で、真犯人は?@仮面の男
2011年11月14日 タカラヅカ 『仮面の男』ムラ版演出についての感想。
ダルタニアン@ちぎは、作者のアホさのしわ寄せを一身に引き受け、とても気の毒なことになっている……という話の続き。
作者がアタマ悪いなと思うのは、キャラクタの視点と作者の視点がごちゃまぜになっていること。
ダルタニアンだけじゃない、全員がそうなんだ。
ルイーズ@みみはいつ知ったの? アトス@まっつはいつ知ったの? というように、そのキャラクタならば知り得ないことを当たり前に知っている前提で話が進む。
作者はストーリー全部を知っているから、自分が知っているから、という認識で進めているんだ。
ひとつのものごとを、誰がどこまで知り、その立ち位置や考え方からはこうとしかわからない、ここまでしか知りようがない、とかを、作者が理解していない。
だからめちゃくちゃになる。
何故ダルタニアンがいきなり、観客と同じだけの設定を理解しているのか?
いつどうやって知り得たのかの説明はない。
アンヌ王太后@ミトさんに詰め寄って真実を得た、ということは、あったかもしれない。三銃士討伐の前に。
しかし。アンヌさんが知っているのは「フィリップ@キムをコンスタンス@あゆっちにあずけた」ところまでだ。コンスタンスが殺され、フィリップが仮面付きで牢獄へ幽閉されているまでは知らないはず。……知っていて何年も放置していたら、母として終わっているし、フィリップと再会したときに「仕方なかったのです」と泣きを入れる姿がこわすぎる。実の息子にそんな扱いを平気でしておきながら、被害者ぶる母……いくらなんでも、それは……。
アンヌ王太后から、「ルイは双子」「フィリップを密かに育てていたのがコンスタンス」ということまでは、ダルタニアンは知り得た。
フィリップとルイーズの話を立ち聞きして、「フィリップは密かに育てられていたが、何者かに襲われ仮面を付けて牢獄へ入れられた」まではわかる。
これらの事実から、コンスタンスが殺されたのは、フィリップが襲われたときだと推察したのか。
フィリップが捕らえられていた牢がどこかは誰もクチにしていない。が、三銃士討伐にサンマール@コマが加わっているので、彼から事情は知り得たか。
てゆーか、そもそもルイ@キムを無事に助け出しているんだ。ルイからどこまでの話を聞いたのか?
ダルタニアンはルイが双子だということは知らないことになっている。なのに助けに来るなんておかしいとルイは思わないのか? 知られたら皆殺しの秘密を、ダルタニアンも知ってしまったんだ、腹をくくって彼も陰謀の仲間に加えることになったのか。
だとしたら、ここでルーヴォア@ひろみがルイの仲間であることは知らされるだろう。双子の秘密を誰がどこまで知っているか、教えずにダルタニアンにフィリップを追わせるわけにはいかない、常識として。
実際、ルーヴォアも三銃士討伐隊に加わっているのだから、ダルタニアンはルーさん本人と話す機会があったはずだ。数年前、隠れ住むフィリップを捕らえたのは誰か。
ダルタニアンがドヤ顔でルーヴォアに語る「今から数年前…」というコンスタンス殺害周辺の事情は、ダルタニアンが知っているのはおかしい。
反対に、描かれていないだけでいろんな人から話を聞き、彼が知り得たのだとしたら、今ここでペンダントの有無ではじめてルーヴォアが実行犯だとわかるのは、おかしいんだ。
まったくなにも知らないか、あるいはすべて知っているか、どっちかだ。
なのに、知らないはずのことを半端に知って語り、犯人のことはなにも知らずに、ペンダントを見て「これは……ッ!!」とか言ってる。
わけわかんねー。
わからないが、舞台上はあくまでもペンダントの有無ではじめて、ルーヴォアが悪者だと気付くことになっている。まあそういうことだとして。
こりゃやばいわと思ったルーヴォアは、泣きの演技に入る。
「国王の命令だったんだ。私は殺したくなかったのに」
……嘘だよね? どっから見ても真っ赤な嘘、ただの言い逃れだよね? 実際、それゆえに隙のできたダルタニアンに襲いかかり、悦に入っている。
この展開だと、完璧に「その場しのぎの言い逃れ」だよね?
なのに、ダルタニアン信じるし。
ちょっと待ってダルタニアン。
こだまっちが大好きな影絵で説明してたじゃん。無意味な大階段布敷きスクリーンを使って。
観客にも見せつけていた。
幼いフィリップと、彼をかばって殺されるコンスタンスの姿が。
フィリップとルイは「双子」なんだってば。フィリップがいたいけな子どもなら、ルイも子どもなんだってば。
影絵に映っていた、あの小さな子どもと同い年の子が、真犯人……?
小柄な女性にかばわれる、彼女よりも小さな姿だったよね? 子どもだということがひと目でわかるシルエットだったよね? あゆっちやキム、本人たちが演じて影絵として処理されているのかどうかは知らんが、ちゃんとフィリップは子どもだった。
無理だろ、それ。
どんだけ利発なんだルイ。
年齢についてはアンタッチャブル、触れてはいけないことだから言及しないが、影絵の雰囲気、フィリップの語りからしても、10歳そこそこで悲劇に見舞われたっぽい。
そんな年代のルイが真犯人って。秘密を知るものは皆殺しにしろって命令したとしたら、すげえよ。
そこまで自分の頭で考え、命令できるなら、ルイはまさに王の器の人でしょう。大人じゃなく、年端も行かない子どもでそこまでやれるなら。
最終的にルイが命令を下したにしろ、誰か大人の入れ知恵があってのことだと、ふつーは思うわな。
ルーヴォアとか側近の大人たちが、ルイにそう言わせたんじゃないの?
ルーヴォアの「どっから見てもただの言い逃れ」を信じるダルタニアンも相当変だが、言い逃れかどうか以前に、年齢的にあり得ないって理解しないダルタニアン……。
どこまでダメな子なの、ダルタニアン!
傷つきながらも最後の力を振り絞り、コンスタンスに語りかける……カッコつけてる場合じゃないよ、相当変だよ、悲しいよ君。
ところでロシュフォール@せしるはまともでいい人ですね。
上官に襲いかかるダルタニアンと戦い、傷ついてなお逃げ出さずその場に留まり、ルーヴォアを助けて共に去っていく……ひょっとして、作中でいちばんまとも?
悪役チームの脇役がいちばんまとも、っていう、この作品の狂い具合って……。
続く。
ダルタニアン@ちぎは、作者のアホさのしわ寄せを一身に引き受け、とても気の毒なことになっている……という話の続き。
作者がアタマ悪いなと思うのは、キャラクタの視点と作者の視点がごちゃまぜになっていること。
ダルタニアンだけじゃない、全員がそうなんだ。
ルイーズ@みみはいつ知ったの? アトス@まっつはいつ知ったの? というように、そのキャラクタならば知り得ないことを当たり前に知っている前提で話が進む。
作者はストーリー全部を知っているから、自分が知っているから、という認識で進めているんだ。
ひとつのものごとを、誰がどこまで知り、その立ち位置や考え方からはこうとしかわからない、ここまでしか知りようがない、とかを、作者が理解していない。
だからめちゃくちゃになる。
何故ダルタニアンがいきなり、観客と同じだけの設定を理解しているのか?
いつどうやって知り得たのかの説明はない。
アンヌ王太后@ミトさんに詰め寄って真実を得た、ということは、あったかもしれない。三銃士討伐の前に。
しかし。アンヌさんが知っているのは「フィリップ@キムをコンスタンス@あゆっちにあずけた」ところまでだ。コンスタンスが殺され、フィリップが仮面付きで牢獄へ幽閉されているまでは知らないはず。……知っていて何年も放置していたら、母として終わっているし、フィリップと再会したときに「仕方なかったのです」と泣きを入れる姿がこわすぎる。実の息子にそんな扱いを平気でしておきながら、被害者ぶる母……いくらなんでも、それは……。
アンヌ王太后から、「ルイは双子」「フィリップを密かに育てていたのがコンスタンス」ということまでは、ダルタニアンは知り得た。
フィリップとルイーズの話を立ち聞きして、「フィリップは密かに育てられていたが、何者かに襲われ仮面を付けて牢獄へ入れられた」まではわかる。
これらの事実から、コンスタンスが殺されたのは、フィリップが襲われたときだと推察したのか。
フィリップが捕らえられていた牢がどこかは誰もクチにしていない。が、三銃士討伐にサンマール@コマが加わっているので、彼から事情は知り得たか。
てゆーか、そもそもルイ@キムを無事に助け出しているんだ。ルイからどこまでの話を聞いたのか?
ダルタニアンはルイが双子だということは知らないことになっている。なのに助けに来るなんておかしいとルイは思わないのか? 知られたら皆殺しの秘密を、ダルタニアンも知ってしまったんだ、腹をくくって彼も陰謀の仲間に加えることになったのか。
だとしたら、ここでルーヴォア@ひろみがルイの仲間であることは知らされるだろう。双子の秘密を誰がどこまで知っているか、教えずにダルタニアンにフィリップを追わせるわけにはいかない、常識として。
実際、ルーヴォアも三銃士討伐隊に加わっているのだから、ダルタニアンはルーさん本人と話す機会があったはずだ。数年前、隠れ住むフィリップを捕らえたのは誰か。
ダルタニアンがドヤ顔でルーヴォアに語る「今から数年前…」というコンスタンス殺害周辺の事情は、ダルタニアンが知っているのはおかしい。
反対に、描かれていないだけでいろんな人から話を聞き、彼が知り得たのだとしたら、今ここでペンダントの有無ではじめてルーヴォアが実行犯だとわかるのは、おかしいんだ。
まったくなにも知らないか、あるいはすべて知っているか、どっちかだ。
なのに、知らないはずのことを半端に知って語り、犯人のことはなにも知らずに、ペンダントを見て「これは……ッ!!」とか言ってる。
わけわかんねー。
わからないが、舞台上はあくまでもペンダントの有無ではじめて、ルーヴォアが悪者だと気付くことになっている。まあそういうことだとして。
こりゃやばいわと思ったルーヴォアは、泣きの演技に入る。
「国王の命令だったんだ。私は殺したくなかったのに」
……嘘だよね? どっから見ても真っ赤な嘘、ただの言い逃れだよね? 実際、それゆえに隙のできたダルタニアンに襲いかかり、悦に入っている。
この展開だと、完璧に「その場しのぎの言い逃れ」だよね?
なのに、ダルタニアン信じるし。
ちょっと待ってダルタニアン。
こだまっちが大好きな影絵で説明してたじゃん。無意味な大階段布敷きスクリーンを使って。
観客にも見せつけていた。
幼いフィリップと、彼をかばって殺されるコンスタンスの姿が。
フィリップとルイは「双子」なんだってば。フィリップがいたいけな子どもなら、ルイも子どもなんだってば。
影絵に映っていた、あの小さな子どもと同い年の子が、真犯人……?
小柄な女性にかばわれる、彼女よりも小さな姿だったよね? 子どもだということがひと目でわかるシルエットだったよね? あゆっちやキム、本人たちが演じて影絵として処理されているのかどうかは知らんが、ちゃんとフィリップは子どもだった。
無理だろ、それ。
どんだけ利発なんだルイ。
年齢についてはアンタッチャブル、触れてはいけないことだから言及しないが、影絵の雰囲気、フィリップの語りからしても、10歳そこそこで悲劇に見舞われたっぽい。
そんな年代のルイが真犯人って。秘密を知るものは皆殺しにしろって命令したとしたら、すげえよ。
そこまで自分の頭で考え、命令できるなら、ルイはまさに王の器の人でしょう。大人じゃなく、年端も行かない子どもでそこまでやれるなら。
最終的にルイが命令を下したにしろ、誰か大人の入れ知恵があってのことだと、ふつーは思うわな。
ルーヴォアとか側近の大人たちが、ルイにそう言わせたんじゃないの?
ルーヴォアの「どっから見てもただの言い逃れ」を信じるダルタニアンも相当変だが、言い逃れかどうか以前に、年齢的にあり得ないって理解しないダルタニアン……。
どこまでダメな子なの、ダルタニアン!
傷つきながらも最後の力を振り絞り、コンスタンスに語りかける……カッコつけてる場合じゃないよ、相当変だよ、悲しいよ君。
ところでロシュフォール@せしるはまともでいい人ですね。
上官に襲いかかるダルタニアンと戦い、傷ついてなお逃げ出さずその場に留まり、ルーヴォアを助けて共に去っていく……ひょっとして、作中でいちばんまとも?
悪役チームの脇役がいちばんまとも、っていう、この作品の狂い具合って……。
続く。
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