誰のためのプログラムだったのか。@宝塚音楽学校第102期生文化祭
2016年2月14日 タカラヅカ 去年、101期生の文化祭で、わたしは客席で大泣きした。
タカラヅカの名曲を次々聴ける……そのことに大感激した。
が。
今になって思う。
たしかに、タカラヅカの名曲が聴ける、から、わたしは感動したんだ。
反対に、歌っている子たちが同一でも、タカラヅカの名曲じゃなかったら、どこかの知らない曲だったら、取り乱すほど感動しないだろう。
宝塚音楽学校第102期生文化祭を観て、しみじみ思った。
文化祭のポピュラー・ヴォーカルが何故いつも、「宝塚歌劇主題歌メドレー」なのかわかった。
素人が歌っても誤魔化しが利くから、ヅカメドレーなんだ。
「入江薫宝塚歌劇作品集」では、わたしにとっての誤魔化しにはなってくれず、みんな似たり寄ったり……驚愕するほどの歌ウマも、椅子から転げ落ちるほどの音痴もおらず、ふつうにきれいに歌って、ふつうに終了した。
知らない曲がほとんどなので、ちょっと気になる子がいても、記憶に残らない。どの曲を歌った子、と記憶にエッジを立てられない。
みんな同じ色で流れていった。
わたしはポピュラー・ヴォーカルで個別認識するので、ここで誰もわからない状態だと、まずもう無理だと思う。
そのあとの演劇でそのときだけ見分けが付いても、最後のダンス・コンサートでもれなく見失うし。
ポピュラー・ヴォーカルが「だめだこりゃ」だったわたしは、そこで潔く降参しました。
今年の文化祭は、個別認識無理。
あとはもう、ただの催しとして楽しもう!!
演劇は、谷先生の「オーロラの歌声」。97期生と同じですな。パッションくんがパッションしてましたっけ……なつかしい。
古典的な芝居を求められる、谷先生のコスチューム物人情劇。
わたしが観たのは初日初回です。
いや……おどろいた。
古典的な芝居だしコスチューム物だし、若者たちにはハードルが高いのかもしれないが……記憶にあるどの期より、芝居がやばかった……。
最初に出て来た脱走兵の子が、あまりに破壊力が高くて、なにしろ最初がコレなんで、「えええ、ナニが起こっているの??」と世界に入っていくのが遅れたよ……。
最初に登場した子につられるとか、あるのかな? みんなもう、えーらいこっちゃになっていて。
そりゃ97期だってそんなにうまかったわけではないけど、ここまですごいことにはなってなかったぞ?
いやはや、驚きました……。
そんななか、ただひとりうまかったのが、この期でいちばん有名な男の子。
親の名前ばかり先に出て、本人がどんな子なのかぜんぜん知らなかったんだけど、小柄だけどきれいな子でした。
で、この子だけが、うまかった。
それが不思議で。この子を際立たせるために他の役を配役したのかと穿った見方をしそうなくらい、なんかこの子だけまだマシで、ほっとした。
102期生というとやたらこの子の話をヅカファン以外からも振られ、「親の力で入学しただけで、どうせへたなんでしょ?」的な誘導を受けたりするんだけど、あれ? 別にへたじゃないよ?
周りが周りだから、相対してそう見えているだけかもしんないけど。
少なくとも、この子が演劇の主役をしていることは、納得出来た。A組ではいちばんうまいわ……。
ただ、好みのタイプでないために、たぶんすぐに見失ってしまうだろうな、……と思った。
そしてその通りに、第3部のダンス・コンサートでは、もう誰が誰だかさっぱりわからなかった(笑)。
今年の文化祭は、わたしの敗北です。
誰もわかんなかった。
いつもなら、せめて数人はおぼえて帰るのに。
年寄りはダメねー、いつもとチガウことがあると、それだけでもうパニクっちゃってなんにも出来なくなるの。
でもさ。
今年のポピュラー・ヴォーカルのプログラム、誰のためにあったの?
少なくとも、当の生徒たちのためではないよね? 何十年、生徒のために行われてきたプログラムを、今年に限って変更したんだもの。
なにかしらの大人の事情や、身内のためにやったように思えてならない。
なんてね。
「悪いのは、わからなくなったわたしじゃない、わたしが望まない変更をした誰かだ!」と言ってるようなもの?(笑)
ところで、文化祭には日舞とコンサートの間に「予科生コーラス」というのがあって、要するに本科生のお着替えの間の穴埋めなんだけど、予科生が音校の制服まま整列して2曲コーラスするのね。
その予科生の中にひとり、すっげー汗かいてる子がいて、気になった。
他の子は誰ひとり汗なんてかいてないのに、ひとりだけダラダラ滝のように汗を流してるの。制服にも汗が落ちて色が変わってるし、床にもぼたぼた落ちている。……って、ここまで見えるの相当だよ?!
顔は笑顔のまま歌ってるんだけど……それがまた異様な光景で、びびりました。
体調悪いの? それともひとりだけ全力疾走でもしてきたの?
なんにせよ明らかにおかしい。
客席でそのことに言及している人はわたしの耳に入る範囲では皆無だったし、誰かに聞けるわけでなし。
ただすごく、気になった。
あの予科生、ちゃんと元気に今も音校に通ってるのよね?
タカラヅカの名曲を次々聴ける……そのことに大感激した。
が。
今になって思う。
たしかに、タカラヅカの名曲が聴ける、から、わたしは感動したんだ。
反対に、歌っている子たちが同一でも、タカラヅカの名曲じゃなかったら、どこかの知らない曲だったら、取り乱すほど感動しないだろう。
宝塚音楽学校第102期生文化祭を観て、しみじみ思った。
文化祭のポピュラー・ヴォーカルが何故いつも、「宝塚歌劇主題歌メドレー」なのかわかった。
素人が歌っても誤魔化しが利くから、ヅカメドレーなんだ。
「入江薫宝塚歌劇作品集」では、わたしにとっての誤魔化しにはなってくれず、みんな似たり寄ったり……驚愕するほどの歌ウマも、椅子から転げ落ちるほどの音痴もおらず、ふつうにきれいに歌って、ふつうに終了した。
知らない曲がほとんどなので、ちょっと気になる子がいても、記憶に残らない。どの曲を歌った子、と記憶にエッジを立てられない。
みんな同じ色で流れていった。
わたしはポピュラー・ヴォーカルで個別認識するので、ここで誰もわからない状態だと、まずもう無理だと思う。
そのあとの演劇でそのときだけ見分けが付いても、最後のダンス・コンサートでもれなく見失うし。
ポピュラー・ヴォーカルが「だめだこりゃ」だったわたしは、そこで潔く降参しました。
今年の文化祭は、個別認識無理。
あとはもう、ただの催しとして楽しもう!!
演劇は、谷先生の「オーロラの歌声」。97期生と同じですな。パッションくんがパッションしてましたっけ……なつかしい。
古典的な芝居を求められる、谷先生のコスチューム物人情劇。
わたしが観たのは初日初回です。
いや……おどろいた。
古典的な芝居だしコスチューム物だし、若者たちにはハードルが高いのかもしれないが……記憶にあるどの期より、芝居がやばかった……。
最初に出て来た脱走兵の子が、あまりに破壊力が高くて、なにしろ最初がコレなんで、「えええ、ナニが起こっているの??」と世界に入っていくのが遅れたよ……。
最初に登場した子につられるとか、あるのかな? みんなもう、えーらいこっちゃになっていて。
そりゃ97期だってそんなにうまかったわけではないけど、ここまですごいことにはなってなかったぞ?
いやはや、驚きました……。
そんななか、ただひとりうまかったのが、この期でいちばん有名な男の子。
親の名前ばかり先に出て、本人がどんな子なのかぜんぜん知らなかったんだけど、小柄だけどきれいな子でした。
で、この子だけが、うまかった。
それが不思議で。この子を際立たせるために他の役を配役したのかと穿った見方をしそうなくらい、なんかこの子だけまだマシで、ほっとした。
102期生というとやたらこの子の話をヅカファン以外からも振られ、「親の力で入学しただけで、どうせへたなんでしょ?」的な誘導を受けたりするんだけど、あれ? 別にへたじゃないよ?
周りが周りだから、相対してそう見えているだけかもしんないけど。
少なくとも、この子が演劇の主役をしていることは、納得出来た。A組ではいちばんうまいわ……。
ただ、好みのタイプでないために、たぶんすぐに見失ってしまうだろうな、……と思った。
そしてその通りに、第3部のダンス・コンサートでは、もう誰が誰だかさっぱりわからなかった(笑)。
今年の文化祭は、わたしの敗北です。
誰もわかんなかった。
いつもなら、せめて数人はおぼえて帰るのに。
年寄りはダメねー、いつもとチガウことがあると、それだけでもうパニクっちゃってなんにも出来なくなるの。
でもさ。
今年のポピュラー・ヴォーカルのプログラム、誰のためにあったの?
少なくとも、当の生徒たちのためではないよね? 何十年、生徒のために行われてきたプログラムを、今年に限って変更したんだもの。
なにかしらの大人の事情や、身内のためにやったように思えてならない。
なんてね。
「悪いのは、わからなくなったわたしじゃない、わたしが望まない変更をした誰かだ!」と言ってるようなもの?(笑)
ところで、文化祭には日舞とコンサートの間に「予科生コーラス」というのがあって、要するに本科生のお着替えの間の穴埋めなんだけど、予科生が音校の制服まま整列して2曲コーラスするのね。
その予科生の中にひとり、すっげー汗かいてる子がいて、気になった。
他の子は誰ひとり汗なんてかいてないのに、ひとりだけダラダラ滝のように汗を流してるの。制服にも汗が落ちて色が変わってるし、床にもぼたぼた落ちている。……って、ここまで見えるの相当だよ?!
顔は笑顔のまま歌ってるんだけど……それがまた異様な光景で、びびりました。
体調悪いの? それともひとりだけ全力疾走でもしてきたの?
なんにせよ明らかにおかしい。
客席でそのことに言及している人はわたしの耳に入る範囲では皆無だったし、誰かに聞けるわけでなし。
ただすごく、気になった。
あの予科生、ちゃんと元気に今も音校に通ってるのよね?
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