タカラヅカとは無関係な、猫の名前の話。
タカラヅカとは無関係な、猫の名前の話。
タカラヅカとは無関係な、猫の名前の話。
 我が家には、「トコ」という名の猫がいる。

 トコ、もしくはトーコと呼ばれている。
 某トウコさんとは、なんの関係もありません(笑)。

「トウコちゃんファンだからって、猫にトーコって名前付けて!」
 と、友人たちから突っ込まれてますが、濡れ衣ですよ、わたしがトウコちゃん大好きなことと、猫がトーコなのはなんの関係もありません。

 ただの偶然です。(にっこり)

 何故ならば、我が家の王様は母であり、すべての「決定権」は母にあるのです。

 トコに決まったのは、「10月5日に文京区の公園で拾われた猫だから、トーコでいいんじゃない?」とわたしが提案したら、母が「ソレ、いいわ!」と決定したからなの。
 決めたのは母です、わたしじゃない。
 だから、偶然なの。

 母がうんと言わないことは、我が家では通らないのです。
 母はジャイアニズムの権化のよーな人なので、誰も彼女には逆らえないのです。

(最近のジャイアン発言。
「アタシのプリンタが壊れそうなの、寿命だってメッセージが出てるの。1万円くらい負担してあげるから、残りの金額はアンタが出して、新しいプリンタ買いなさいよ。プリンタが新しくなるとうれしいでしょ? そして、アンタのプリンタはアタシがもらって あ げ る」
 突然わたしの部屋にやってきての言葉。
 そう言って、わたしが機嫌良く使っている、わ た し の、プリンタを取り上げようとした。1万円渡されたって、新しいプリンタは買えない、買い換える必要性も感じていないのに、何故いきなりわたしが自腹を切ってプリンタを買わなきゃなんないの?
「だってアタシのプリンタが壊れそうなんだもの」
「それでなんで、ひとのモノを奪うことを考えるの?」
「だってこの前、詰め替えインク買ったばかりだもの。今プリンタ買い換えたら、数千円したインクが無駄になるわ。アンタのプリンタなら同じインクを使っているから、買ったインクが無駄にならない」
「んな自分都合で、他人の持ち物を奪おうとするなっ」)

 トコがトコという名前に決まるまでも、そりゃー大変でした。
 どんな名前を出しても母がうんと言わなくてねー。そして、母が提案する名前は、絶対受け入れられないよーな、とんでもないモノばかりでねー。

 わたしと弟にあるのは、「反対権」。
 それはイヤだ! 認められない! と主張することは出来る。
 だが、「決定権」は持っていない。それを持つのは母のみ。
 おかげでいつも話し合いは泥沼化。


 そして。
 先日、我が家に、新しい子猫がやってきた。

 今までも「子猫いらんかね?」てなお声は何度か掛かったが、もちろん母の気が乗らなかったため却下され続けていた。
 なのに今回は母がすげー勢いで話を進めていた。
 「子猫いらんかね?」の翌日には、もう子猫が我が家にいたもんよ……。

 そして案の定、名前が決まらない。
 母はわたしと弟が「生理的に無理!」と思うようなひどい名前ばかりを思いつく。ここまでセンスのない人もめずらしい……いちおー母はモノカキもやってる人なんだが、とにかく感性がふつーとチガウというか、話していて途方に暮れる。

 子猫がやって来たあたりのことは、mixiの方に書いていたんだが、友人たちはわたしんちの先にいる方の猫の名前が「トーコ」だから当然ヅカ絡みの名前をつけるはずだと無邪気にコメントをくれ……今度こそ「まっつ」って名前つけるよね?てななまあたたかい見守り方をしてくれた(笑)。

 いや、付けないから! まっつなんて……まっつなんて……。

 決定権は持ってない、ソレがあるのは母だけ。母が「まっつ」なんて名前を許すはずがない。
 そう思っていたんだけど。

「ねえねえ、思いついたんだけど、この間見た、タカラヅカのビデオの準主役の人。りょう……なんとかさん? あの親分やってた人」

 母が突然、言い出した。

 わたしは通常、親の家でタカラヅカの映像は見ない。自分の部屋でのみ鑑賞する。
 が、先日『黒い瞳』を親の家のテレビで見ていたんだ。たんに、わたしの部屋のテレビより、親の家の茶の間テレビが大きいから。
 滅多に買わないDVDを、まっつ2番手うれしいよ記念で買って、滅多に買わないだけに大きな画面で見たかったんだ。

 母は他人に興味がない。
 わたしがヅカヲタなのは知っているが、誰のファンだとかはまったく知らない。他人の趣味に興味なんかないのだ。
 わたしも語らない。母にヅカやまっつを語っても人生の無駄だからだ。
 母はわたしがビデオを見ていても、同じ部屋にいても、画面を見ることはしない……基本的に。

 なのに何故かそのときは、一緒になって見ていた。見てくれとは頼んでないのに、勝手に横に坐って、見ていた。
 そして何故か、プガチョフ@まっつをべた褒めしていた。
 わたしは一切解説無し、この人を好きで見ているとかも言わず、ただ母の一方的な語りを聞いていた。

 DNAおそるべし。
 なんの解説もしなくても、同じ人をイイと思うのか。
 ちなみに、今まで母がヅカビデオを見て褒めた相手は、トウコちゃんのみだ。

 母が言う、「りょうなんとか」「親分役」ってのは、未涼亜希、コサックの大将という意味だ。涼という漢字だけおぼえていたらしい。

 ああ、未涼亜希? とわたしが返すと。

「その未涼さん。子猫の名前、みすず、か、あき、にしない? アタシ、あの人好き」

 …………母よ。
 なんつーことを言い出すんだ。

 心から、びびりました。
 母はその未涼亜希さんが、娘の人生狂わしている張本人だとカケラも知らないのですよ!(笑)

 このままでは、子猫は「みすず」か「あき」になるところでした。
 ただコレは、弟が拒否権発動して、ボツ。

 弟は未涼亜希が誰か知っている。姉が毎日「まっつ~~、まっつ~~」とアホみたいに繰り返していることを、知っている。
 そして、心底あきれている。
 そんな名前を認めるはずがない(笑)。

 で、名前が決まらない。
 弟が拒否せず、なにより母が決定する名前でないと。

 そんなとき、わたしはまたムラにいて、仲間たちとわらわらやっていた。
「で、猫の名前はどうなったの?」
 と、会う人会う人聞いてくれる。ヅカ友は大抵mixiの日常日記を知っているわけで。
「まっつになったの?」
 ならねーよ(笑)。

 てゆーか決まらないんだ。
 困ったもんだ。

「1匹目の子がトウコでしょ。それにちなんだ名前にすれば? ケロとか」

 と言い出したのは、ツッコミ担当ドリーさん。
 ケロかー。たしかに、トウコとくればケロだよなああ。
(ドリーさんもわたしもケロファンです。でもケロトウぢゃなく、ケロゆひ派です。でも、トウコといえばケロ。それくらいケロといえば……・笑)

 ありえないよなーと思いつつ、帰宅して母に提案してみる。
 ねーねー、子猫の名前、ケロはどう?
 この子、両目が離れていてカエル顔だし、物怖じしないけろっとした性格だし。

「ケロ? いいわソレ!! 決定!」

 えっ?!
 決めちゃうの?!

 弟は欠席裁判。いなかったので、意見は伺われず。

 てことで、子猫の名前は「ケロ」になりました。

 前述の通り、わたしがケロちゃんファンであることはまったく関係ありません。

 ただの偶然です。(にっこり)

 何故ならば、我が家の王様は母であり、すべての「決定権」は母にあるのです。
 決めたの母だもん。わたしじゃないもん。

 ケロトウ万歳。

 ケロとトコはとっても仲良しです。2匹で殴り合い噛みつき合い、家中走り回り暴れ回り、舐め合って抱き合って眠ってます。

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