新人公演『アルジェの男』を観て驚いたのは、2番手がいないことでした。

 ふつーにジャック@ちなつくんが2番手だと思ってたんだ。アイドルタイプの主演コンビの際に配置されることが多い、支える系2番手ってやつ。

 ところが、最後の挨拶時に、彼は2番手の位置にいなかった……。

 新公も通常、主演コンビと2番手がセンター……だったよね?
 2番手がすげー下級生だったとしても、主演の隣に立っていたはず。

 なのにこの新公では、主演コンビの横は学年順でした。
 本公演で言うなら、トップコンビの横が組長と副組長で銀橋パレードしているよーなもん。

 不思議な組だなあ、月組。
 『ラストプレイ』のとき、組長が3番手位置に並んでいたことを思い出す。越リュウだからまだカッコつくけど、たとえば星組なら、ちえねねの横がいきなりじゅんこさんでパレード、みたいなもんだよ……。

 劇場ロビーの出演者ポートレートがどの組より少ないことなんかまで、思い出した。
 キャトルレーヴ入口の上にずらりと飾られた出演者写真、掲載枠いっぱいにならない組はたしかに他にもあるが、4つも空いているのは、月組以外にない。ふつーは空いていてひとつ、だもんなあ。

 スターは多い方がイイ。
 観客はどこで誰にオチて、何十回と劇場へ通うヘヴィリピーターと化すか、誰にもわからない。劇団が「論外」と思っている子だって、観客の目にはステキに映るかもしれない。
 ひとりでも多く露出させた方がイイ。
 陳列棚を一部空にしたままで商売するなんて、他業種では考えられない。空いているなら、ナニか陳列しておけよ。空間がもったいないし、第一不格好。

 さすがはポートレートを4つも空にしたままの組、ってことか。
 新公ですら「スター」は他組より少ないと宣伝するのか。

 いったいどんな思惑があるのか知らないが、劇団のこーゆーところが理解できないよ。
 ふつーにジャック役を主演コンビの横に立たせておけば済むことじゃん。そうしてはいけない、ちなつくんを新公2番手と認めてはいけない、どんな理由があるというんだ?

 それとも、今回の月組新人公演を皮切りに、すべての新公が主演コンビだけセンター、あとは学年順と決まったのかな。新公には2番手なんて存在しません、お勉強の場、学内発表会みたいなもんだから、手をつないでみんなでゴール! 順位付けなんてしません!てか。
 ほんとわけわかんないな。


 公式に2番手不在である星組が、新人公演の扱いでも頑なに「2番手はいません」とやっていた。
 スカステニュース内の新人公演インタビューは通常、主演コンビと2番手の合計3人のはずが、星組『ノバ・ボサ・ノバ』では主演コンビふたりだけしかインタビューがなかった。
 反対に、月組でまさみりがW2番手だったときは、月組のみ新人公演インタビューは主演コンビとまさみり役の子まで、合計4人のインタビューが流れていた。
 新公の扱いは、あくまでも本公演の本役の序列に準じていた。

 今回、月組の2番手はまさおくんであるとはっきり打ち出して来ているのと反対の、この新人公演の扱いはナニ?
 職人系2番手は今までもいたし、彼らはその後、組を支える頼もしい人材へと育っていく。もっと大切にしてくれてもいいじゃないか。
 新公で2番手役を演じたなら、2番手位置に立って挨拶(全員で一礼)させてくれてもいいじゃないか。

 ほんとに劇団のすることって、わけわかんないわー。

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