美しいモノを、観に行こう。@ロバート・キャパ 魂の記録
2012年2月9日 タカラヅカ さて、あんまりにもわたしの好みとかけ離れていたため、いろいろ好き放題書いてしまったので、今度は良いところの話をします、『ロバート・キャパ 魂の記録』。
良いも悪いも、ただの好みの話です。
あくまでも、わたし一個人の。……つかわたし、少数派なんだろうなああ。いやその、世間の評判はどうなんですか、わたしの周りは所詮わたしの友人たちなので、どーしても感想が偏ってるし。
世間がどうあれ、わたしはわたしの感想をば。
つーことで、『ロバート・キャパ』の良い点。
きれい。
原田作品は一貫して、画面がキレイ。
ミュージカルとしての演出は、うまいよね。
タカラヅカであることをうまく使い、「みんなが好きな演出」をうまく取り入れている。
キャパ自身の写真をつかっているのも、ドラマティック。
んで、これがナニ気に重要、わかりやすい。
なにしろ、主要人物が数名だから、すげー安心設計。
はじめてタカラヅカを観る人にお勧め。
役者の顔も声もわからない、区別付かない人でも、主人公とヒロインだけおぼえていられたらそれで事足りる。
しかもストーリーは直球一本、寄り道も膨らみもナイ。迷いようがないし、置き去りにもされない。
テーマは普遍的というか、誰でも想像つく範囲のことなので、これまた迷うことも置き去りにされることもナイ。
教科書通り、テンプレ通りの物語とキャラクタなので、面倒な想像の余地がナイ。行間を読む必要はない、全部きれいに差し出されている。
テレビドラマに通じる感じ? 難解イコール高尚じゃない、この通俗性って、大事なことだよね。
壊れた話しか作れない演出家が少なくないなか、壊れていないってのはとてもありがたいことです。すばらしいことです。や、マジで。
主人公が、きれい。
人間としての闇も澱みも持たない、挫折も苦悩も、とにかく「きれい」。
ビジュアル的にも美しくあれるよう、衣装や演出に気を配られている。
また、愛嬌や抜きの部分も盛り込み、わかりやすい魅力をお膳立てされる。
主人公以外のキャラクタは、総じて彼を盛り立て、彼の美しさを表現するために使われる。だから安心して、主人公がきれい。
演出家はクリエイターだから、本人の萌えっちゅーか、「オレはコレを書きたいんだ」を表現してくれていい、とわたしは思っている。
ただそれは、あくまでも「タカラヅカ」の枠の中でだ。タカラヅカのルールをないがしろにするなら、タカラヅカの座付きである必要はない、どこか他へ行ってくれ、と思う。
そうではなく、ここがタカラヅカであることを踏まえた上で、タカラヅカを愛し、誇りを持って、タカラヅカでしか表現できない己れの作品を展開して欲しい。
そのバランスは難しく、最近もこだまっちという地雷が盛大に被害を広げていた。
サイトーくんも、ショーだと自分の萌えを優先しすぎるきらいがある。
その点、原田くんは安心安全。
劇団の指示通り、個性のナイきれいなわかりやすい作品を差し出してくる。
こういう人も、必要なんだと思う。
だからこそ原田せんせーは劇団から評価され、とんとん拍子に公演を任されているんだろう。
万人に認められる作品など存在しない。
「こんなん、好きじゃない」と言う人は絶対にいる。
だから、ターゲットをどこに置くかだ。
原田作品のターゲットは、とても潔い。
主演以外は動く背景、テーマは浅くなじみやすい、ストーリーはシンプル、画面はきれいで一見「タカラヅカを観た」という感じになる。
……つまり、そーゆーところをターゲットにしてあるんだろう。
あとまあ、劇団上層部にウケのよさそうな作劇だなと思う(笑)。
わたしはヲタなので、ターゲットに含まれていないのだろう。
ヲタでも、主演さんのファンなら楽しいのだと思う。
リピートするのに重い話はしんどいです、これくらい薄い方が楽。また、主役はほんとにきれいに盛り立てて描いてあるから、眺めるだけで楽しいだろう。
主演のかなめくんは、ほんっとにきれいだった。
美しさを眺めるだけでも価値があった。
……彼の魅力の真髄はそこにはナイんじゃ?とは思うけれど、それはわたしが勝手に思っているだけのこと。
かなめくんの持つ、負の部分に萌えるのは、わたしがヲタだからに過ぎないんだろう。負の部分が存在しない、きれいな主人公は、将来大劇場の真ん中に立つ人には必要なスキルだもの、こうやって磨いていくべき。
美しくて、良い舞台だと思う。
フィナーレもあるし。
タカラヅカというエンタメの、ひとつのカタチではある。
かなめくん好きなら観て損はなし。あと、いちくん好きな人は絶対観るべき。……って、かなめくんの次に出るのがいちくん、つーあたりが不思議な配役の芝居なんですがね(笑)。
良いも悪いも、ただの好みの話です。
あくまでも、わたし一個人の。……つかわたし、少数派なんだろうなああ。いやその、世間の評判はどうなんですか、わたしの周りは所詮わたしの友人たちなので、どーしても感想が偏ってるし。
世間がどうあれ、わたしはわたしの感想をば。
つーことで、『ロバート・キャパ』の良い点。
きれい。
原田作品は一貫して、画面がキレイ。
ミュージカルとしての演出は、うまいよね。
タカラヅカであることをうまく使い、「みんなが好きな演出」をうまく取り入れている。
キャパ自身の写真をつかっているのも、ドラマティック。
んで、これがナニ気に重要、わかりやすい。
なにしろ、主要人物が数名だから、すげー安心設計。
はじめてタカラヅカを観る人にお勧め。
役者の顔も声もわからない、区別付かない人でも、主人公とヒロインだけおぼえていられたらそれで事足りる。
しかもストーリーは直球一本、寄り道も膨らみもナイ。迷いようがないし、置き去りにもされない。
テーマは普遍的というか、誰でも想像つく範囲のことなので、これまた迷うことも置き去りにされることもナイ。
教科書通り、テンプレ通りの物語とキャラクタなので、面倒な想像の余地がナイ。行間を読む必要はない、全部きれいに差し出されている。
テレビドラマに通じる感じ? 難解イコール高尚じゃない、この通俗性って、大事なことだよね。
壊れた話しか作れない演出家が少なくないなか、壊れていないってのはとてもありがたいことです。すばらしいことです。や、マジで。
主人公が、きれい。
人間としての闇も澱みも持たない、挫折も苦悩も、とにかく「きれい」。
ビジュアル的にも美しくあれるよう、衣装や演出に気を配られている。
また、愛嬌や抜きの部分も盛り込み、わかりやすい魅力をお膳立てされる。
主人公以外のキャラクタは、総じて彼を盛り立て、彼の美しさを表現するために使われる。だから安心して、主人公がきれい。
演出家はクリエイターだから、本人の萌えっちゅーか、「オレはコレを書きたいんだ」を表現してくれていい、とわたしは思っている。
ただそれは、あくまでも「タカラヅカ」の枠の中でだ。タカラヅカのルールをないがしろにするなら、タカラヅカの座付きである必要はない、どこか他へ行ってくれ、と思う。
そうではなく、ここがタカラヅカであることを踏まえた上で、タカラヅカを愛し、誇りを持って、タカラヅカでしか表現できない己れの作品を展開して欲しい。
そのバランスは難しく、最近もこだまっちという地雷が盛大に被害を広げていた。
サイトーくんも、ショーだと自分の萌えを優先しすぎるきらいがある。
その点、原田くんは安心安全。
劇団の指示通り、個性のナイきれいなわかりやすい作品を差し出してくる。
こういう人も、必要なんだと思う。
だからこそ原田せんせーは劇団から評価され、とんとん拍子に公演を任されているんだろう。
万人に認められる作品など存在しない。
「こんなん、好きじゃない」と言う人は絶対にいる。
だから、ターゲットをどこに置くかだ。
原田作品のターゲットは、とても潔い。
主演以外は動く背景、テーマは浅くなじみやすい、ストーリーはシンプル、画面はきれいで一見「タカラヅカを観た」という感じになる。
……つまり、そーゆーところをターゲットにしてあるんだろう。
あとまあ、劇団上層部にウケのよさそうな作劇だなと思う(笑)。
わたしはヲタなので、ターゲットに含まれていないのだろう。
ヲタでも、主演さんのファンなら楽しいのだと思う。
リピートするのに重い話はしんどいです、これくらい薄い方が楽。また、主役はほんとにきれいに盛り立てて描いてあるから、眺めるだけで楽しいだろう。
主演のかなめくんは、ほんっとにきれいだった。
美しさを眺めるだけでも価値があった。
……彼の魅力の真髄はそこにはナイんじゃ?とは思うけれど、それはわたしが勝手に思っているだけのこと。
かなめくんの持つ、負の部分に萌えるのは、わたしがヲタだからに過ぎないんだろう。負の部分が存在しない、きれいな主人公は、将来大劇場の真ん中に立つ人には必要なスキルだもの、こうやって磨いていくべき。
美しくて、良い舞台だと思う。
フィナーレもあるし。
タカラヅカというエンタメの、ひとつのカタチではある。
かなめくん好きなら観て損はなし。あと、いちくん好きな人は絶対観るべき。……って、かなめくんの次に出るのがいちくん、つーあたりが不思議な配役の芝居なんですがね(笑)。
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