彼が「昭和」であること。@Amour それは・・・
2015年7月9日 タカラヅカ 星組全国ツアー『Amour それは・・・』は、記憶にある初演と違いすぎて笑った(笑)。
どちらがいいとかいう話ではなくて、よくもまあこんだけ受けるインパクトが変わるもんだなあ、と。
みっちゃんの押し出しの良さ……というか、アピールの強さがよくわかった。
みっちゃんを地味だと思ったことはない。むしろ、存在感があり、派手な人だと思っている。が、派手と華はイコールじゃない。派手だけど、その持ち味は、いわゆるキラキラスターじゃない。
路線スターに相応しい美しさには欠けると思っていたし、ハマコ路線でいいじゃんとも思っていた。
KY風味というか、舞台クラッシャーなところも、ハマコと共通項だったし。
個人の感想です、わたしには、みっちゃんはそう見えている。
派手で自己主張が強く、空気を読まない。
へたっぴだと目も当てられないが、このクラッシャーぶりは、確固たる実力に裏打ちされている。
……となると、真ん中向きだ。
真ん中で好きなだけ吠えればいい。
周囲が、ソレに合わせる。
タカラヅカはトップスターありき。
みっちゃんが脇にいるとKYさがちとつらかったりもするが、真ん中なら問題ない。
芝居はセンスも関係するので、ハマるときとそうでないときで落差が大きいが、ショーはシンプルに技術披露でねじ伏せられる。
みっちゃん真ん中、いいじゃん!
と、膝を打った。
自己肯定力の高い人が真ん中にいるのって、いい。観ていて気持ちいい。
『Amour それは・・・』のインパクトの違いって、細かい演出変更とか、音痴トップさんがちょー歌ウマトップさんに変わったから、というだけのことではないと思った。
タニちゃんとみっちゃんの芸風の違いが、そのままショーの色になっているかなと。
みっちゃんの持つ濃い色は、強い主張を持つ。
それは無視や無関心を許さない。ある意味、やさしくない。
中心であろうとする意志。要求の高さ。
ああなんか、みっちゃんが「昭和」と言われるのがわかる。
外見のことではなくて、この「やさしくなさ」が「昭和」っぽい。
や、みっちゃん本人がやさしくないとかやさしいとか、そーゆー話ではないよ?
なんつーんだ、今の時代、甘やかされることに慣れてるじゃん? 嫌なことはしません、空気を読んで、極力気に障ることのないように、目立たないように出すぎることがないように、気をつけます・気を遣います、それがあたりまえです、……それが「他人」に対する正しい距離感、みたいな。
減点されないことだけに気を遣った空気。
「楽しんでいただける舞台をお届けしたいです」てな、もってまわった言い方しか許されない時代。「お客様に夢を与える舞台を創りたい」と言おうモノなら、「与えるなんて上から目線、ナニゴト?!」と叩かれますから。
でも昭和時代のスターさんって、「こっちを観なさい!」って命令形のオーラをびしばし出してた。「私が愉しませてあげる!」てな。「私を観ないと損よ!!」的な。「楽しんでいただけたらうれしいです」なんて、奥ゆかしいことやってない。
舞台上から、「私を観て! こんなにうまい私、こんなに出来る私!」とビームを発してくれるのは、昨今ないタイプのスターさんだ。
昭和的、というのはこういうとこか。
そして。
「タカラヅカ」において、「昭和」は武器である。
こりゃいいや。
わたしは納得する。
だってだって、岡田ショーというのは、その昔の「私を観なさい!!」という命令形オーラでセンターに立てる人用の方程式で作られてるんだもん!
作りが不親切。装飾が少ないの。その分、スター自身が前へ出なくてはならないの。キラキラだったり実力だったり、気迫だったり。
みっちゃんはごく自然に自己肯定して、昭和オーラを押し出してくる。
だから淡色でタルい岡田ショーが、強い輪郭を持って前へ出て来る。
みっちゃんはほんと、真ん中向き、しかもショー向きの人だなあと思った。
好きなだけ大暴れするといいよ。真ん中だから、それができる。そして、観客もソレを求めてる!
タカラヅカも変わってきてるんだなあ、と思うのは、ことちゃんがふつーに2番手扱いであること。
今までのヅカなら、まさこ様2番手で誤魔化してたと思うのよね。ことちゃんを2番手にしたいのが見え見えなのに、中途半端に上級生の立ち位置を作る。
それで若手の成長やポジションUPが足踏みしてきた印象……なのに、そうか、そのへん線引きしてきたんだな。や、まさこ様にも気を遣っているとは思うけど、その気遣い以上に線引きしてきたなと。
カレーくんが本公演で3番手やってるんだもの、ことちゃんが全ツ2番手でもおかしくないよなあ。
またことちゃんが、うまいし。
……しかし、ことちゃんにもまた、お芝居で「カッコイイ!」と思ったのに、ショーでは「いつものことちゃんだ……」になっちゃうのは、なんなんだ。
ことちゃん、もうしっかりみっちゃんの背中を見て育っていってるのか……って、そこは真似しなくていい(笑)。
あー、『Amour それは・・・』の印象が違いすぎるのは、中盤のみっちゃんワンマンショーの印象が強すぎるせいもあるのかも……?
トップスターが客席降りして歌うのは全ツのお約束だけど、あんなに長いとは思わなかった。
え、まだ歌うの? え、まだあるの?? と、びびった。
や、うまいからいいんだけど……バランス悪(笑)。
どちらがいいとかいう話ではなくて、よくもまあこんだけ受けるインパクトが変わるもんだなあ、と。
みっちゃんの押し出しの良さ……というか、アピールの強さがよくわかった。
みっちゃんを地味だと思ったことはない。むしろ、存在感があり、派手な人だと思っている。が、派手と華はイコールじゃない。派手だけど、その持ち味は、いわゆるキラキラスターじゃない。
路線スターに相応しい美しさには欠けると思っていたし、ハマコ路線でいいじゃんとも思っていた。
KY風味というか、舞台クラッシャーなところも、ハマコと共通項だったし。
個人の感想です、わたしには、みっちゃんはそう見えている。
派手で自己主張が強く、空気を読まない。
へたっぴだと目も当てられないが、このクラッシャーぶりは、確固たる実力に裏打ちされている。
……となると、真ん中向きだ。
真ん中で好きなだけ吠えればいい。
周囲が、ソレに合わせる。
タカラヅカはトップスターありき。
みっちゃんが脇にいるとKYさがちとつらかったりもするが、真ん中なら問題ない。
芝居はセンスも関係するので、ハマるときとそうでないときで落差が大きいが、ショーはシンプルに技術披露でねじ伏せられる。
みっちゃん真ん中、いいじゃん!
と、膝を打った。
自己肯定力の高い人が真ん中にいるのって、いい。観ていて気持ちいい。
『Amour それは・・・』のインパクトの違いって、細かい演出変更とか、音痴トップさんがちょー歌ウマトップさんに変わったから、というだけのことではないと思った。
タニちゃんとみっちゃんの芸風の違いが、そのままショーの色になっているかなと。
みっちゃんの持つ濃い色は、強い主張を持つ。
それは無視や無関心を許さない。ある意味、やさしくない。
中心であろうとする意志。要求の高さ。
ああなんか、みっちゃんが「昭和」と言われるのがわかる。
外見のことではなくて、この「やさしくなさ」が「昭和」っぽい。
や、みっちゃん本人がやさしくないとかやさしいとか、そーゆー話ではないよ?
なんつーんだ、今の時代、甘やかされることに慣れてるじゃん? 嫌なことはしません、空気を読んで、極力気に障ることのないように、目立たないように出すぎることがないように、気をつけます・気を遣います、それがあたりまえです、……それが「他人」に対する正しい距離感、みたいな。
減点されないことだけに気を遣った空気。
「楽しんでいただける舞台をお届けしたいです」てな、もってまわった言い方しか許されない時代。「お客様に夢を与える舞台を創りたい」と言おうモノなら、「与えるなんて上から目線、ナニゴト?!」と叩かれますから。
でも昭和時代のスターさんって、「こっちを観なさい!」って命令形のオーラをびしばし出してた。「私が愉しませてあげる!」てな。「私を観ないと損よ!!」的な。「楽しんでいただけたらうれしいです」なんて、奥ゆかしいことやってない。
舞台上から、「私を観て! こんなにうまい私、こんなに出来る私!」とビームを発してくれるのは、昨今ないタイプのスターさんだ。
昭和的、というのはこういうとこか。
そして。
「タカラヅカ」において、「昭和」は武器である。
こりゃいいや。
わたしは納得する。
だってだって、岡田ショーというのは、その昔の「私を観なさい!!」という命令形オーラでセンターに立てる人用の方程式で作られてるんだもん!
作りが不親切。装飾が少ないの。その分、スター自身が前へ出なくてはならないの。キラキラだったり実力だったり、気迫だったり。
みっちゃんはごく自然に自己肯定して、昭和オーラを押し出してくる。
だから淡色でタルい岡田ショーが、強い輪郭を持って前へ出て来る。
みっちゃんはほんと、真ん中向き、しかもショー向きの人だなあと思った。
好きなだけ大暴れするといいよ。真ん中だから、それができる。そして、観客もソレを求めてる!
タカラヅカも変わってきてるんだなあ、と思うのは、ことちゃんがふつーに2番手扱いであること。
今までのヅカなら、まさこ様2番手で誤魔化してたと思うのよね。ことちゃんを2番手にしたいのが見え見えなのに、中途半端に上級生の立ち位置を作る。
それで若手の成長やポジションUPが足踏みしてきた印象……なのに、そうか、そのへん線引きしてきたんだな。や、まさこ様にも気を遣っているとは思うけど、その気遣い以上に線引きしてきたなと。
カレーくんが本公演で3番手やってるんだもの、ことちゃんが全ツ2番手でもおかしくないよなあ。
またことちゃんが、うまいし。
……しかし、ことちゃんにもまた、お芝居で「カッコイイ!」と思ったのに、ショーでは「いつものことちゃんだ……」になっちゃうのは、なんなんだ。
ことちゃん、もうしっかりみっちゃんの背中を見て育っていってるのか……って、そこは真似しなくていい(笑)。
あー、『Amour それは・・・』の印象が違いすぎるのは、中盤のみっちゃんワンマンショーの印象が強すぎるせいもあるのかも……?
トップスターが客席降りして歌うのは全ツのお約束だけど、あんなに長いとは思わなかった。
え、まだ歌うの? え、まだあるの?? と、びびった。
や、うまいからいいんだけど……バランス悪(笑)。
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