蜃気楼のような夢。@ロミオとジュリエット
2012年2月15日 タカラヅカ 友人の、まさみりスキーの人と「まさみりで観たいモノ」の話をしていました。
きりやんの卒業が発表になったあと、まだ次期体制はわからないけど、ふつーに順当人事を期待して。
「まさみりで、『ロミオとジュリエット』が観たい」
まさおロミオが見たい。まさおが歌う「僕は怖い」が聴きたい。
わたしはまさおくんの、みょーな味のある芸風が好きです。あの気持ち悪いショーヴランも大好物だった。
まさおのロミオはきっと、愉快なものになるだろう。
言葉は悪いかもしれないが、きれいとかかっこいいとかより、「おもしろい」「興味深い」がプラスの意味だったりする。
「きっと似合うわね」「きっときれいね」で、話だけで観に行かないのではなく、「おもしろいから、観に行きたい」と思う。
で、ロミオがまさおなら、ティボルト@みりおだよな。
みりおくんはロミオ役者だろう。かわいいきれいなロミオ……が、ティボルトをやるってことに、趣がある。
みりおの「正しく、強い」芸風でティボルトを演じたら、どうなるのか、どんなことになるのか。
あのきれいな顔で、ワイルド系の若者を演じるなんて、それだけでわくわくする。
ロミオ@まさお、ティボルト@みりお、見てみたい。
あ、でもジュリエット役者がいないなあ。まあ娘役って全組対象に誰でも連れてこられるのが実状だしなあ。
てなことを真面目に語った。わたしは。
友人は、同じように「まさみりで『ロミジュリ』」で盛り上がりつつ、別のことを考えていた。
「そんなの、ジュリエットがみりおに決まってるじゃない!」
いや、その。
もちろんそれはアリだし似合うだろうし美しいだろうし、見てみたいけど、わたしはとにかくヅカヲタで。
劇団が超絶期待している男役スターに、ガチでヒロインはさせないと、思う。
路線男役スターは娘役を経験するものだけど、それはあくまでも「知名度アップ」「意外性」のためで、主に若手のうちにやる。
普段は男役なのに、そのとき限定で娘役だからレアなのであって、若手時代にさんざんやって、今さら知名度も意外性も関係ないのに、するわけない。
タカラヅカは男役社会、せっかく男役で客を呼べるスターを、娘役としては使わない。それをやるなら、『エリザベート』ですでにやっていただろう。
みりおくんは劇団が「男役」として期待しているスターだ。彼の貴重な旬を、本公演1作まるまるつぶすとは思えない。
トウコは2番手になってからガチでヒロインを演じたけれど、彼はああ見えて男の中の男、小柄で華奢でも娘役はそれまで演じたことがなかった。だからこそ、意外性という点でプラスにもなった。
反対に、下級生時代からフェアリータイプと呼ばれ娘役転向を噂されつつなにかっちゃー娘役をやっていたみわっちが、3番手になってからガチで娘役をしてもブレイクにはつながらなかった。
ファンが求めているのは「きれいなおねいさん」ではなく、「かっこいい青年」だからだ。
みりおのヒロインはナイわー。
どの娘役より美しいとしても、ナイわー。
ここがタカラヅカである以上、今さらありえない。
そりゃ見てみたい気持ちはわかるけど、わたしも見てみたいとは思うけど、みりおくんと劇団の未来を考えれば、そーゆーのはタカスペで十分。
と考えるのはヲタだけか。
年に数回観劇する、好きなジェンヌの公演でも「忘れてたから、観てない」ことが多々あるくらいの温度のヅカファン的には、「ジュリエットはみりおしかあり得ない!!」になるかなあ。
ジュリエット役で意見が分かれてしまったけれど、わたしはひとりで勝手にその他の役を考えてはにまにましていた。……友人はまさみりとリュウ様以外の月組メンバーをよく理解していない様子だったので、わたしの妄想配役に合いの手が入れられなかった節もあるが。
マーキューシオ@みやるり。
ベンヴォーリオ@とし。
パリス@ゆりや。
大公@マギー。
ジュリパパ@ヒロさんか、リュウ様。
娘役はヒロインが誰か未知数過ぎたので考えず、男役のみ。
ロミオ@まさおが見た過ぎるんだが、ベンヴォーリオ@としくんもまた、見た過ぎるっ。
友人はすでに相槌を打ってはくれなかったが(としくんを知らなかったのかもしれない)、所詮は妄想配役、誰の許しもいらない、わたしだけの希望ってやつ。
あー、ごく当たり前に2番手役は、ティボルトだと思ってましたね。
雪ファンで雪組『ロミジュリ』を愛してやまないけれど、あの公演がどれだけいろいろとイレギュラーだったか、苦肉の策だったかは、理解している。
だからほんとに、「正しい」カタチで、『ロミオとジュリエット』を大劇場公演で観たかった。
『ロミオとジュリエット』という作品が、好きだった。
星組で上演されたときに、大泣きに泣いて、感動しまくった。
それが大劇場で再演されるとわかったとき、あの大きな舞台で銀橋や各種セリや、生オケ、70人超の出演者を使い、最後はタカラヅカらしいフィナーレが付き、大階段にシャンシャンに大羽根まで付く!ということが、楽しみでならなかった。
なのに、フタを開けてみれば、「大人の事情」満載のなめらかでない公演で。
天下の「純愛モノ」なのに、ジュリエットはふたり。ポスターからして、なんの話かわからない。
役の比重と番手制度の軋轢で、無理のある演出。
ティボルトから歌を減らし、比重を落とすために見せ場はカーテン前限定。2番目に大きな役が「カーテン前」だから、他のキャラクタも等しくカーテン前止まり。
銀橋? そんなものありませんよ、全国ツアーと同じ、舞台機能があっても「ナイもの」として扱う! 番手のナイ人に渡らせられません、2番手のマーキューシオにソロがないんだから! あ、ジュリエットの銀橋も1回だけね、だってトップじゃないもんね!
大階段前のデュエットダンスもありませんよ。『ロミオとジュリエット』でも、ロミオは複数の女と絡んでエンドマークです。
なんで?
なんでこんなことに。
トップコンビががっつり愛し合う、2番手がかっこいい、これ以上なくタカラヅカ向きの作品なのに。
雪組『ロミジュリ』大好きだけど、それはそれとして、作品ファンなので、ちゃんとした、正規の、大劇場で宝塚歌劇団の、『ロミオとジュリエット』が観たかった。
作品が好きなんだよ。
外部『ロミジュリ』も観に行ったけど、「ファンタジー」の少なさに目眩がしたもんよ……ジュリエットの死を知ったベンヴォーリオが無言で携帯取り出して「電源が入っていないか、電波の届かないところに……」と音声が流れる『ロミジュリ』なんか『ロミジュリ』ぢゃないやいっ!!(笑)
まさみりで『ロミジュリ』。
妄想配役してましたとも。
観たかったですとも。
しかし。
トップスターが役替わりする、トップスターが主役でなくなるなんて、想像していない。
それならまだ、まさみりでロミオとジュリエット役替わりの方がマシだ。
だって、どちらも「主役」だもの。
ロミオとティボルトって、どっちもすごく大変な役だ。ひとつだけでも、極めるのは大変だろう。
ふつうなら、役替わりをするにしても片方の役は比重や出番が少なくするはずだ。ショーヴランとアルマンのように。
でも、そうすることはできなかった。何故ならば、一応、まさおはトップスターだからだ。
みりおくんがロミオをやっている間、トップスターであり月組の「顔」であるまさおくんが、「比重や出番の少ない役」は演じられない。
それだけの理由で、2番手役をすることになる。
……どれだけの負担。
そして、Wキャストであるがゆえに、通常の本公演のように「ひとつの組が、ひとつの作品を、役を深化させ極めていく姿」は見られないんだ。役替わり公演はどうしても、通常公演より深化が遅くなるから。物理的に、仕方ないことだから。
複数キャスト当たり前の外部じゃない、ここはタカラヅカなのにね。
ごく当たり前にトップコンビを頂点としたピラミッドによる、ごく当たり前のタカラヅカで、本公演の『ロミジュリ』が観たいってのは、そんなにも蜃気楼のような夢だったのか。
や、観に行くし、応援するけれども。
新制月組の、どちらのロミオも、ティボルトも。
でもって実は、本公演キャスティングより、「新公どうすんだよ??」と思いました……たまきちはロミオぢゃないやろ……キャラ的に……。
きりやんの卒業が発表になったあと、まだ次期体制はわからないけど、ふつーに順当人事を期待して。
「まさみりで、『ロミオとジュリエット』が観たい」
まさおロミオが見たい。まさおが歌う「僕は怖い」が聴きたい。
わたしはまさおくんの、みょーな味のある芸風が好きです。あの気持ち悪いショーヴランも大好物だった。
まさおのロミオはきっと、愉快なものになるだろう。
言葉は悪いかもしれないが、きれいとかかっこいいとかより、「おもしろい」「興味深い」がプラスの意味だったりする。
「きっと似合うわね」「きっときれいね」で、話だけで観に行かないのではなく、「おもしろいから、観に行きたい」と思う。
で、ロミオがまさおなら、ティボルト@みりおだよな。
みりおくんはロミオ役者だろう。かわいいきれいなロミオ……が、ティボルトをやるってことに、趣がある。
みりおの「正しく、強い」芸風でティボルトを演じたら、どうなるのか、どんなことになるのか。
あのきれいな顔で、ワイルド系の若者を演じるなんて、それだけでわくわくする。
ロミオ@まさお、ティボルト@みりお、見てみたい。
あ、でもジュリエット役者がいないなあ。まあ娘役って全組対象に誰でも連れてこられるのが実状だしなあ。
てなことを真面目に語った。わたしは。
友人は、同じように「まさみりで『ロミジュリ』」で盛り上がりつつ、別のことを考えていた。
「そんなの、ジュリエットがみりおに決まってるじゃない!」
いや、その。
もちろんそれはアリだし似合うだろうし美しいだろうし、見てみたいけど、わたしはとにかくヅカヲタで。
劇団が超絶期待している男役スターに、ガチでヒロインはさせないと、思う。
路線男役スターは娘役を経験するものだけど、それはあくまでも「知名度アップ」「意外性」のためで、主に若手のうちにやる。
普段は男役なのに、そのとき限定で娘役だからレアなのであって、若手時代にさんざんやって、今さら知名度も意外性も関係ないのに、するわけない。
タカラヅカは男役社会、せっかく男役で客を呼べるスターを、娘役としては使わない。それをやるなら、『エリザベート』ですでにやっていただろう。
みりおくんは劇団が「男役」として期待しているスターだ。彼の貴重な旬を、本公演1作まるまるつぶすとは思えない。
トウコは2番手になってからガチでヒロインを演じたけれど、彼はああ見えて男の中の男、小柄で華奢でも娘役はそれまで演じたことがなかった。だからこそ、意外性という点でプラスにもなった。
反対に、下級生時代からフェアリータイプと呼ばれ娘役転向を噂されつつなにかっちゃー娘役をやっていたみわっちが、3番手になってからガチで娘役をしてもブレイクにはつながらなかった。
ファンが求めているのは「きれいなおねいさん」ではなく、「かっこいい青年」だからだ。
みりおのヒロインはナイわー。
どの娘役より美しいとしても、ナイわー。
ここがタカラヅカである以上、今さらありえない。
そりゃ見てみたい気持ちはわかるけど、わたしも見てみたいとは思うけど、みりおくんと劇団の未来を考えれば、そーゆーのはタカスペで十分。
と考えるのはヲタだけか。
年に数回観劇する、好きなジェンヌの公演でも「忘れてたから、観てない」ことが多々あるくらいの温度のヅカファン的には、「ジュリエットはみりおしかあり得ない!!」になるかなあ。
ジュリエット役で意見が分かれてしまったけれど、わたしはひとりで勝手にその他の役を考えてはにまにましていた。……友人はまさみりとリュウ様以外の月組メンバーをよく理解していない様子だったので、わたしの妄想配役に合いの手が入れられなかった節もあるが。
マーキューシオ@みやるり。
ベンヴォーリオ@とし。
パリス@ゆりや。
大公@マギー。
ジュリパパ@ヒロさんか、リュウ様。
娘役はヒロインが誰か未知数過ぎたので考えず、男役のみ。
ロミオ@まさおが見た過ぎるんだが、ベンヴォーリオ@としくんもまた、見た過ぎるっ。
友人はすでに相槌を打ってはくれなかったが(としくんを知らなかったのかもしれない)、所詮は妄想配役、誰の許しもいらない、わたしだけの希望ってやつ。
あー、ごく当たり前に2番手役は、ティボルトだと思ってましたね。
雪ファンで雪組『ロミジュリ』を愛してやまないけれど、あの公演がどれだけいろいろとイレギュラーだったか、苦肉の策だったかは、理解している。
だからほんとに、「正しい」カタチで、『ロミオとジュリエット』を大劇場公演で観たかった。
『ロミオとジュリエット』という作品が、好きだった。
星組で上演されたときに、大泣きに泣いて、感動しまくった。
それが大劇場で再演されるとわかったとき、あの大きな舞台で銀橋や各種セリや、生オケ、70人超の出演者を使い、最後はタカラヅカらしいフィナーレが付き、大階段にシャンシャンに大羽根まで付く!ということが、楽しみでならなかった。
なのに、フタを開けてみれば、「大人の事情」満載のなめらかでない公演で。
天下の「純愛モノ」なのに、ジュリエットはふたり。ポスターからして、なんの話かわからない。
役の比重と番手制度の軋轢で、無理のある演出。
ティボルトから歌を減らし、比重を落とすために見せ場はカーテン前限定。2番目に大きな役が「カーテン前」だから、他のキャラクタも等しくカーテン前止まり。
銀橋? そんなものありませんよ、全国ツアーと同じ、舞台機能があっても「ナイもの」として扱う! 番手のナイ人に渡らせられません、2番手のマーキューシオにソロがないんだから! あ、ジュリエットの銀橋も1回だけね、だってトップじゃないもんね!
大階段前のデュエットダンスもありませんよ。『ロミオとジュリエット』でも、ロミオは複数の女と絡んでエンドマークです。
なんで?
なんでこんなことに。
トップコンビががっつり愛し合う、2番手がかっこいい、これ以上なくタカラヅカ向きの作品なのに。
雪組『ロミジュリ』大好きだけど、それはそれとして、作品ファンなので、ちゃんとした、正規の、大劇場で宝塚歌劇団の、『ロミオとジュリエット』が観たかった。
作品が好きなんだよ。
外部『ロミジュリ』も観に行ったけど、「ファンタジー」の少なさに目眩がしたもんよ……ジュリエットの死を知ったベンヴォーリオが無言で携帯取り出して「電源が入っていないか、電波の届かないところに……」と音声が流れる『ロミジュリ』なんか『ロミジュリ』ぢゃないやいっ!!(笑)
まさみりで『ロミジュリ』。
妄想配役してましたとも。
観たかったですとも。
しかし。
トップスターが役替わりする、トップスターが主役でなくなるなんて、想像していない。
それならまだ、まさみりでロミオとジュリエット役替わりの方がマシだ。
だって、どちらも「主役」だもの。
ロミオとティボルトって、どっちもすごく大変な役だ。ひとつだけでも、極めるのは大変だろう。
ふつうなら、役替わりをするにしても片方の役は比重や出番が少なくするはずだ。ショーヴランとアルマンのように。
でも、そうすることはできなかった。何故ならば、一応、まさおはトップスターだからだ。
みりおくんがロミオをやっている間、トップスターであり月組の「顔」であるまさおくんが、「比重や出番の少ない役」は演じられない。
それだけの理由で、2番手役をすることになる。
……どれだけの負担。
そして、Wキャストであるがゆえに、通常の本公演のように「ひとつの組が、ひとつの作品を、役を深化させ極めていく姿」は見られないんだ。役替わり公演はどうしても、通常公演より深化が遅くなるから。物理的に、仕方ないことだから。
複数キャスト当たり前の外部じゃない、ここはタカラヅカなのにね。
ごく当たり前にトップコンビを頂点としたピラミッドによる、ごく当たり前のタカラヅカで、本公演の『ロミジュリ』が観たいってのは、そんなにも蜃気楼のような夢だったのか。
や、観に行くし、応援するけれども。
新制月組の、どちらのロミオも、ティボルトも。
でもって実は、本公演キャスティングより、「新公どうすんだよ??」と思いました……たまきちはロミオぢゃないやろ……キャラ的に……。
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