若者には未来があるから。@灼熱の彼方
2011年7月19日 タカラヅカ スズキケイ株が暴落しています。
『愛のプレリュード』の直後にコレはナイ。
いつか盛り返してくれる日が来るでしょうか。
その昔、『Young Bloods!!』-魔夏の吹雪-を観て「サイトーヨシマサ、見捨てていかな」と思ったのに、その後華麗に復活してくれた例もあるので、絶望はしないでおきます(笑)。
『灼熱の彼方』「コモドゥス編」のキャスト感想。
この公演で目を見張ったのは、オデュセウス@咲ちゃんの格好良さ。
オデュセウス、かっけー!
でも、変な人ー!(笑)
スズキケイの筆力不足のため、ライバルキャラであるはずのオデュセウスが、ギャグマンガ的に変な人です。
およびでないところに突然現れて、白い歯をキラリとさせながら「愛とは!」と説教かまして、去っていく……この繰り返し。
えーとコレ、笑うとこ……?
そして、これもスズキケイの責任なんだが、「将軍様ばんざーい」と凱旋してきたオデュセウスを褒め称え、迎える人々を見ても、「でもこの人、アナタたち全員を裏切るんだよ」と心寒くなるし、「オデュセウスはいい人! 人格者! 次期皇帝だったら良かったのに」とか現皇帝他に言われても、「でもこの人、国を裏切るんだよ」と心ふさぐし、「愛とは! 正義とは!」とオデュセウスに正論ぶちかまされても、「ソレ、アンタ自身が全部裏切るんじゃん」と絶望します。
オデュセウスがなにを言ってもしても、そして彼を褒め称えられてもどうしても、全部「ふっ……(冷笑)」で終わってしまうので、見ていてつらかったっす……。
「オデュセウス編」を、観なければ良かった。と、思った。
あんなひどい話を知らなければ、ここまでヤなキモチで「コモドゥス編」を観ずにすんだのに。
素直に「オデュセウス、かっけー!」で済んだのに。言動が変だから「でも変な人(笑)」とは思ったろうけど、この、偽善者め。てな思いで、寒々しく見ることはなかったのにー。
スズキケイめ。
しかし、咲ちゃんのスタースキルが正しく使われていました。
主役のコモドゥス@翔くんをはじめ、演技も立ち姿も衣装の着こなしも、なにもかも「お勉強中」の子どもたちの間に、咲ちゃんが現れるとスター、キターー!って気分になる。
他の子たちと、マジで格がちがう。
でもって、咲ちゃんは出番が少ない方がきれいでいられる人だ。
主役のときはきれいなときとそうでないときがあり、出番の長さに比例してきれいを保っていられなくなるんだが、なにしろ「コモドゥス編」は出番がない。
出てくるときはいつもリセットされた、きれいな姿だ。
たとえソレが「空き地で野球をしている小学生の中に、高校球児が入ってくる」ことであり、「小学生より、高校球児が野球うまくて当たり前」であったとしても、小学生の拙いプレーの中、高校球児のプレーは輝いてました。
本公演でもこれくらいきれいで、存在感出してくれればなあ。
学年が上がれば、もっと洗練されてきれいになってくれるんだと思う。
れおんくんのように、あるときばーんと化けてくれることを、心から祈る。
アンヌ@夢華さんもまた、うまさでは群を抜いている。
娘役では文句なしにいちばんのうまさ。
とりあえず「芝居」はできるし、声がきれいで歌はものすごーくうまい。
咲ちゃんと違い、出番の多さ少なさで崩れることはない。
出番が多くてもうまいし、少なくてもうまい。
でもやはり、「芝居」は出来てもそこに心が見えないっちゅーか、演出まんまをなぞっている印象。
しかしまあ、役が悪いからな今回……。他キャラと同じように、アンヌも破綻しまくったキャラなので、コレで心のある演技をしろっつっても無理かも。
芝居はスズキケイの責任かもしれないが、外見は夢華さん個人の問題。
脇の女役志望ならいいけど、ヒロイン街道歩くなら、いろいろがんばって欲しいっす。
主役のコモドゥス@翔くんと、ヒロインってことになっているウィビア@あんりちゃんは、とてもタカラヅカらしい人たちでした。
きらきらしていて、そしてふたりそろって実力は微妙(笑)。うわ、なんてタカラヅカらしいの(笑)。
それでもふたりともまだぴっかぴかの新人さん、大役はこれがはじめて、って人だから、そのタカラヅカらしい容姿と芸風だけで今は及第点。
翔くんはねえ……「オデュセウス編」観たときに、ちょっと衝撃受けるくらい、芝居も歌も声もアレだと思ったんだよ。
こんだけきれいなのに、しっかりしたお芝居のある役が、この学年まで回ってこなかったのは、このせいか!と。
この実力で、後編は主役やるのか、こりゃ演じる方も観る方も大変だな、と思った。
しかし、不思議とOKだった、コモドゥス編。
これで押さえの芝居、辛抱役だったらもっとえーらいこっちゃだったかもしれないが、とにかくコモドゥスって大騒ぎの人だから。
怒って嘆いてわめいて立ち回りして、とにかくひとつもじっとしていない、最初から最後まで叫び続けているイメージの人。
わかりやすい悲劇で、いつもテンションマックスにうおー!うわー!とやっているから、その熱量だけで誤魔化せちゃうというか。
よくぞ、誤魔化してくれた。
作品はアレだし、キャラクタはアレだし、芝居技術はアレだし。三重苦なのに、それでも翔くんの発する熱量で、全部帳消しにした感じ。
芝居以外でも、不器用なのか、兜は落とすしマントは半分はずれたままだし、極めつけはクライマックスでマントをアタマにかぶっちゃって、てるてるぼうずになっちゃったし。
デュエットダンスのリフトは「失敗した? 落とした?」とドキッとしたり。なんか、微妙な位置と角度で、それでも力尽くで支え、乗り、ふたりがぐるぐる回ってた……あの位置で乗っている……? ズレでるだろ、オチてるだろ、それでも強引に回しちゃうって、支えてる方も乗っている方も、すげえ筋力と根性だ!!と、感心した……。
出来はともかく、「ザ・タカラヅカ!」なものを見せてくれたよ。翔くんとあんりちゃん。
タカラヅカらしい美貌はあるから、あとは実力だ。
新公楽しみにしてるよお。
……あと、スズキケイも。
いつか挽回して欲しい……このまま彼が、この頻度で表舞台を任されるのは、1ファンとしてつらい……。
『愛のプレリュード』の直後にコレはナイ。
いつか盛り返してくれる日が来るでしょうか。
その昔、『Young Bloods!!』-魔夏の吹雪-を観て「サイトーヨシマサ、見捨てていかな」と思ったのに、その後華麗に復活してくれた例もあるので、絶望はしないでおきます(笑)。
『灼熱の彼方』「コモドゥス編」のキャスト感想。
この公演で目を見張ったのは、オデュセウス@咲ちゃんの格好良さ。
オデュセウス、かっけー!
でも、変な人ー!(笑)
スズキケイの筆力不足のため、ライバルキャラであるはずのオデュセウスが、ギャグマンガ的に変な人です。
およびでないところに突然現れて、白い歯をキラリとさせながら「愛とは!」と説教かまして、去っていく……この繰り返し。
えーとコレ、笑うとこ……?
そして、これもスズキケイの責任なんだが、「将軍様ばんざーい」と凱旋してきたオデュセウスを褒め称え、迎える人々を見ても、「でもこの人、アナタたち全員を裏切るんだよ」と心寒くなるし、「オデュセウスはいい人! 人格者! 次期皇帝だったら良かったのに」とか現皇帝他に言われても、「でもこの人、国を裏切るんだよ」と心ふさぐし、「愛とは! 正義とは!」とオデュセウスに正論ぶちかまされても、「ソレ、アンタ自身が全部裏切るんじゃん」と絶望します。
オデュセウスがなにを言ってもしても、そして彼を褒め称えられてもどうしても、全部「ふっ……(冷笑)」で終わってしまうので、見ていてつらかったっす……。
「オデュセウス編」を、観なければ良かった。と、思った。
あんなひどい話を知らなければ、ここまでヤなキモチで「コモドゥス編」を観ずにすんだのに。
素直に「オデュセウス、かっけー!」で済んだのに。言動が変だから「でも変な人(笑)」とは思ったろうけど、この、偽善者め。てな思いで、寒々しく見ることはなかったのにー。
スズキケイめ。
しかし、咲ちゃんのスタースキルが正しく使われていました。
主役のコモドゥス@翔くんをはじめ、演技も立ち姿も衣装の着こなしも、なにもかも「お勉強中」の子どもたちの間に、咲ちゃんが現れるとスター、キターー!って気分になる。
他の子たちと、マジで格がちがう。
でもって、咲ちゃんは出番が少ない方がきれいでいられる人だ。
主役のときはきれいなときとそうでないときがあり、出番の長さに比例してきれいを保っていられなくなるんだが、なにしろ「コモドゥス編」は出番がない。
出てくるときはいつもリセットされた、きれいな姿だ。
たとえソレが「空き地で野球をしている小学生の中に、高校球児が入ってくる」ことであり、「小学生より、高校球児が野球うまくて当たり前」であったとしても、小学生の拙いプレーの中、高校球児のプレーは輝いてました。
本公演でもこれくらいきれいで、存在感出してくれればなあ。
学年が上がれば、もっと洗練されてきれいになってくれるんだと思う。
れおんくんのように、あるときばーんと化けてくれることを、心から祈る。
アンヌ@夢華さんもまた、うまさでは群を抜いている。
娘役では文句なしにいちばんのうまさ。
とりあえず「芝居」はできるし、声がきれいで歌はものすごーくうまい。
咲ちゃんと違い、出番の多さ少なさで崩れることはない。
出番が多くてもうまいし、少なくてもうまい。
でもやはり、「芝居」は出来てもそこに心が見えないっちゅーか、演出まんまをなぞっている印象。
しかしまあ、役が悪いからな今回……。他キャラと同じように、アンヌも破綻しまくったキャラなので、コレで心のある演技をしろっつっても無理かも。
芝居はスズキケイの責任かもしれないが、外見は夢華さん個人の問題。
脇の女役志望ならいいけど、ヒロイン街道歩くなら、いろいろがんばって欲しいっす。
主役のコモドゥス@翔くんと、ヒロインってことになっているウィビア@あんりちゃんは、とてもタカラヅカらしい人たちでした。
きらきらしていて、そしてふたりそろって実力は微妙(笑)。うわ、なんてタカラヅカらしいの(笑)。
それでもふたりともまだぴっかぴかの新人さん、大役はこれがはじめて、って人だから、そのタカラヅカらしい容姿と芸風だけで今は及第点。
翔くんはねえ……「オデュセウス編」観たときに、ちょっと衝撃受けるくらい、芝居も歌も声もアレだと思ったんだよ。
こんだけきれいなのに、しっかりしたお芝居のある役が、この学年まで回ってこなかったのは、このせいか!と。
この実力で、後編は主役やるのか、こりゃ演じる方も観る方も大変だな、と思った。
しかし、不思議とOKだった、コモドゥス編。
これで押さえの芝居、辛抱役だったらもっとえーらいこっちゃだったかもしれないが、とにかくコモドゥスって大騒ぎの人だから。
怒って嘆いてわめいて立ち回りして、とにかくひとつもじっとしていない、最初から最後まで叫び続けているイメージの人。
わかりやすい悲劇で、いつもテンションマックスにうおー!うわー!とやっているから、その熱量だけで誤魔化せちゃうというか。
よくぞ、誤魔化してくれた。
作品はアレだし、キャラクタはアレだし、芝居技術はアレだし。三重苦なのに、それでも翔くんの発する熱量で、全部帳消しにした感じ。
芝居以外でも、不器用なのか、兜は落とすしマントは半分はずれたままだし、極めつけはクライマックスでマントをアタマにかぶっちゃって、てるてるぼうずになっちゃったし。
デュエットダンスのリフトは「失敗した? 落とした?」とドキッとしたり。なんか、微妙な位置と角度で、それでも力尽くで支え、乗り、ふたりがぐるぐる回ってた……あの位置で乗っている……? ズレでるだろ、オチてるだろ、それでも強引に回しちゃうって、支えてる方も乗っている方も、すげえ筋力と根性だ!!と、感心した……。
出来はともかく、「ザ・タカラヅカ!」なものを見せてくれたよ。翔くんとあんりちゃん。
タカラヅカらしい美貌はあるから、あとは実力だ。
新公楽しみにしてるよお。
……あと、スズキケイも。
いつか挽回して欲しい……このまま彼が、この頻度で表舞台を任されるのは、1ファンとしてつらい……。
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