『PUCK』について、思うこと。@2014年公演ラインアップ
2014年1月10日 タカラヅカ 演目発表があり、いろいろ考える。
月組は『PUCK』。22年の時を経て、再び月組で上演されるわけですな。
初演の『PUCK』は観ていません。その後、テレビでは見たけれど。
何故、劇場へ行かなかったか。
ポスターを見て、どん引きしたため。
ちなみに、当時のわたしの周囲のヅカ友たちも、誰も観に行ってない。
理由は同じ、「ポスターを見て、『これはナイ』と思ったから」。
ヅカの前売り券を買いに梅田の総合案内所に行ったとき、次回公演のポスターやチラシが置いてある。
それを見て「次の月組は行かなくていいね」「アマミは見たいんだけどなー。これはもういっか」てな会話をしたのをおぼえてる。
22年前はライトなヅカファンだったので。
その後、「おもしろかったらしいよ」と聞き、「行けばよかったね」と話したことも、おぼえてる。
実際テレビで見て面白かった、よい作品だったことも。
『PUCK』はいい作品だ。
音楽がいいし、楽しいし、ハートウォーミングな物語だ。
でも。
わたしは、好きじゃない。
いや、好きは好きだけど、楽しいし感動もするし。だけど、手放しで「好き」とは言えない。
理由はわかってる。
初演時に、ポスターを見てどん引きし、観に行かなかった。
それがすべてを物語っている。
わたしは、「タカラヅカ」にコレを求めていない。
コレ……。
トップスターの、幼児プレイ。
わたしがタカラヅカに求めるものは、「かっこいい男役」だ。もちろん持ち味や役が「かわいい」のもアリだけど、基本的に求めているものは、現実を越えたかっこよさ、美しさだ。
「子役」じゃない。
女性の演じる子役が見たいなら、他にいくらでも舞台があるだろう。
わたしが見たいのは「タカラヅカ」。
長い年月を掛けて磨き抜かれた男役が、夢の世界を形作る。現実には決してありえない、理想の男性像を演じる。
付け耳つけて幼児のような格好をして、かわいらしい喋り方で幼児のような芝居をする、それを「かわいい♪」と喜ぶ……のは、わたしの求める「タカラヅカ」じゃない。
パックは後半大人びるし、かっこいい場面もあるんだけど、少女マンガ的胸キュン場面もエピソードもあるんだけど、やっぱり「妖精パック」である意味が大きい。
いわゆる、「妖精パック」。いたずら者の少年。小さな男の子。
タカラジェンヌの寿命が今の3倍くらいあるとか、ひとつの組が年間10公演してるとかのうちのひとつが幼児役なら、それもいいかもだけど。
トップの寿命が3年前後、大劇場主演が5~6作平均の今、「かわいい」が先に立つ役で1公演消費するのは、わたしはうれしくない。
「かわいいパック」の扮装だとか、「あの名曲を聴きたい」だけなら、『タカラヅカスペシャル』の1場面で十分だ。
キムくんトップ時代の雪組で「『PUCK』再演したらいいのに」とか「キムの『PUCK』が見たい」と言われるのが苦痛だった。
小柄でかわいらしい、という素の女の子の部分を評価して、そのイメージを「舞台の上で、男役として、トップスターとして」押しつけられるのは勘弁。
舞台のキムくんは骨太の男役なのに。なまじ実力者だから、どんな役でも演じられるだろうけれど、フェアリー役が、彼の魅力をもっとも発揮できる役だとは思えない。
『PUCK』はいい作品だ。
テレビで見たときに「面白い。見に行けば良かった」と思った。
だけど、結果として面白かったことと、ポスターを見てどん引きしたことは、別だ。
たしかに面白くて良い作品だけど、わたしはコレを「タカラヅカ」に求めていない。
初演の涼風さん個人のキャラクタと魅力で成り立っているわけで、「タカラヅカ」のスタンダードじゃない。
そしてわたしは、「タカラヅカ」が観たい。
贔屓組で『PUCK』をやるとなると、相当へこむ。
そりゃまあ、植爺よりマシだけど。
と、考えるのは、わたしが「贔屓組はフタ桁観劇基本のヅカヲタ」だからだ。
自分の組で上演されたらキツイなと思う。わたしの苦手な「大人が演じる、わざとらしい子ども」をセンターにおいた芝居をえんえん観るのは。
だけど。
よその組だったら、観てみたい。
だって、いい作品なんだもの。楽しいんだもの。
1回観る分には、最適な優しい物語だ。『PUCK』が再演されたら、観に行くわ。
って、だから、いいのか。
多くの人が待ち望んでいた再演、なのか。
わたしが苦手だってだけで、他の人は、ライトな人なら「『PUCK』再演うれしい! いつもは1回しか観ないけど、『PUCK』なら3回は観ちゃうわ!」とか、ディープな人なら「いつもはせいぜい10回ぽっちだけど、『PUCK』なら30回は観るわ!!」とか思うのかもしれないし。
役が多いから、リピート前提でも楽しいかも。
……そういう意味では、贔屓組でも楽しめるか。「トップスターが演じる幼児役」、『星の王子さま』がトラウマになっているせいで、過剰反応してるだけかも、しんない。
いい作品なんだから、きっと楽しめる、よね。
過去だから美化されてるけど、いつものイケコ満載なオリジナル作品でもあるんだけど……涼風さんの美声・歌唱力あってこその力技、だったりするんだけど……まさお、がんばれー。
月組は『PUCK』。22年の時を経て、再び月組で上演されるわけですな。
初演の『PUCK』は観ていません。その後、テレビでは見たけれど。
何故、劇場へ行かなかったか。
ポスターを見て、どん引きしたため。
ちなみに、当時のわたしの周囲のヅカ友たちも、誰も観に行ってない。
理由は同じ、「ポスターを見て、『これはナイ』と思ったから」。
ヅカの前売り券を買いに梅田の総合案内所に行ったとき、次回公演のポスターやチラシが置いてある。
それを見て「次の月組は行かなくていいね」「アマミは見たいんだけどなー。これはもういっか」てな会話をしたのをおぼえてる。
22年前はライトなヅカファンだったので。
その後、「おもしろかったらしいよ」と聞き、「行けばよかったね」と話したことも、おぼえてる。
実際テレビで見て面白かった、よい作品だったことも。
『PUCK』はいい作品だ。
音楽がいいし、楽しいし、ハートウォーミングな物語だ。
でも。
わたしは、好きじゃない。
いや、好きは好きだけど、楽しいし感動もするし。だけど、手放しで「好き」とは言えない。
理由はわかってる。
初演時に、ポスターを見てどん引きし、観に行かなかった。
それがすべてを物語っている。
わたしは、「タカラヅカ」にコレを求めていない。
コレ……。
トップスターの、幼児プレイ。
わたしがタカラヅカに求めるものは、「かっこいい男役」だ。もちろん持ち味や役が「かわいい」のもアリだけど、基本的に求めているものは、現実を越えたかっこよさ、美しさだ。
「子役」じゃない。
女性の演じる子役が見たいなら、他にいくらでも舞台があるだろう。
わたしが見たいのは「タカラヅカ」。
長い年月を掛けて磨き抜かれた男役が、夢の世界を形作る。現実には決してありえない、理想の男性像を演じる。
付け耳つけて幼児のような格好をして、かわいらしい喋り方で幼児のような芝居をする、それを「かわいい♪」と喜ぶ……のは、わたしの求める「タカラヅカ」じゃない。
パックは後半大人びるし、かっこいい場面もあるんだけど、少女マンガ的胸キュン場面もエピソードもあるんだけど、やっぱり「妖精パック」である意味が大きい。
いわゆる、「妖精パック」。いたずら者の少年。小さな男の子。
タカラジェンヌの寿命が今の3倍くらいあるとか、ひとつの組が年間10公演してるとかのうちのひとつが幼児役なら、それもいいかもだけど。
トップの寿命が3年前後、大劇場主演が5~6作平均の今、「かわいい」が先に立つ役で1公演消費するのは、わたしはうれしくない。
「かわいいパック」の扮装だとか、「あの名曲を聴きたい」だけなら、『タカラヅカスペシャル』の1場面で十分だ。
キムくんトップ時代の雪組で「『PUCK』再演したらいいのに」とか「キムの『PUCK』が見たい」と言われるのが苦痛だった。
小柄でかわいらしい、という素の女の子の部分を評価して、そのイメージを「舞台の上で、男役として、トップスターとして」押しつけられるのは勘弁。
舞台のキムくんは骨太の男役なのに。なまじ実力者だから、どんな役でも演じられるだろうけれど、フェアリー役が、彼の魅力をもっとも発揮できる役だとは思えない。
『PUCK』はいい作品だ。
テレビで見たときに「面白い。見に行けば良かった」と思った。
だけど、結果として面白かったことと、ポスターを見てどん引きしたことは、別だ。
たしかに面白くて良い作品だけど、わたしはコレを「タカラヅカ」に求めていない。
初演の涼風さん個人のキャラクタと魅力で成り立っているわけで、「タカラヅカ」のスタンダードじゃない。
そしてわたしは、「タカラヅカ」が観たい。
贔屓組で『PUCK』をやるとなると、相当へこむ。
そりゃまあ、植爺よりマシだけど。
と、考えるのは、わたしが「贔屓組はフタ桁観劇基本のヅカヲタ」だからだ。
自分の組で上演されたらキツイなと思う。わたしの苦手な「大人が演じる、わざとらしい子ども」をセンターにおいた芝居をえんえん観るのは。
だけど。
よその組だったら、観てみたい。
だって、いい作品なんだもの。楽しいんだもの。
1回観る分には、最適な優しい物語だ。『PUCK』が再演されたら、観に行くわ。
って、だから、いいのか。
多くの人が待ち望んでいた再演、なのか。
わたしが苦手だってだけで、他の人は、ライトな人なら「『PUCK』再演うれしい! いつもは1回しか観ないけど、『PUCK』なら3回は観ちゃうわ!」とか、ディープな人なら「いつもはせいぜい10回ぽっちだけど、『PUCK』なら30回は観るわ!!」とか思うのかもしれないし。
役が多いから、リピート前提でも楽しいかも。
……そういう意味では、贔屓組でも楽しめるか。「トップスターが演じる幼児役」、『星の王子さま』がトラウマになっているせいで、過剰反応してるだけかも、しんない。
いい作品なんだから、きっと楽しめる、よね。
過去だから美化されてるけど、いつものイケコ満載なオリジナル作品でもあるんだけど……涼風さんの美声・歌唱力あってこその力技、だったりするんだけど……まさお、がんばれー。
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