絶望と希望はひとつの輪に繋がれる。@インフィニティ
2012年1月12日 タカラヅカ 『インフィニティ』だらだら語り、続き。
1幕最後のドイツ場面。
ストーリーはよくわかんないけど、いろいろと思わせぶり、かつエロエロでダークで素敵。
カレン姐さんの迫力のアルト「リリー・マルレーン」が響く中、人形めいた衣装の女たちと、スーツの男たちが踊る。
きんぐと雛ちゃんがそりゃーもー、スミレコードぎりぎりに絡んでくれててねえ。きんぐ、たのしそーだわー。
愛すみれちゃん……愛称ありちゃんですか、彼女は美脚披露。顔は幼いのに、長身ゆえか身体はエロいですな、彼女。
下手登場がありちゃんで、上手登場がるりちゃんだよね? わたし、まちがって覚えてる? いまいち自信ナイが、上手の小柄ちゃんはるりちゃんだと信じて語る(笑)。
きんぐと雛ちゃんのエロもいいんだけど、気になるのはもうひと組のカップル。
まなはると、るりちゃん。
きんぐと雛ちゃんは合意の上の男と女だけど、まなはるとるりちゃんはそうじゃないんだよ……。
まなはるが、るりちゃんを無理矢理自分のモノにしようとしている。
るりちゃんがまた、小柄で少女っぽいので、他の女たちと比べ、痛々しさ倍増。
嫌がる少女を、大人の男が無理矢理征服しようとしている……。暴力で、従わせようとしている……。両腕の自由を奪い、抗う身体を押さえつけて。
まなはるの手を逃れた彼女が、自棄な瞳で他の男に身をまかせている姿も、痛々しいっす……。
背徳の街だから、ホモもレズもなんであり、気がつけば男同士、女同士のカップルもいる。
あす×レオの同期カップルについては初日から食いつきまくっていたが、ふつーならセンターのまっつ×あゆっちの前を横切るコマ×翔くんに食いつくべきなんでしょう(笑)。
コマ攻の、なぎしょ受!!
受、でかっ。
小さなコマの腕の中で、どでかい翔くんが切なげに喘いでいるのがすばらしいです。コマ、男前!!(笑)
いろいろ問題抱えまくりーの人々が、最後は希望の「夜明け」を迎える……。
というラストシーン。
主役のまっつは「希望」を得たのかそうでないのか不明。
というのも、決意を胸に強い瞳で歩み出すときもあれば、虚ろな瞳のまま呆然と背を向ける日もあるので、よくわかりません(笑)。
わたし的にこの場面のいちばんの救いは、まなはるとるりちゃんだと思う。
暴力によって支配しようとしていたあのまなはるが、小さなるりちゃんをすごく愛しそうに、大切そうに抱きしめて、ふたりで身を寄せ合うように、支え合うように去って行くの。
うわあああ、良かった、良かったよおお。
他の人たちは、あんまし誰と誰がカップルとかなさそうっていうか、ダンスやコーラスの位置的な意味で横の人と組んでます、に見えて。それまでの関連性無視って感じに終わるんだよなあ。
その中で、まなはるとるりちゃんだけが、ちゃんと物語が続いていて、うれしい。
……反対に、あんなに双方積極的にエロっていたきんぐと雛ちゃんは、カラダだけの関係だった模様。「心」が必要になる「夜明け」では絡まないもの……(笑)。
で、世界旅行は2幕へ。
ラテンメドレー、キューバ。
色は赤と金。
まっつが、あのまっつが派手派手衣装でセンターにいるーー(笑)。
有名曲ばかり使っているせいか、どこの『Red Hot Sea 』かと。や、まっつでラテンというと、どうしても直近、2回もやったショーを思い出すナリ。
通常のタカラヅカショーの中詰めかオープニングかって場面。ここ銀橋だろうなって部分もアリ。
まっつの他、コマ、きんぐもピンでセンターあり。
翔くんはあゆっちとペア、まなはるセンターであすレオのトリオあり。この公演の「番手」がよくわかる作り。ほんとに大劇場と同じ方程式で作られたショーだわ。
……まなはるセンターの場面、何故か出るたびに「キターーッ!」と思ってしまう……まなはる効果……(笑)。
まっつはヒメちゃん、あゆっちとそれぞれ組んで踊る場面あり。
あゆっちがヒロイン相当らしい。
あゆっちは華やかな子だなあ、と思う。
1幕のオープニングもだが、ひとりキラキラの多い衣装を着てセンターにいることに、違和感がない。
ドイツ場面のタコ足ダルマは布が少なすぎてふくよかに見えたけど、ふつうの衣装ならそこまでには見えないし、とてもかわいい。
ラテン場面は、まっつが濁った声で歌っているのが、粋だと思う。プガチョフの声っていうかね。場面によって歌声がチガウのよね。
「NOW ON STAGE」でも語っていたが、「キサス・キサス・キサス」がエロくすぐったい。
悪い男ぶりを楽しんでいる感じがムカつく。素敵(笑)。
にぎやかでキンキラキンの夜の次は、神秘的なハイチの夜へ。
白装束の男女が踊り狂い、その中で紅蓮の炎@あゆみと黒蓮の炎@レオが踊りまくる。
ここのあゆみちゃんが、すごい。
娘役センターのダンス場面が出来るってのは、こーゆー公演ならではだよね。
ストーリーはよくわからんが、その幻想的な雰囲気に飲まれる。
すずちゃんの絶唱もすごい。
美しくて魅入られる場面。
赤と黒、ふたつの炎がひとつになって燃え尽きたあと。
個が見えない白尽くめの人々の中から、ふとひとりの女が立ち止まる。
彼女は透明な声で、祈りを歌う。……ひとりの、孤独な男のことを。
ハイチからスペインへの転換はうまいと思う。
ありちゃんの歌声も効果的。
舞台奥から、マタドール姿のまっつが現れる。
華美なジャケットを肩に掛け、カポーテを腕に掛け。
暗い舞台に、ただひとり。
十字を切り、天へキスを捧げる。
そのひとつひとつの動作の、美しさ。
ヤンさん振付だという、マタドールの場面。
張り詰めた空気、壮絶な孤独と苦悩の吐露とダンス。
「未涼亜希主演のショー作品『インフィニティ』」の、核になる場面。
大劇場のショーなら、中詰めのあと、本編のラストに来る場面だなと(笑)。
芝居から切り取ったようなストーリー性のある場面なので、歌唱力・ダンス力・演技力、すべて必要とする高難易度場面。
まっつの実力を買ってこその演出だと思う。
前後もなく、突然切り取ったかのようなドラマなのに、見事に盛り上げる。
……が、よーするにコレって、オチのない話なんだよね。
ひとりのマタドールが「オレの人生ってコレでいいの?」と悩みだし、ひとりえんえん苦悩ダンスしたあと、なんの決着もつかないまま、現状維持で終了する。
希望の「夜明け」歌って終了した1幕とちがって、希望なし、オチなし(笑)。
ぐるっと一回りしただけ。
無限の輪のように。
ベンヴォーリオ@『ロミジュリ』がそうだったように、まっつは悲しませてナンボだと思う!
苦悩して慟哭して、苦しみが深すぎて空虚になって、呆然と歩き出す姿が秀逸。
稲葉先生、握手しよー、握手! このマタドールにオチも希望も着けなかったことに、握手! いやあ、まっつの魅力をよーっくわかってますよ!(笑)
続く。
1幕最後のドイツ場面。
ストーリーはよくわかんないけど、いろいろと思わせぶり、かつエロエロでダークで素敵。
カレン姐さんの迫力のアルト「リリー・マルレーン」が響く中、人形めいた衣装の女たちと、スーツの男たちが踊る。
きんぐと雛ちゃんがそりゃーもー、スミレコードぎりぎりに絡んでくれててねえ。きんぐ、たのしそーだわー。
愛すみれちゃん……愛称ありちゃんですか、彼女は美脚披露。顔は幼いのに、長身ゆえか身体はエロいですな、彼女。
下手登場がありちゃんで、上手登場がるりちゃんだよね? わたし、まちがって覚えてる? いまいち自信ナイが、上手の小柄ちゃんはるりちゃんだと信じて語る(笑)。
きんぐと雛ちゃんのエロもいいんだけど、気になるのはもうひと組のカップル。
まなはると、るりちゃん。
きんぐと雛ちゃんは合意の上の男と女だけど、まなはるとるりちゃんはそうじゃないんだよ……。
まなはるが、るりちゃんを無理矢理自分のモノにしようとしている。
るりちゃんがまた、小柄で少女っぽいので、他の女たちと比べ、痛々しさ倍増。
嫌がる少女を、大人の男が無理矢理征服しようとしている……。暴力で、従わせようとしている……。両腕の自由を奪い、抗う身体を押さえつけて。
まなはるの手を逃れた彼女が、自棄な瞳で他の男に身をまかせている姿も、痛々しいっす……。
背徳の街だから、ホモもレズもなんであり、気がつけば男同士、女同士のカップルもいる。
あす×レオの同期カップルについては初日から食いつきまくっていたが、ふつーならセンターのまっつ×あゆっちの前を横切るコマ×翔くんに食いつくべきなんでしょう(笑)。
コマ攻の、なぎしょ受!!
受、でかっ。
小さなコマの腕の中で、どでかい翔くんが切なげに喘いでいるのがすばらしいです。コマ、男前!!(笑)
いろいろ問題抱えまくりーの人々が、最後は希望の「夜明け」を迎える……。
というラストシーン。
主役のまっつは「希望」を得たのかそうでないのか不明。
というのも、決意を胸に強い瞳で歩み出すときもあれば、虚ろな瞳のまま呆然と背を向ける日もあるので、よくわかりません(笑)。
わたし的にこの場面のいちばんの救いは、まなはるとるりちゃんだと思う。
暴力によって支配しようとしていたあのまなはるが、小さなるりちゃんをすごく愛しそうに、大切そうに抱きしめて、ふたりで身を寄せ合うように、支え合うように去って行くの。
うわあああ、良かった、良かったよおお。
他の人たちは、あんまし誰と誰がカップルとかなさそうっていうか、ダンスやコーラスの位置的な意味で横の人と組んでます、に見えて。それまでの関連性無視って感じに終わるんだよなあ。
その中で、まなはるとるりちゃんだけが、ちゃんと物語が続いていて、うれしい。
……反対に、あんなに双方積極的にエロっていたきんぐと雛ちゃんは、カラダだけの関係だった模様。「心」が必要になる「夜明け」では絡まないもの……(笑)。
で、世界旅行は2幕へ。
ラテンメドレー、キューバ。
色は赤と金。
まっつが、あのまっつが派手派手衣装でセンターにいるーー(笑)。
有名曲ばかり使っているせいか、どこの『Red Hot Sea 』かと。や、まっつでラテンというと、どうしても直近、2回もやったショーを思い出すナリ。
通常のタカラヅカショーの中詰めかオープニングかって場面。ここ銀橋だろうなって部分もアリ。
まっつの他、コマ、きんぐもピンでセンターあり。
翔くんはあゆっちとペア、まなはるセンターであすレオのトリオあり。この公演の「番手」がよくわかる作り。ほんとに大劇場と同じ方程式で作られたショーだわ。
……まなはるセンターの場面、何故か出るたびに「キターーッ!」と思ってしまう……まなはる効果……(笑)。
まっつはヒメちゃん、あゆっちとそれぞれ組んで踊る場面あり。
あゆっちがヒロイン相当らしい。
あゆっちは華やかな子だなあ、と思う。
1幕のオープニングもだが、ひとりキラキラの多い衣装を着てセンターにいることに、違和感がない。
ドイツ場面のタコ足ダルマは布が少なすぎてふくよかに見えたけど、ふつうの衣装ならそこまでには見えないし、とてもかわいい。
ラテン場面は、まっつが濁った声で歌っているのが、粋だと思う。プガチョフの声っていうかね。場面によって歌声がチガウのよね。
「NOW ON STAGE」でも語っていたが、「キサス・キサス・キサス」がエロくすぐったい。
悪い男ぶりを楽しんでいる感じがムカつく。素敵(笑)。
にぎやかでキンキラキンの夜の次は、神秘的なハイチの夜へ。
白装束の男女が踊り狂い、その中で紅蓮の炎@あゆみと黒蓮の炎@レオが踊りまくる。
ここのあゆみちゃんが、すごい。
娘役センターのダンス場面が出来るってのは、こーゆー公演ならではだよね。
ストーリーはよくわからんが、その幻想的な雰囲気に飲まれる。
すずちゃんの絶唱もすごい。
美しくて魅入られる場面。
赤と黒、ふたつの炎がひとつになって燃え尽きたあと。
個が見えない白尽くめの人々の中から、ふとひとりの女が立ち止まる。
彼女は透明な声で、祈りを歌う。……ひとりの、孤独な男のことを。
ハイチからスペインへの転換はうまいと思う。
ありちゃんの歌声も効果的。
舞台奥から、マタドール姿のまっつが現れる。
華美なジャケットを肩に掛け、カポーテを腕に掛け。
暗い舞台に、ただひとり。
十字を切り、天へキスを捧げる。
そのひとつひとつの動作の、美しさ。
ヤンさん振付だという、マタドールの場面。
張り詰めた空気、壮絶な孤独と苦悩の吐露とダンス。
「未涼亜希主演のショー作品『インフィニティ』」の、核になる場面。
大劇場のショーなら、中詰めのあと、本編のラストに来る場面だなと(笑)。
芝居から切り取ったようなストーリー性のある場面なので、歌唱力・ダンス力・演技力、すべて必要とする高難易度場面。
まっつの実力を買ってこその演出だと思う。
前後もなく、突然切り取ったかのようなドラマなのに、見事に盛り上げる。
……が、よーするにコレって、オチのない話なんだよね。
ひとりのマタドールが「オレの人生ってコレでいいの?」と悩みだし、ひとりえんえん苦悩ダンスしたあと、なんの決着もつかないまま、現状維持で終了する。
希望の「夜明け」歌って終了した1幕とちがって、希望なし、オチなし(笑)。
ぐるっと一回りしただけ。
無限の輪のように。
ベンヴォーリオ@『ロミジュリ』がそうだったように、まっつは悲しませてナンボだと思う!
苦悩して慟哭して、苦しみが深すぎて空虚になって、呆然と歩き出す姿が秀逸。
稲葉先生、握手しよー、握手! このマタドールにオチも希望も着けなかったことに、握手! いやあ、まっつの魅力をよーっくわかってますよ!(笑)
続く。
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