芝居と言うより、「華!」の練習みたいな新公だった。@新人公演『オーシャンズ11』
2011年11月30日 タカラヅカ 新人公演『オーシャンズ11』は、1本モノを短縮しての上演、だけどそれほど破綻なく……というか、ストーリー部分はできるだけ手を付けず、ショー部分というか余裕の部分をカットすることで処理しましたって感じだった。
悪くはない再構成。
しかし……地味に、つまらなくなったなあ、という気はした。
アゲるところが減った分、同じテンション同じ画面が続くというか。
オープニングに出られないベネディクト@みっきーは損だなあ、と思ってみたり。
いやしかし、楽しかった。
とーっても満足して劇場を出ました。
主演のふたり、ダニー@マカゼとテス@はるこちゃんはものすげー安定感。
というか、もう今さら何故新公主演なんだろう、という域ですな。
マカゼはほんっとに、心から、うまくなってほしい。
もう、宿命だよ。
マカゼくん、君はタカラヅカのトップスターとなり、大劇場の真ん中に立つ運命なんだ、だからあとはその運命に相応しいだけの実力を身につけてくれ。
エクスカリバーを抜いちゃったアーサー王子みたいなもんだよ。王になることは決定項なんだから、今さら覆せないことなんだから、領民のために強くなってくれ。君がアレだと臣下すべて不幸になる、国の命運掛かってるんだ、四の五の言わずに鍛錬してくれ、てな。
ほんとに、ビジュアルだけなら、素晴らしいです。
もったいないです。ここまでのビジュアル持っていて、それでいて、ええっとその、実力があの、その、アレだってことが。
いや、実力だって、マカゼ比では良くなっている。歌も芝居も立ち居も、牛歩であっても、前へ進んでいる。
しかし神から与えられた身体的才能と、劇団から与えられた機会は、今の実力より遙かに多大なモノなので、早く追いついてくれと。
そーでないといろいろと不幸だ。
わたしは彼のビジュアルが好きなので、そのビジュアルだけで眺めていられるクチなので、それだけになんか申し訳ないキモチに、勝手になってしまう(笑)。
なんかいろいろとごめん。でも、好きだからこそ、がんばってくれええ。
しかしほんと、バウ主演は大きかったなあと思う。
本公演でもずっと重要な役を与えられてきたけれど、真ん中で1公演演じきったのは、役者として舞台人として、大きく変わったんだなあと思う。
……本公演ではあまり感じないあたり、やっぱ新公で周りがひよっこばっかだと違うんだろうなあ、キャリアの差から来るものって。
はるこちゃんはすでに出来上がった娘役で、新人公演はあまり意味がないなと思えた。
というのも、彼女が問題にすべきなのは、彼女のために与えられて役であって、誰かのための役を「お勉強で」演じることじゃない。
ねねちゃんのためにアテ書きされた役を、まったく芸風のチガウはるこちゃんが演じても「器用にがんばっているな」ということを強く感じるのみで、新しい魅力の発見にはつながらない。
むしろ、はるこちゃんの弱点が強調されてしまって、残念だった。
すなわち、「小さい」こと。
とてもシンプルに、体格が。
ねねちゃんの最大の武器、脚線美を強調するドレスを着ると、その小ささ、残念さが際立つ。「女神」に見えない。
はるこちゃんは、うまかった。
濃いメイクで大人びた顔を作り、ねねちゃんより大人びたテスを演じた。
花組のいちかを思い出した。小さなカラダでどんな役でもやってのける「役者」、柄違いだろーがなんだろうが、小柄さは覆せないにしろ別のカタチで説得力を持たせる役作り。
いちか系のアプローチだ。このままキャリアを詰めば、役者としても引き出しの多い、懐の広い人になるだろう。
とは思ったけれど、今この時点で、ねね様の役、しかもこの役ってのは……不自由だなあ、と思った。
作品が、ねねちゃんの武器を最大に使える作りになっているんだ。ねねちゃんの武器ははるこの弱点、はるこは弱点だけで戦わねばならない。
ねねとはるこ、共通の弱点である「歌」にしろ、純粋に歌う時間の差なのか舞台キャリアの差なのか、ねねの方が聴きやすいしなあ。
はるこちゃんの芝居の根っこにある、「自分の足で立っている」感じが好きだ。
次のバウヒロを楽しみにしている。
ラスティー@キキくんは、オープニングの恩恵をしっかり受け止めたなあと。
スター!な扱いに相応しい人だ。
スカフェのときの丸顔ぷくぷくなイメージも強かったんだが、どんどんシャープになっていって、いい感じだよねー。
マカゼとキキ、ふたり並んでいるとすごくリアル男性っぽい。
背が高いってだけでなく、なんつっても、顔の大きさが。
日本人男性って背が高いと顔も大きくなるじゃん? 外国人のように八頭身九頭身にはならない。
ふたりともリアル男子のように、顔も小さくないので、全体的な厚みとか、ちょっとドキドキする(笑)。
七帆くんを思い出すなー。彼もリアルな頭身だった。
どーしたもんかと反応に困るのが、ライナス@礼くん。
まずオープニングで、「ひとりだけ、男装した娘役がまざってる?」と首を傾げた。
すごくかわいい。ダンスもきれい。
でもなんで女の子が、男役の衣装を着ているんだろう、そんな新公ならではの演出があったっけ? と、思った。
配役見てないからさー。先入観ナイと、素直に女の子だと思っちゃったよー。
それきり忘れていて、地下鉄の場面で登場したのを見て、よーやく、「あ、礼くんだ……てゆーか、ライナスだったのか!」と思い至った。
ライナスはカジュアルな服装なので、ますますふつーに女の子に見える。髪型も顔も、まるい頬の線も。
しかし。
声は、男の子だ。
そうだった……彼は、声はちゃんと男役なんだ。「14 COVERS TAKARAZUKA OTOKOUTA 」でも、ちゃんと男役の声で歌っていた。この学年でこの声で歌えるんだ、と感動したもんだった。(あのCDでは若干1名のみ、オンナノコのまま歌っていたが、他の子はみんなちゃんとオトコウタだった!)
ゆえに、喋ると男の子に見える。
うわああ、礼くん頼む、外見も男の子になってくれええ。
未だオンナノコの外見だからこそ、愛@『ロミオとジュリエット』がハマったことはわかるけど、せっかく素敵な声を、歌声を持っているんだから、このままだと見た目とのギャップが……。
3ジュエルズかわいかった、っていうか、うまかった。特にあんる!! ますます磨きの掛かった歌声、かっけー!
マイク@れいくんもなんかかっけー、つか、本役とあきらかに役作りチガウよね?(笑)
ポーラ@わかばちゃんは……わたし、わかばちゃんの演技、大抵なんでも大丈夫なんだけど、今回はちょっとアレだった(笑)。
てゆーかわかばちゃん、どの時代のどんな役やっても同じなんだねえ。『ハプスブルクの宝剣』や『ランスロット』みたいな時代劇なら気にならないけど、現代物だといろいろと気になった……台詞と演技の抑揚のなさが。
ソール@まいける、うますぎ。
声までマヤさんに似ていてびっくり。
ダイアナ@キトリもさすが。挨拶も含め、余裕ですな。
モロイ兄弟かわいかったー。フランク@れいやくん相変わらず(笑)、リカルド@はるくんいい味出してた。
あと、ひろ香祐くんがなんかかっこよかった! ダーク? メガネ?……効果? 凰津くんモミアゲ?……愉快なことに。 瀬央くんヒゲ?……イケメン。
悪くはない再構成。
しかし……地味に、つまらなくなったなあ、という気はした。
アゲるところが減った分、同じテンション同じ画面が続くというか。
オープニングに出られないベネディクト@みっきーは損だなあ、と思ってみたり。
いやしかし、楽しかった。
とーっても満足して劇場を出ました。
主演のふたり、ダニー@マカゼとテス@はるこちゃんはものすげー安定感。
というか、もう今さら何故新公主演なんだろう、という域ですな。
マカゼはほんっとに、心から、うまくなってほしい。
もう、宿命だよ。
マカゼくん、君はタカラヅカのトップスターとなり、大劇場の真ん中に立つ運命なんだ、だからあとはその運命に相応しいだけの実力を身につけてくれ。
エクスカリバーを抜いちゃったアーサー王子みたいなもんだよ。王になることは決定項なんだから、今さら覆せないことなんだから、領民のために強くなってくれ。君がアレだと臣下すべて不幸になる、国の命運掛かってるんだ、四の五の言わずに鍛錬してくれ、てな。
ほんとに、ビジュアルだけなら、素晴らしいです。
もったいないです。ここまでのビジュアル持っていて、それでいて、ええっとその、実力があの、その、アレだってことが。
いや、実力だって、マカゼ比では良くなっている。歌も芝居も立ち居も、牛歩であっても、前へ進んでいる。
しかし神から与えられた身体的才能と、劇団から与えられた機会は、今の実力より遙かに多大なモノなので、早く追いついてくれと。
そーでないといろいろと不幸だ。
わたしは彼のビジュアルが好きなので、そのビジュアルだけで眺めていられるクチなので、それだけになんか申し訳ないキモチに、勝手になってしまう(笑)。
なんかいろいろとごめん。でも、好きだからこそ、がんばってくれええ。
しかしほんと、バウ主演は大きかったなあと思う。
本公演でもずっと重要な役を与えられてきたけれど、真ん中で1公演演じきったのは、役者として舞台人として、大きく変わったんだなあと思う。
……本公演ではあまり感じないあたり、やっぱ新公で周りがひよっこばっかだと違うんだろうなあ、キャリアの差から来るものって。
はるこちゃんはすでに出来上がった娘役で、新人公演はあまり意味がないなと思えた。
というのも、彼女が問題にすべきなのは、彼女のために与えられて役であって、誰かのための役を「お勉強で」演じることじゃない。
ねねちゃんのためにアテ書きされた役を、まったく芸風のチガウはるこちゃんが演じても「器用にがんばっているな」ということを強く感じるのみで、新しい魅力の発見にはつながらない。
むしろ、はるこちゃんの弱点が強調されてしまって、残念だった。
すなわち、「小さい」こと。
とてもシンプルに、体格が。
ねねちゃんの最大の武器、脚線美を強調するドレスを着ると、その小ささ、残念さが際立つ。「女神」に見えない。
はるこちゃんは、うまかった。
濃いメイクで大人びた顔を作り、ねねちゃんより大人びたテスを演じた。
花組のいちかを思い出した。小さなカラダでどんな役でもやってのける「役者」、柄違いだろーがなんだろうが、小柄さは覆せないにしろ別のカタチで説得力を持たせる役作り。
いちか系のアプローチだ。このままキャリアを詰めば、役者としても引き出しの多い、懐の広い人になるだろう。
とは思ったけれど、今この時点で、ねね様の役、しかもこの役ってのは……不自由だなあ、と思った。
作品が、ねねちゃんの武器を最大に使える作りになっているんだ。ねねちゃんの武器ははるこの弱点、はるこは弱点だけで戦わねばならない。
ねねとはるこ、共通の弱点である「歌」にしろ、純粋に歌う時間の差なのか舞台キャリアの差なのか、ねねの方が聴きやすいしなあ。
はるこちゃんの芝居の根っこにある、「自分の足で立っている」感じが好きだ。
次のバウヒロを楽しみにしている。
ラスティー@キキくんは、オープニングの恩恵をしっかり受け止めたなあと。
スター!な扱いに相応しい人だ。
スカフェのときの丸顔ぷくぷくなイメージも強かったんだが、どんどんシャープになっていって、いい感じだよねー。
マカゼとキキ、ふたり並んでいるとすごくリアル男性っぽい。
背が高いってだけでなく、なんつっても、顔の大きさが。
日本人男性って背が高いと顔も大きくなるじゃん? 外国人のように八頭身九頭身にはならない。
ふたりともリアル男子のように、顔も小さくないので、全体的な厚みとか、ちょっとドキドキする(笑)。
七帆くんを思い出すなー。彼もリアルな頭身だった。
どーしたもんかと反応に困るのが、ライナス@礼くん。
まずオープニングで、「ひとりだけ、男装した娘役がまざってる?」と首を傾げた。
すごくかわいい。ダンスもきれい。
でもなんで女の子が、男役の衣装を着ているんだろう、そんな新公ならではの演出があったっけ? と、思った。
配役見てないからさー。先入観ナイと、素直に女の子だと思っちゃったよー。
それきり忘れていて、地下鉄の場面で登場したのを見て、よーやく、「あ、礼くんだ……てゆーか、ライナスだったのか!」と思い至った。
ライナスはカジュアルな服装なので、ますますふつーに女の子に見える。髪型も顔も、まるい頬の線も。
しかし。
声は、男の子だ。
そうだった……彼は、声はちゃんと男役なんだ。「14 COVERS TAKARAZUKA OTOKOUTA 」でも、ちゃんと男役の声で歌っていた。この学年でこの声で歌えるんだ、と感動したもんだった。(あのCDでは若干1名のみ、オンナノコのまま歌っていたが、他の子はみんなちゃんとオトコウタだった!)
ゆえに、喋ると男の子に見える。
うわああ、礼くん頼む、外見も男の子になってくれええ。
未だオンナノコの外見だからこそ、愛@『ロミオとジュリエット』がハマったことはわかるけど、せっかく素敵な声を、歌声を持っているんだから、このままだと見た目とのギャップが……。
3ジュエルズかわいかった、っていうか、うまかった。特にあんる!! ますます磨きの掛かった歌声、かっけー!
マイク@れいくんもなんかかっけー、つか、本役とあきらかに役作りチガウよね?(笑)
ポーラ@わかばちゃんは……わたし、わかばちゃんの演技、大抵なんでも大丈夫なんだけど、今回はちょっとアレだった(笑)。
てゆーかわかばちゃん、どの時代のどんな役やっても同じなんだねえ。『ハプスブルクの宝剣』や『ランスロット』みたいな時代劇なら気にならないけど、現代物だといろいろと気になった……台詞と演技の抑揚のなさが。
ソール@まいける、うますぎ。
声までマヤさんに似ていてびっくり。
ダイアナ@キトリもさすが。挨拶も含め、余裕ですな。
モロイ兄弟かわいかったー。フランク@れいやくん相変わらず(笑)、リカルド@はるくんいい味出してた。
あと、ひろ香祐くんがなんかかっこよかった! ダーク? メガネ?……効果? 凰津くんモミアゲ?……愉快なことに。 瀬央くんヒゲ?……イケメン。
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