キャスト感想覚え書き。@ロバート・キャパ 魂の記録
2012年2月11日 タカラヅカ 『ロバート・キャパ 魂の記録』出演者の感想、覚え書き。
アンドレ@かなめくん。
原田作品お約束の、きれいなだけの主人公。他人の言いなり人生。ヒロイン依存。でも慟哭とか苦悩とかする。
たぶん原田くんの主人公には、暴走系の芸風の人が向いているんだろうなと思う。なんでそーなるのかわかんないけど、本人のアツさと激しさに煙に巻かれちゃう系。
かなめくんのスマートさは、この作品の「きれいさ」には合っているのだけど、「わけわかんないうちに持って行かれる」には至らない。だから作品の薄味さに相まって「作品の流れ」とか「物語の構成」とかが透けて見える感じ。
や、泣かせ演出好きだし、お約束でしかないパターン展開も好きです。ルールが正当に機能しているのはイイっすよ。スマートに収まりすぎてるのが気になるだけで。
ってゆーのはわたしがうがっているだけで、とにかく「美しい」んだから、もうそれでいいんじゃないかという気もする。
こんだけ美しい人を間近で見られて、その美しい人が笑ったり泣いたりするんだもん。それを眺められるだけで意味がある。
『Je Chante』も『ニジンスキー』もそうだったけど、主演のファンが観るための、ファンアイテムとしてはすごくいい出来だと思う、原田作品って。
かなめくんの美しさと、ほにゃんとしたやわらかさが伝わり、「いい人」感ハンパない。この青年を応援したい、と思える。
主人公として正しい、真ん中として正しい力。
ヒロインのゲルダ@うららちゃん。
なんかすごく、彩音ちゃんを思い出した。能面のようなきれいな顔、棒読み系の芝居……いや、『二都物語』の彩音ちゃんの大根っぷりを思えば、ぜんぜんイイんですが……テイストは彩音ちゃん(笑)。
『二都物語』の彩音ちゃんは当時研2か……。んで、うららちゃんは今研3。
美人って表情作るの難しいのかな。喋りが棒読み系なせいで、余計に能面に見えちゃったのかな。
新公ニーナ役のような、マンガちっくな役ならいろいろ派手に抑揚を付けられるけれど、大人の女役だとそうもいかない。芝居をしようとして、かえって芝居が閉じてしまっている印象。
圧倒的にキャリア不足だから仕方ない。
彩音ちゃんがあそこまで伸びたんだから、うららちゃんにも期待。
……あと、お化粧改善切実。あのチークはいったい……逆三角のおてもやんのやう……大劇場ならアレでいいのか? でも、横でかなめくんがナチュラルなのに、浮き上がるような色のお化粧って。
アンドレの戦場で出来たお友だち、フェデリコ@いちくん。
や、この役以外でも、とにかく格好良すぎるっ。
いちくんがいて良かったと、群舞やモブ芝居でしみじみ思った。
バウ公演の宿命とはいえ、男役のみなさんがまるまるぷくぷく過ぎて。下級生だから仕方ないんだけど、丸い顔と丸いお尻の男の子たちのセンターに、いちくんがいて、がしっと引き締めてくれていることに、心から感謝した。
こういう、いぶし銀な人はイイ。
同じように群舞に混ざっていても、りくくんは「スター」なんだと思う。立ち位置が脇でも、あああそこに若手スターがいる、と思える。
でも群舞やモブは、「スター」の見せ場ではない。次代のスターを発掘する楽しみはあるとして、舞台の流れを切るよーな「スター様の見せ場」になってはいけない。
主役は別にいる、物語の主軸は別にある、だけど今、このモブ芝居が、群舞が必要。……そういうときに、まだいろいろと出来上がっていない子たちばかりで弱く、流れがちな場面を、いちくんが牽引する。
あああ、かっけー!!
その確かな仕事っぷりに感動。
そう、「カッコイイ」ことが重要。モブでも主役不在の群舞でも、センターは格好良くなくちゃなの!
主役のキラキラを損なわない、キラキラスキーの人はスルーちゃうような、だけど渋い光を放つことが大切。
いちくんが、大変好みでした。
役を演じているときだけでなく、名もなきアルバイトのときも含めて。
しかし、フェデリコの死亡フラグの慎みのなさにツボった(笑)。
原田くんってほんとに俗物……(笑)。
ギャグで使われるレベルの、死亡フラグの洪水。
もうじき子どもが生まれる、まででも苦笑なのに、名前ネタまで来ましたよ。わざとやってんのかと。
や、笑う場面でないことは承知してます。真っ当に物語を味わっているわたしの中で、別のチャンネルがあり、そこで盛大にツッコミ入りましたです、原田くんに。
そこまでわざとらしくやらなくていいのに……いや、ソレが彼の作風か。
わざとらしいっつか、やりすぎというと、ママ@光さんのキャラもエピソードもそうでしたなー。
ちょっと置いてけぼりにされた(笑)。
たぶん、光さんの「登場したときからトップテンション」の芝居と、「スロースタート、安全運転」のかなめくんの芝居が噛み合っていなかったためじゃないか、と思う。
家族ネタ自体はお約束でいいんだけど……。
あ、あと桜木くんがまたふっくらしていて残念だった。『クラシコ…』ではすっきりきれいだったのになあ。
カメラマン仲間シム@モンチ。
めがねっこ、めがねっこ!(笑)
癒やしキャラ。かわいいし、彼の学年やポジション的にはオイシイ、いい役だったのではないかと。
相変わらずうまいし、手堅い。かわいい息抜きキャラを演じてなお、「手堅い」(笑)。いいっすね!
で、そのモンチの学年やポジション的にオイシイ……そんな役割だった、カメラマン仲間役のちーちゃん、新聞社の人りくくん。
ふつーにうまくて、モブに混ざらない華と存在感と美しさがあって、役不足ぶりがもったいない限り。
さらにもったいない、最後のナレーション以外、いてもいなくても大差ない「にぎやかしの友人」チーキ@みーちゃん。
主人公にえんえん独り言言わせるわけにはいかないので、合いの手を入れる友人役は必要。だけど、この程度の役ならみーちゃんである必然性はナイ。もちろんみーちゃんはきっちりやってのけちゃうけど、彼ならもっと大きな役だって、きっちりやってのけたはずなんだ。
みーちゃんは、派手な人なんだなと思った。
華がある、とは少しチガウかもしれない。
たとえば、トップスター様のキラキラを華と呼ぶなら、みーちゃんのソレは趣がチガウ。
だけど、舞台にいると「彼がそこにいる」ことがわかる。モブには混ざらない。見落とされない。
舞台人としての存在が、地味ではナイんだ。タカラヅカ的な意味では地味なカラーの人かもしれないけど。
だからモブにも混ざれないんだよなああ。
2役も出来ないんだよなああ。
目立ち過ぎちゃうからさー。
ヲヅキさんに似ている。彼もキラキラじゃないけど、舞台人として派手だ。モブでも目立ってしまう。2役やると見ていて混乱する。「さっきの人がどうして、ここにいるの?」と。
舞台人としての強みだけど、時によって諸刃。
ともあれ。
みーちゃんの最後のナレーションで泣いた。
アンドレ@かなめくん。
原田作品お約束の、きれいなだけの主人公。他人の言いなり人生。ヒロイン依存。でも慟哭とか苦悩とかする。
たぶん原田くんの主人公には、暴走系の芸風の人が向いているんだろうなと思う。なんでそーなるのかわかんないけど、本人のアツさと激しさに煙に巻かれちゃう系。
かなめくんのスマートさは、この作品の「きれいさ」には合っているのだけど、「わけわかんないうちに持って行かれる」には至らない。だから作品の薄味さに相まって「作品の流れ」とか「物語の構成」とかが透けて見える感じ。
や、泣かせ演出好きだし、お約束でしかないパターン展開も好きです。ルールが正当に機能しているのはイイっすよ。スマートに収まりすぎてるのが気になるだけで。
ってゆーのはわたしがうがっているだけで、とにかく「美しい」んだから、もうそれでいいんじゃないかという気もする。
こんだけ美しい人を間近で見られて、その美しい人が笑ったり泣いたりするんだもん。それを眺められるだけで意味がある。
『Je Chante』も『ニジンスキー』もそうだったけど、主演のファンが観るための、ファンアイテムとしてはすごくいい出来だと思う、原田作品って。
かなめくんの美しさと、ほにゃんとしたやわらかさが伝わり、「いい人」感ハンパない。この青年を応援したい、と思える。
主人公として正しい、真ん中として正しい力。
ヒロインのゲルダ@うららちゃん。
なんかすごく、彩音ちゃんを思い出した。能面のようなきれいな顔、棒読み系の芝居……いや、『二都物語』の彩音ちゃんの大根っぷりを思えば、ぜんぜんイイんですが……テイストは彩音ちゃん(笑)。
『二都物語』の彩音ちゃんは当時研2か……。んで、うららちゃんは今研3。
美人って表情作るの難しいのかな。喋りが棒読み系なせいで、余計に能面に見えちゃったのかな。
新公ニーナ役のような、マンガちっくな役ならいろいろ派手に抑揚を付けられるけれど、大人の女役だとそうもいかない。芝居をしようとして、かえって芝居が閉じてしまっている印象。
圧倒的にキャリア不足だから仕方ない。
彩音ちゃんがあそこまで伸びたんだから、うららちゃんにも期待。
……あと、お化粧改善切実。あのチークはいったい……逆三角のおてもやんのやう……大劇場ならアレでいいのか? でも、横でかなめくんがナチュラルなのに、浮き上がるような色のお化粧って。
アンドレの戦場で出来たお友だち、フェデリコ@いちくん。
や、この役以外でも、とにかく格好良すぎるっ。
いちくんがいて良かったと、群舞やモブ芝居でしみじみ思った。
バウ公演の宿命とはいえ、男役のみなさんがまるまるぷくぷく過ぎて。下級生だから仕方ないんだけど、丸い顔と丸いお尻の男の子たちのセンターに、いちくんがいて、がしっと引き締めてくれていることに、心から感謝した。
こういう、いぶし銀な人はイイ。
同じように群舞に混ざっていても、りくくんは「スター」なんだと思う。立ち位置が脇でも、あああそこに若手スターがいる、と思える。
でも群舞やモブは、「スター」の見せ場ではない。次代のスターを発掘する楽しみはあるとして、舞台の流れを切るよーな「スター様の見せ場」になってはいけない。
主役は別にいる、物語の主軸は別にある、だけど今、このモブ芝居が、群舞が必要。……そういうときに、まだいろいろと出来上がっていない子たちばかりで弱く、流れがちな場面を、いちくんが牽引する。
あああ、かっけー!!
その確かな仕事っぷりに感動。
そう、「カッコイイ」ことが重要。モブでも主役不在の群舞でも、センターは格好良くなくちゃなの!
主役のキラキラを損なわない、キラキラスキーの人はスルーちゃうような、だけど渋い光を放つことが大切。
いちくんが、大変好みでした。
役を演じているときだけでなく、名もなきアルバイトのときも含めて。
しかし、フェデリコの死亡フラグの慎みのなさにツボった(笑)。
原田くんってほんとに俗物……(笑)。
ギャグで使われるレベルの、死亡フラグの洪水。
もうじき子どもが生まれる、まででも苦笑なのに、名前ネタまで来ましたよ。わざとやってんのかと。
や、笑う場面でないことは承知してます。真っ当に物語を味わっているわたしの中で、別のチャンネルがあり、そこで盛大にツッコミ入りましたです、原田くんに。
そこまでわざとらしくやらなくていいのに……いや、ソレが彼の作風か。
わざとらしいっつか、やりすぎというと、ママ@光さんのキャラもエピソードもそうでしたなー。
ちょっと置いてけぼりにされた(笑)。
たぶん、光さんの「登場したときからトップテンション」の芝居と、「スロースタート、安全運転」のかなめくんの芝居が噛み合っていなかったためじゃないか、と思う。
家族ネタ自体はお約束でいいんだけど……。
あ、あと桜木くんがまたふっくらしていて残念だった。『クラシコ…』ではすっきりきれいだったのになあ。
カメラマン仲間シム@モンチ。
めがねっこ、めがねっこ!(笑)
癒やしキャラ。かわいいし、彼の学年やポジション的にはオイシイ、いい役だったのではないかと。
相変わらずうまいし、手堅い。かわいい息抜きキャラを演じてなお、「手堅い」(笑)。いいっすね!
で、そのモンチの学年やポジション的にオイシイ……そんな役割だった、カメラマン仲間役のちーちゃん、新聞社の人りくくん。
ふつーにうまくて、モブに混ざらない華と存在感と美しさがあって、役不足ぶりがもったいない限り。
さらにもったいない、最後のナレーション以外、いてもいなくても大差ない「にぎやかしの友人」チーキ@みーちゃん。
主人公にえんえん独り言言わせるわけにはいかないので、合いの手を入れる友人役は必要。だけど、この程度の役ならみーちゃんである必然性はナイ。もちろんみーちゃんはきっちりやってのけちゃうけど、彼ならもっと大きな役だって、きっちりやってのけたはずなんだ。
みーちゃんは、派手な人なんだなと思った。
華がある、とは少しチガウかもしれない。
たとえば、トップスター様のキラキラを華と呼ぶなら、みーちゃんのソレは趣がチガウ。
だけど、舞台にいると「彼がそこにいる」ことがわかる。モブには混ざらない。見落とされない。
舞台人としての存在が、地味ではナイんだ。タカラヅカ的な意味では地味なカラーの人かもしれないけど。
だからモブにも混ざれないんだよなああ。
2役も出来ないんだよなああ。
目立ち過ぎちゃうからさー。
ヲヅキさんに似ている。彼もキラキラじゃないけど、舞台人として派手だ。モブでも目立ってしまう。2役やると見ていて混乱する。「さっきの人がどうして、ここにいるの?」と。
舞台人としての強みだけど、時によって諸刃。
ともあれ。
みーちゃんの最後のナレーションで泣いた。
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