使い回しの落とし穴。@ロック・オン!
2011年4月26日 タカラヅカ 雪組全国ツアー『ロック・オン!』。
まっつが、フィナーレで羽根を背負っています。
すげえ。青天の霹靂。2番手扱いでも2番手羽根はナイかと思ってた(笑)。
とゆー、とても貴重な公演、貴重な作品でございます。
なにしろ合言葉は「最初で最後」。まっつがこんな扱い受けることは2度とナイでしょうし、堪能せねば。
と、とてもありがたいショーです。
それは確かで、その点は感謝感激です。
が。
それはそうとしてこのショー、つまらな……ゲフンゲフン。盛り上がらな……ゲフンゲフン。
いやその、ショーの構成、内容がね……すごくびみょー(笑)。
『ロック・オン!』はそもそも、水くんの退団公演ショーだった。前トップの退団ショー作品を再演する新トップなんて当たり前、めずらしくもなんともない。
だからそのことはビミョーでもなんでもナイ。
水くん主演の『ロック・オン!』は良い作品だったと思う。ソレが全ツ再演キムくんバージョンだとなんでこんなことに……って、使い回しの落とし穴について、考える(笑)。
ショーはオリジナル作品なんだから基本アテ書きだが、退団作品となるとその色がさらに濃いのは当たり前。
『ロック・オン!』は水くんのために書かれた作品だ。
そして今回、全ツで使い回すにあたり、ナニに気を遣ったのか、水くんのために作られた部分、水くんならではの部分を、取り除いた。
過去の「トップ退団ショー作品」を次のトップの全ツや別箱公演に転用する場合でも、あまり気は遣われないというか、そのまんま使われることが多い。たとえば、12月24日に退団したオサ様サヨナラ作品『ラブ・シンフォニー』は、わずか1ヶ月と1週間後の2月2日には中日劇場でまとぶんのプレお披露目公演として使われた。
前トップファンのキモチとか、新トップファンのキモチとか、組ファンのキモチとか、一切配慮ナシですよ? たった5週間後に場面差し替えナシでそのまんま新トップさんで再演ですよ? 歌詞が一部変わったり、振付が一部変わった程度、イメージ的にはまるきしそのまま。歌詞の変更だって、別れの言葉を単に愛の言葉に書き換えた程度っすよ。お手軽すぎて笑える。
それくらい、使い回しは当たり前。
劇団都合優先、誰にも気は遣わない。
なのに何故か『ロック・オン!』は場面が差し替えられていた。
水くんならではの場面を使わなかった。
今までそんなことを基本しない劇団が、何故ここで行ったのかはわからないが、とにかく、した。
そして、サヨナラ作品の水くんならではの場面、というのは、その作品全体を通しての要にあたる場面、なのだ。
水くんのための作品なんだもん、当たり前だよな。
車でいうなら、エンジン部分ですか?
フレームはそのままだから、エンジンがなくても同じ姿だけど、エンジンないと走りませんよ?
なんかすごく安直に、エンジン外さなかった? 三木せんせ?
差し替え自体はいいんだ。
『ラブ・シンフォニー』くらい、そのまんま再演する方がおかしい。新トップコンビのためにはデュエダンしか新しくしなかったのは、実に中村Bらしい投げやりさだ。
通常は1場面くらいは、それとは別に変更したりするもんだ。同じスケジュールだった月組の『Heat on Beat!』もそんなもんだったし。
問題は、どう差し替えるか、だ。
過去作品の差し替えは、エンジンを全部ではなく、一部分だった。ここのパーツだけチガウものに、とか、差し替えても差し障りのない程度だった。
だから多少馬力の落ちる「本公演じゃないから、これで勘弁してよね」な演出でも、なんとかなった。
しかし今回は、エンジン全部取り外してしまった。
そして代わりに、別のものを詰めて、とりあえずフタをした。
えーっと……別のもの詰めても、エンジンでないと車は動きませんよ?
せめて別のエンジン積んでくださいよ。
作品の要部分をカットして、スカスカになった骨組みに、明らかにレベルの落ちるモノを詰め込んで、とりあえずフタをしましたね?
全ツだから本公演より見劣りして当然、ということに逃げましたね?
と、まあ。
使い回し再演の失敗例みたいなことになってます……しょぼん。
クリエイターとして、どうしてこんなことになっちゃうんだろう。
もしもわたしが『ロック・オン!』を作った人だとして、これを元に一部改稿して再演する、となると、どこを切って代わりにナニを入れるか。
自分の作品を愛し、誇りを持つならば、「カットしてはならない部分」ってのが自ずとわかると思うんだけどなあ。
文章書いていても、その文章のキモとなる部分、ここをカットしてしまったらその文章の意味がなくなる、魅力半減だってところは、自分でわかると思う。
なのに、そのいちばん大切な部分を自分でカットして、かわりに作品の前後の流れもナニも関係ない、よくわからないモノを詰め込んでしまうなんて。
その詰め込んだモノがものすごいハイクオリティで、カットしたモノと同等の力があるなら、前後のつながりも作品カラーも無視して上等かもしれないけれど、どう見てもアレなもので代用するって……。
クオリティ落ちるのは仕方ないというならせめて、全体の流れを汲んで「ひとつひとつは大した場面じゃないけど、全体通して見ると味があるよね」とかにすればいいのに。
自分の作品を、どうしてこんなふうにしてしまえるのか、クリエイターとしての姿勢が謎だ、三木せんせ。
いやその、よーするに、水くん主演版『ロック・オン!』で、面白かった場面はなくなり、あまり面白くないなあ、と思っていたところのみまるっと残っていて、付け加えられた場面も長い方が相当微妙だということなんです、わたし的に。
プラス部分がなくなり、マイナス部分にマイナスを加えられ、なんともトホホな作品になってます、全ツ版『ロック・オン!』。
いちばん盛り上がるべき、新ラテン場面の盛り上がらなさはなんなんだろう……。
初日は客席も困惑していた(笑)。
昼公演は気合い入れて最初から手拍子したら、だらだらと長くて手拍子が力尽きてゆき微妙な空気になった。舞台の上ではキムくん他出演者たちが必死に「オラオラオラ~~!」とか「ヒュ~~!」とか言ってるのに……。
夜公演は手拍子も起こらずしーんとしていて、舞台の上ではキムくん他出演者たちが必死に「オラオラオラ~~!」とか「ヒュ~~!」とか言ってるのに、みんなしーん、さすがに長々とそんな感じなんで手拍子しないとまずいかなって雰囲気でぼちぼち手拍子が起こった……ら、ときすでに遅し、場面終了、空気は冷えたまま。
舞台上で必死に盛り上げているみなさんと、客席の空気の断絶感に、どうすればいいのかとまどった(笑)。
これが「月の王」の代わりっすか、三木せんせ……。
てゆーか、新場面はどっちも月組からですか? 安直だなあ。
前半のピアノの場面の下がり方も、なかなかすごいものがあったけど。(あれは初日初回に観てよかった。客席の反応・空気がすげー正直で……いい経験でした・笑)
てゆーか、トップコンビお披露目なんだ、デュエダン入れろ。最低限、これだけはなんとかしてほしかったよ、マジで。
初日なので、観客もとまどいまくっていたけれど、リピートすればきっと慣れると思う。
そして、最初で最後(笑)のまっつを堪能するためにも、盛り上がる所存でございます。
と、問題点は先に書いたので、次からは萌え語りだー!!
まっつが、フィナーレで羽根を背負っています。
すげえ。青天の霹靂。2番手扱いでも2番手羽根はナイかと思ってた(笑)。
とゆー、とても貴重な公演、貴重な作品でございます。
なにしろ合言葉は「最初で最後」。まっつがこんな扱い受けることは2度とナイでしょうし、堪能せねば。
と、とてもありがたいショーです。
それは確かで、その点は感謝感激です。
が。
それはそうとしてこのショー、つまらな……ゲフンゲフン。盛り上がらな……ゲフンゲフン。
いやその、ショーの構成、内容がね……すごくびみょー(笑)。
『ロック・オン!』はそもそも、水くんの退団公演ショーだった。前トップの退団ショー作品を再演する新トップなんて当たり前、めずらしくもなんともない。
だからそのことはビミョーでもなんでもナイ。
水くん主演の『ロック・オン!』は良い作品だったと思う。ソレが全ツ再演キムくんバージョンだとなんでこんなことに……って、使い回しの落とし穴について、考える(笑)。
ショーはオリジナル作品なんだから基本アテ書きだが、退団作品となるとその色がさらに濃いのは当たり前。
『ロック・オン!』は水くんのために書かれた作品だ。
そして今回、全ツで使い回すにあたり、ナニに気を遣ったのか、水くんのために作られた部分、水くんならではの部分を、取り除いた。
過去の「トップ退団ショー作品」を次のトップの全ツや別箱公演に転用する場合でも、あまり気は遣われないというか、そのまんま使われることが多い。たとえば、12月24日に退団したオサ様サヨナラ作品『ラブ・シンフォニー』は、わずか1ヶ月と1週間後の2月2日には中日劇場でまとぶんのプレお披露目公演として使われた。
前トップファンのキモチとか、新トップファンのキモチとか、組ファンのキモチとか、一切配慮ナシですよ? たった5週間後に場面差し替えナシでそのまんま新トップさんで再演ですよ? 歌詞が一部変わったり、振付が一部変わった程度、イメージ的にはまるきしそのまま。歌詞の変更だって、別れの言葉を単に愛の言葉に書き換えた程度っすよ。お手軽すぎて笑える。
それくらい、使い回しは当たり前。
劇団都合優先、誰にも気は遣わない。
なのに何故か『ロック・オン!』は場面が差し替えられていた。
水くんならではの場面を使わなかった。
今までそんなことを基本しない劇団が、何故ここで行ったのかはわからないが、とにかく、した。
そして、サヨナラ作品の水くんならではの場面、というのは、その作品全体を通しての要にあたる場面、なのだ。
水くんのための作品なんだもん、当たり前だよな。
車でいうなら、エンジン部分ですか?
フレームはそのままだから、エンジンがなくても同じ姿だけど、エンジンないと走りませんよ?
なんかすごく安直に、エンジン外さなかった? 三木せんせ?
差し替え自体はいいんだ。
『ラブ・シンフォニー』くらい、そのまんま再演する方がおかしい。新トップコンビのためにはデュエダンしか新しくしなかったのは、実に中村Bらしい投げやりさだ。
通常は1場面くらいは、それとは別に変更したりするもんだ。同じスケジュールだった月組の『Heat on Beat!』もそんなもんだったし。
問題は、どう差し替えるか、だ。
過去作品の差し替えは、エンジンを全部ではなく、一部分だった。ここのパーツだけチガウものに、とか、差し替えても差し障りのない程度だった。
だから多少馬力の落ちる「本公演じゃないから、これで勘弁してよね」な演出でも、なんとかなった。
しかし今回は、エンジン全部取り外してしまった。
そして代わりに、別のものを詰めて、とりあえずフタをした。
えーっと……別のもの詰めても、エンジンでないと車は動きませんよ?
せめて別のエンジン積んでくださいよ。
作品の要部分をカットして、スカスカになった骨組みに、明らかにレベルの落ちるモノを詰め込んで、とりあえずフタをしましたね?
全ツだから本公演より見劣りして当然、ということに逃げましたね?
と、まあ。
使い回し再演の失敗例みたいなことになってます……しょぼん。
クリエイターとして、どうしてこんなことになっちゃうんだろう。
もしもわたしが『ロック・オン!』を作った人だとして、これを元に一部改稿して再演する、となると、どこを切って代わりにナニを入れるか。
自分の作品を愛し、誇りを持つならば、「カットしてはならない部分」ってのが自ずとわかると思うんだけどなあ。
文章書いていても、その文章のキモとなる部分、ここをカットしてしまったらその文章の意味がなくなる、魅力半減だってところは、自分でわかると思う。
なのに、そのいちばん大切な部分を自分でカットして、かわりに作品の前後の流れもナニも関係ない、よくわからないモノを詰め込んでしまうなんて。
その詰め込んだモノがものすごいハイクオリティで、カットしたモノと同等の力があるなら、前後のつながりも作品カラーも無視して上等かもしれないけれど、どう見てもアレなもので代用するって……。
クオリティ落ちるのは仕方ないというならせめて、全体の流れを汲んで「ひとつひとつは大した場面じゃないけど、全体通して見ると味があるよね」とかにすればいいのに。
自分の作品を、どうしてこんなふうにしてしまえるのか、クリエイターとしての姿勢が謎だ、三木せんせ。
いやその、よーするに、水くん主演版『ロック・オン!』で、面白かった場面はなくなり、あまり面白くないなあ、と思っていたところのみまるっと残っていて、付け加えられた場面も長い方が相当微妙だということなんです、わたし的に。
プラス部分がなくなり、マイナス部分にマイナスを加えられ、なんともトホホな作品になってます、全ツ版『ロック・オン!』。
いちばん盛り上がるべき、新ラテン場面の盛り上がらなさはなんなんだろう……。
初日は客席も困惑していた(笑)。
昼公演は気合い入れて最初から手拍子したら、だらだらと長くて手拍子が力尽きてゆき微妙な空気になった。舞台の上ではキムくん他出演者たちが必死に「オラオラオラ~~!」とか「ヒュ~~!」とか言ってるのに……。
夜公演は手拍子も起こらずしーんとしていて、舞台の上ではキムくん他出演者たちが必死に「オラオラオラ~~!」とか「ヒュ~~!」とか言ってるのに、みんなしーん、さすがに長々とそんな感じなんで手拍子しないとまずいかなって雰囲気でぼちぼち手拍子が起こった……ら、ときすでに遅し、場面終了、空気は冷えたまま。
舞台上で必死に盛り上げているみなさんと、客席の空気の断絶感に、どうすればいいのかとまどった(笑)。
これが「月の王」の代わりっすか、三木せんせ……。
てゆーか、新場面はどっちも月組からですか? 安直だなあ。
前半のピアノの場面の下がり方も、なかなかすごいものがあったけど。(あれは初日初回に観てよかった。客席の反応・空気がすげー正直で……いい経験でした・笑)
てゆーか、トップコンビお披露目なんだ、デュエダン入れろ。最低限、これだけはなんとかしてほしかったよ、マジで。
初日なので、観客もとまどいまくっていたけれど、リピートすればきっと慣れると思う。
そして、最初で最後(笑)のまっつを堪能するためにも、盛り上がる所存でございます。
と、問題点は先に書いたので、次からは萌え語りだー!!
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