大人である愉しみを、再び。@新人公演『バラの国の王子』
2011年3月29日 タカラヅカ あれは1年半ほど前のことでしたか。
ケツの青い子どもたち、ぷくぷくほっぺとお尻のオンナノコたちががんばってスーツを着て大人ぶる、そーゆーもんだと覚悟して出かける「新人公演」という場において。
こちらの思い込みを覆すような、見事なおっさんが、そこにおりました。
ただのおっさんではございませぬ、堂々2番手、色男役。
等身大の少年だとか子役だとか、あるいは「アイドル系」という便利な言葉で済まされるきれいな青年役、イロモノとしてのじじい役だのヒゲの年配役ならオンナノコたちでも出来ないことはないけれど、「大人の色男」は相当高いハードル。
まず「男」に見えて、「大人」に見えて、そのうえ「カッコイイ」で、「色気」がある……って、お子ちゃまには難しいですよ!
きりやんが演じたおっさん色男役を堂々演じたたまきちくん、当時研2。
研2であの芸達者さ、そしてなにより、おっさん臭さ!
まったく無名の研2が突然2番手抜擢、堅実な技術で見事に演じきったというのに、誰も「大型新人のキラキラ大スターが現れた!」とは言わない(笑)。
あまりに堅実におっさんだったので、路線スターとしての抜擢なのか、別格スター候補なのか判断に困るというか。
なにしろほら、正塚せんせは某新公で研5まっつを突然抜擢、2番手やらせたりしてたし(笑)、あのテのタイプが好きなんだよね、地味な実力派っちゅーか。
今の子は昔より成長が遅く、昔の研7レベルが、今なら研12くらいにならないと形成されない。
されど、早熟な子は昔よりさらに早熟な気がする。(脳裏に花組のいまっち氏が浮かんで消えたりな)
劇団が正しく生徒の適性を判断し、適所で活躍させれば、若い力を武器にすることはできると思うんだ。
わずか研2の、すばらしいおっさん色男を輩出した月組さん。
今回もまた、すばらしいおっさん色男がデビューしました。
新人公演『バラの国の王子』にて。
商人@輝月くんの、色男ぶりに拍手。
本役は越リュウ様です。
ヒロインの父親。
本公演を観たとき「これって越リュウ2番手ぢゃ……?」と思ったことはナイショですよ、の素敵な比重の役です。
ぶっちゃけ商人役って、銀橋ソロさえあればいつでも2番手役として認知されると思うのよ、比重的に。王様は出番少ないししどころないし、家臣その1の虎さんも、所詮その他大勢でしかないわけだし。
ストーリーに絡んでドラマがあって、単体で行動する役。
番手制度の縛りゆえ、2番手役にすることができなかった役。ヒロインの父親が2番手なんて、キャリエールくらいヅカ的に間違った比重だもの。ヅカだからあえてキャリエールを2番手役にせず『ファントム』を作ったとしたら、2番手役のフィリップはしどころのない役でしかなく、コーラス要因のその他大勢のひとりを狂言回しっぽくして3番手役に、キャリエールは銀橋ソロはおろか歌もろくにない脇の役に落として脇の人が演じます、でもやっぱりストーリー的には重要だから、目立っちゃいます、てな感じ。
キムシン、がんばって比重いじったんだね、でも成功してないね(笑)。
脇役扱いだけど、実は相当大きな役、ヒロインの父。
それを演じたのが、たぶん世間的にまだ無名だよね?の、輝月くん。
ナチュラルにハンサムなおっさん。新公レベルとはいえ、浮かない演技と姿。だだ漏れる、娘への愛情。ほんとにベル@ゆめちゃんかわいいんだ、かわいくて仕方ないんだこのおとーさん!
線は細いけど、こんな30男いるよね?てな。
違和感なくおとーさんでおっさんでハンサムなヒゲ男、彼はまだ、研2。
ラストの挨拶の際に、さーっと花道の方へ走っていく。上級生ぢゃないの、95期なの(笑)。
なにも知らずに端っこから生徒さんたちを眺める人は、びっくりしただろうなあ。「えっ、あのおとーさん役の人?! こんな位置なの?!」って。
みりおくんひとりっ子政策が長年続いたため、若手路線スター育成がかなり滞っている印象の月組だけど、代わりに面白いことになってるなあ。
おっさん系色男育成なんて、ありがたい話ですよ。
どっちを見てもアイドル系のぷくぷくオンナノコたちばっかじゃ、芝居が成り立たないもの。男臭い系も必要なんだって。イロモノじゃなく、二枚目の立役が必要なんだって。
たまきちは若い役をやるといろいろ課題が見えるんだが(笑)、おっさんやると最強だし、輝月くんもこの芸風で突き進んでくれたら将来が楽しみ過ぎる。
バウとか振り分け見ただけで「ラスボスはさおたさんかふみかか二択じゃんね?」と言われるよーな、素敵なラスボス俳優になってくれるかも! 大人の男で、色気があり二枚目であるというのが必須条件だもの。(例題が花組ばかりで申し訳ない)
おっさん色男系として期待している鳳月くんが、今回まさかの女役で。
そして、ふつーにうまいしきれいだし!でうれしい驚きだったけれど、それはさておき男役の彼が見たいわ。
毎度のケロファンと一緒の観劇だったんだが、食いつくのはやはり、たまきち、鳳月くん、輝月くんですもの。
でもってこのケロファンはまっつファンでもあるので(笑)、ゆりやくんのこともまったり愛でているのですが……ゆりやくん、大変そうだなあ、いろいろと。
好みのタイプが次々登場してくる、月組新公はたのしいですわほんと。
ケツの青い子どもたち、ぷくぷくほっぺとお尻のオンナノコたちががんばってスーツを着て大人ぶる、そーゆーもんだと覚悟して出かける「新人公演」という場において。
こちらの思い込みを覆すような、見事なおっさんが、そこにおりました。
ただのおっさんではございませぬ、堂々2番手、色男役。
等身大の少年だとか子役だとか、あるいは「アイドル系」という便利な言葉で済まされるきれいな青年役、イロモノとしてのじじい役だのヒゲの年配役ならオンナノコたちでも出来ないことはないけれど、「大人の色男」は相当高いハードル。
まず「男」に見えて、「大人」に見えて、そのうえ「カッコイイ」で、「色気」がある……って、お子ちゃまには難しいですよ!
きりやんが演じたおっさん色男役を堂々演じたたまきちくん、当時研2。
研2であの芸達者さ、そしてなにより、おっさん臭さ!
まったく無名の研2が突然2番手抜擢、堅実な技術で見事に演じきったというのに、誰も「大型新人のキラキラ大スターが現れた!」とは言わない(笑)。
あまりに堅実におっさんだったので、路線スターとしての抜擢なのか、別格スター候補なのか判断に困るというか。
なにしろほら、正塚せんせは某新公で研5まっつを突然抜擢、2番手やらせたりしてたし(笑)、あのテのタイプが好きなんだよね、地味な実力派っちゅーか。
今の子は昔より成長が遅く、昔の研7レベルが、今なら研12くらいにならないと形成されない。
されど、早熟な子は昔よりさらに早熟な気がする。(脳裏に花組のいまっち氏が浮かんで消えたりな)
劇団が正しく生徒の適性を判断し、適所で活躍させれば、若い力を武器にすることはできると思うんだ。
わずか研2の、すばらしいおっさん色男を輩出した月組さん。
今回もまた、すばらしいおっさん色男がデビューしました。
新人公演『バラの国の王子』にて。
商人@輝月くんの、色男ぶりに拍手。
本役は越リュウ様です。
ヒロインの父親。
本公演を観たとき「これって越リュウ2番手ぢゃ……?」と思ったことはナイショですよ、の素敵な比重の役です。
ぶっちゃけ商人役って、銀橋ソロさえあればいつでも2番手役として認知されると思うのよ、比重的に。王様は出番少ないししどころないし、家臣その1の虎さんも、所詮その他大勢でしかないわけだし。
ストーリーに絡んでドラマがあって、単体で行動する役。
番手制度の縛りゆえ、2番手役にすることができなかった役。ヒロインの父親が2番手なんて、キャリエールくらいヅカ的に間違った比重だもの。ヅカだからあえてキャリエールを2番手役にせず『ファントム』を作ったとしたら、2番手役のフィリップはしどころのない役でしかなく、コーラス要因のその他大勢のひとりを狂言回しっぽくして3番手役に、キャリエールは銀橋ソロはおろか歌もろくにない脇の役に落として脇の人が演じます、でもやっぱりストーリー的には重要だから、目立っちゃいます、てな感じ。
キムシン、がんばって比重いじったんだね、でも成功してないね(笑)。
脇役扱いだけど、実は相当大きな役、ヒロインの父。
それを演じたのが、たぶん世間的にまだ無名だよね?の、輝月くん。
ナチュラルにハンサムなおっさん。新公レベルとはいえ、浮かない演技と姿。だだ漏れる、娘への愛情。ほんとにベル@ゆめちゃんかわいいんだ、かわいくて仕方ないんだこのおとーさん!
線は細いけど、こんな30男いるよね?てな。
違和感なくおとーさんでおっさんでハンサムなヒゲ男、彼はまだ、研2。
ラストの挨拶の際に、さーっと花道の方へ走っていく。上級生ぢゃないの、95期なの(笑)。
なにも知らずに端っこから生徒さんたちを眺める人は、びっくりしただろうなあ。「えっ、あのおとーさん役の人?! こんな位置なの?!」って。
みりおくんひとりっ子政策が長年続いたため、若手路線スター育成がかなり滞っている印象の月組だけど、代わりに面白いことになってるなあ。
おっさん系色男育成なんて、ありがたい話ですよ。
どっちを見てもアイドル系のぷくぷくオンナノコたちばっかじゃ、芝居が成り立たないもの。男臭い系も必要なんだって。イロモノじゃなく、二枚目の立役が必要なんだって。
たまきちは若い役をやるといろいろ課題が見えるんだが(笑)、おっさんやると最強だし、輝月くんもこの芸風で突き進んでくれたら将来が楽しみ過ぎる。
バウとか振り分け見ただけで「ラスボスはさおたさんかふみかか二択じゃんね?」と言われるよーな、素敵なラスボス俳優になってくれるかも! 大人の男で、色気があり二枚目であるというのが必須条件だもの。(例題が花組ばかりで申し訳ない)
おっさん色男系として期待している鳳月くんが、今回まさかの女役で。
そして、ふつーにうまいしきれいだし!でうれしい驚きだったけれど、それはさておき男役の彼が見たいわ。
毎度のケロファンと一緒の観劇だったんだが、食いつくのはやはり、たまきち、鳳月くん、輝月くんですもの。
でもってこのケロファンはまっつファンでもあるので(笑)、ゆりやくんのこともまったり愛でているのですが……ゆりやくん、大変そうだなあ、いろいろと。
好みのタイプが次々登場してくる、月組新公はたのしいですわほんと。
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