ということで、男たちは。@長い春の果てに
2012年6月10日 タカラヅカ そこに、なつかしい壮くんがいた。
挫折専科と呼ばれていた頃の、壮くん。
Sキャラとして花開く前の。
『長い春の果てに』再演、クロード@壮くんは楽しみだった。
作品も役も好きじゃないけど(笑)、それでも壮くんが演じる限り、楽しみだった。
例に漏れずクロード先生も変な役なので、壮くんが演じたらさらにトンデモないことになって、どんなに愉快だろうかと。
とまあ、勝手にハードルが上がってたんだと思います。
わりとふつーで、拍子抜けした。
トンデモぢゃない……!
銀橋ソロの「愛なんて信じないッ、俺は厨二病だ文句あるか!」ソングがどんだけ抱腹絶倒か、勝手に想像してワクテカしていたので、ふつーに「美形悪役・キラキラ2番手です」とやられて、かえってびっくり。
えええ。なんでそこでふつーになるかなあ(笑)。
初演のワタさんの方が、トンデモ度が高いとは、意外だった。ワタさんはどーん!とした、突き抜けた人だったなあ。真ん中に置くしかしょうがないスター性の人だったもんよ……。
や、ナニをやってもえりたん、というか、ここ数年そんな役ばっかだったから、ここいらで毛色の違った役……というか、もうひとつのえりたんで来たのかなあ、とか。
雪組時代の壮くんを思い出して、なつかしかったっす。
でもって、雪で、花組出戻り初期で、やっていた挫折専科の頃と比べて、大人になったというか成長したなあと、おばちゃんは勝手に胸熱です。
えりたんならではの「てかー☆」とした光でなくても、正攻法で真ん中で輝くことが出来るんだね。
相手役(決めつけてますがナニか?)のジャン@キキくんとの体格差がまたいいですな。つか、ジャンでけえ! 縦にも横にも!
ピエール@がりんくんは、素直な芸風だなあ。ピエールってこんなにすっとした役だったのか(笑)。初演がクドかったというか、いろいろ引っかかる芸風(褒め言葉・笑)のさららんだったため、引っかからない、するっと過ぎていく感じに、かえってびっくり。
ピエールの影が薄い分、よりジャンが正妻の位置に来たなあと(笑)。
ブリス@だいもんがかわいい。
あー、そうだった、ブリスってこういう役だった。だいもんの引き出し内のキャラだなあ。
あの海千山千のきらりおねーさまの相手役なんて大丈夫かと思ったけど、きらりちゃんはもちろんうまいから無問題だし、だいもんもふつーにステファン@らんとむの友だちやって、フローレンス@きらりの相手をしていた。
初演は年代差や格差がありすぎて、主人公の友人に見えなかったもんなあ……。フローレンスも良くも悪くも迫力で、そりゃブリスなんか眼中にナイだろうと思わせたもんだった……。新公のブリス@もりえが好きだったなあ、とか、いろいろ思い出した(笑)。
ラストのフローレンスとの場面、思いがけず近い通路でやってくれて、びっくりだった。
えっ、そこでやるの? 通路にしてもそこじゃないと思ってたよ!と、びびっているうちに終わったような。
手をつないではけていく姿にきゅん。
アルノー役は、わたしにとって思い出のある役。
わたしはきりやんが好きで、彼をとっても愛でておりました。
きりやんは将来トップスターになると思っていたし、それが相応しい人だと思っていた。美形だし、キラキラした派手な芸風の人だし、なにより実力派で歌もダンスも芝居もうまいし。小柄なのは残念だけど、小柄なトップスターなんていくらでもいたから無問題だし。
んで、視野の狭いわたしは、凡庸な自分がそう思うくらいだから、世の人々はみんな同じように思っているだろう、と、なんの根拠も熱意もなく、ふつーにそう思っていた。
欠点らしい欠点もない、楽しみな若手スターさんだと。
それが。
気がついたんだ。
気が、ついちゃったんだ。
つなぎ姿のアルノーを見て。
手、短い?
……知らなかったんだってば!! それまでほんと、きりやんのことはただ「小柄」だと思ってた。
小柄でも、ケロもコムちゃんも手は長かったし、トウコだって気になったことはなかった。
身長と手の長さは、別モノなんだ!
ということに、はじめて思い至った。
小柄だからどうこうではなく、きりやんは手が短い。同じ身長の人よりも、短い。
そのことに、気づいた。
気づいてしまったからには、もう戻れない。いろんなところでそれは気になった。
や、だからといって、きりやんを好きなことは変わらず、彼がトップになる人だという認識も揺らぎませんでしたが。
ただ、事実として、わたしの脳内に書き加えられたの。
のちに出会った友人が、「きりやんトップは自分的にはありえない」と言っていて、タニちゃんがトップになるのが当たり前なのと同じくらい、きりやんトップも当たり前だと思っていたわたしはびっくりし、その理由に「手が短いから」と言われて、そんな観点もあるのか!とさらにびっくりした。
てなこともあり、さらにこの「気づき」となった役は、わたしにとってキーとなる。
それまで気づかずにいられたのは、きりやんが男役としてバランスの取れた着こなしや、所作の人だったからなんだと思った。
そして、思うんだ。あのとき、つなぎさえ着ていなかったら!と。
どんだけ能力の高い人でもスタイルのアレさが強調される、つなぎなんてもんを、何故着せたんだ、イシダよ。小柄なきりやんに。
つなぎ姿でさえなければ、もうしばらくわたしは、そのことに気づかずにいたかもしれないのに。
……という、思い出の役。
そっから先は、きりやんの手の長さも含めて、愛しかったですけどね。それもまたきりやん!なバランスなわけで。
アルノーを演じるきりやん、好きだったしな。
きりやんを語る上で、はずせない役。あくまでも、わたしのなかで。
とはいえ、作品もイシダも好きじゃないため、通常は思い出さない。んな精神衛生上悪いことはしない。
だから。
再演を観て、アルノー@まぁくんがつなぎ姿で現れて、ぎゃふんな気持ちになった。
……イシダェ……。
わたしに、きりやんの手の長さに着目させたこの役、この衣装を、よりによってまぁくんで突きつけますか……。
まぁくん、スタイル良い、手ぇ長い!
瞼に焼き付いた、きりやさんとの差が……。うわー……。
くらくらしました(笑)。
で、アルノーはいい男ですよ。ええ。
ナタリー@いちかがわけわかんない、ヤな女なんだけど(脚本のせい、いちかの罪じゃない)、彼女に詰め寄られてなびくアルノーはわけわかんないけど、アルノーの男ぶりだけを眺める分にはいいです。
まぁくんといちかの、身長差に萌え。
正直、ブリスとアルノーは逆で観てみたかったなあと思いました。
や、ブリス@まぁくんとアルノー@だいもんじゃ、イメージ通りで発見がないかもしんないけど、予定調和な定番のものも、おいしくいただけたかなあと。
ないものねだりですね。今のキャスティングもおいしいもの。
挫折専科と呼ばれていた頃の、壮くん。
Sキャラとして花開く前の。
『長い春の果てに』再演、クロード@壮くんは楽しみだった。
作品も役も好きじゃないけど(笑)、それでも壮くんが演じる限り、楽しみだった。
例に漏れずクロード先生も変な役なので、壮くんが演じたらさらにトンデモないことになって、どんなに愉快だろうかと。
とまあ、勝手にハードルが上がってたんだと思います。
わりとふつーで、拍子抜けした。
トンデモぢゃない……!
銀橋ソロの「愛なんて信じないッ、俺は厨二病だ文句あるか!」ソングがどんだけ抱腹絶倒か、勝手に想像してワクテカしていたので、ふつーに「美形悪役・キラキラ2番手です」とやられて、かえってびっくり。
えええ。なんでそこでふつーになるかなあ(笑)。
初演のワタさんの方が、トンデモ度が高いとは、意外だった。ワタさんはどーん!とした、突き抜けた人だったなあ。真ん中に置くしかしょうがないスター性の人だったもんよ……。
や、ナニをやってもえりたん、というか、ここ数年そんな役ばっかだったから、ここいらで毛色の違った役……というか、もうひとつのえりたんで来たのかなあ、とか。
雪組時代の壮くんを思い出して、なつかしかったっす。
でもって、雪で、花組出戻り初期で、やっていた挫折専科の頃と比べて、大人になったというか成長したなあと、おばちゃんは勝手に胸熱です。
えりたんならではの「てかー☆」とした光でなくても、正攻法で真ん中で輝くことが出来るんだね。
相手役(決めつけてますがナニか?)のジャン@キキくんとの体格差がまたいいですな。つか、ジャンでけえ! 縦にも横にも!
ピエール@がりんくんは、素直な芸風だなあ。ピエールってこんなにすっとした役だったのか(笑)。初演がクドかったというか、いろいろ引っかかる芸風(褒め言葉・笑)のさららんだったため、引っかからない、するっと過ぎていく感じに、かえってびっくり。
ピエールの影が薄い分、よりジャンが正妻の位置に来たなあと(笑)。
ブリス@だいもんがかわいい。
あー、そうだった、ブリスってこういう役だった。だいもんの引き出し内のキャラだなあ。
あの海千山千のきらりおねーさまの相手役なんて大丈夫かと思ったけど、きらりちゃんはもちろんうまいから無問題だし、だいもんもふつーにステファン@らんとむの友だちやって、フローレンス@きらりの相手をしていた。
初演は年代差や格差がありすぎて、主人公の友人に見えなかったもんなあ……。フローレンスも良くも悪くも迫力で、そりゃブリスなんか眼中にナイだろうと思わせたもんだった……。新公のブリス@もりえが好きだったなあ、とか、いろいろ思い出した(笑)。
ラストのフローレンスとの場面、思いがけず近い通路でやってくれて、びっくりだった。
えっ、そこでやるの? 通路にしてもそこじゃないと思ってたよ!と、びびっているうちに終わったような。
手をつないではけていく姿にきゅん。
アルノー役は、わたしにとって思い出のある役。
わたしはきりやんが好きで、彼をとっても愛でておりました。
きりやんは将来トップスターになると思っていたし、それが相応しい人だと思っていた。美形だし、キラキラした派手な芸風の人だし、なにより実力派で歌もダンスも芝居もうまいし。小柄なのは残念だけど、小柄なトップスターなんていくらでもいたから無問題だし。
んで、視野の狭いわたしは、凡庸な自分がそう思うくらいだから、世の人々はみんな同じように思っているだろう、と、なんの根拠も熱意もなく、ふつーにそう思っていた。
欠点らしい欠点もない、楽しみな若手スターさんだと。
それが。
気がついたんだ。
気が、ついちゃったんだ。
つなぎ姿のアルノーを見て。
手、短い?
……知らなかったんだってば!! それまでほんと、きりやんのことはただ「小柄」だと思ってた。
小柄でも、ケロもコムちゃんも手は長かったし、トウコだって気になったことはなかった。
身長と手の長さは、別モノなんだ!
ということに、はじめて思い至った。
小柄だからどうこうではなく、きりやんは手が短い。同じ身長の人よりも、短い。
そのことに、気づいた。
気づいてしまったからには、もう戻れない。いろんなところでそれは気になった。
や、だからといって、きりやんを好きなことは変わらず、彼がトップになる人だという認識も揺らぎませんでしたが。
ただ、事実として、わたしの脳内に書き加えられたの。
のちに出会った友人が、「きりやんトップは自分的にはありえない」と言っていて、タニちゃんがトップになるのが当たり前なのと同じくらい、きりやんトップも当たり前だと思っていたわたしはびっくりし、その理由に「手が短いから」と言われて、そんな観点もあるのか!とさらにびっくりした。
てなこともあり、さらにこの「気づき」となった役は、わたしにとってキーとなる。
それまで気づかずにいられたのは、きりやんが男役としてバランスの取れた着こなしや、所作の人だったからなんだと思った。
そして、思うんだ。あのとき、つなぎさえ着ていなかったら!と。
どんだけ能力の高い人でもスタイルのアレさが強調される、つなぎなんてもんを、何故着せたんだ、イシダよ。小柄なきりやんに。
つなぎ姿でさえなければ、もうしばらくわたしは、そのことに気づかずにいたかもしれないのに。
……という、思い出の役。
そっから先は、きりやんの手の長さも含めて、愛しかったですけどね。それもまたきりやん!なバランスなわけで。
アルノーを演じるきりやん、好きだったしな。
きりやんを語る上で、はずせない役。あくまでも、わたしのなかで。
とはいえ、作品もイシダも好きじゃないため、通常は思い出さない。んな精神衛生上悪いことはしない。
だから。
再演を観て、アルノー@まぁくんがつなぎ姿で現れて、ぎゃふんな気持ちになった。
……イシダェ……。
わたしに、きりやんの手の長さに着目させたこの役、この衣装を、よりによってまぁくんで突きつけますか……。
まぁくん、スタイル良い、手ぇ長い!
瞼に焼き付いた、きりやさんとの差が……。うわー……。
くらくらしました(笑)。
で、アルノーはいい男ですよ。ええ。
ナタリー@いちかがわけわかんない、ヤな女なんだけど(脚本のせい、いちかの罪じゃない)、彼女に詰め寄られてなびくアルノーはわけわかんないけど、アルノーの男ぶりだけを眺める分にはいいです。
まぁくんといちかの、身長差に萌え。
正直、ブリスとアルノーは逆で観てみたかったなあと思いました。
や、ブリス@まぁくんとアルノー@だいもんじゃ、イメージ通りで発見がないかもしんないけど、予定調和な定番のものも、おいしくいただけたかなあと。
ないものねだりですね。今のキャスティングもおいしいもの。
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