『アルジェの男』感想続き。

 アンリ@みりお、かっけー!!

 出番の少ないみりおくんを、なんか久々に見た気がする……(笑)。
 なかなか出てこないんだけど、出てくるたびに「二枚目キターッ!」って感じ。
 髪型といい、目元きりりのメイクといい、なんかすごく好みです。美しいです。

 ジュリアン@きりやん中心であらすじを、結末を伏せた状態で書くと、アンリは登場しない。(例・前日欄)
 だけどいい感じに要所要所で登場するんだ。

 アナ・ベルお嬢様@みくちゃんの話し相手で、お嬢様ラヴなんだけど、「いい人ね」で終わってしまう人。

 ねえねえ、わたしこのクソ古い『アルジェの男』という話を観ながら思ったの。
 もしも、この話を好きにアレンジしていいなら、アンリ@みりおは、執事にする!!

 シャルドンヌ侯爵家の執事で、盲目のアナ・ベルお嬢様に仕えているの。
 執事がお嬢様LOVEを大っぴらにできないからあえて黙しているんだけど、そんなの観客はみんなお見通しだぞっと。
 今と台詞も衣装も演出もほとんど変えず、違和感なく執事に変更できる。
 最初の士官様登場もそのままでいいよ、そのあと執事として就職しました、ってことで。や、士官ネタは無意味だから無くして、最初から執事でもいいし。

 ハンサムで優しくていい人なのに「問題外」とスルーされていたり自分から告白できないヘタレだったりするより、「執事だから」でスルーされていたり自重していたりする方が、説得力あるじゃん。
 観客にも立ち位置がわかりやすいしさー。

 まあ、妄想はともかく。

 アンリくんの、あの押さえた感じがとても新鮮で良かったっす。

 でもって、なんつってもラスト。
 ブラックみりお!!

 ステキ。超ステキ。
 こわいよー。

 この作品で悪というと、ジャック@まさおなんだけど、彼はぜんぜんこわくない。むしろオモシロキャラだ。
 それに比べ、アンリってばマジこわい。冷え冷えとしたところがたまりません。

 これから芝居が深化するにつれ、まさおさんがますますイッちゃった変な人になり、みりおくんがますます清廉潔白でキレるとこわい人になるといいな。
 面白いわ、このふたり。


 サビーヌ@まりもちゃん、初日前日に部分休演のお知らせが出て大丈夫なのかと心配したけれど、がんがん踊りまくっている。

 ケガしてるって書いてあるのに、そんなに踊っていいの、痛いんじゃないの、つらいんじゃないの……と、最初はどきどきはらはらだったし、時折ふとそのことを思い出しては、うわー、と思ったけれど。
 観客にそんなことを思わせたくないんだ、と、がつんがつん踊るまりもちゃんを観て思い知る。
 舞台裏を想像して勝手に心配するよりも、素直に今彼女が作り上げているものに酔う。

 いやあ、ナマ腹には感動しました……。
 あの縦に筋の入った腹……! マンガやアニメでしかお目に掛からない、美しい女性の腹だー。

 サビーヌもまた、一見けなげだが実はかなりアレな女性で、変人のジャックとお似合いな人なんだけど、まりもちゃんはアレなことに気付かせない、けなげな演技でした。

 線の細い人がやっていたら、さらに痛いキャラになっていたと思うんで、まりもちゃんの骨太肉厚な感じが救いになっているんだと思う。


 エリザベート@りっちーは3人のヒロインの中で「個性の強いキャラクタ」という位置づけだから、得意分野が生きた感じ。

 アナ・ベル@みくちゃんは、妹キャラだとかわいさ何割増しになるなと改めて感じた。妹キャラ、いいよなー。

 しかし、アナ・ベルのソロ、唐突かつ長すぎて『悲しみのコルドバ』のアンフェリータを思い出した……。
 突然舞台にひとりでえんえん歌いまくるくらい重要キャラなら、それまでにそれらしい描き方があるだろうに……と、演出の不自然さにびびる(笑)。
 あからさまな「泣かせ」目的で、ちょっと引くというか。
 柴田せんせってこーゆーのがあるよなあ。時代のせいかもしれんが。

 3人のヒロインも、一見ふつーという設定だけど、その実みんなかなりいろいろとええっとな人たちで……ジュリアン、大変だな。
 そこへさらに、ジャックも加わるから、公式ヒロインは4人か。
 あとは脇扱いだけどボランジュさん@リュウ様とかシャルドンヌ侯爵夫人@邦さんとかミッシェル@もりえとか立役を入れたらもっと大変か。

 アンリ@みりおは「ジュリアン争奪戦」に加わってはいないけれど、実はいちばん強烈なアプローチをかますわけだしなー。

 この古い古い物語を、自由にいじっていいなら、もっと面白くできるのにね。

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