それは、愛の証。@一夢庵風流記 前田慶次
2014年6月10日 タカラヅカ 雪丸様は言います。
「これからなにをいたすかは、この傷が教えてくれよう……」
教えてください。
ナニをどうするんですか?
『一夢庵風流記 前田慶次』の雪丸様は謎の人。ナニがしたいのかわかんない。
ということで、前振り長かったけど、ついに本編です、雪丸論(笑)。
雪丸様のわけわかんなさを、いちばん表している台詞が冒頭に挙げたコレだと思う。
一見カッコイイ台詞だけど、ふつーに考えてわけわかんないっす。
雪丸様の顔の傷は、加奈@せしこにつけられたもの。
出世のために騙していたことがわかり、斬りつけられたそうな。女騙して刃傷沙汰っすよ。
えーっとそれ相当カッコ悪いんですがそんな傷がナニを教えるっていうんですか雪丸様。
一見カッコよくて、実はかなりカッコ悪い、というのが雪丸様のデフォ、彼に注目すればするほど「雪丸ってアホの子だよね?」と思えてくるけど、あえてわたしは、それを全否定する。
その上で、雪丸様はアホアホではない、雪丸様はカッコイイ!と語る!
そうそして、このもっともわけわからん台詞、「これからなにをいたすかは、この傷が教えてくれよう」こそに真実があるのだと信じて話を展開させる。
さあて、「この傷」とはなんぞや。
前述の通り、加奈につけられた傷だ。
加奈は元カノ。男女関係にあった相手。そうやって斬りつけておきながら、加奈は雪丸の助命を嘆願、雪丸は殺されることなく、追放になっただけだった。
そこからわかることは。
雪丸の顔の傷は「愛の証」なのだ。
許せないから傷つけた。だけど殺すことも出来ない。許せない、でも死なないで。
そこにあるのは、愛。
むしろ、愛しているからこそ、許せなかった。
そして。
次に考えるのは、「何故、同じことをするのか」ですわ。
雪丸サクセス物語第一弾「色仕掛けで奥村家乗っ取り♪」、第二弾「家康様に取り入っちゃうぞ♪」、このふたつの野望メラメラ行動において。
雪丸が取った行動は、同じ。
すなわち、「加奈に色仕掛け」。
ちょっと待って雪丸様、あなたソレしかないの?! なんでなにか事をなそうとすると、行動しようとすると、加奈を口説くのよ?!
それも、2回目はさらにハードル上がってるのよね。
1回目のときは、加奈もナニも知らない。自分に近づいてきた美貌のお小姓が野心ゆえに自分を騙すつもりだなんて、夢にも思ってない。
んな真っ白状態のときですら、加奈を手中に収めることは出来なかったんだよ、「あなたのためなら兄も殺します、主も裏切ります(はぁと)」ってくらい、加奈を惚れさせることは出来なかった。
加奈は義と欲で義を選んだ。雪丸を糺弾する側に立った。
なのに、2回目のチャレンジって……。
加奈はもう、雪丸が悪人だと知っている。自分に近づくときは下心あり、なにかよからぬことをたくらみ、利用するためだと知っている。
……こんな状態でそれでも、わざわざ加奈を口説いてまつ@あゆっちを誘拐する。それ、すげえリスキーじゃ……?
案の定、加奈は土壇場で雪丸を裏切り、雪丸は今度こそ命を落とすことになった。
この、加奈に対する一連の行動でわかること。
雪丸と加奈は、両思いだった。
口ではなんと言っていたとしても、加奈が本心では雪丸を愛し続けていた……ということは、最初の事件で雪丸の助命を願い出たことでもわかる。
だから雪丸は、そんな加奈の恋情につけ込んで、今回も利用しようとした……というだけなら、加奈はは早々に切り捨てられていたはずだ。
まつを誘拐した段階で、用済みだから。
以前裏切ったことのある女だ。用が済めば殺すべき。
なのに雪丸は、そうしなかった。
加奈が雪丸を殺せなかったように、雪丸も加奈を殺すつもりはなかったんだろう。
以前失敗した同じ方法を、ハードル上がってるのにそれでもまた繰り返したのは、勝算があったから。
すなわち、ふたりがマジに愛し合っていたこと。
加奈は否定するけれど、雪丸は鼻で笑う。騙されていた、なんて逃げ口上。愛の存在は、当人同士がいちばん理解していた。
1回目のときは、最初から騙していた。その偽りが許せなくて加奈は雪丸を拒絶した。
じゃあ今回、最初から真実を告げれば? 悪も欲もすべて差し出し、そのうえで愛を求めれば、どうなる?
雪丸は加奈に要求した。家も主も、すべてを捨てろと。ただのひとりの女になり、俺と共に生きろと。
ということで、雪丸様が、愛に一途であることが導き出される。
同じ女に二度トライ! ですからねー。拒絶されたら即落命、てなハードル高い女なのにねー。
で、雪丸様が愛に一途な男だとすると、他のことにも説明が付くのです。
慶次@えりたん、家康@ヒロさん、又左衛門@がおり……みんな。何故雪丸が、あんな行動を取ったのか。
次項へ続く!!
「これからなにをいたすかは、この傷が教えてくれよう……」
教えてください。
ナニをどうするんですか?
『一夢庵風流記 前田慶次』の雪丸様は謎の人。ナニがしたいのかわかんない。
ということで、前振り長かったけど、ついに本編です、雪丸論(笑)。
雪丸様のわけわかんなさを、いちばん表している台詞が冒頭に挙げたコレだと思う。
一見カッコイイ台詞だけど、ふつーに考えてわけわかんないっす。
雪丸様の顔の傷は、加奈@せしこにつけられたもの。
出世のために騙していたことがわかり、斬りつけられたそうな。女騙して刃傷沙汰っすよ。
えーっとそれ相当カッコ悪いんですがそんな傷がナニを教えるっていうんですか雪丸様。
一見カッコよくて、実はかなりカッコ悪い、というのが雪丸様のデフォ、彼に注目すればするほど「雪丸ってアホの子だよね?」と思えてくるけど、あえてわたしは、それを全否定する。
その上で、雪丸様はアホアホではない、雪丸様はカッコイイ!と語る!
そうそして、このもっともわけわからん台詞、「これからなにをいたすかは、この傷が教えてくれよう」こそに真実があるのだと信じて話を展開させる。
さあて、「この傷」とはなんぞや。
前述の通り、加奈につけられた傷だ。
加奈は元カノ。男女関係にあった相手。そうやって斬りつけておきながら、加奈は雪丸の助命を嘆願、雪丸は殺されることなく、追放になっただけだった。
そこからわかることは。
雪丸の顔の傷は「愛の証」なのだ。
許せないから傷つけた。だけど殺すことも出来ない。許せない、でも死なないで。
そこにあるのは、愛。
むしろ、愛しているからこそ、許せなかった。
そして。
次に考えるのは、「何故、同じことをするのか」ですわ。
雪丸サクセス物語第一弾「色仕掛けで奥村家乗っ取り♪」、第二弾「家康様に取り入っちゃうぞ♪」、このふたつの野望メラメラ行動において。
雪丸が取った行動は、同じ。
すなわち、「加奈に色仕掛け」。
ちょっと待って雪丸様、あなたソレしかないの?! なんでなにか事をなそうとすると、行動しようとすると、加奈を口説くのよ?!
それも、2回目はさらにハードル上がってるのよね。
1回目のときは、加奈もナニも知らない。自分に近づいてきた美貌のお小姓が野心ゆえに自分を騙すつもりだなんて、夢にも思ってない。
んな真っ白状態のときですら、加奈を手中に収めることは出来なかったんだよ、「あなたのためなら兄も殺します、主も裏切ります(はぁと)」ってくらい、加奈を惚れさせることは出来なかった。
加奈は義と欲で義を選んだ。雪丸を糺弾する側に立った。
なのに、2回目のチャレンジって……。
加奈はもう、雪丸が悪人だと知っている。自分に近づくときは下心あり、なにかよからぬことをたくらみ、利用するためだと知っている。
……こんな状態でそれでも、わざわざ加奈を口説いてまつ@あゆっちを誘拐する。それ、すげえリスキーじゃ……?
案の定、加奈は土壇場で雪丸を裏切り、雪丸は今度こそ命を落とすことになった。
この、加奈に対する一連の行動でわかること。
雪丸と加奈は、両思いだった。
口ではなんと言っていたとしても、加奈が本心では雪丸を愛し続けていた……ということは、最初の事件で雪丸の助命を願い出たことでもわかる。
だから雪丸は、そんな加奈の恋情につけ込んで、今回も利用しようとした……というだけなら、加奈はは早々に切り捨てられていたはずだ。
まつを誘拐した段階で、用済みだから。
以前裏切ったことのある女だ。用が済めば殺すべき。
なのに雪丸は、そうしなかった。
加奈が雪丸を殺せなかったように、雪丸も加奈を殺すつもりはなかったんだろう。
以前失敗した同じ方法を、ハードル上がってるのにそれでもまた繰り返したのは、勝算があったから。
すなわち、ふたりがマジに愛し合っていたこと。
加奈は否定するけれど、雪丸は鼻で笑う。騙されていた、なんて逃げ口上。愛の存在は、当人同士がいちばん理解していた。
1回目のときは、最初から騙していた。その偽りが許せなくて加奈は雪丸を拒絶した。
じゃあ今回、最初から真実を告げれば? 悪も欲もすべて差し出し、そのうえで愛を求めれば、どうなる?
雪丸は加奈に要求した。家も主も、すべてを捨てろと。ただのひとりの女になり、俺と共に生きろと。
ということで、雪丸様が、愛に一途であることが導き出される。
同じ女に二度トライ! ですからねー。拒絶されたら即落命、てなハードル高い女なのにねー。
で、雪丸様が愛に一途な男だとすると、他のことにも説明が付くのです。
慶次@えりたん、家康@ヒロさん、又左衛門@がおり……みんな。何故雪丸が、あんな行動を取ったのか。
次項へ続く!!
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