役替わりと役の比重と。@ノバ・ボサ・ノバ
2011年4月18日 タカラヅカ 『ノバ・ボサ・ノバ』楽しい!!
目がいくつあっても足りない、何回か観劇しないと見切れないわ。なのに役替わりとかやめてー、次来たときキャスティング違ってたら、また「目がいくつあっても足りない」状態のまま、改善されないよー(笑)。
ということで、役替わり。
99年雪組も役替わりはあったし、そうでなくても最近のタカラヅカはふつーのどうってことない公演でも役替わりが当たり前になってるし、宝塚・東京・博多・名古屋と4都市公演が決まっている『ノバ・ボサ・ノバ』で、役替わりがないなんて思ってない。
あるだろうなと思っていたけれど、正直オーロ役を含めた役替わりは驚いた。
2番手役を含めたシャッフル役替わりは、作品クオリティを落とすから、やめてくれ。Wキャストならともかく、シャッフルは……。
作品を作る上で、主役とヒロインと2番手は必要だと思うの。がっちりと。
役替わりをするということは、その役以下は「主要ではない」ということ。重要な役だとしても、主要ではない。公演を通じて成長したり深化したりはしなくてイイと判断されたってこと。キャストが変わるたびリセット、1から作れと言われたってこと。
複数キャスト当然の外部舞台の話ではなく、ファミリーでもある組子が一丸となって成長していくタカラヅカの舞台において。
雪組『ロミオとジュリエット』でもヒロインがWキャストであるがゆえ、舞台の深化に問題が生じていた。作品力で乗り切ったし、なんやかんやでみみちゃん単独ヒロインのよーなものになったから、彼女を正式ヒロインとして深化を開始したけど。月組『スカーレット・ピンパーネル』も大変そうだったなあ。
客の入らない昨今、役替わりは仕方ないけど、3番手役以下にしてくれ~~。
人事事情、番手事情があるゆえの役替わりは不自然だぞ~~。
まず「舞台」を、「作品」を作ることを最重要としてくれ~~。
と、今回また思いました。
「役替わり」が純粋にファンサービスに見える、のどかな時代がなつかしいなあ。
正式な2番手のいなくなった星組だから、暫定の苦肉の策なんだろうか。
てゆーか、今まで2番手のいない組なんてあっただろうか。2番手はおいしいポジションで、人気も出るしチケットを売る意味でも重要な商品、ファン的にも劇団的にも「2番手」はいる方がありがたいだろうに。
トウコトップ時代にれおんくんを強引に2番手に上げたときも、学年がどうあれ周囲の番手スターがどうあれ、れおんは正2番手だったし、月組のまさみりもW2番手と言われながらもとにかくは2番手だった。2番手「不在」ではない。
2番手がわかりにくいとか、3番手だーの別格だーのの方が目立ってるとかオイシイとか、そーゆー事態はいくらでもあったけれど、とりあえずは正式な2番手がいた。
トップ、娘トップ、2番手まではお約束、タカラヅカのルールだったから。
劇団がナニをやってるのか、この迷走はいつまで続くのかはわからない。
役替わりのメンバーが活躍の場を得たことで実力を付け、どーんと花開いてくれることを祈るばかり。
とりあえず、今の段階でわたしの目には『ノバ・ボサ・ノバ』には2番手がいないとしか、映らなかった。
びっくりしたんだ、オーロがこんなに目立たない役なんだってことに。
タータンにしろリカちゃんにしろ、濃かったからなあ。ソールよりオイシイ役に見える部分もあったのに。
オーロって2番手の役ぢゃなかったのか……2番手が演じていたから2番手に見えていたのか。
ソール@れおんくんひとり勝ちで、オーロ@ともみんはライバルにはなっていない。
オーロと肩を並べるのはマール@ベニーだ。
オーロとマールは女を取り合うわけだけど、あくまでもオーロが2番手で、準ヒロインを脇の男から奪う、という設定だと思っていたんだ、99年観劇時は。オーロとマールだったら、誰がどう見てもオーロが主、マールは副、という比重に思えたから。
それが、ソールと肩を並べるはずのオーロが一段下りてきて、マールと肩を並べている……。
ソールは終始一貫ひとりで、どの男とも絡まずにエストレーラ@ねねちゃんと恋愛している。
ソールの恋愛パートと、オーロ以下とがぱっきり分かれちゃってふたつの物語が絡まない……。
ソールと対等に肩を並べるあの曲者オーロが、恋にはこんなことになっちゃってるんだ、てなところがときめきでもあったのになあ、『ノバボサ』。
最初からマールの恋敵、横恋慕男でしかないっていうのはなあ。
そう、横恋慕男で終わっているから、オーロは2番手ががつんと演じなきゃダメなんだろう。
マールという婚約者のいる女ブリーザ@れみちゃんを、オーロは横から奪う。
三角関係なんだけど、ブリーザが最終的に選ぶのがオーロ。ここまでなら、恋の勝者はオーロで、横恋慕ではなく「真実の愛を勝ち取った」ことになる。
だが問題はそのあと。
逆上したマールが誤ってブリーザを殺してしまう。
「真実の愛を勝ち取った」のならば、亡くなったブリーザにすがって泣くのはオーロであるべきだ。ヅカのショーで繰り返し演じられている三角関係で女が死ぬダンス場面では、その場面の主となる男がヒロインの亡骸にすがって泣く。
だけど、『ノバボサ』ではマールなんだ。オーロは恋人の亡骸をそのままにその場から逃げ出し、突然出てきた(ように見える)女に慰められながら嘆く。なんだ、アンタ女いるんじゃん、ただのつまみ食い、横恋慕だったのかー。となる。
それでも観客の視点がオーロだと、主がオーロの方ならば、それはそれでアリになる。
が。
オーロが2番手として成立していないと、幸せカップルの間を引き裂いて逃げ出した横恋慕男で終わってしまう。
準ヒロインの亡骸にすがって泣くマールこそが主になってしまう。
また、ブリーザを演じるれみちゃんの存在感が半端ナイので。彼女のいる側が2番手の物語に見える。
観ていてびびった。
マールってこんなにイイ役だっけ?!
トウコやガイチが演じていたときは、ふつーに4番手役に見えたんだけど、なんかベニーが2番手に見える……!
バウ主演2回、全ツ3番手でショーの真ん中も経験しているともみんが、オーロ役でこんだけ苦戦するとなると、それ以下の経験値の人々が演じるとどうなってしまうんだろう……と、ちょっと震撼。
れおんくん独走態勢、オンリーワン体勢はいつまで続くんだ。かなめくんがいなくなって、さらに拍車が掛かっている。
芝居は内容次第で2番手不在でも底上げ可能かもしれないが、ショーは露骨に響くよなあ。
と、そんなことを言いつつ今の星組も好きだ。不在の今だからこそどーんと経験積んで、ばーんと花開いて欲しいよみんな。
てゆーかやっぱ『ノバボサ』楽しいよなああ。ともみんオーロ見る日とベニーマールを見る日、両方作らないといかんのか……しかしソール見たい、エストレーラ見たい、ブリーザ見たい……わーん、目が足りないよおお。
目がいくつあっても足りない、何回か観劇しないと見切れないわ。なのに役替わりとかやめてー、次来たときキャスティング違ってたら、また「目がいくつあっても足りない」状態のまま、改善されないよー(笑)。
ということで、役替わり。
99年雪組も役替わりはあったし、そうでなくても最近のタカラヅカはふつーのどうってことない公演でも役替わりが当たり前になってるし、宝塚・東京・博多・名古屋と4都市公演が決まっている『ノバ・ボサ・ノバ』で、役替わりがないなんて思ってない。
あるだろうなと思っていたけれど、正直オーロ役を含めた役替わりは驚いた。
2番手役を含めたシャッフル役替わりは、作品クオリティを落とすから、やめてくれ。Wキャストならともかく、シャッフルは……。
作品を作る上で、主役とヒロインと2番手は必要だと思うの。がっちりと。
役替わりをするということは、その役以下は「主要ではない」ということ。重要な役だとしても、主要ではない。公演を通じて成長したり深化したりはしなくてイイと判断されたってこと。キャストが変わるたびリセット、1から作れと言われたってこと。
複数キャスト当然の外部舞台の話ではなく、ファミリーでもある組子が一丸となって成長していくタカラヅカの舞台において。
雪組『ロミオとジュリエット』でもヒロインがWキャストであるがゆえ、舞台の深化に問題が生じていた。作品力で乗り切ったし、なんやかんやでみみちゃん単独ヒロインのよーなものになったから、彼女を正式ヒロインとして深化を開始したけど。月組『スカーレット・ピンパーネル』も大変そうだったなあ。
客の入らない昨今、役替わりは仕方ないけど、3番手役以下にしてくれ~~。
人事事情、番手事情があるゆえの役替わりは不自然だぞ~~。
まず「舞台」を、「作品」を作ることを最重要としてくれ~~。
と、今回また思いました。
「役替わり」が純粋にファンサービスに見える、のどかな時代がなつかしいなあ。
正式な2番手のいなくなった星組だから、暫定の苦肉の策なんだろうか。
てゆーか、今まで2番手のいない組なんてあっただろうか。2番手はおいしいポジションで、人気も出るしチケットを売る意味でも重要な商品、ファン的にも劇団的にも「2番手」はいる方がありがたいだろうに。
トウコトップ時代にれおんくんを強引に2番手に上げたときも、学年がどうあれ周囲の番手スターがどうあれ、れおんは正2番手だったし、月組のまさみりもW2番手と言われながらもとにかくは2番手だった。2番手「不在」ではない。
2番手がわかりにくいとか、3番手だーの別格だーのの方が目立ってるとかオイシイとか、そーゆー事態はいくらでもあったけれど、とりあえずは正式な2番手がいた。
トップ、娘トップ、2番手まではお約束、タカラヅカのルールだったから。
劇団がナニをやってるのか、この迷走はいつまで続くのかはわからない。
役替わりのメンバーが活躍の場を得たことで実力を付け、どーんと花開いてくれることを祈るばかり。
とりあえず、今の段階でわたしの目には『ノバ・ボサ・ノバ』には2番手がいないとしか、映らなかった。
びっくりしたんだ、オーロがこんなに目立たない役なんだってことに。
タータンにしろリカちゃんにしろ、濃かったからなあ。ソールよりオイシイ役に見える部分もあったのに。
オーロって2番手の役ぢゃなかったのか……2番手が演じていたから2番手に見えていたのか。
ソール@れおんくんひとり勝ちで、オーロ@ともみんはライバルにはなっていない。
オーロと肩を並べるのはマール@ベニーだ。
オーロとマールは女を取り合うわけだけど、あくまでもオーロが2番手で、準ヒロインを脇の男から奪う、という設定だと思っていたんだ、99年観劇時は。オーロとマールだったら、誰がどう見てもオーロが主、マールは副、という比重に思えたから。
それが、ソールと肩を並べるはずのオーロが一段下りてきて、マールと肩を並べている……。
ソールは終始一貫ひとりで、どの男とも絡まずにエストレーラ@ねねちゃんと恋愛している。
ソールの恋愛パートと、オーロ以下とがぱっきり分かれちゃってふたつの物語が絡まない……。
ソールと対等に肩を並べるあの曲者オーロが、恋にはこんなことになっちゃってるんだ、てなところがときめきでもあったのになあ、『ノバボサ』。
最初からマールの恋敵、横恋慕男でしかないっていうのはなあ。
そう、横恋慕男で終わっているから、オーロは2番手ががつんと演じなきゃダメなんだろう。
マールという婚約者のいる女ブリーザ@れみちゃんを、オーロは横から奪う。
三角関係なんだけど、ブリーザが最終的に選ぶのがオーロ。ここまでなら、恋の勝者はオーロで、横恋慕ではなく「真実の愛を勝ち取った」ことになる。
だが問題はそのあと。
逆上したマールが誤ってブリーザを殺してしまう。
「真実の愛を勝ち取った」のならば、亡くなったブリーザにすがって泣くのはオーロであるべきだ。ヅカのショーで繰り返し演じられている三角関係で女が死ぬダンス場面では、その場面の主となる男がヒロインの亡骸にすがって泣く。
だけど、『ノバボサ』ではマールなんだ。オーロは恋人の亡骸をそのままにその場から逃げ出し、突然出てきた(ように見える)女に慰められながら嘆く。なんだ、アンタ女いるんじゃん、ただのつまみ食い、横恋慕だったのかー。となる。
それでも観客の視点がオーロだと、主がオーロの方ならば、それはそれでアリになる。
が。
オーロが2番手として成立していないと、幸せカップルの間を引き裂いて逃げ出した横恋慕男で終わってしまう。
準ヒロインの亡骸にすがって泣くマールこそが主になってしまう。
また、ブリーザを演じるれみちゃんの存在感が半端ナイので。彼女のいる側が2番手の物語に見える。
観ていてびびった。
マールってこんなにイイ役だっけ?!
トウコやガイチが演じていたときは、ふつーに4番手役に見えたんだけど、なんかベニーが2番手に見える……!
バウ主演2回、全ツ3番手でショーの真ん中も経験しているともみんが、オーロ役でこんだけ苦戦するとなると、それ以下の経験値の人々が演じるとどうなってしまうんだろう……と、ちょっと震撼。
れおんくん独走態勢、オンリーワン体勢はいつまで続くんだ。かなめくんがいなくなって、さらに拍車が掛かっている。
芝居は内容次第で2番手不在でも底上げ可能かもしれないが、ショーは露骨に響くよなあ。
と、そんなことを言いつつ今の星組も好きだ。不在の今だからこそどーんと経験積んで、ばーんと花開いて欲しいよみんな。
てゆーかやっぱ『ノバボサ』楽しいよなああ。ともみんオーロ見る日とベニーマールを見る日、両方作らないといかんのか……しかしソール見たい、エストレーラ見たい、ブリーザ見たい……わーん、目が足りないよおお。
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