『My Dream TAKARAZUKA』こあらった目線のまっつまっつ、続き。
「第5章 伝説(レジェンド)誕生」で、いちばんのトピックスは、唯一のちぎまつ。
まっつの動線は、退団者として最後に登場、えりたんセンターで退団同期だけのダンス、みんな出てきて総踊り、このとき上手側。
んで、すぐに上手袖へ引っ込む。
出番、短いのだわ。
そっから先、このクソ長い歌のほとんどに、まっつは関与しない。出て来ない。この歌が苦手なわたしは、ある意味救われている。
えりたんが組子たちと一通り絡んだあと、まっつは下手から大人数と一緒に出て来る。
まっつの前を、ちぎくんが歩いている。
全員が舞台に揃ったら、にわさんの歌で、えりたんのダンスソロになる。
そして組子たちは、思い思いに坐り込み、えりたんを眺める。
ここですよ。
ここ。
唯一の、ちぎまつ。
前述の通り、ショーでちぎくんとまっつが絡むことは、相当レア。
全員集合のときにどさくさ紛れに絡む以外は、基本関与しない。
ここがその、「どさくさ紛れ」ですよ!!
ものすげー人口密度の中でしか絡めないふたりの、ものすげー人口密度の中だからこそ、絡んでいる姿ですよ!!
えりたんを眺めるために、その場に坐るのね。
単に立ち位置が近かったから、でしょう。他に理由はなさそう(笑)。
ライトは、ない。
薄暗いなか、ふたりは坐っている。
ちぎくんは自然な男子坐り、そしてまっつが、そのちぎくん側に突いた腕に、体重を傾けた坐り方。
接触するでなし、されどかなり近い位置をキープ。
ふたりは優しい表情で、踊るえりたんを見ている。
なつかしい。
ふたりの位置、坐り方。
マーキューシオとベンヴォーリオを、思い出す。
接触するでなし、されど接触しても不思議ではない距離で、坐る男子ふたり。
互いの存在があたりまえであるような男たち。
こんなふたりを、見たかった。
どの公演でも、どの作品でも。
見たかったんだよ。
最初に見られたのが、まっつが雪組に来た最初の公演。そして次が、最後の公演って。
しかもこんな短い間、ライトも当たらない、映像にも残らないなんて。
はかないなあ。
ほんとうに、はかない。
わたしが望んだモノは、そんなに途方もない奇跡のようなモノだったのか? 2番手と3番手が同じ場面に出て仲良くしている、っていう、ただそれだけのことだったのになあ。
このふたりの画像が欲しい。残って欲しい。
心から、切望する。
せめて、ライトを当てて欲しい。
えりたんの踊る位置により、ごく稀にライトが通り過ぎる、こともある、程度なんだもの。日によってはライト皆無のときすらある。
組子全員が坐っている、場所によっては常に明るい。だけどよりによってちぎまつがいるのは、常に暗いところだった。
中村B、番手スターだけライトでピックアップするとか、してほしかったよ。ここだけでも。
3年以上許されなかった、ちぎまつを、見せて欲しかった。
ライトも当たらないこのふたりの姿は、映像には残らないだろう。肉眼なら見えても、テレビカメラでは写せないはず。きっとぼんやりした闇の中に沈んでいる。
他のみんなの位置や関連性、表情も見たいけれど、人生は取捨選択の積み重ねだ、捨てることからはじまるんだ、覚悟を決めて、ちぎまつしか見てない。他のみんなだって、映像には残らないから、今ここで見るしかないのにね。
えりたんと退団するのはやめて欲しかったよ。
わたしはえりたんにもすっげー愛着がある。わたしは、えりたんの退団を悲しみたかった。泣きたかった。なのに、まっつのせいでえりたんとの別れを惜しむことができない。そこまで、感情が回らない。
同じ場面にいるところはすべて、えりたんを見ることが出来ない。
まっつのバカ。
えりたんのソロが終わると、ちぎまつは立ち上がり、握手する。くしゃっと笑って。
握手というか、ぱんっと手を取り合う……感じ?
それだけ。
そのあとまっつは、銀橋へ向かうえりたんとハイタッチ。
えりたんとのハイタッチはアドリブだと、お茶会で言っていた。指示された演出ではない、自発的にやったのだと。
だからたぶん、ちぎくんとの握手もアドリブかなと思っている。演出家も振付師も、「はい、そこで笑い合って握手して」なんて指示はしてないと思う。
えりたんの銀橋ソロの間、本舞台にいるまっつたち退団者は立ち上がって踊り、それ以外のみんなは坐って眺めている。
みんなあんましまっつを見てないね(笑)。必ず凝視してるのって、きゃびぃぐらいだ。わたしが組子なら、他の人あきらめてもまっつだけを見る……ってわけにはいかないか、いろいろと。
いろいろを捨てて、潔くまっつを見ているきゃびぃに敬礼。
このショーはえりたんのためのショーであり、この退団仕様場面も、まっつのための場面じゃない。
まっつのイメージと掛け離れた「退団演出」だからだ。
まっつにアテ書きしたら、まっつ本人の望むものにしたら、こうは絶対ならないだろうと思う。
だからこそ、まっつは「えりたんの公演の共演者」であり、仕事としてそこにいるのだなと思う。
まあぶっちゃけ、「天使みたいな笑顔」「憑きものの落ちたような表情」を、嘘くさいと思っている(笑)。
嘘くさい……はチガウか。役割を演じている、いつものまっつ、プロの舞台人だなあと思って見ている。
自分も退団だから天使のようになっている、とは、思えない。彼はたぶん、そんな夢っぽいことは考えず、リアルに役目を果たしていると思う。
そう思うこと自体が、わたしが「未涼亜希」という人に夢を見ている結果かもしれないが。
わたしは、わたしが見たいようにまっつを見ているだけだからね。
そんなわたしには、この場面のラスト、えりたんを囲んでみんなが「いかにも感動的」と笑顔で静止して終わる……その一拍あとが、すごく好き。
まっつは「ものすごくいい笑顔」でえりたんを見つめ、えりたに向かっているポーズのまま場面終了、ぱんっと暗転する。
そのライトが落ちた瞬間、余韻もなにもなく、「はい、仕事終了!!」と背中を向けて走り去るまっつの、身もフタもない感じが、めっちゃツボ(笑)。
なんかすげー切り替えっぷりで。
くるり!っぷりと、ダーーーーッ!っぷりが、愉快。(ナニこの日本語)
この押しつけがましい「感動シーン」を「仕事でやっている」感じが、すごくまっつっぽくて、萌える(笑)。
や、他のジェンヌさんは純粋に自分も感動してやってるんだと思う。でも我らがまっつは、そういう思いが奥底にあるとしても、それよりなにより「仕事だから」と責任感とプライドを持って完璧にこなしている、そーゆー「タカラヅカ的に夢のない」ジェンヌである……と、思わせてくれるのが、いい。
そう思わせてくれることが、未涼亜希というジェンヌのファンタジー。
「第5章 伝説(レジェンド)誕生」で、いちばんのトピックスは、唯一のちぎまつ。
まっつの動線は、退団者として最後に登場、えりたんセンターで退団同期だけのダンス、みんな出てきて総踊り、このとき上手側。
んで、すぐに上手袖へ引っ込む。
出番、短いのだわ。
そっから先、このクソ長い歌のほとんどに、まっつは関与しない。出て来ない。この歌が苦手なわたしは、ある意味救われている。
えりたんが組子たちと一通り絡んだあと、まっつは下手から大人数と一緒に出て来る。
まっつの前を、ちぎくんが歩いている。
全員が舞台に揃ったら、にわさんの歌で、えりたんのダンスソロになる。
そして組子たちは、思い思いに坐り込み、えりたんを眺める。
ここですよ。
ここ。
唯一の、ちぎまつ。
前述の通り、ショーでちぎくんとまっつが絡むことは、相当レア。
全員集合のときにどさくさ紛れに絡む以外は、基本関与しない。
ここがその、「どさくさ紛れ」ですよ!!
ものすげー人口密度の中でしか絡めないふたりの、ものすげー人口密度の中だからこそ、絡んでいる姿ですよ!!
えりたんを眺めるために、その場に坐るのね。
単に立ち位置が近かったから、でしょう。他に理由はなさそう(笑)。
ライトは、ない。
薄暗いなか、ふたりは坐っている。
ちぎくんは自然な男子坐り、そしてまっつが、そのちぎくん側に突いた腕に、体重を傾けた坐り方。
接触するでなし、されどかなり近い位置をキープ。
ふたりは優しい表情で、踊るえりたんを見ている。
なつかしい。
ふたりの位置、坐り方。
マーキューシオとベンヴォーリオを、思い出す。
接触するでなし、されど接触しても不思議ではない距離で、坐る男子ふたり。
互いの存在があたりまえであるような男たち。
こんなふたりを、見たかった。
どの公演でも、どの作品でも。
見たかったんだよ。
最初に見られたのが、まっつが雪組に来た最初の公演。そして次が、最後の公演って。
しかもこんな短い間、ライトも当たらない、映像にも残らないなんて。
はかないなあ。
ほんとうに、はかない。
わたしが望んだモノは、そんなに途方もない奇跡のようなモノだったのか? 2番手と3番手が同じ場面に出て仲良くしている、っていう、ただそれだけのことだったのになあ。
このふたりの画像が欲しい。残って欲しい。
心から、切望する。
せめて、ライトを当てて欲しい。
えりたんの踊る位置により、ごく稀にライトが通り過ぎる、こともある、程度なんだもの。日によってはライト皆無のときすらある。
組子全員が坐っている、場所によっては常に明るい。だけどよりによってちぎまつがいるのは、常に暗いところだった。
中村B、番手スターだけライトでピックアップするとか、してほしかったよ。ここだけでも。
3年以上許されなかった、ちぎまつを、見せて欲しかった。
ライトも当たらないこのふたりの姿は、映像には残らないだろう。肉眼なら見えても、テレビカメラでは写せないはず。きっとぼんやりした闇の中に沈んでいる。
他のみんなの位置や関連性、表情も見たいけれど、人生は取捨選択の積み重ねだ、捨てることからはじまるんだ、覚悟を決めて、ちぎまつしか見てない。他のみんなだって、映像には残らないから、今ここで見るしかないのにね。
えりたんと退団するのはやめて欲しかったよ。
わたしはえりたんにもすっげー愛着がある。わたしは、えりたんの退団を悲しみたかった。泣きたかった。なのに、まっつのせいでえりたんとの別れを惜しむことができない。そこまで、感情が回らない。
同じ場面にいるところはすべて、えりたんを見ることが出来ない。
まっつのバカ。
えりたんのソロが終わると、ちぎまつは立ち上がり、握手する。くしゃっと笑って。
握手というか、ぱんっと手を取り合う……感じ?
それだけ。
そのあとまっつは、銀橋へ向かうえりたんとハイタッチ。
えりたんとのハイタッチはアドリブだと、お茶会で言っていた。指示された演出ではない、自発的にやったのだと。
だからたぶん、ちぎくんとの握手もアドリブかなと思っている。演出家も振付師も、「はい、そこで笑い合って握手して」なんて指示はしてないと思う。
えりたんの銀橋ソロの間、本舞台にいるまっつたち退団者は立ち上がって踊り、それ以外のみんなは坐って眺めている。
みんなあんましまっつを見てないね(笑)。必ず凝視してるのって、きゃびぃぐらいだ。わたしが組子なら、他の人あきらめてもまっつだけを見る……ってわけにはいかないか、いろいろと。
いろいろを捨てて、潔くまっつを見ているきゃびぃに敬礼。
このショーはえりたんのためのショーであり、この退団仕様場面も、まっつのための場面じゃない。
まっつのイメージと掛け離れた「退団演出」だからだ。
まっつにアテ書きしたら、まっつ本人の望むものにしたら、こうは絶対ならないだろうと思う。
だからこそ、まっつは「えりたんの公演の共演者」であり、仕事としてそこにいるのだなと思う。
まあぶっちゃけ、「天使みたいな笑顔」「憑きものの落ちたような表情」を、嘘くさいと思っている(笑)。
嘘くさい……はチガウか。役割を演じている、いつものまっつ、プロの舞台人だなあと思って見ている。
自分も退団だから天使のようになっている、とは、思えない。彼はたぶん、そんな夢っぽいことは考えず、リアルに役目を果たしていると思う。
そう思うこと自体が、わたしが「未涼亜希」という人に夢を見ている結果かもしれないが。
わたしは、わたしが見たいようにまっつを見ているだけだからね。
そんなわたしには、この場面のラスト、えりたんを囲んでみんなが「いかにも感動的」と笑顔で静止して終わる……その一拍あとが、すごく好き。
まっつは「ものすごくいい笑顔」でえりたんを見つめ、えりたに向かっているポーズのまま場面終了、ぱんっと暗転する。
そのライトが落ちた瞬間、余韻もなにもなく、「はい、仕事終了!!」と背中を向けて走り去るまっつの、身もフタもない感じが、めっちゃツボ(笑)。
なんかすげー切り替えっぷりで。
くるり!っぷりと、ダーーーーッ!っぷりが、愉快。(ナニこの日本語)
この押しつけがましい「感動シーン」を「仕事でやっている」感じが、すごくまっつっぽくて、萌える(笑)。
や、他のジェンヌさんは純粋に自分も感動してやってるんだと思う。でも我らがまっつは、そういう思いが奥底にあるとしても、それよりなにより「仕事だから」と責任感とプライドを持って完璧にこなしている、そーゆー「タカラヅカ的に夢のない」ジェンヌである……と、思わせてくれるのが、いい。
そう思わせてくれることが、未涼亜希というジェンヌのファンタジー。
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