東京に住む親友がわざわざ大阪のわたしのところへやってきて、それは思いがけない再会で、
「**ちゃんじゃない、どーして大阪にいるの?!」
「こあらちゃんに会いに来たの」
 と言われたら、こあらちゃんはふつー、なんと返すでしょうか。

「うれしー。わたしも会いたかったよー。元気? 最近どう?」
 てな言葉にならないか?

 まず、訪ねてきてくれた友人のことを話すよねえ?

 それがもしも、
「**ちゃんじゃない、どーして大阪にいるの?!」
「こあらちゃんに会いに来たの」
「ねえ、まっつは? まっつベン様は今どんな感じ?」
 と、こあらちゃんが返したら、ひんしゅくですよね。

 わざわざ会いに来てくれた親友より、まっつかい。
 そりゃ、こあらがまっつ大好きなのは知ってるけどさー、東宝のまっつがどんな風か、話してやろうと思ってたけどさー、でもコレはないんぢゃない?
 と、その親友が思っても、仕方ない……つーか、カチンときて、とーぜんですよね?

 『ロミオとジュリエット』のマントヴァ場面にて。
 まっつメイトと、話してたんですよ。

「ロミオ@キムにジュリエットの死を伝えるベンヴォーリオ@まっつは、何故ああも学芸会ちっくなのか」を(笑)。

「ベンヴォーリオぢゃないか、どうしてここに」
「君に会いに」
「ジュリエットはどうしてる? なにか伝言は?」
「ジュリエットは亡くなったよ」
「嘘だ」
「嘘じゃない。毒を飲んで、自ら命を絶ったんだ」

 とゆーよーなやりとりで、最後の一文のとこ、ベンヴォーリオの言い方ってなんかアレだよね? 嘘くさいというか、「演技してます俺!」って感じだよね?
 まっつメイトから切り出され、あ、そう感じてたのわたしだけぢゃないんだ(笑)、と思ったわけなんですが。

「ベンヴォーリオ的にはずっとロミオの味方で、ロミオのために『僕たちのせいじゃない』って歌ってかおりちゃんに『言い逃れだわっ』とか責められたり、さんざんがんばってきてるのに、『どうやって伝えよう』ってあんなに苦悩して、わざわざマントヴァまで会いに来てるのに、そんなベンヴォーリオに対してロミオときたら『ジュリエットは?』でしょ? ひどくない?」
 ひどいよ。
 わざわざ大阪まで会いに来てくれた親友に、開口一番「まっつは?」と聞くくらいひどいわ(笑)。

 ロミオの態度は酷い。
 ベンヴォーリオが内心カチンときていてもおかしくないくらい。

「じゃあやっぱりベン様あそこ、実は、『いい気味だ』とか思ってるかもしれないよね?」

「嘘じゃない。毒を飲んで、自ら命を絶ったんだ」……と、とても明瞭な口跡とわざとらしい節回しで、やたらテンション高く叫ぶところ。

 あそこを嘘くさいよね、ベン様。
 なんか「演技してます」って感じだよね?
 あそこが芝居がかって嘘くさいと、まるでベンヴォーリオがチクリと毒を含ませているというか、ムカついたからちょっぴり悪意があってもおかしくない感じというか。

 いや、ベン様芝居日替わりだし、ほんとに可哀想なときもあるんだけど、けっこー高確率で嘘くさい苦悩っぷりで。
 ツッコミどころでございました(笑)。

 感情表現の薄いまっつさんだから、気合い入れてがんばった結果、やりすぎて愉快なことになっていただけかもしれませんが。
 
 ほんっとロミオひどいよねー。親友相手にやっちゃいかんよね、あーゆーの。
 いやいや大丈夫、ベン様はロミオよりマーキューシオ@ちぎに惚れてる男だし。
 マーさんなら「君に会いに」と言うベン様無視して他の人の話したりしないし。マーさん、ベン様大好きだし。
 ああ、マーキューシオならそうだろうけどねえ。
 と、関係あるんだかないんだか話に、逸れてゆきましたが。

 
 ジュリエットの死を告げるときのベンヴォーリオの、あのみょーなテンションと節回しはなんなんでしょうね(笑)。
 なまじまっつの声がイイもんだから、さらに嘘くさく芝居っぽく響くというか。

 しかし千秋楽はなにかにせき立てられるように言い切っていて、いつもの節回しぢゃなかった。
 あれなら学芸会ちっくぢゃない! スカステ映像に残る回でその演技で良かったよベン様の中の人!(笑)

 
 ところで「宝塚GRAPH」2011 4月号のサイドショットセレクションすばらしいですな。
 4P目の右上の写真にキュン死する勢いで購入しました。
 ベン様の右手の美しさに萌えです。

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