「行くよ!」「はいっ!」と飛びついてる感じが……楽しすぎる……。
腕だけで飛び込んで回されるのって、難しいのかな。見ていると、腕の掴み方、絡み方はそのときどきで、多少ズレてたりで、それでもなんとか力尽くで合体し、まっつ自身も自分で跳躍して「リフトされてる」ふりをしてるよね?
いやその、ケガなく無事に過ごしてくれ。
総乱闘になるのでみんなそれぞれ大暴れしているわけで、ここでベン様もめずらしく人を殴っている。てゆーか彼が暴力ふるうのここだけだよね?
相手はりんきら。
縦にも横にもでかいですよ……分厚いですよ……だけどベン様、そんなでっかい若者を殴り倒しちゃいます。
殴って、殴られて。そのあとマジに殴り倒して、蹴りを入れる。
ここのアクションが、すげー好き。
いつも仲裁ばっかしているベン様。チームリーダーとはいえ、ケンカ強いのかどうか、それまではわかんなかった。
それが、ここでわかる。強いこと以上に、ケンカ慣れしているってことが。
殴り倒して、蹴りですよ?
ふつーは殴り倒したらそこまでです。だって相手倒れてるんだもん。
だけどそこへすかさず蹴りよ? 体重乗せてますよ? 倒れた相手に、とどめ刺すのよ? そんな戦い方、ヤクザかっつーの。
相手が二度と起きあがれないよう、戦線離脱するよう、意識を失うか実質ケガや痛みで動けなくなるか戦意喪失するかするように、とどめを刺す。
それをすごく当たり前にナチュラルにやってのけて、その足で仲間助けに行くんだわ。
ベン様にとってこんな戦い方、容赦なくとどめ刺す戦い方が日常なんだ。
普段はクールだし制止役だけど、ほんとはここまでふつーにやっちゃえる人なんだ。
こ、こええ。
ベン様ってマジ、不良グループのリーダーなんだ。バリ武闘派なんだ。
武闘派はマーさんだけで、ベン様は頭脳派に見えるんだけど、彼も戦闘員なんだ。
舞台だからりんきらはすぐに起きあがって次の振りに入るけど、ドラマや映像などなら、彼はそのまま地に伏して動かないよね。とどめ刺されちゃってるからね。死んでなくても、動けないだろー。
でもって、この物騒なベン様の、ひそかな萌えは。
本気で殴り倒したあと、「いてて」と手を振るところ。
人を殴ると、手は痛みます。本気で殴れば殴るほど、拳も痛い。
拳が痛むほど、本気で殴ったわけだ。で、実際相手は一発で倒れてるし。
んで拳の痛みを逃がすために、せわしなく振りながら、体重乗せて蹴りですよ。
一連の動きが、説得力。リアル男子のケンカがこんな感じかっつーか。ヤンキーマンガ愛読者(笑)として見慣れた感じっつーか。
ああこの人強いんだ、マジでケンカ慣れしてるんだ、と。
少女マンガなら手を振ったりしないよ、かっこいい男子は美しく次々に敵を殴り倒していくのみ。でも実際はそうはいかない。
その実際は、というか、無駄にリアルなベン様の表現に萌え(笑)。
ほんといいなーベン様……生身な感じがたまらん……。
ところでベン様は、この乱闘のさなか、ロミオの説得を受け入れるんだよね。
「もう友だちじゃない」とか言ってたくせにさー。「誰もが自由に生きる権利がある」と共感して、心変わり。
しかしこの心変わりが、わかりにくい。
もう少し演出でわかりやすくして欲しいなあ。
ロミオの決死の歌(赤組に持ち上げられてる・笑)を聴いて、客席に背中を向けて立ち尽くし、困惑の横顔を見せ、次に「誰もが自由に生きる権利がある」と力強く唱和、親友の生き方を認め、ロミオと見つめ合いながらデュエット。
……なんだけど、唐突な感じだし、初見の人にはベンヴォーリオがここで心変わりをしたとわかるんだろうか?
実際わたしも、星組版を観たときにはわかんなかった。だってあんときは、ロミオ@ちえしか見てなかったもん(笑)。ベンヴォーリオがどうしてたかなんて、オペラグラスの外ですよ。
つまり、あのときのわたしと同じことが雪組でも起こっていると思うの。ロミオ見てたらベンヴォーリオのことなんかわかんねーよ、と(笑)。
持ち上げられながら歌うロミオと、ベン様の背中(ロミオを見ている)ところ、ふたりにだけピンスポあてるとか、してくんねーかなー。周囲明らかに輝度のチガウ、クローズアップ意図のライトを。
んで、ベン様振り返り(混乱、苦悩)、ロミオとデュエット(友情パワー!)、までふたりをクローズアップしてくれたら、ナニが起こってるかわかりやすいのになー。
上手の方でずっともつれているティボとマーさんも、ロミベンの対比としてピンスポで抜いてもいいし。
大勢でごちゃごちゃしてるしコーラス入ってるしで、わかりにくいんだよなー。
主要キャラの関係性が動いた瞬間だけクローズアップして、あとはまたふつーのライトに戻してくれていいんだけどなー。
まあベン様が心変わりした、ロミオ側についたとわからなくても、大筋には支障がないから(現に星組初見時、わからないままでも問題なく感動して大泣きしていた)今のままでもいいっちゃーいいんだがなー。
ロミオと和解したあとのベン様は、争いを止めるために動き出すわけなんだが、マーさんはそんなこと知ったこっちゃねー。
積年の恨み!てなもん。
ああ、マーさん好きだな。
このブチ切れマーさんの暴れっぷりが、みょーに好きだ。
「ヤツは昔からオレを蔑み、憎んでる」……うん、マーさん目線で見るとほんっとティボルトってヤなヤツだ。てゆーかカオからして憎々しいじゃん? 生々しいっていうかさー。
そんなマーさんをカラダ全体使って止めるベン様が好きだ。
止める、引きはがす、そんな行為にも相手への愛情が見えるってゆーか。
なのに。
続く。
2幕4場、ヴェローナ市街にて宿敵ティボルト@ヲヅキとマーキューシオ@ちぎの決闘スタート。
離れたところで眺めていたベンヴォーリオもようやく立ち上がったところで、ロミオ@キム登場。ああ泥沼。
ロミオを見てティボルトさらに大暴れ。仕方なくベン様も対ティボ戦突入。
ティボルトにリフトされるベン様。
すごーく義務的にやっているのがわかって、萌え(笑)。
だってその直前の振りとか、ベン様かなり「振りですから、演出ですから」とお仕事的ぱきぱきにやってる感じで……そしてヲヅキさんとアイコンタクトして、「行くよ!」「はいっ!」と飛びついてる感じが……楽しすぎる……。
腕だけで飛び込んで回されるのって、難しいのかな。見ていると、腕の掴み方、絡み方はそのときどきで、多少ズレてたりで、それでもなんとか力尽くで合体し、まっつ自身も自分で跳躍して「リフトされてる」ふりをしてるよね?
いやその、ケガなく無事に過ごしてくれ。
総乱闘になるのでみんなそれぞれ大暴れしているわけで、ここでベン様もめずらしく人を殴っている。てゆーか彼が暴力ふるうのここだけだよね?
相手はりんきら。
縦にも横にもでかいですよ……分厚いですよ……だけどベン様、そんなでっかい若者を殴り倒しちゃいます。
殴って、殴られて。そのあとマジに殴り倒して、蹴りを入れる。
ここのアクションが、すげー好き。
いつも仲裁ばっかしているベン様。チームリーダーとはいえ、ケンカ強いのかどうか、それまではわかんなかった。
それが、ここでわかる。強いこと以上に、ケンカ慣れしているってことが。
殴り倒して、蹴りですよ?
ふつーは殴り倒したらそこまでです。だって相手倒れてるんだもん。
だけどそこへすかさず蹴りよ? 体重乗せてますよ? 倒れた相手に、とどめ刺すのよ? そんな戦い方、ヤクザかっつーの。
相手が二度と起きあがれないよう、戦線離脱するよう、意識を失うか実質ケガや痛みで動けなくなるか戦意喪失するかするように、とどめを刺す。
それをすごく当たり前にナチュラルにやってのけて、その足で仲間助けに行くんだわ。
ベン様にとってこんな戦い方、容赦なくとどめ刺す戦い方が日常なんだ。
普段はクールだし制止役だけど、ほんとはここまでふつーにやっちゃえる人なんだ。
こ、こええ。
ベン様ってマジ、不良グループのリーダーなんだ。バリ武闘派なんだ。
武闘派はマーさんだけで、ベン様は頭脳派に見えるんだけど、彼も戦闘員なんだ。
舞台だからりんきらはすぐに起きあがって次の振りに入るけど、ドラマや映像などなら、彼はそのまま地に伏して動かないよね。とどめ刺されちゃってるからね。死んでなくても、動けないだろー。
でもって、この物騒なベン様の、ひそかな萌えは。
本気で殴り倒したあと、「いてて」と手を振るところ。
人を殴ると、手は痛みます。本気で殴れば殴るほど、拳も痛い。
拳が痛むほど、本気で殴ったわけだ。で、実際相手は一発で倒れてるし。
んで拳の痛みを逃がすために、せわしなく振りながら、体重乗せて蹴りですよ。
一連の動きが、説得力。リアル男子のケンカがこんな感じかっつーか。ヤンキーマンガ愛読者(笑)として見慣れた感じっつーか。
ああこの人強いんだ、マジでケンカ慣れしてるんだ、と。
少女マンガなら手を振ったりしないよ、かっこいい男子は美しく次々に敵を殴り倒していくのみ。でも実際はそうはいかない。
その実際は、というか、無駄にリアルなベン様の表現に萌え(笑)。
ほんといいなーベン様……生身な感じがたまらん……。
ところでベン様は、この乱闘のさなか、ロミオの説得を受け入れるんだよね。
「もう友だちじゃない」とか言ってたくせにさー。「誰もが自由に生きる権利がある」と共感して、心変わり。
しかしこの心変わりが、わかりにくい。
もう少し演出でわかりやすくして欲しいなあ。
ロミオの決死の歌(赤組に持ち上げられてる・笑)を聴いて、客席に背中を向けて立ち尽くし、困惑の横顔を見せ、次に「誰もが自由に生きる権利がある」と力強く唱和、親友の生き方を認め、ロミオと見つめ合いながらデュエット。
……なんだけど、唐突な感じだし、初見の人にはベンヴォーリオがここで心変わりをしたとわかるんだろうか?
実際わたしも、星組版を観たときにはわかんなかった。だってあんときは、ロミオ@ちえしか見てなかったもん(笑)。ベンヴォーリオがどうしてたかなんて、オペラグラスの外ですよ。
つまり、あのときのわたしと同じことが雪組でも起こっていると思うの。ロミオ見てたらベンヴォーリオのことなんかわかんねーよ、と(笑)。
持ち上げられながら歌うロミオと、ベン様の背中(ロミオを見ている)ところ、ふたりにだけピンスポあてるとか、してくんねーかなー。周囲明らかに輝度のチガウ、クローズアップ意図のライトを。
んで、ベン様振り返り(混乱、苦悩)、ロミオとデュエット(友情パワー!)、までふたりをクローズアップしてくれたら、ナニが起こってるかわかりやすいのになー。
上手の方でずっともつれているティボとマーさんも、ロミベンの対比としてピンスポで抜いてもいいし。
大勢でごちゃごちゃしてるしコーラス入ってるしで、わかりにくいんだよなー。
主要キャラの関係性が動いた瞬間だけクローズアップして、あとはまたふつーのライトに戻してくれていいんだけどなー。
まあベン様が心変わりした、ロミオ側についたとわからなくても、大筋には支障がないから(現に星組初見時、わからないままでも問題なく感動して大泣きしていた)今のままでもいいっちゃーいいんだがなー。
ロミオと和解したあとのベン様は、争いを止めるために動き出すわけなんだが、マーさんはそんなこと知ったこっちゃねー。
積年の恨み!てなもん。
ああ、マーさん好きだな。
このブチ切れマーさんの暴れっぷりが、みょーに好きだ。
「ヤツは昔からオレを蔑み、憎んでる」……うん、マーさん目線で見るとほんっとティボルトってヤなヤツだ。てゆーかカオからして憎々しいじゃん? 生々しいっていうかさー。
そんなマーさんをカラダ全体使って止めるベン様が好きだ。
止める、引きはがす、そんな行為にも相手への愛情が見えるってゆーか。
なのに。
続く。
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