実は、いちばんの驚きってのは。@ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-
2014年3月10日 タカラヅカ 驚き尽くしの、雪組全国ツアー『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』。
ブログにはまずオスカルのことから書いたけれど、実は終演後まっさきにつぶやいた感想は、
>全ツすごい! ジェローデルがまともな人になってる!!←いちばん驚いた
だったりする(笑)。
ひとことだけ書いて送信したあと、やべ、前回のジェロが体育会系熱血火の玉で「ジェローデル」でなかったことを指して、今回はちゃんとお貴族様だったから「まとも」と評している、と受け取られたらまずい! と、無駄に気を回して(笑)、解説まであわててUPした。
パリの橋の場面でブイエ将軍に先に来て欲しかったのは、オスカルの優柔不断さに通ずるから、てのがひとつの理由。もうひとつは、オスカルを止めるのが、誰になるかに関わるから。
ゲームのフラグ立てみたい。「ここでAを選択すると次の場面で登場するのはBになる」「ここでCを選択とするとDルートに進む」みたいな。
橋の場面に、先に登場するのは、オスカルかブイエ将軍か。
ブイエ将軍が先だと、あとから来たオスカルは革命に悩むことなく即行動、そして、橋の上で撃たれるアンドレを見て飛びだして行きそうになるオスカルを止めるのは、ベルナールになる。
登場してすぐに革命参加宣言だから、ベルナールと会話してないため、ブイエ将軍が去ったあとに改めてベルナールと会話、そこからアンドレの死へ続くので、ベルナールがオスカルを止める役。
オスカルが先だと、オスカルを止めるのはジェローデル。
先に現れたオスカルは、ブイエ将軍が来るまでにベルナールといろいろ会話してるわけだから(それで余計に他人の言葉に左右される人に見えるわけだな)、これ以上ベルナールと会話しなくていいので、ブイエ将軍が去ったあと登場するのはジェローデルとなる。
ほんとゲーム的ね、この組み立て。
そしてわたしは、革命参加に悩みまくって仕方なく民衆側を選ぶオスカルが大嫌いで、そこへ突然なんの関係もないジェローデルが現れるのが大嫌い。
このふたつの大嫌いが、ひとつのルートに集約しているのが、ほんとに最悪以外のナニモノでもない。
近衛隊のジェローデルが、王宮守護を投げ出してパリにいるのはおかしすぎる。それまでえんえん、「近衛隊から衛兵隊に転属したオスカルはおかしい、大事件だ」とやってきたことが、無意味になる。
衛兵隊だからパリに行くってあんだけ大騒ぎしておいて、近衛隊もパリにいるんじゃん。んじゃ、衛兵隊に転属しなくても、近衛隊のままでもよかったんじゃん。オスカル、バカみたい。
と、「ここにいる」だけでも変なジェローデルが。
オスカルを、問答無用で平手打ちする。
一方的な暴力をふるい、命令口調で怒鳴りつける……人間としても男としても、最低な行為を繰り広げるんだ。
原作のジェローデルは「ですます調」で話す貴公子様だ。オスカルを愛し、いかなるときも敬語で通す。
植爺ジェローデルとは、正反対。
バカな女を殴り上から叱りつけるのが、植爺の基本姿勢。
どれだけ間違っていようと、キャラクタも世界観も壊していようとも、タカラヅカではそれが正義。
それはもうあきらめていた。植爺が生きている限り、仕方ないことなんだ。
だからせめて、ジェローデルには出て来んなと、出番が少ない方が人格を守られるんだから出て来んなと、思っていた。
そう、願っていた。
なのにやっぱりジェローデルが飛びだして来て、肩を落としたんだ。
ああ、またこのキャラクタ破壊を見せられるのかと。
そしたら。
あ、あれ?
今、殴ってない……よね? ジェローデル、出てきてすぐ会話になって、あれ? 殴ってない?
て、ゆーか、台詞!!
ジェローデルが、敬語で喋ってる!!
いきなり殴りつけて、
「君はなんということを! 王妃様のご恩を忘れたのか!」
「そのためなら、ナニをしてもいいというのか!」
とか怒鳴りちらしていた野蛮人が。
「あなたはなんということを! 王妃様のご恩を忘れたのですか!」
「そのためなら、ナニをしてもいいとおっしゃるのですか!」
「あなた」?! 「おっしゃる」?!
耳を疑った。
ジェローデルが、壊れてない。まともだ。まともな人だーーっ!!
原作のジェローデルらしい、敬語キャラ。
決してオスカルには手を上げず、敬愛を持って接する貴公子。
100周年って、すごい。
『ベルばら』が、進化していた。
ジェローデルが壊れてない、まともになってる……!
ナニ? ナニが起こっているの? こわい……っ!!
いやもお、ほんとすごかったっす、全ツ『ベルばら』。
一見の価値あり。
マジで!
ブログにはまずオスカルのことから書いたけれど、実は終演後まっさきにつぶやいた感想は、
>全ツすごい! ジェローデルがまともな人になってる!!←いちばん驚いた
だったりする(笑)。
ひとことだけ書いて送信したあと、やべ、前回のジェロが体育会系熱血火の玉で「ジェローデル」でなかったことを指して、今回はちゃんとお貴族様だったから「まとも」と評している、と受け取られたらまずい! と、無駄に気を回して(笑)、解説まであわててUPした。
パリの橋の場面でブイエ将軍に先に来て欲しかったのは、オスカルの優柔不断さに通ずるから、てのがひとつの理由。もうひとつは、オスカルを止めるのが、誰になるかに関わるから。
ゲームのフラグ立てみたい。「ここでAを選択すると次の場面で登場するのはBになる」「ここでCを選択とするとDルートに進む」みたいな。
橋の場面に、先に登場するのは、オスカルかブイエ将軍か。
ブイエ将軍が先だと、あとから来たオスカルは革命に悩むことなく即行動、そして、橋の上で撃たれるアンドレを見て飛びだして行きそうになるオスカルを止めるのは、ベルナールになる。
登場してすぐに革命参加宣言だから、ベルナールと会話してないため、ブイエ将軍が去ったあとに改めてベルナールと会話、そこからアンドレの死へ続くので、ベルナールがオスカルを止める役。
オスカルが先だと、オスカルを止めるのはジェローデル。
先に現れたオスカルは、ブイエ将軍が来るまでにベルナールといろいろ会話してるわけだから(それで余計に他人の言葉に左右される人に見えるわけだな)、これ以上ベルナールと会話しなくていいので、ブイエ将軍が去ったあと登場するのはジェローデルとなる。
ほんとゲーム的ね、この組み立て。
そしてわたしは、革命参加に悩みまくって仕方なく民衆側を選ぶオスカルが大嫌いで、そこへ突然なんの関係もないジェローデルが現れるのが大嫌い。
このふたつの大嫌いが、ひとつのルートに集約しているのが、ほんとに最悪以外のナニモノでもない。
近衛隊のジェローデルが、王宮守護を投げ出してパリにいるのはおかしすぎる。それまでえんえん、「近衛隊から衛兵隊に転属したオスカルはおかしい、大事件だ」とやってきたことが、無意味になる。
衛兵隊だからパリに行くってあんだけ大騒ぎしておいて、近衛隊もパリにいるんじゃん。んじゃ、衛兵隊に転属しなくても、近衛隊のままでもよかったんじゃん。オスカル、バカみたい。
と、「ここにいる」だけでも変なジェローデルが。
オスカルを、問答無用で平手打ちする。
一方的な暴力をふるい、命令口調で怒鳴りつける……人間としても男としても、最低な行為を繰り広げるんだ。
原作のジェローデルは「ですます調」で話す貴公子様だ。オスカルを愛し、いかなるときも敬語で通す。
植爺ジェローデルとは、正反対。
バカな女を殴り上から叱りつけるのが、植爺の基本姿勢。
どれだけ間違っていようと、キャラクタも世界観も壊していようとも、タカラヅカではそれが正義。
それはもうあきらめていた。植爺が生きている限り、仕方ないことなんだ。
だからせめて、ジェローデルには出て来んなと、出番が少ない方が人格を守られるんだから出て来んなと、思っていた。
そう、願っていた。
なのにやっぱりジェローデルが飛びだして来て、肩を落としたんだ。
ああ、またこのキャラクタ破壊を見せられるのかと。
そしたら。
あ、あれ?
今、殴ってない……よね? ジェローデル、出てきてすぐ会話になって、あれ? 殴ってない?
て、ゆーか、台詞!!
ジェローデルが、敬語で喋ってる!!
いきなり殴りつけて、
「君はなんということを! 王妃様のご恩を忘れたのか!」
「そのためなら、ナニをしてもいいというのか!」
とか怒鳴りちらしていた野蛮人が。
「あなたはなんということを! 王妃様のご恩を忘れたのですか!」
「そのためなら、ナニをしてもいいとおっしゃるのですか!」
「あなた」?! 「おっしゃる」?!
耳を疑った。
ジェローデルが、壊れてない。まともだ。まともな人だーーっ!!
原作のジェローデルらしい、敬語キャラ。
決してオスカルには手を上げず、敬愛を持って接する貴公子。
100周年って、すごい。
『ベルばら』が、進化していた。
ジェローデルが壊れてない、まともになってる……!
ナニ? ナニが起こっているの? こわい……っ!!
いやもお、ほんとすごかったっす、全ツ『ベルばら』。
一見の価値あり。
マジで!
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