カーテンコールの真ん中で。@『A-EN』ARTHUR VERSION
2015年11月5日 タカラヅカ 『A-EN』ARTHUR VERSION千秋楽、楽しく観劇したのだけど……ラストだけが、残念だった。
千秋楽だから、サプライズはあるだろうなと思っていた。
ダブル主演の暁くんが、挨拶にくるだろうなと。
わたしの記憶に、ダブル主演ワークショップ『さすらいの果てに』の前半バージョン、えりたん主演千秋楽の挨拶時に、後半バージョン主演のキムくんが挨拶に来た、というのが焼き付いている。ああいう感じのが、あるだろうなと。
そしたら実際、お芝居に登場。ARI VERSIONのキャラでアーサー@あーさに絡むのは、公演の宣伝にもなるし、いち早くそのキャラを観られたことは観客的にもお得でうれしいことだし、千秋楽のサービスとして、いい感じ。
終演後の挨拶程度かと思っていたから、芝居のサプライズ登場は「やるな」と思った。
しかし……。
終演後、全プログラムを終えたあーさたち出演者挨拶時に、暁くんも呼ばれた。
せっかく駆けつけてきてくれたんだもの、ここで舞台上に招くのは正しい。えりたん楽で、キムくんが挨拶したように。
そこまでは、いい。
挨拶の場に呼ばれ、登場した暁くんの姿に、驚いた。
暁くんは、ポスター衣装(フィナーレの正式衣装)に身を包んでいた。
えっ……?
お芝居のブレザー姿か、あるいはもう、私服に着替えているかと思った……。
ちなみに、『さすらいの果てに』のキムくんは、私服+素顔でした。あくまでも、「ご挨拶」に登場しただけ。
わざわざ着替えて、スタンバイしてたんだ……。
まあ、お芝居と違って、ショーのフィナーレ衣装に混ざるんだから、私服じゃ気の毒か……。
そう思って見守っていると。
いる。
いつまでも、いる。
幕が閉まる。
カーテンコールの手拍子が続く。
幕が開く。
客席から声が上がる。
千秋楽。
が。
ただひとり、千秋楽に無関係な人がいる。真ん中に。
主演のあーさ(青)よりも、派手な衣装(赤)を着て。
カーテンコールが続く。
千秋楽おめでとー!!
その中に、いる。
いつまでも。
関係ない人が。
いちばん派手な衣装で、真ん中に、無関係な人が、居続ける!!
ぽかーん……。
あのー……。
なんなんすか、これ……??
千秋楽っすよ?
このメンバーで迎える、最後の最後の瞬間っすよ?
なんで、関係ない人がいるの?
一緒に舞台作り上げた子たちが隅っこで、出演していない人が、真ん中にいるの?
キムくんは挨拶だけで退場し、カーテンコールはえりたんたち、実際に公演を行ったメンバーだけだったよ?
幕が閉まるたびに「次こそは、暁くんいないよね?」と期待し、幕が上がるたび、裏切られた。
暁くんは真ん中にいた。
キラキラ衣装を着て。ばっちり舞台メイクで。
主役のひとりであるように。
うあー……。
月組、こわい……。
またしても、思ったよ……月組容赦ない……。
あーさ主演バージョンも、暁くんセンターか……。
芝居に「役のキャラとして」登場したように、これは「決められた演出」なんだと思う。
暁くんが出しゃばって、無関係なのにキラキラ衣装でセンターで手を振っているのだ、なんて、まったく思わない。
演出家なりプロデューサーなり、キャスト以外の大人が指示したことだと思う。
子どもたちは「みんな仲間」だから、一緒になって盛り上がっているのだと思う。内心「変じゃね?」と思っているかどうかは知らないが。
だが、劇団のこの「暁くん推し」は、無神経だと思う。
千秋楽は劇団のものかもしれないが、ファンのモノでもあると思う。
舞台は観客なしでは成り立たない。同じ空間で、同じ空気を共有する、観客もまた、舞台を構成している一部なんだ。
明らかな劇団推しのないあーさが、それでも半分だけとはいえ主演し、同期の絆とか演出でさんざん盛り上げた、その有終の美を飾る瞬間に……「劇団の本命様登場、センターに陣取ります」は……冷水浴びせられた気分だ。
キラキラ衣装で挨拶に出てくれてもいいけど、カーテンコールは遠慮するべきだろう。
カテコは「出演者」に贈るモノであって、「無関係な人」にいられても困る。
暁くんも、居心地悪そうに見えた。わたしには。
もちろん、終始笑顔だ。や、そうするしかないよな、彼としては。
自分がこの舞台を作り上げたひとりなら、もっと別の表情をしていただろう。
結婚式で盛り上がっているチャペルで、新郎が親友を壇上に引っ張り出し「僕の親友です、次はこいつも式を挙げるんですよ」と紹介したら、そりゃ参列客は拍手喝采するだろう。
でもその「次に式を挙げる人」が、そのあともずーっと新郎新婦の間に立っていたら、おかしいじゃん。え、あの人いつまでいるの? 空気読めよ、ってなるじゃん。
みっちゃんトップ初主演『大海賊』千秋楽に、出演してないのにキラキラ衣装のベニーが出て来て、センターでカテコまでずーっとニコニコ手を振ってたら、どんなことになると思うよ……。逆に、ベニー主演の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』千秋楽に、出演していないみっちゃんが登場して、何回幕が下りても退場せず、真ん中で手を振り続けたら、どうなるよ……。
そのときの、客席の空気は。ファンの気持ちは。
暁くんは、そういう感じになっていた。
暁くんバージョンの千秋楽にも、あーさは出演するだろう。
それはダブル主演ワークショップのお約束というか、「すでに公演した実績」をひっさげて、「2バージョン全体の千秋楽」として登場するわけだから、アリだと思う。
らんとむとみわっちの『くらわんか』なんて、その上専科さんのサヨナラショーまであったしな。
しかし、まだ公演してもいない暁くんに「公演終了、よくやったカーテンコール」はおかしい。
そのおかしいことを、暁くんにだけさせる劇団に、ドン引きした。
こんなことしても、暁くんのためにならないだろうに……。芝居のサプライズ出演と、終演後に私服で挨拶、だけで、詰めかけたあーさファンは「ありちゃんかわいい!!」となったろうに。
あーさの晴れ舞台を奪うカタチになったら、意味ナイだろうに……。
月組こえぇ。
そして、つくづく思う。
月組って、プロデュースへたすぎる……。
こんなことしてたら、人気スターを作れないよ。『A-EN』という作品自体は、スター人気を高められる作りなのに。
千秋楽だから、サプライズはあるだろうなと思っていた。
ダブル主演の暁くんが、挨拶にくるだろうなと。
わたしの記憶に、ダブル主演ワークショップ『さすらいの果てに』の前半バージョン、えりたん主演千秋楽の挨拶時に、後半バージョン主演のキムくんが挨拶に来た、というのが焼き付いている。ああいう感じのが、あるだろうなと。
そしたら実際、お芝居に登場。ARI VERSIONのキャラでアーサー@あーさに絡むのは、公演の宣伝にもなるし、いち早くそのキャラを観られたことは観客的にもお得でうれしいことだし、千秋楽のサービスとして、いい感じ。
終演後の挨拶程度かと思っていたから、芝居のサプライズ登場は「やるな」と思った。
しかし……。
終演後、全プログラムを終えたあーさたち出演者挨拶時に、暁くんも呼ばれた。
せっかく駆けつけてきてくれたんだもの、ここで舞台上に招くのは正しい。えりたん楽で、キムくんが挨拶したように。
そこまでは、いい。
挨拶の場に呼ばれ、登場した暁くんの姿に、驚いた。
暁くんは、ポスター衣装(フィナーレの正式衣装)に身を包んでいた。
えっ……?
お芝居のブレザー姿か、あるいはもう、私服に着替えているかと思った……。
ちなみに、『さすらいの果てに』のキムくんは、私服+素顔でした。あくまでも、「ご挨拶」に登場しただけ。
わざわざ着替えて、スタンバイしてたんだ……。
まあ、お芝居と違って、ショーのフィナーレ衣装に混ざるんだから、私服じゃ気の毒か……。
そう思って見守っていると。
いる。
いつまでも、いる。
幕が閉まる。
カーテンコールの手拍子が続く。
幕が開く。
客席から声が上がる。
千秋楽。
が。
ただひとり、千秋楽に無関係な人がいる。真ん中に。
主演のあーさ(青)よりも、派手な衣装(赤)を着て。
カーテンコールが続く。
千秋楽おめでとー!!
その中に、いる。
いつまでも。
関係ない人が。
いちばん派手な衣装で、真ん中に、無関係な人が、居続ける!!
ぽかーん……。
あのー……。
なんなんすか、これ……??
千秋楽っすよ?
このメンバーで迎える、最後の最後の瞬間っすよ?
なんで、関係ない人がいるの?
一緒に舞台作り上げた子たちが隅っこで、出演していない人が、真ん中にいるの?
キムくんは挨拶だけで退場し、カーテンコールはえりたんたち、実際に公演を行ったメンバーだけだったよ?
幕が閉まるたびに「次こそは、暁くんいないよね?」と期待し、幕が上がるたび、裏切られた。
暁くんは真ん中にいた。
キラキラ衣装を着て。ばっちり舞台メイクで。
主役のひとりであるように。
うあー……。
月組、こわい……。
またしても、思ったよ……月組容赦ない……。
あーさ主演バージョンも、暁くんセンターか……。
芝居に「役のキャラとして」登場したように、これは「決められた演出」なんだと思う。
暁くんが出しゃばって、無関係なのにキラキラ衣装でセンターで手を振っているのだ、なんて、まったく思わない。
演出家なりプロデューサーなり、キャスト以外の大人が指示したことだと思う。
子どもたちは「みんな仲間」だから、一緒になって盛り上がっているのだと思う。内心「変じゃね?」と思っているかどうかは知らないが。
だが、劇団のこの「暁くん推し」は、無神経だと思う。
千秋楽は劇団のものかもしれないが、ファンのモノでもあると思う。
舞台は観客なしでは成り立たない。同じ空間で、同じ空気を共有する、観客もまた、舞台を構成している一部なんだ。
明らかな劇団推しのないあーさが、それでも半分だけとはいえ主演し、同期の絆とか演出でさんざん盛り上げた、その有終の美を飾る瞬間に……「劇団の本命様登場、センターに陣取ります」は……冷水浴びせられた気分だ。
キラキラ衣装で挨拶に出てくれてもいいけど、カーテンコールは遠慮するべきだろう。
カテコは「出演者」に贈るモノであって、「無関係な人」にいられても困る。
暁くんも、居心地悪そうに見えた。わたしには。
もちろん、終始笑顔だ。や、そうするしかないよな、彼としては。
自分がこの舞台を作り上げたひとりなら、もっと別の表情をしていただろう。
結婚式で盛り上がっているチャペルで、新郎が親友を壇上に引っ張り出し「僕の親友です、次はこいつも式を挙げるんですよ」と紹介したら、そりゃ参列客は拍手喝采するだろう。
でもその「次に式を挙げる人」が、そのあともずーっと新郎新婦の間に立っていたら、おかしいじゃん。え、あの人いつまでいるの? 空気読めよ、ってなるじゃん。
みっちゃんトップ初主演『大海賊』千秋楽に、出演してないのにキラキラ衣装のベニーが出て来て、センターでカテコまでずーっとニコニコ手を振ってたら、どんなことになると思うよ……。逆に、ベニー主演の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』千秋楽に、出演していないみっちゃんが登場して、何回幕が下りても退場せず、真ん中で手を振り続けたら、どうなるよ……。
そのときの、客席の空気は。ファンの気持ちは。
暁くんは、そういう感じになっていた。
暁くんバージョンの千秋楽にも、あーさは出演するだろう。
それはダブル主演ワークショップのお約束というか、「すでに公演した実績」をひっさげて、「2バージョン全体の千秋楽」として登場するわけだから、アリだと思う。
らんとむとみわっちの『くらわんか』なんて、その上専科さんのサヨナラショーまであったしな。
しかし、まだ公演してもいない暁くんに「公演終了、よくやったカーテンコール」はおかしい。
そのおかしいことを、暁くんにだけさせる劇団に、ドン引きした。
こんなことしても、暁くんのためにならないだろうに……。芝居のサプライズ出演と、終演後に私服で挨拶、だけで、詰めかけたあーさファンは「ありちゃんかわいい!!」となったろうに。
あーさの晴れ舞台を奪うカタチになったら、意味ナイだろうに……。
月組こえぇ。
そして、つくづく思う。
月組って、プロデュースへたすぎる……。
こんなことしてたら、人気スターを作れないよ。『A-EN』という作品自体は、スター人気を高められる作りなのに。
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