女はいつまで「少女」でいられるの?@長い春の果てに
2012年6月8日 タカラヅカ 初演のアテ書きぶりのすごさは、なんつっても少女とおっさんであることに尽きる、よなあ。
タカラヅカのトップスターは、基本「大人の男」である。
子どもの頃は「主人公が30代」があったりまえのタカラヅカにどん引きした。なにしろマンガもアニメも、ヒーローはみんな10代、主役じゃない大人の二枚目でも20代前半だったから。
でも、自分が大人になればわかる。タカラヅカの主人公は大人でなくてはならない。
だから、おっさんが主人公の物語も、別にめずらしくないし、トップスターなら余裕で演じてしまうものだ。
反対にあり得ない・相当めずらしいのが、ヒロインが「少女」ということ。
大人の男と恋をするわけだから、ヒロインも大抵大人の女性、少女と呼ぶくらい若い設定でも、最低限「子ども」ではない。
子どもに見えるトップ娘役なんてものは、必要とされていない。
そのため、少女とおっさんのラブストーリーが難しいのは、トップ娘役に「子役」をさせるのはどうよ、って意味で。
トップスターの持ち味ではなく、トップ娘役の持ち味あってこその演目だよな。
『長い春の果てに』という作品は。
てことで、花組全国ツアー。
蘭はなちゃんは少女役者、だから『長い春の果てに』なのね、はいはい。
そう思っていたんだけど。
エヴァ役が似合わなくて、びっくりした。
14歳のエヴァ@蘭ちゃんが、初恋のステファン先生@らんとむのところに押しかけ厨する話でしょ?
弱者であることを盾に取り、強引に居座る話でしょ?
エヴァが明らかに子どもで、恋愛にも性愛にもまったく対象にならないから、独身男性と同居しても問題にならないわけでしょ?
そんな、「明らかに子ども」なのに、ひとりの女として年上の男性に恋しているから、切ないわけでしょ?
相手にされないのは無理もない、と観客だってひと目でわかる、だけどエヴァが真剣に恋していることも、ひと目でわかる……そのギャップが胆でしょ?
蘭ちゃんエヴァは、ふつうに大人じゃん。
頭身からして、大人。
若いことはわかるけど、子どもじゃない。
恋愛も大人の関係も、ふつーに成立するだろう。
14歳に、見えない。
16歳以上、結婚だって出来る年齢に見える。
大人なのに、押しかけ厨するのを正当化するため、わざと子どもぶっているように見える。
若作りした服装が痛々しいし(趣味悪すぎるし)、無理したような話し方が不自然すぎる……!
既成事実でも作って結婚をたくらんでる……? なにそれこわい……!
えみくらは、特殊だったんだなあ。
頭身からして、子どもに見えたもの……。
蘭ちゃんが若いから、この企画が出たんだろうけど、これでいいの?
蘭ちゃんは若いけれど、かわいいけれど、「子役」ではないのよ。「若い女性」なのよ。
だって、タカラヅカのトップ娘役なんだもん。トップ娘役は子役ではないんだもん。子ども役が出来なくて問題ないんだもん。
……その、お花様なら、学年がいくつになっても子役も出来たと思いますが。
彼女レベルのことをおいそれと他の娘役に求めてはいけないと思うの……。だからこそ彼女は、12年間もトップの座に君臨できたわけだし。
えみくらは子役も違和感のない、特殊なトップ娘役だった。
子役がハマる反面、できない役も多々あったが、彼女には、彼女ならではのリアルな少女像があった。
えみくらのえみくらならではの当たり役を、「少女っぽさが持ち味」程度のことで、若い娘役にならなんでもハマる、と思う劇団が、浅はかだよなあ。
ところでエヴァの服装、えみくらちゃんとチガウよね? えみくらもすごい取り合わせの上下着せられていたけど、ちゃんとかわいかった。
何故蘭ちゃんはここまで悪趣味なコーデを強いられているの……? エヴァの性格のアレさを、正気とは思えないファッションセンスで表現しているの……?
なんつーか、エヴァがきつかったっす……。
そして、この作品はエヴァが「チガウ」と、作品自体苦しすぎるっす……。
蘭ちゃん単体ではもちろんかわいいし、よくやっていると思うのだけど。
この作品、この設定が、苦しいっす……。
初演に匹敵する力で作品を支えているのは、やはりなんといってもステファン@らんとむ氏。
もともとこういうハートフルな役は似合うし、派手な筋運びでない以上、盛り上げるのはトップスターとしてのらんとむさんの圧倒的な力ゆえ、だよな。
しかしそのらんとむさんを持ってしても、ステファン先生がいつエヴァを愛したのかわかんなかった……。
エヴァが「見た目大人」で「わざとらしいほどに子どもぶっている」ために、ステファンも彼女に心を動かす演技が、かえって難しかったのかなあと。
だってそんなことしたら、ふつーに浮気になっちゃうもんなー。
昔の恋人よりも現在の恋人よりも長身の若い女性を、これまた無理に子ども扱いしている様が、不自然でなあ。
エヴァとのラヴストーリーに見えなかったし、フローレンス@きらりのことはまったく愛しているように見えなかったし、いちばん雰囲気が良かったのはナタリー@いちかで、むしろ彼女とよりを戻す(フローレンスは当て馬)話かと思ったよ……。
エヴァの手術のあと姿を消すのはかなり不自然だが(医者なら術後を見届けろ)、ナタリーにふられたから、その場にいられなかったんだと思えばぎりぎり納得できるし。
だからこそ、ラストが唐突すぎてぽかーん。
20歳になったエヴァと……って、エヴァ、見た目はまったく変わってないやん。最初から、実はハタチだったんだけど、成人して押しかけ厨やったら逮捕されるんで、年誤魔化して子どもの振りしてたとか?
年齢的には変わってない、だが確かに外見は画期的に変わった。自称14歳のときは、二度見してしまうほど悪趣味な服装をしていたが、ハタチになるとふつーのおねーさんだった。
ステファンが許容できなかったのは、服装か!!
そーだよな、あの地味なナタリーが好みだったヒトだもんなー。
あら、オチがついた?(たぶんチガウ)
タカラヅカのトップスターは、基本「大人の男」である。
子どもの頃は「主人公が30代」があったりまえのタカラヅカにどん引きした。なにしろマンガもアニメも、ヒーローはみんな10代、主役じゃない大人の二枚目でも20代前半だったから。
でも、自分が大人になればわかる。タカラヅカの主人公は大人でなくてはならない。
だから、おっさんが主人公の物語も、別にめずらしくないし、トップスターなら余裕で演じてしまうものだ。
反対にあり得ない・相当めずらしいのが、ヒロインが「少女」ということ。
大人の男と恋をするわけだから、ヒロインも大抵大人の女性、少女と呼ぶくらい若い設定でも、最低限「子ども」ではない。
子どもに見えるトップ娘役なんてものは、必要とされていない。
そのため、少女とおっさんのラブストーリーが難しいのは、トップ娘役に「子役」をさせるのはどうよ、って意味で。
トップスターの持ち味ではなく、トップ娘役の持ち味あってこその演目だよな。
『長い春の果てに』という作品は。
てことで、花組全国ツアー。
蘭はなちゃんは少女役者、だから『長い春の果てに』なのね、はいはい。
そう思っていたんだけど。
エヴァ役が似合わなくて、びっくりした。
14歳のエヴァ@蘭ちゃんが、初恋のステファン先生@らんとむのところに押しかけ厨する話でしょ?
弱者であることを盾に取り、強引に居座る話でしょ?
エヴァが明らかに子どもで、恋愛にも性愛にもまったく対象にならないから、独身男性と同居しても問題にならないわけでしょ?
そんな、「明らかに子ども」なのに、ひとりの女として年上の男性に恋しているから、切ないわけでしょ?
相手にされないのは無理もない、と観客だってひと目でわかる、だけどエヴァが真剣に恋していることも、ひと目でわかる……そのギャップが胆でしょ?
蘭ちゃんエヴァは、ふつうに大人じゃん。
頭身からして、大人。
若いことはわかるけど、子どもじゃない。
恋愛も大人の関係も、ふつーに成立するだろう。
14歳に、見えない。
16歳以上、結婚だって出来る年齢に見える。
大人なのに、押しかけ厨するのを正当化するため、わざと子どもぶっているように見える。
若作りした服装が痛々しいし(趣味悪すぎるし)、無理したような話し方が不自然すぎる……!
既成事実でも作って結婚をたくらんでる……? なにそれこわい……!
えみくらは、特殊だったんだなあ。
頭身からして、子どもに見えたもの……。
蘭ちゃんが若いから、この企画が出たんだろうけど、これでいいの?
蘭ちゃんは若いけれど、かわいいけれど、「子役」ではないのよ。「若い女性」なのよ。
だって、タカラヅカのトップ娘役なんだもん。トップ娘役は子役ではないんだもん。子ども役が出来なくて問題ないんだもん。
……その、お花様なら、学年がいくつになっても子役も出来たと思いますが。
彼女レベルのことをおいそれと他の娘役に求めてはいけないと思うの……。だからこそ彼女は、12年間もトップの座に君臨できたわけだし。
えみくらは子役も違和感のない、特殊なトップ娘役だった。
子役がハマる反面、できない役も多々あったが、彼女には、彼女ならではのリアルな少女像があった。
えみくらのえみくらならではの当たり役を、「少女っぽさが持ち味」程度のことで、若い娘役にならなんでもハマる、と思う劇団が、浅はかだよなあ。
ところでエヴァの服装、えみくらちゃんとチガウよね? えみくらもすごい取り合わせの上下着せられていたけど、ちゃんとかわいかった。
何故蘭ちゃんはここまで悪趣味なコーデを強いられているの……? エヴァの性格のアレさを、正気とは思えないファッションセンスで表現しているの……?
なんつーか、エヴァがきつかったっす……。
そして、この作品はエヴァが「チガウ」と、作品自体苦しすぎるっす……。
蘭ちゃん単体ではもちろんかわいいし、よくやっていると思うのだけど。
この作品、この設定が、苦しいっす……。
初演に匹敵する力で作品を支えているのは、やはりなんといってもステファン@らんとむ氏。
もともとこういうハートフルな役は似合うし、派手な筋運びでない以上、盛り上げるのはトップスターとしてのらんとむさんの圧倒的な力ゆえ、だよな。
しかしそのらんとむさんを持ってしても、ステファン先生がいつエヴァを愛したのかわかんなかった……。
エヴァが「見た目大人」で「わざとらしいほどに子どもぶっている」ために、ステファンも彼女に心を動かす演技が、かえって難しかったのかなあと。
だってそんなことしたら、ふつーに浮気になっちゃうもんなー。
昔の恋人よりも現在の恋人よりも長身の若い女性を、これまた無理に子ども扱いしている様が、不自然でなあ。
エヴァとのラヴストーリーに見えなかったし、フローレンス@きらりのことはまったく愛しているように見えなかったし、いちばん雰囲気が良かったのはナタリー@いちかで、むしろ彼女とよりを戻す(フローレンスは当て馬)話かと思ったよ……。
エヴァの手術のあと姿を消すのはかなり不自然だが(医者なら術後を見届けろ)、ナタリーにふられたから、その場にいられなかったんだと思えばぎりぎり納得できるし。
だからこそ、ラストが唐突すぎてぽかーん。
20歳になったエヴァと……って、エヴァ、見た目はまったく変わってないやん。最初から、実はハタチだったんだけど、成人して押しかけ厨やったら逮捕されるんで、年誤魔化して子どもの振りしてたとか?
年齢的には変わってない、だが確かに外見は画期的に変わった。自称14歳のときは、二度見してしまうほど悪趣味な服装をしていたが、ハタチになるとふつーのおねーさんだった。
ステファンが許容できなかったのは、服装か!!
そーだよな、あの地味なナタリーが好みだったヒトだもんなー。
あら、オチがついた?(たぶんチガウ)
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