英雄と呼ばれて。@黒い瞳
2011年6月2日 タカラヅカ「また女をはべらして」
と、ヒゲがステキなひろみちゃんが言うんだけど、プガ様って言うほど女をはべらしてないと思うの。
『黒い瞳』、反乱軍の宴場面。
ライトが点く前から、舞台奥で女の子をはべらしているプガチョフ@まっつをガン見していてます。女の子の顎をさわってニヤニヤしているおっさん顔の人しかオペラで捉えてませんがナニか?
しかし、女の子相手にやに下がっているのは一瞬で、そのあとえんえん男たちにしか絡まないんですけど、プガ様?
「まあ飲め飲めー!」
とか言って、後ろに並んでいる男たち全員に酌をして回るの。「俺の酒が飲めないのか」状態というか。
しかも、自分の口を付けた酒を、飲ませる。
男たち全員と、間接キッス!(笑)
プガ様は片手に酒瓶(デキャンタ系のモノ)、片手に杯を持ってるんだけど、この人何故か、酒瓶から口飲みするのよ。杯使わず。
で、自分が口を付けた酒瓶から、男たちに注いで回る。
そっか、自分が口を付けたモノを、全員に配って回るのか……飲ませるのか……ソレって……。
なんかエロいです、まっつさん。(役名ぢゃないの?!)
女相手より、男相手にエロいと思うの、プガ様って。
女は人生の一部、男たちは人生のすべてって感じ? 仕事に生きる男としては。
妻よりも同僚や部下が大事なお父さんってゆーか。
男たちに間接キス強要して回るプガ様(男たちも大喜び)を眺めていると、その前で踊っている女の子たちを見られないという……。
や、踊り子さんたちのダンスはきっと、映像でいっぱい見られるから! その奥で男たちのアイドル!なプガ様はナマでないと見られないから!
パルミラ@ひーことの関係は、梅芸あたりがいちばん萌えだった。なんつっても「おでこ、こつん」があったからなあ。
その後はべつに、そんなことしなくなった……後ろから抱きしめたときの手の動きはエロいとしてもだ。
プガチョフの衣装はどれがいちばん好きか、とよくまっつメイトと話すけれど、わたしはラストの茶色い長衣が好きだなー。
戦闘シーンでロングコートをはためかすのがかっこいー。
次に好きなのは、この宴会場面で着ている黒い衣装。
まっつは黒が似合うよなー。
色とデザインはこのときの衣装がいいんだけど、丈が短いので足元がまるっと出ているのが……まっつの小柄さの逃げ場がない感じ(笑)で、そこが惜しい。
この黒い衣装の上に毛皮のコートと帽子を付けるもんで、ソリの場面とベロゴールスクの場面は大変そう。
単純に、めーっちゃ暑そう。
ソリの場面なんか、汗が目の下のシワに溜まっちゃって、泣いてるみたいに見える……。
プガチョフ的にあの場面、あのやりとりで泣くのはチガウから、汗だと思って見ているけど、マジ暑そうだ。
ただでさえシワが目立つ顔なのに、汗が溜まるとかソレってなんのいじめ……(笑)。
ベロゴールスクでは、ニコライ@キムはコート脱ぐのに、プガチョフは帽子すらそのままだもん、暑そうだよ、見ていても違和感だよ。
脱いだら着なきゃならないわけで、ニコライを残して舞台を去る都合上、プガ様は脱ぐわけにいかないんだろうけど、下っ端兵士@翼くんに脱いだモノを持っていかせるとかすりゃいいのに、と毎回思った。
つくづく、プガチョフという役は、いろんな風に妄想できて楽しい役だなと。
彼がナニを思い、どう行動しているのか。
史実や初演とは無関係に、この舞台の上のプガチョフ像のみから想像するのが楽しい。
まっつの芝居はいつも同じ、変化ナシというイメージが長い間あったのだけど、ベンヴォーリオ@『ロミオとジュリエット』で毎公演チガウ!てのを見たあとなわけだし、プガ様も微妙に違っていて、そのときどきでキャラクタというか、思想や思念を考えられる。
彼の思いを、わたしがどう受け取ったかはここで文章にするより二次創作した方がより多面的に表現できるだろうなと思うヲタなので、考察はやめておく(笑)。
柄違いではあるのだろうし、最初からまっつにアテ書きされるとしたらプガチョフはこんなに荒くれな男ではなく、もっと知将系に描かれたことだろう。
はじまる前は、初演と同じ役作りでやっても仕方ないし、勝負しても勝てないことはわかりきっているから、まっつらしい知的でクールなプガチョフになるのかと思った。
でも幕が上がってみれば、あくまでも初演を大切にしたプガチョフだった。だから余計にまっつだと小物感が出るというか、柄違いで勝負になってねえというかが全面に出ていたと思う。
初演と比べても無意味なので、わたしは気にせずに楽しんでいたけど。これは贔屓云々ではなく、すべての公演がそう。その昔、大切な大切な公演だった『エリザベート』が同じ年の内に星組で再演されたときに、「再演」の葛藤は堪能したし、乗り越えた(笑)。
どの組、どの作品でも、再演は再演として、初演とは別物として美味しく頂くことにしている。その方がヅカヲタ生活が楽しいから。
で、そのまっつプガチョフ。
初日あたりは最初から用意されていた「型」をなぞるのに苦労していた様子だったけれど、どんどん変わっていった。
「プガチョフ」になっていった。
柄じゃないこと、はわかった上で同じ役作りをして公演を重ね、自分の得意分野に当てはめるのではなく、自分の方を変えていったまっつを、役者なんだと思った。
今までまっつがやったことのない役。体格のハンデゆえ、まず割り振られることなかったタイプ。
それを克服していく様を、順を追って見られたのは幸福だった。
いやあ、戦闘シーンのある役なんて、いつぶりよ?(笑)
戦争物に出演しても、ひとりだけ戦わない役とか当たり前だったもんねえ。
『ロミジュリ』はただひとりナイフを持たない、誰も刺さない刺されない役だったし、『虞美人』では戦闘シーンには一切出てなかったし、『ベルばら』は革命シーンはあくまでも革命のダンスで、斬り合う戦闘シーンじゃないし、黒い騎士はあとから出てきて、すぐ終了だったし。『太王四神記』は戦場には出るんだけど、お師匠様逃げ回るだけでろくに戦ってなかったし。
とにかく、殺陣には縁のない人だったなああ……線が細すぎるせいか。
戦うまっつを見られただけでもうれしい。
ダンスが巧くて所作がきれいな人だから、殺陣もきれいだもんよー。
ニコライとの一騎打ちで、剣を握り直すところとか、かっこよすぎだー。
そして、彼の最大の武器である、声と歌。
最初の神様ヒゲ姿(サヴェーリィチ@ヒロさんが「神様ー!」と叫んだときに、プガチョフ@まっつが登場する)で、センターで短くソロを歌う。
その歌声の、ドラマチックさ。
今ここからドラマがはじまる……!と思わせるような。
ソリの歌の良さは語り尽くされたことだろうから置くとして。
ラストの「雪の上に歌を書こう」の歌声の、すばらしさ。
小さな身体が大きく見える。
「聴かせる」歌を歌えるようになってきたんだなあ。今までも「うまい」歌は歌ってきたと思うけど、さらに面白い舞台人になってきてるんだなと。
と、ヒゲがステキなひろみちゃんが言うんだけど、プガ様って言うほど女をはべらしてないと思うの。
『黒い瞳』、反乱軍の宴場面。
ライトが点く前から、舞台奥で女の子をはべらしているプガチョフ@まっつをガン見していてます。女の子の顎をさわってニヤニヤしているおっさん顔の人しかオペラで捉えてませんがナニか?
しかし、女の子相手にやに下がっているのは一瞬で、そのあとえんえん男たちにしか絡まないんですけど、プガ様?
「まあ飲め飲めー!」
とか言って、後ろに並んでいる男たち全員に酌をして回るの。「俺の酒が飲めないのか」状態というか。
しかも、自分の口を付けた酒を、飲ませる。
男たち全員と、間接キッス!(笑)
プガ様は片手に酒瓶(デキャンタ系のモノ)、片手に杯を持ってるんだけど、この人何故か、酒瓶から口飲みするのよ。杯使わず。
で、自分が口を付けた酒瓶から、男たちに注いで回る。
そっか、自分が口を付けたモノを、全員に配って回るのか……飲ませるのか……ソレって……。
なんかエロいです、まっつさん。(役名ぢゃないの?!)
女相手より、男相手にエロいと思うの、プガ様って。
女は人生の一部、男たちは人生のすべてって感じ? 仕事に生きる男としては。
妻よりも同僚や部下が大事なお父さんってゆーか。
男たちに間接キス強要して回るプガ様(男たちも大喜び)を眺めていると、その前で踊っている女の子たちを見られないという……。
や、踊り子さんたちのダンスはきっと、映像でいっぱい見られるから! その奥で男たちのアイドル!なプガ様はナマでないと見られないから!
パルミラ@ひーことの関係は、梅芸あたりがいちばん萌えだった。なんつっても「おでこ、こつん」があったからなあ。
その後はべつに、そんなことしなくなった……後ろから抱きしめたときの手の動きはエロいとしてもだ。
プガチョフの衣装はどれがいちばん好きか、とよくまっつメイトと話すけれど、わたしはラストの茶色い長衣が好きだなー。
戦闘シーンでロングコートをはためかすのがかっこいー。
次に好きなのは、この宴会場面で着ている黒い衣装。
まっつは黒が似合うよなー。
色とデザインはこのときの衣装がいいんだけど、丈が短いので足元がまるっと出ているのが……まっつの小柄さの逃げ場がない感じ(笑)で、そこが惜しい。
この黒い衣装の上に毛皮のコートと帽子を付けるもんで、ソリの場面とベロゴールスクの場面は大変そう。
単純に、めーっちゃ暑そう。
ソリの場面なんか、汗が目の下のシワに溜まっちゃって、泣いてるみたいに見える……。
プガチョフ的にあの場面、あのやりとりで泣くのはチガウから、汗だと思って見ているけど、マジ暑そうだ。
ただでさえシワが目立つ顔なのに、汗が溜まるとかソレってなんのいじめ……(笑)。
ベロゴールスクでは、ニコライ@キムはコート脱ぐのに、プガチョフは帽子すらそのままだもん、暑そうだよ、見ていても違和感だよ。
脱いだら着なきゃならないわけで、ニコライを残して舞台を去る都合上、プガ様は脱ぐわけにいかないんだろうけど、下っ端兵士@翼くんに脱いだモノを持っていかせるとかすりゃいいのに、と毎回思った。
つくづく、プガチョフという役は、いろんな風に妄想できて楽しい役だなと。
彼がナニを思い、どう行動しているのか。
史実や初演とは無関係に、この舞台の上のプガチョフ像のみから想像するのが楽しい。
まっつの芝居はいつも同じ、変化ナシというイメージが長い間あったのだけど、ベンヴォーリオ@『ロミオとジュリエット』で毎公演チガウ!てのを見たあとなわけだし、プガ様も微妙に違っていて、そのときどきでキャラクタというか、思想や思念を考えられる。
彼の思いを、わたしがどう受け取ったかはここで文章にするより二次創作した方がより多面的に表現できるだろうなと思うヲタなので、考察はやめておく(笑)。
柄違いではあるのだろうし、最初からまっつにアテ書きされるとしたらプガチョフはこんなに荒くれな男ではなく、もっと知将系に描かれたことだろう。
はじまる前は、初演と同じ役作りでやっても仕方ないし、勝負しても勝てないことはわかりきっているから、まっつらしい知的でクールなプガチョフになるのかと思った。
でも幕が上がってみれば、あくまでも初演を大切にしたプガチョフだった。だから余計にまっつだと小物感が出るというか、柄違いで勝負になってねえというかが全面に出ていたと思う。
初演と比べても無意味なので、わたしは気にせずに楽しんでいたけど。これは贔屓云々ではなく、すべての公演がそう。その昔、大切な大切な公演だった『エリザベート』が同じ年の内に星組で再演されたときに、「再演」の葛藤は堪能したし、乗り越えた(笑)。
どの組、どの作品でも、再演は再演として、初演とは別物として美味しく頂くことにしている。その方がヅカヲタ生活が楽しいから。
で、そのまっつプガチョフ。
初日あたりは最初から用意されていた「型」をなぞるのに苦労していた様子だったけれど、どんどん変わっていった。
「プガチョフ」になっていった。
柄じゃないこと、はわかった上で同じ役作りをして公演を重ね、自分の得意分野に当てはめるのではなく、自分の方を変えていったまっつを、役者なんだと思った。
今までまっつがやったことのない役。体格のハンデゆえ、まず割り振られることなかったタイプ。
それを克服していく様を、順を追って見られたのは幸福だった。
いやあ、戦闘シーンのある役なんて、いつぶりよ?(笑)
戦争物に出演しても、ひとりだけ戦わない役とか当たり前だったもんねえ。
『ロミジュリ』はただひとりナイフを持たない、誰も刺さない刺されない役だったし、『虞美人』では戦闘シーンには一切出てなかったし、『ベルばら』は革命シーンはあくまでも革命のダンスで、斬り合う戦闘シーンじゃないし、黒い騎士はあとから出てきて、すぐ終了だったし。『太王四神記』は戦場には出るんだけど、お師匠様逃げ回るだけでろくに戦ってなかったし。
とにかく、殺陣には縁のない人だったなああ……線が細すぎるせいか。
戦うまっつを見られただけでもうれしい。
ダンスが巧くて所作がきれいな人だから、殺陣もきれいだもんよー。
ニコライとの一騎打ちで、剣を握り直すところとか、かっこよすぎだー。
そして、彼の最大の武器である、声と歌。
最初の神様ヒゲ姿(サヴェーリィチ@ヒロさんが「神様ー!」と叫んだときに、プガチョフ@まっつが登場する)で、センターで短くソロを歌う。
その歌声の、ドラマチックさ。
今ここからドラマがはじまる……!と思わせるような。
ソリの歌の良さは語り尽くされたことだろうから置くとして。
ラストの「雪の上に歌を書こう」の歌声の、すばらしさ。
小さな身体が大きく見える。
「聴かせる」歌を歌えるようになってきたんだなあ。今までも「うまい」歌は歌ってきたと思うけど、さらに面白い舞台人になってきてるんだなと。
コメント