今さらの、こあらった目線の『ROYAL STRAIGHT FLUSH!!』まっつまっつ、だらだらと続き。

 短くて消化不良の海賊ショーに出ていたため、その次の派手な中詰めには、なかなか出てこられません。

 みんなで明るく楽しく「VIVA LAS VEGAS♪」と歌っている中、まっつは、どさくさにまぎれて登場する。

 どうやって登場するんだろう、と思っていたら、ひどい扱いっすよ……。
 他の人たちが段階踏んでどーんと登場して拍手もらっているのに、まっつは「いつの間にか、いた」という登場。
 全ツ『ロック・オン!』で直前の場面に出ていたゆえ、次の黒燕尾場面に遅れて登場、歌もファンファーレもないけれど、わざわざセンターから合流させてくれたミキティはいい人だったんだなあ……。
 曲も止めない変わらない、ただ登場位置を変えるだけで、こんだけ違ってくるんだ。

 いろんな人に「中詰め、まっつがいつの間にかいて、驚いた」と言われ、悲しかったっす。
 うん、キミが見落としたわけじゃないよ。そーゆー扱いにされてるだけなんだよ……。
 初日、なんでもなく上手袖から出てきて、曲も変わらない誰も振り返らないまま、その他大勢に混ざるまっつの姿に、びびりました。せめて短いソロがあって注目を集めるとか、ナニかあるのかと思ったさ……。
 舞台の真ん中が「主役!」として派手に動いているときに、端っこに合流じゃあ、誰も気づかないわ……。衣装もみんなと一緒だしねー。(スペードのJのマークがぽつんと付いているだけ)

 まあともかく。
 まっつは、キラキラ笑顔です。元気に腕を振り上げてます。

 ただの脇として登場して、いつの間にかモブに混ざっているだけなのに、少しずつじわじわと観客に気づかれないように真ん中へ寄っていく姿が、不思議です。
 じわじわ真ん中へ寄せるくらいなら、ふつーに「真ん中に立つ人が登場しましたよ」って演出にすればいいのに、最初から真ん中へ堂々と歩かせればいいのに、なんでこんなに苦労してまでこーゆー演出にしているのか、純粋に不思議だ。

 で、キムくんが真ん中にどーんと登場する頃には、まっつはふつーに真ん中あたりの立ち位置にいる。

 んで、サイトーくんお得意の、手振りダンス。アイドル・コンサートのノリの。
 全員が真正面向いて一列に並んで、腕だけで踊る。「みんな、真似して踊ってね」って感じの、素人参加型の簡単そーな振付。

 銀橋に勢揃いで華やかに。


 一旦暗転。
 銀橋のスターたちが撤収している雰囲気。

 次にライトが点いたとき、そこに残っているのは5人のみ。

 これが「DREAM5」、戦隊ヒーロー物。
 コマくんから順番に、恥ずかしい名乗りを上げて、恥ずかしいポーズをキメる。

 クール・キャラのまっつの戦隊ヒーロー物は、おかしさ絶大。

 ちぎコマはアツいキャラだし、キムくんは太陽キャラだし、みみちゃんはかわいこちゃんだし。
 いちばん似合わないのが、まっつ。
 似合わない人が、大真面目に、かつ、しれっとやっているのが、おかしくてたまらない。

 てゆーか彼らの決めポーズって、それぞれのアルファベットなんだよね?
 コマつんの「10」はよくわかってないんだけど、みみちゃんの自分を抱くよーなポーズは「Q」だし、ちぎくんは手で「K」を作ってる。キムくんの指さしは「A」だよね?
 で、我らがまっつは、「J」。
 両腕を広げて横顔で静止。

 これって、「J」のつもりなんじゃん。と、わかったときに、腹がよじれた(笑)。

 あのまっつが、ナニをやらされてるんだ……。

 振付でカクカクカクっと手を動かすところがあるんだが、ソコとかおかしすぎる……(笑)。

 5人ともステキだ。すばらしい。
 タカラジェンヌってすげえなと、本気で思う。

 ここのまっつは衣装ごと髪型ごと、全部好き。
 潔すぎるピッタリオールバックにデコバンド、銀色ロングジャケットにブーツ……なんつーか、ものすごく、端正。
 ストイックなんですよ。低温なんですよ。
 なのに、やっていることは戦隊ヒーロー。

 5人ともキャラ立ってるし、かっこいいしきれいだし、すごくイイのに……なんにもしないで終了って、ナニ??

 わざわざ名乗りを上げるくせに、これからナニかはじまるとしか思えないのに、何故名乗るだけで終了なの?
 つまらんわー。


 で、次がベトナム戦争。
 笠をかぶってせり上がってきたのを見た日にゃ、どう反応すればいいのか、とまどった。

 ナニも知らずに突然あの格好を見ると、なかなかに滑稽です。
 まさかガチでベトナム戦争やるとは思ってないじゃん。
 本舞台にベトコンが登場して「え? なんで??」と思っているところに、超シリアスに滑稽な笠地蔵姿でせり上がり。

 初日はまず、その格好に驚愕した。
 スカステの稽古場風景で熱唱する姿を見ているだけに、その格好いい場面が、よりによってこんな衣装だなんて……。

 ベトナム戦争まんまである、イメージを固定されるこの場面のセンスが、ほんっとーに嫌だった。
 深い思いがあって本気で描いているのではなく、「戦争萌え~~、軍人さん萌え~~」なだけで作者が気軽にやっているのが透けて見えて、とても不快だった。
 まっつが被らされている滑稽な笠は、演出家の無神経の具現のようで、心から嫌だった。
 実際にベトコンが被っていただろうカタチの笠を滑稽と書くなんて、実在の人々や文化を愚弄しているわ、と言わないでくれよ。現実の人々のことではない、ベトナム戦争のことではない、タカラヅカの舞台の話だ。
 東宝でなくなってくれることを祈ったんだがな……まっつだけでなく、他の人民戦士全員。ベトコンまんまだなんてヅカ的にもリアルな関係者的にもまずいし、格好いいものじゃないし、シンプルに顔が見えないし、いいことはひとつもなかったのにな。

 そんな場面だったわけだが。

 まっつの歌声は、すばらしかった。


 続く。

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