サーベルダンスから大階段立ち回り。@仮面の男
2011年11月12日 タカラヅカ 『仮面の男』ムラ版演出についての感想、続き。
クラゲ場面はなんつっても、お稽古場が気の毒だろうなと。
舞台も相当笑われ場面だけど、そっちは映像も音楽も衣装も照明もあるんだし。
お稽古場は……。
スカステの稽古場映像でおなじみの、あのなんもない空間に、台とか、並べたパイプ椅子とかを使って、あの場面を練習したんだよね。
組子全員と各先生方が周囲をずらりと囲んで注視、窓の外に野次馬、とかいう状態で、腹這いになって、いいトシした大人がクロールで泳ぐ振りをしながら、あの場面をやったんだろうなあ。なまじ生真面目なだけに大変だな、タカラジェンヌ。
特にアトスの中の人は、そーゆー冗談通じないイメージなので、内心相当ピキピキきながらやってたんじゃあ……とかなー(笑)。
おちゃらけ場面のあと、シリアスな美しい場面になる。効果を狙っているのはわかるけど、ギャグ場面自体を誰も求めていないため、成功していない。
てなことはともかく。
電気クラゲに刺されたポルトス@ヲヅキが、よくわからない音(だから無知無教養なわたしには、フランス語は台詞ではなく、ただの「音」としか認識できない)を出して暗転。
その直後に、舞台中央に置かれたフェンシングの剣が1本、ライトに浮かび上がる。
純白衣装に身を包んだフィリップ@キムが現れ、その剣を回す。1回転させたあとに剣を取り、静かに踊りはじめる……。
しんと張りつめた、美しい場面。
踊るフィリップの左右、上手袖と下手袖では、回転扉を使ってアトス@まっつとポルトスが登場、三銃士の衣装に着替え、剣を握る。
着替え済みのアラミス@きんぐも加わり、「三銃士」が完成する。
フィリップと三銃士が合流、剣を合わせキメ台詞「「Un Pour Tous,Tous Pour Un」を唱和する……背景にて、カーテンが開くとそこは大階段、ダルタニアン@ちぎをはじめとする悪役チーム、銃士隊が勢ぞろいしている。
クライマックスにふさわしい、盛り上がる演出。
……なんだけど、ここの振り付けが残念すぎる。
カーテンが開いた瞬間はいいんだけどなあ。
せっかく大人数の銃士たちによる戦闘シーンなのに、なんともどんくさい、つーか、かっこよくない。
なんでってそりゃあ動きが少ないから。
銃士の大半は、大階段の上でマントをぱたぱたさせているだけ。
実際に戦闘している人たちも、それほど動き回ってはいない。不自然な少ない動作だけで、戦っている様子をしている。スローモーションは言い訳に見える、あまり動かずに済むための。
今までにも、大階段を使った激しく動き回る振り付けはあったと思うんだ。ショーのダンスでは、びっくりするほど階段を駆け上がったり降りたりもしているし。
もちろん、実際に演じている人たちは大変なんだろうけど、観ている側としては、立体的な大階段を縦横無尽に使ってパフォーマンスしてくれると感嘆する。
が、今回は何故こうまでチープなダンス(殺陣)なのか。
こだまっち……大階段に布は必要だったのか?
あの布さえなければ、もっと自由に動けたんじゃないの?
素人が観ても、動きが制限されていることがわかるんだが……。
ではあの巨大な黒布はなんのために敷いてあるかというと、これまた影絵のため。
こだまっちは影絵にトラウマでもあるんかい……。いつも不自然に影絵にこだわり、本末転倒するという。
布を敷かなくても、ある程度の映像は白い大階段に投影可だと思う。今までもそんな演出はあった。
でもそれじゃあきたらず、影絵用の布を強いたんだね……。
やっている人たちは大変そうなのに、あまり効果的ではない、残念な大階段戦闘シーン。
その前ではどたばたと、これまた謎のチャンバラが繰り広げられている。
えーと、フィリップ@キムは仮面を付けて幽閉されていて、剣なんか握ったこともないわけだよね? 素人だよね?
素人に勝てない銃士隊隊長って。
「これほど瓜二つだとは」とかかっこつけてつぶやいているダルタニアン@ちぎ……女連れの素人に剣で勝てないって、どんだけまぬけ……。
そして、なにしに来たかわからないミレディ@ヒメ。
はい、ミレディ使い方はどうかと思うパート2です。
ルイーズ@みみに斬りかかり、これまた素人のルイーズに避けられまくり、なんの役にも立たないまま高笑いして去っていく。
ルイーズって剣の達人……? 素手で戦えるんじゃないの、あれだけ真剣を避けられる動態視力と反射神経と運動神経持ってたら。
そしてさらにわからない、ミレディの後を追って逃げていくフィリップとルイーズ。
ミレディが高笑いして去っていった後を追うように、彼女がはけていったのと同じ上手袖にはけるフィリップとルイーズ。
同じところへ行ったら、まずいじゃん。逃げたことにならないじゃん。
ミレディがナニしに来たかわからないだけに、一層わけわかんない演出。
ミレディを上手袖にはけさせたなら、フィリップとルイーズは上手花道を走らせるとか、すればいいのに。
もしくは、ミレディが消えてからもっと時間が経ったあとにするとか。
演出家、ナニも考えてないだろ……。
乱戦の中、ダルタニアンとポルトス@ヲヅキの一騎打ちに。
コレはかっこよくていいし、「お前とは戦えない」というポルトスもいい。
しかし、ルーヴォア@ひろみ登場で、ぐだぐだになる。
何年も同じ職場で働いていたルーヴォアが日常的に首からぶら下げていたペンダントに気づかなかったダルタニアン!! という、言い訳不能のまぬけっぷりを披露することは言うに及ばず。(なんで戦いの最中服がはだけて、とか、いつもは見えないペンダントがうっかり外に出た、という演出にしたなかったのか)
問題は、このときこのペンダントを見つけていなかったら、どうなっていたか、だ。
ダルタニアンのキャラクタのアレさについて、次の欄に続く。
クラゲ場面はなんつっても、お稽古場が気の毒だろうなと。
舞台も相当笑われ場面だけど、そっちは映像も音楽も衣装も照明もあるんだし。
お稽古場は……。
スカステの稽古場映像でおなじみの、あのなんもない空間に、台とか、並べたパイプ椅子とかを使って、あの場面を練習したんだよね。
組子全員と各先生方が周囲をずらりと囲んで注視、窓の外に野次馬、とかいう状態で、腹這いになって、いいトシした大人がクロールで泳ぐ振りをしながら、あの場面をやったんだろうなあ。なまじ生真面目なだけに大変だな、タカラジェンヌ。
特にアトスの中の人は、そーゆー冗談通じないイメージなので、内心相当ピキピキきながらやってたんじゃあ……とかなー(笑)。
おちゃらけ場面のあと、シリアスな美しい場面になる。効果を狙っているのはわかるけど、ギャグ場面自体を誰も求めていないため、成功していない。
てなことはともかく。
電気クラゲに刺されたポルトス@ヲヅキが、よくわからない音(だから無知無教養なわたしには、フランス語は台詞ではなく、ただの「音」としか認識できない)を出して暗転。
その直後に、舞台中央に置かれたフェンシングの剣が1本、ライトに浮かび上がる。
純白衣装に身を包んだフィリップ@キムが現れ、その剣を回す。1回転させたあとに剣を取り、静かに踊りはじめる……。
しんと張りつめた、美しい場面。
踊るフィリップの左右、上手袖と下手袖では、回転扉を使ってアトス@まっつとポルトスが登場、三銃士の衣装に着替え、剣を握る。
着替え済みのアラミス@きんぐも加わり、「三銃士」が完成する。
フィリップと三銃士が合流、剣を合わせキメ台詞「「Un Pour Tous,Tous Pour Un」を唱和する……背景にて、カーテンが開くとそこは大階段、ダルタニアン@ちぎをはじめとする悪役チーム、銃士隊が勢ぞろいしている。
クライマックスにふさわしい、盛り上がる演出。
……なんだけど、ここの振り付けが残念すぎる。
カーテンが開いた瞬間はいいんだけどなあ。
せっかく大人数の銃士たちによる戦闘シーンなのに、なんともどんくさい、つーか、かっこよくない。
なんでってそりゃあ動きが少ないから。
銃士の大半は、大階段の上でマントをぱたぱたさせているだけ。
実際に戦闘している人たちも、それほど動き回ってはいない。不自然な少ない動作だけで、戦っている様子をしている。スローモーションは言い訳に見える、あまり動かずに済むための。
今までにも、大階段を使った激しく動き回る振り付けはあったと思うんだ。ショーのダンスでは、びっくりするほど階段を駆け上がったり降りたりもしているし。
もちろん、実際に演じている人たちは大変なんだろうけど、観ている側としては、立体的な大階段を縦横無尽に使ってパフォーマンスしてくれると感嘆する。
が、今回は何故こうまでチープなダンス(殺陣)なのか。
こだまっち……大階段に布は必要だったのか?
あの布さえなければ、もっと自由に動けたんじゃないの?
素人が観ても、動きが制限されていることがわかるんだが……。
ではあの巨大な黒布はなんのために敷いてあるかというと、これまた影絵のため。
こだまっちは影絵にトラウマでもあるんかい……。いつも不自然に影絵にこだわり、本末転倒するという。
布を敷かなくても、ある程度の映像は白い大階段に投影可だと思う。今までもそんな演出はあった。
でもそれじゃあきたらず、影絵用の布を強いたんだね……。
やっている人たちは大変そうなのに、あまり効果的ではない、残念な大階段戦闘シーン。
その前ではどたばたと、これまた謎のチャンバラが繰り広げられている。
えーと、フィリップ@キムは仮面を付けて幽閉されていて、剣なんか握ったこともないわけだよね? 素人だよね?
素人に勝てない銃士隊隊長って。
「これほど瓜二つだとは」とかかっこつけてつぶやいているダルタニアン@ちぎ……女連れの素人に剣で勝てないって、どんだけまぬけ……。
そして、なにしに来たかわからないミレディ@ヒメ。
はい、ミレディ使い方はどうかと思うパート2です。
ルイーズ@みみに斬りかかり、これまた素人のルイーズに避けられまくり、なんの役にも立たないまま高笑いして去っていく。
ルイーズって剣の達人……? 素手で戦えるんじゃないの、あれだけ真剣を避けられる動態視力と反射神経と運動神経持ってたら。
そしてさらにわからない、ミレディの後を追って逃げていくフィリップとルイーズ。
ミレディが高笑いして去っていった後を追うように、彼女がはけていったのと同じ上手袖にはけるフィリップとルイーズ。
同じところへ行ったら、まずいじゃん。逃げたことにならないじゃん。
ミレディがナニしに来たかわからないだけに、一層わけわかんない演出。
ミレディを上手袖にはけさせたなら、フィリップとルイーズは上手花道を走らせるとか、すればいいのに。
もしくは、ミレディが消えてからもっと時間が経ったあとにするとか。
演出家、ナニも考えてないだろ……。
乱戦の中、ダルタニアンとポルトス@ヲヅキの一騎打ちに。
コレはかっこよくていいし、「お前とは戦えない」というポルトスもいい。
しかし、ルーヴォア@ひろみ登場で、ぐだぐだになる。
何年も同じ職場で働いていたルーヴォアが日常的に首からぶら下げていたペンダントに気づかなかったダルタニアン!! という、言い訳不能のまぬけっぷりを披露することは言うに及ばず。(なんで戦いの最中服がはだけて、とか、いつもは見えないペンダントがうっかり外に出た、という演出にしたなかったのか)
問題は、このときこのペンダントを見つけていなかったら、どうなっていたか、だ。
ダルタニアンのキャラクタのアレさについて、次の欄に続く。
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