それでもこれは、タカラヅカ。@仮面の男
2011年9月3日 タカラヅカ カウンタがイカレたのか、本日の訪問者数がこのブログ開設以来の数字になってます。
『仮面の男』がどんだけすごいのか知りたい人が、こんなにいるのかあ。ははは。と、遠い目をしています……。
一見の価値はあります、マジで。
また、観てしまったら他人の感想を知りたくなるし、共有したくてブログ巡りとかしちゃうんだと思います。
それくらい、黙っていられないレベルの作品です。
つまらない作品だとか、趣味に合わなくてがっかりな作品とか、面白くないとか逆ツボとか腹の立つ作品もいろいろあるだろうけど、それらのどれとも『仮面の男』は違っている。
オンリーワンな作品。
他のどの駄作とも比べられない。
次元がチガウ。
タカラヅカってすごいところだと思う。
数日前まで『アルジェの男』なんて古式ゆかしい時代錯誤な昭和悲劇やってたかと思うと、遊園地のアトラクションみたいな『仮面の男』をやっちゃうんだもんな。
このふたつをしれっと同じカンパニーがやってしまうって、ほんとにすごいわ。
それを言うなら、『ロミオとジュリエット』をやっていた雪組がこんな作品をやっているんだ、というのもすごいことですが。落差パネェよ。天国と地獄。
だがしかし。
声を大にして言う。
アトス様@まっつは、かっこいい。
わたしはまっつファンなのでアトスですが、ここをフィリップ@キムくんでも、ダルタニアン@ちぎくんでも、好きな名前を入れて考えてヨシ。
作品がえーらいこっちゃ!なんだけど、役者たちはすごいの!
てゆーか、作品がトンデモである分、彼らのすごさがわかるの! 際立つの!
いやほんと、アトス様かっこいい。
ストーリー無視して、彼単体で愛でる分には。
三銃士の衣装ステキだし、ラウル@翔くんの手紙のくだりはシリアスだし。
アトスはコメディとシリアス両方あるから、ナニも考えなければ両方見られてお得なキャラではある。や、コメディとシリアスの比重間違ってるんだけどね。ほとんどおちゃらけでシリアスは一瞬なんだけどね。でもソレはアトスが、ではなく、作品自体がそうだからね。
おちゃらけだけしかないより、アトスはまだマシ、と前向きに(笑)。
まっつの黒髪記録がこれで打ち切られた記念すべき役。つっても、プログラム写真は黒髪ロン毛だから、なんで変更になったのかわかんないんだけど(ダルタニアンを黒尽くめキャラとして目立たせるため?)、金茶髪まっつは新鮮です。
そして、よく笑い、よく動く。
滑稽な役だからこその大仰な表情筋の使い方。
三銃士の中でいちばんちっこいくせにリーダーってのがツボだし、美声はもちろん響いているし、あちこちで不意にクールビューティだし(笑)。
演出家は絶対意図してないだろうところで、アトス様は冷たく冴え冴えと美形です(笑)。中の人の特性がぼろっと出るの。
ソレが愉快だ。
こんな作品、こんな役なのに。
それでも、まっつは、まっつ。
作品にも役にも負けてない。
かっこいいし、理知的に、冷たく美しい。
まっつだけでなく、キムくんもちぎくんもコマくんもみんな、作品にも役にも負けてない、みんなみんな、彼ら自身の魅力を出している。
タカラジェンヌってすげえなあ。
んで三銃士のみなさんってばさ。
ダルタニアンを、好き過ぎ(笑)。
3人ともダルが大好きなんだよー。
今は袂を分かった間柄だけど、しかもダルはツンツンしまくってるけど、三銃士のおにーちゃんたちは変わらずにダルが好きなの。
相手にされてないっぽいけど、変わらず揺るがず好きでいる、というスタンスはいいですな。
で、ダルタニアンもほんとは彼らを好きだから、無銭飲食のくだりなんかは、三銃士を大好きなダルタニアンが、実はこっそり彼らを見守っていたから、あのタイミングで現れたんだと思っておきますわ。
だって格好悪すぎるもんな、あの三銃士が無銭飲食で捕まるなんて。彼らを助けたかったけれど、素直にそうは言えないから、ツンツンしてみせる、と。
「べ、べつにアンタたちのタメじゃないんだからね。昔の仲間にそんなことされたらアタシが恥ずかしいから助けてあげただけなんだから、カンチガイしないでよね! お目こぼしはこれが最後だからね!!」……ってことですよね、ダルタニアン。
ダルタニアンはシリアス担当の人。
いつもひとりでシリアス。
作品に置いてけぼりになってるくらい、シリアス。
だからきっと、シリアスに悩んでいるのよ。親友たちを突き放している現状を。描かれてないけど。
「すまない、アトス、ポルトス、アラミス。コンスタンスの仇を討つためなんだ……」とか、唇ふるわせてるんですよきっと、描かれてないけど。(銀橋ソロは描かれているうちに入ってませんよアレ)
三銃士たちが銃士隊を辞めた理由が、そのコンスタンスの死から立ち直っていないダルタニアンを見ていられなくて、という、大の男が人生を変える理由がソレ?!というよくわかんない理由で。
それくらい心配なら辞めずに近くで支えてやれよとか思うし、意固地になったダルについていけなくなったというだけならそんなキレイゴトぬかすなだし。
近くにもいられない、でも大好き……って、ナニこの男たち歪んでる(笑)。
変なんだけど、三銃士たちに色気がなさ過ぎるために、さらりと流されている。
せっかくラヴな話なのにねえ(笑)。
なにはともあれ麗しのアトス様が、美しいダルタニアンを大好きでいてくれるのは、うれしいです。
彼は終始一貫ダルのことを信じてるしね。好きでいるしね。
変わってしまったダルタニアンに不審の声を上げる仲間たちに対し、「でも俺は、信じてる」と、あの美声できっぱり言っちゃうんだもんね。
愛情が見えるのはいいことですよ。
クライマックスでポルトス@ヲヅキがダルタニアンと対峙するとことか、互いに思い合っていることが見えるのはイイ。
んで個人的に、一方通行が好きなので、ダルがアトス個人に対してどうこうって場面がないため、アトスの方が想いが勝っている感じがいいです(笑)。
ポルトスにはダルの真意がわかる場面がある。でもアトスとアラミス@きんぐにはない。そしてアラミスはアトスほどダルへの愛情を言葉にしていない。(責める言葉が愛情の裏返しとしても、あくまでも言葉にしているのはアトスの方)
アトスはスタンダードにダルを好きだけど、ダルの方はアトスのスタンダードほどアトスのこと好きじゃないよね、メモリが足りてないよね、てな温度感がイイ。
深刻すぎるダルタニアンを、アトスがなだめたりいなしたりする場面が見たいなああ。
仇を討ったとはいえ、ダルが深刻体質なのは変わらないだろうし、三銃士がおちゃらけなのも変わらないだろうし。
こだまっちの阿呆な「ワタシすごいのよ留学帰りなんだもの!」場面はどーでもいいから、キャラクタの場面を増やして欲しいよまったく。
フィリップとルイーズ@みみちゃんにしろ、他のすべてのキャラ、すべてのヅカファン、すべての観客が、そう願っているだろうに。
『仮面の男』がどんだけすごいのか知りたい人が、こんなにいるのかあ。ははは。と、遠い目をしています……。
一見の価値はあります、マジで。
また、観てしまったら他人の感想を知りたくなるし、共有したくてブログ巡りとかしちゃうんだと思います。
それくらい、黙っていられないレベルの作品です。
つまらない作品だとか、趣味に合わなくてがっかりな作品とか、面白くないとか逆ツボとか腹の立つ作品もいろいろあるだろうけど、それらのどれとも『仮面の男』は違っている。
オンリーワンな作品。
他のどの駄作とも比べられない。
次元がチガウ。
タカラヅカってすごいところだと思う。
数日前まで『アルジェの男』なんて古式ゆかしい時代錯誤な昭和悲劇やってたかと思うと、遊園地のアトラクションみたいな『仮面の男』をやっちゃうんだもんな。
このふたつをしれっと同じカンパニーがやってしまうって、ほんとにすごいわ。
それを言うなら、『ロミオとジュリエット』をやっていた雪組がこんな作品をやっているんだ、というのもすごいことですが。落差パネェよ。天国と地獄。
だがしかし。
声を大にして言う。
アトス様@まっつは、かっこいい。
わたしはまっつファンなのでアトスですが、ここをフィリップ@キムくんでも、ダルタニアン@ちぎくんでも、好きな名前を入れて考えてヨシ。
作品がえーらいこっちゃ!なんだけど、役者たちはすごいの!
てゆーか、作品がトンデモである分、彼らのすごさがわかるの! 際立つの!
いやほんと、アトス様かっこいい。
ストーリー無視して、彼単体で愛でる分には。
三銃士の衣装ステキだし、ラウル@翔くんの手紙のくだりはシリアスだし。
アトスはコメディとシリアス両方あるから、ナニも考えなければ両方見られてお得なキャラではある。や、コメディとシリアスの比重間違ってるんだけどね。ほとんどおちゃらけでシリアスは一瞬なんだけどね。でもソレはアトスが、ではなく、作品自体がそうだからね。
おちゃらけだけしかないより、アトスはまだマシ、と前向きに(笑)。
まっつの黒髪記録がこれで打ち切られた記念すべき役。つっても、プログラム写真は黒髪ロン毛だから、なんで変更になったのかわかんないんだけど(ダルタニアンを黒尽くめキャラとして目立たせるため?)、金茶髪まっつは新鮮です。
そして、よく笑い、よく動く。
滑稽な役だからこその大仰な表情筋の使い方。
三銃士の中でいちばんちっこいくせにリーダーってのがツボだし、美声はもちろん響いているし、あちこちで不意にクールビューティだし(笑)。
演出家は絶対意図してないだろうところで、アトス様は冷たく冴え冴えと美形です(笑)。中の人の特性がぼろっと出るの。
ソレが愉快だ。
こんな作品、こんな役なのに。
それでも、まっつは、まっつ。
作品にも役にも負けてない。
かっこいいし、理知的に、冷たく美しい。
まっつだけでなく、キムくんもちぎくんもコマくんもみんな、作品にも役にも負けてない、みんなみんな、彼ら自身の魅力を出している。
タカラジェンヌってすげえなあ。
んで三銃士のみなさんってばさ。
ダルタニアンを、好き過ぎ(笑)。
3人ともダルが大好きなんだよー。
今は袂を分かった間柄だけど、しかもダルはツンツンしまくってるけど、三銃士のおにーちゃんたちは変わらずにダルが好きなの。
相手にされてないっぽいけど、変わらず揺るがず好きでいる、というスタンスはいいですな。
で、ダルタニアンもほんとは彼らを好きだから、無銭飲食のくだりなんかは、三銃士を大好きなダルタニアンが、実はこっそり彼らを見守っていたから、あのタイミングで現れたんだと思っておきますわ。
だって格好悪すぎるもんな、あの三銃士が無銭飲食で捕まるなんて。彼らを助けたかったけれど、素直にそうは言えないから、ツンツンしてみせる、と。
「べ、べつにアンタたちのタメじゃないんだからね。昔の仲間にそんなことされたらアタシが恥ずかしいから助けてあげただけなんだから、カンチガイしないでよね! お目こぼしはこれが最後だからね!!」……ってことですよね、ダルタニアン。
ダルタニアンはシリアス担当の人。
いつもひとりでシリアス。
作品に置いてけぼりになってるくらい、シリアス。
だからきっと、シリアスに悩んでいるのよ。親友たちを突き放している現状を。描かれてないけど。
「すまない、アトス、ポルトス、アラミス。コンスタンスの仇を討つためなんだ……」とか、唇ふるわせてるんですよきっと、描かれてないけど。(銀橋ソロは描かれているうちに入ってませんよアレ)
三銃士たちが銃士隊を辞めた理由が、そのコンスタンスの死から立ち直っていないダルタニアンを見ていられなくて、という、大の男が人生を変える理由がソレ?!というよくわかんない理由で。
それくらい心配なら辞めずに近くで支えてやれよとか思うし、意固地になったダルについていけなくなったというだけならそんなキレイゴトぬかすなだし。
近くにもいられない、でも大好き……って、ナニこの男たち歪んでる(笑)。
変なんだけど、三銃士たちに色気がなさ過ぎるために、さらりと流されている。
せっかくラヴな話なのにねえ(笑)。
なにはともあれ麗しのアトス様が、美しいダルタニアンを大好きでいてくれるのは、うれしいです。
彼は終始一貫ダルのことを信じてるしね。好きでいるしね。
変わってしまったダルタニアンに不審の声を上げる仲間たちに対し、「でも俺は、信じてる」と、あの美声できっぱり言っちゃうんだもんね。
愛情が見えるのはいいことですよ。
クライマックスでポルトス@ヲヅキがダルタニアンと対峙するとことか、互いに思い合っていることが見えるのはイイ。
んで個人的に、一方通行が好きなので、ダルがアトス個人に対してどうこうって場面がないため、アトスの方が想いが勝っている感じがいいです(笑)。
ポルトスにはダルの真意がわかる場面がある。でもアトスとアラミス@きんぐにはない。そしてアラミスはアトスほどダルへの愛情を言葉にしていない。(責める言葉が愛情の裏返しとしても、あくまでも言葉にしているのはアトスの方)
アトスはスタンダードにダルを好きだけど、ダルの方はアトスのスタンダードほどアトスのこと好きじゃないよね、メモリが足りてないよね、てな温度感がイイ。
深刻すぎるダルタニアンを、アトスがなだめたりいなしたりする場面が見たいなああ。
仇を討ったとはいえ、ダルが深刻体質なのは変わらないだろうし、三銃士がおちゃらけなのも変わらないだろうし。
こだまっちの阿呆な「ワタシすごいのよ留学帰りなんだもの!」場面はどーでもいいから、キャラクタの場面を増やして欲しいよまったく。
フィリップとルイーズ@みみちゃんにしろ、他のすべてのキャラ、すべてのヅカファン、すべての観客が、そう願っているだろうに。
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