突然ですが、まっつの話。

 わたしは未だに、まっつのキスシーンを見たことがありません。
 わたしがまっつオチしたのが2005年。彼が新公主演したのが2004年。
 その1年の差ゆえに、見てないんです。

 や、新公は観ています。『天使の季節』も『La Esperanza』もナマで観た。当時もわたしは無邪気にまっつまっつ言って、「まっつファン」だと臆面もなく言ってました。
 「ご贔屓」は別にいたので、あとは好きな人たちみーんな「ファン」表記。まっつファンで水ファンでトウコファンでたかちゃんファンで……と、いくらでも言ってました。
 そのあたりの感覚で観ただけなの、まっつ新公主演。
 当時はまっつご贔屓じゃなかったから、ただ好きだってだけでふつーに見ちゃったんだもの。

 そして愛の劇団タカラヅカは、路線スター様でないとラヴシーンがない。
 まっつはバウで2番手やろーと、ドラマシティで2番手やろーと、何故か恋愛しない人でした。
 つまり、ラヴシーンがないっ。

 くそー、まっつのチューしてるところが見てぇよー。
 と、このブログに書いたのが3年前だっけ。中日『メランコリック・ジゴロ』で、いちかちゃんと夫婦役だと知り、「相手役がいるなら、ラヴシーンあるかしら?!」と期待し、結果がっくりと肩を落としたんだった。

 
 この「キスシーン」というのは、あくまでも「芝居」においての、です。
 ちゃんと前後があって人間関係があって台詞があって、結果としてキスに至るやつ。
 ショーでならキスシーンあるもん。まっつじゃなくても、ある程度の学年の人なら。

 ショーじゃなく芝居で見たい……と言いつつも、ショーでももちろん、キスシーンはがっつり眺めますが(笑)。

 
 そう嘆いていたら、組替え後のベンヴォーリオ@『ロミオとジュリエット』では、まさかのキス大安売り。
 常時3人以上の女の子にキスしてまわるという。ほっぺも入れたら、乳母@コマも入るし、ふざけての寸止めも入れたらマーキューシオ@ちぎくんも入るし……と、この5年間の砂漠生活を取り戻す勢いのキス魔ぶり。

 でもこの『ロミジュリ』のキスも、ミュージカル場面だからショーと同じ扱いなんだよねー。
 芝居というよりは、やっぱりショーでのキスだよなあ。全部ダンスの最中にやってるんだもん。

 つーことで、「まっつのキスを見たことナイ」歴は更新中です。

 あ、手にキスなら『MIND TRAVELLER』や『黒い瞳』で見ているわけですが、口はナイよなってことで。

 
 んで、ショーでダンスの振付の一環としてのキスもきれいでいいけれど、物足りないのはソコに至るまでの過程やドラマ、会話がないこともそうですが、もうひとつ、一瞬だから、堪能する暇がないというのもあります。

 お芝居のでのキスは、見つめ合ってゆっくり顔が近付いてゆき……て感じでしょ。
 アレが見たいのよー。

 
 で。
 こっからが、本題。

 「まっつのチューが見たい」と前にブログに書いたとき、ツッコミ担当の友人から「あんな恥ずかしいこと、よく表に書いたね」と言われ、「えっ、恥ずかしいことだったのか?!」と反対に驚いたくらい、恥知らずなわたしです。
 今回もまた書く!(笑)

 まっつのチューが見たいハートが、思ってもみないところで、満たされ……てはいないが、なだめられました。

 雪組全国ツアー『ロック・オン!』、「紳士の館」と表記されたプログラムにおいて。
 アレな趣味の紳士が集まる倶楽部。いわゆるホモの館。

 ここで巴里の紳士A@まっつは、巴里の紳士S@キムくんと、まさかのキスシーンがあります。

 しかしこの同期コンビってば萌えないってゆーか相性いまいちってゆーか、キス、ヘタすぎ。
 踊りながらのキスがそれほど難しいのか、何回観てもキスがキスに見えないというか、うまく顔が重なっていない。
 ここまでうまくできないなら、振付変えてくんないかなー。キムくんがまっつの頬に手を添えてチューにいく、ぐらいしないとうまくいかないんじゃないの??
 と、思ってました。

 ええ、そしてあれは、梅田での最終公演。

 このときもまた、ふたりの気は合わないらしく、キスは大きくズレてました。
 ただのズレ方じゃない。
 顔1個分、ズレてた。
 顔ひとつ、って、ソレすでにキスぢゃない(笑)。

 しかも顔は、上下にズレてた。

 わたしの席からは、キムくんの後ろ頭の真下に、まっつの顔がまるっと全部見えていた。キムくんの唇は、まっつの頭くらいの高さでチューの振りになっていた。

 ズレ過ぎやろ!と、突っ込む暇もなかった。
 何故ならば。

 まっつは、本気でキスの顔をしているからだ。

 本当なら、まっつの顔の真ん前にキムくんの顔が来るので、まっつの顔は見えない。
 が、キムくんかまっつか、どっちがズレたのかわかんないけど、ふたりの顔は重ならなかった。そして、まっつは客席に顔を向けていた。
 そこにあるはずのキムくんの顔がないと、まっつの顔はまんま客席から見えることになる。

 まさかそこにキムくんの唇がないとは思わず、まつださんは、チューの顔してポーズ付けてます!!

 目ぇつぶってんだ、まっつ!!
 や、お化粧でよくわかんないけど、わたしにはそう見えた。

 目をつぶって首をかしげて、キスを待つまっつ。

 お芝居で「見つめ合ってゆっくり顔が近付いてゆき……」てな場合でも、キスの瞬間は角度や手で隠すので、チューしている顔は見えません。席によってナナメから見えるかな、ぐらいで。

 真正面から、チュー顔見える、って、そんなバカな(笑)。

 オペラグラスを落とすかと思いました。
 自分が目にしたモノが信じられなくて。

 ええ、一瞬は一瞬です。
 何故ならキムくんが「しまった!」って感じで、あわててキスを待ってるまっつの顔に、自分で合わせたからです。

 まっつは目をつぶって待ってた。
 キムくんが合わせた。
 ふたりのどっちが間違えたのかはわかんないけど、マイペースだったのはまっつ、合わせたのがキム(笑)。
 ……この同期……(笑)。

 いやあ。
 いいもん見ました。

 何故わたしの目に録画機能がついてないのか、悔しいです。
 マジにキス顔まっつって、しかも真正面から障害物(相手役の頭)ナシって……そんなこと、もう二度とないよなあ。

 それともこのタイミングの合わない同期コンビは、あちこちの地方で、会場で、キスに失敗してたりするのかしら。
 面白いから失敗してくれてもいいのよーそして受顔まっつを見せてくれていいのよー(笑)。

 あえて言おう。キムくん、GJ!!

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