2011/10/31

月組トップ娘役・蒼乃夕妃 退団会見のお知らせ

月組トップ娘役・蒼乃夕妃が、2012年4月22日の月組東京宝塚劇場公演『エドワード8世』-王冠を賭けた恋-、『Misty Station』-霧の終着駅-の千秋楽をもって退団することとなり、2011年11月1日に記者会見を行います。

なお、会見の模様は当ホームページでもお知らせ致します。

 まりもちゃん、90期娘役、研8。
 抜擢されたのが初舞台の年度末だから、研1ですでにバウ(WS)ヒロインを務めていたわけだ。トップスターになるために入団してきた的な立場の子だったんだろう。その後も抜擢続きで若手スターとして華やかな芸歴を持つ。
 ……けど、わたしがまりもちゃんの舞台姿に強い印象を持っていなかったためか、早い、短いと思う。

 トップになったのも「え? もう?」だったし、卒業も「え? もう?」という印象。

 ヒロインというより、脇の実力派としてのイメージがあるためだろうなあ。
 もっと長くじっくり見ていられる人、という刷り込みがあったみたいだ、わたしの脳内に。
 や、わたしの思い描く「タカラヅカの娘役トップスター」ってのは、キラキラなお姫様で可憐で寄り添い系で、てな、とてもオールドファッションなスタイルだからなのですよ。
 まりもちゃんはうまい人だけど、キラキラとかかわいい♪とか、華奢で頼りなげで、とかいう感想はあまり持ったことがなく、かといって、すべての人を平伏させるような、圧倒的美貌を売りにしているわけでもなかった、と思うので。

 かといって、わたしの脳内イメージのトップ娘役以外はNO!というわけではなく、いろんなスターさんがいていいと思う。また、娘役はなんつってもまず男役トップスターありき、ふたりの相性優先なわけだし。

 まりもちゃんはきりやさんとの接点無し、トップコンビになるためだけの月組組替えだった。
 体格的には、きりやんに合っていたとは思えない。なにしろ縦にも横にもきりやんより大きいとゆーか強そうと言うか……ゲフンゲフン。

 だけど。
 その質実剛健な持ち味は、きりやんに合っていたのだと思う。

 きりやんの相手役になるためにやってきた人だから、きりやんと一緒に去っていくんだろうなとは思った。
 でも、こうして発表されると、「え、もう?」と思う。「早い」と思う。
 きりやんや、次期月組トップスターとの兼ね合いはともかく、タカラジェンヌとしてのまりもちゃんは、まだすべてを出し切っていない、まだまだ可能性がありそうな気がする。

 かといって、今のタカラヅカで、トップ娘役を務めた人の「別の可能性」を発揮する場は作られていない。
 有限であるゆえの美しさを誇る楽園だから、短いと惜しまれての卒業が正しいこともわかる。

 でもなんかほんとに、まりもちゃんに関しては、わたしはずっと置き去りにされてる感じだ。
 トップが決まったときも「ぽかーん」だったしなあ。

 彼女のダイナミックなダンスと骨太な舞台人姿に、安心を見いだしていた。
 きりやんと共に、期待を裏切らないクオリティの舞台を見せてくれる人だと。

 最後の公演が素晴らしいモノになること、タカラジェンヌとしての集大成を願っている。

 ……頼むよ大野くん!!

コメント

日記内を検索