彼の「新しさ」を、どうやって伝えよう。@心中・恋の大和路
2014年3月29日 タカラヅカ 『心中・恋の大和路』は、名作である。すばらしい作品であり、今回の再演もすばらしい公演だった。
……というのは前提として。
初日に感じた違和感を、どうやって伝えよう。つか、どう説明できるだろう。
組子たちの演技は期待よりはるかに良く、雪組あっぱれ!な気持ちだった。
首をかしげたのは、えりたんとまっつの演技に、だ。
わたしはえりたんの忠兵衛に、とてもわくわくしていた。えりたんならきっと、愉快な忠兵衛になると。
愉快ってのは、笑えるってことではなく、魅力的な、興味深い、という意味だ。
特に、1幕のクライマックス、封印切場面なんて、えりたんの暴れん坊キャラと相まって、さぞや素敵になるだろうと。
わくわくしていたけれど……実際に観てみると、なんか、チガウ。
16年前は封印切でダーダー泣けたんだけど、今回は首をひねっているうちに終わっちゃうし。
なんなんだ、この違和感……。
えりたんへの違和感は、結局初日では答えが出なかった。
そして、まっつ……。
まっつの仕事には、いつも全幅の信頼を置いている。どんな役でも堅実に仕事をするだろうと。
でも実際に観てみると。
なんかチガウ。
とにかく登場した瞬間から「おおっ」と思った。
八右衛門は場が温まってからわりとさりげなく……つーか、モブっぽく登場する。
話の中心が忠兵衛と与平@かなとくんで、そこだけを観ていると「いつ出てきたの??」てなもんで、メインの横から口を挟む人で、ジャジャーン!!という登場はしないので、演出だけ観るとメイン人物とは思えない。
そんな登場の仕方で、舞台奥の忠兵衛と会話をするため、客席からは顔もろくに見えない。後頭部や横顔ばかり。
なのに、みなぎる、「トクベツ」感。
なんか「トクベツな人」が出てきましたよ。
わたしはまっつファンなので、単純によろこんだ。わーいまっつだ。まっつが出てきて喋ってるー。相変わらずイイ声ー。
なんかまっつ、存在感増したなあ。声の通りが群を抜いてる。ひとりだけなんか、格が違う感じ。
……ヲタなので、最初はよろこんだ。
が。
この格の違いってゆーか、世界の違いってゆーか……あれ?
まっつって……こんなだった?
みっちゃんによく感じる「格別さ」だった。
みっちゃんはうまい。特に、声の良さは半端ナイ。タカラヅカ的かどうかはともかく、存在が派手で押し出しがいい。……押しつけがましいともいう。
それはみっちゃんの個性で、良い方に作用すれば大きな武器になる。マイナスに作用すると、空気を読まない舞台クラッシャーだが。
その、みっちゃんと同じ格別さを、まっつに感じる……。
うまいよ。めっちゃうまいよ。
でもさ、個人が巧いことと、「芝居をする」ってことは、チガウよね?
君が巧いことはわかるし、自分でも巧いと思ってることもわかるし、びんびんに伝わってくるけど……君ひとりで芝居してるわけじゃないから!! 他を置き去りにしていいわけじゃないから!!
びっくりした。
まっつというと、地味なまでに役目忠実に、脇の芝居をする人じゃん?
周囲から浮き上がるよーな、押しつけがましい芝居する人じゃないし、そもそもそんなこと出来なかったよね?
巧くても、地味。地味だから、浮かない。むしろ、舞台世界に沈む。
悪目立ちするって、ナニゴト。
所詮わたしはヲタなので、まず、感心した。
『BJ』で真ん中経験したのは、伊達じゃないな。と。
まっつ、すっげ真ん中芝居してる。
まるで主役みたいな芝居。ふえー、こんなこと出来たんだー。つか、出来るようになったんだー。
今までは、やれっつっても出来なかったじゃん? なのに今ここに来て、すげー真ん中芝居だわー、みっちゃんみたいだわー。みっちゃんはこの押し出しの良さがあるからこそ「スター!!」なのが納得なのよねえ。
進化してるんだねえ。出来なかったことが出来るようになってるんだねえ。階段を上がってるんだねえ。
と、最初は感心。
そして。
次に、アタマを抱えた。
ダメだろ、これ。
どーしちゃったの、まっつ。こんな空気読まない俺様芝居。
たしかに目立つよ、目立ってるよ、格別だよ、ひとりだけすげーよ。
まっつは暴走してるし、えりたんはそれに負けずトバしてるし。
なんだこの芝居……。
初日はわたし、けっこう混乱してた。
こんなまっつははじめてで、新しいまっつ!ってことで、ヲタ的には注目で、いいっちゃいいんだけど。
まいったなあ。泣く気で来たのに、泣けない……。
それが、汝鳥サマとあゆっちの場面で一気に決壊、泣きました(笑)。
やっぱ汝鳥サマすげー。
えりたんとまっつはよくわかんないけど、汝鳥サマとあゆっちはいいわー。
……てなもんだったのが、ラストのまっつの絶唱に、全部持って行かれる。
全編通して違和感に首かしげてたんだけど、全部吹っ飛んだ。
まっつらしからぬ、すげー歌だった。
違和感過ぎてわけわかんないけど、とにかくこのメンバー、この舞台がすごい力を持っていることはわかる。
それで初日を観たあと、「わたしが神様なら、『心中・恋の大和路』メンバーで、あと何公演か興行させるのに」とべそべそやってたんだな。(初日感想参照)
……というのは前提として。
初日に感じた違和感を、どうやって伝えよう。つか、どう説明できるだろう。
組子たちの演技は期待よりはるかに良く、雪組あっぱれ!な気持ちだった。
首をかしげたのは、えりたんとまっつの演技に、だ。
わたしはえりたんの忠兵衛に、とてもわくわくしていた。えりたんならきっと、愉快な忠兵衛になると。
愉快ってのは、笑えるってことではなく、魅力的な、興味深い、という意味だ。
特に、1幕のクライマックス、封印切場面なんて、えりたんの暴れん坊キャラと相まって、さぞや素敵になるだろうと。
わくわくしていたけれど……実際に観てみると、なんか、チガウ。
16年前は封印切でダーダー泣けたんだけど、今回は首をひねっているうちに終わっちゃうし。
なんなんだ、この違和感……。
えりたんへの違和感は、結局初日では答えが出なかった。
そして、まっつ……。
まっつの仕事には、いつも全幅の信頼を置いている。どんな役でも堅実に仕事をするだろうと。
でも実際に観てみると。
なんかチガウ。
とにかく登場した瞬間から「おおっ」と思った。
八右衛門は場が温まってからわりとさりげなく……つーか、モブっぽく登場する。
話の中心が忠兵衛と与平@かなとくんで、そこだけを観ていると「いつ出てきたの??」てなもんで、メインの横から口を挟む人で、ジャジャーン!!という登場はしないので、演出だけ観るとメイン人物とは思えない。
そんな登場の仕方で、舞台奥の忠兵衛と会話をするため、客席からは顔もろくに見えない。後頭部や横顔ばかり。
なのに、みなぎる、「トクベツ」感。
なんか「トクベツな人」が出てきましたよ。
わたしはまっつファンなので、単純によろこんだ。わーいまっつだ。まっつが出てきて喋ってるー。相変わらずイイ声ー。
なんかまっつ、存在感増したなあ。声の通りが群を抜いてる。ひとりだけなんか、格が違う感じ。
……ヲタなので、最初はよろこんだ。
が。
この格の違いってゆーか、世界の違いってゆーか……あれ?
まっつって……こんなだった?
みっちゃんによく感じる「格別さ」だった。
みっちゃんはうまい。特に、声の良さは半端ナイ。タカラヅカ的かどうかはともかく、存在が派手で押し出しがいい。……押しつけがましいともいう。
それはみっちゃんの個性で、良い方に作用すれば大きな武器になる。マイナスに作用すると、空気を読まない舞台クラッシャーだが。
その、みっちゃんと同じ格別さを、まっつに感じる……。
うまいよ。めっちゃうまいよ。
でもさ、個人が巧いことと、「芝居をする」ってことは、チガウよね?
君が巧いことはわかるし、自分でも巧いと思ってることもわかるし、びんびんに伝わってくるけど……君ひとりで芝居してるわけじゃないから!! 他を置き去りにしていいわけじゃないから!!
びっくりした。
まっつというと、地味なまでに役目忠実に、脇の芝居をする人じゃん?
周囲から浮き上がるよーな、押しつけがましい芝居する人じゃないし、そもそもそんなこと出来なかったよね?
巧くても、地味。地味だから、浮かない。むしろ、舞台世界に沈む。
悪目立ちするって、ナニゴト。
所詮わたしはヲタなので、まず、感心した。
『BJ』で真ん中経験したのは、伊達じゃないな。と。
まっつ、すっげ真ん中芝居してる。
まるで主役みたいな芝居。ふえー、こんなこと出来たんだー。つか、出来るようになったんだー。
今までは、やれっつっても出来なかったじゃん? なのに今ここに来て、すげー真ん中芝居だわー、みっちゃんみたいだわー。みっちゃんはこの押し出しの良さがあるからこそ「スター!!」なのが納得なのよねえ。
進化してるんだねえ。出来なかったことが出来るようになってるんだねえ。階段を上がってるんだねえ。
と、最初は感心。
そして。
次に、アタマを抱えた。
ダメだろ、これ。
どーしちゃったの、まっつ。こんな空気読まない俺様芝居。
たしかに目立つよ、目立ってるよ、格別だよ、ひとりだけすげーよ。
まっつは暴走してるし、えりたんはそれに負けずトバしてるし。
なんだこの芝居……。
初日はわたし、けっこう混乱してた。
こんなまっつははじめてで、新しいまっつ!ってことで、ヲタ的には注目で、いいっちゃいいんだけど。
まいったなあ。泣く気で来たのに、泣けない……。
それが、汝鳥サマとあゆっちの場面で一気に決壊、泣きました(笑)。
やっぱ汝鳥サマすげー。
えりたんとまっつはよくわかんないけど、汝鳥サマとあゆっちはいいわー。
……てなもんだったのが、ラストのまっつの絶唱に、全部持って行かれる。
全編通して違和感に首かしげてたんだけど、全部吹っ飛んだ。
まっつらしからぬ、すげー歌だった。
違和感過ぎてわけわかんないけど、とにかくこのメンバー、この舞台がすごい力を持っていることはわかる。
それで初日を観たあと、「わたしが神様なら、『心中・恋の大和路』メンバーで、あと何公演か興行させるのに」とべそべそやってたんだな。(初日感想参照)
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