消えない花火はない、終わらない祭りはない。@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-
2016年3月14日 タカラヅカ そしてついに、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』千秋楽だ。
なんかすっげーひさしぶりに、チケット入手にばたばたしなかった千秋楽。友だちが友会で当ててくれたチケットなので、並んで観劇。キャッホウ!
……『星逢一夜』なんて、幕が上がる数時間前までチケット手に入ってなかったからなー。
1公演眺めて来て、今回の雪組の変化……調子に乗りっぷりが、とても楽しかった。
公演の勢いって大切だね。連日満員のお客様、やたら反応のいい、常とはチガウ雰囲気の客席など、質実剛健な雪っこたちが、日に日にちょーしにのっていくの。自分たちのパフォーマンスでたくさんの人が喜ぶ、生の舞台の醍醐味、舞台人の喜びを実感しているんだろう。
『星逢一夜』のときの「名作を創り上げている自信と誇り」に日に日に満ちていく様子もすごく愛しかったけど、今回の「祭りにちょーしこいてる」感じもまた、愛しい。
雪組さん、真面目だから。なかなかちょーしこかないのね。おっかなびっくり探り探り周囲の顔色伺って、「はしゃいでいいのかな?」「かな?」とさんざん探りを入れたあと、「完全に大丈夫」とわかるまで制限速度内でしか走らないんだもの。や、ここまで慎重な組は、雪組ならではだよなあ(笑)。
そんな子たちが、「これはいける」「オレたちすげえ」と思い出してから、どんどん調子に乗っていく様子が微笑ましいやら愛しいやら。
うんうん、君たちすごいよー。もっともっと、調子に乗っていいんだよー。ついていくよー。
や、前半は休演者続きでずっと緊張感あったしね。それによる張りつめたギリギリ感がまた、「オレたちすげー」に拍車をかけたと思うよ。
祭り公演ってのは、必要なんだなと思った。
全部が全部こんなじゃ嫌だけど、たまには空気を入れ換えて、生徒さんたちに「ライヴ感」を実感してもらうのもいいのかもな。
や、舞台はすべてナマだし、どんな公演だって客席はナマの反応をしているけれど。
今回の『るろ剣』は、いろいろと違ってたからなー。
雪組の真面目でおとなしい舞台を粛々と創っているときとは、違うチャンネルを体験出来て、今後のパフォーマンスの枠が広がったのではないかと思う。
長年雪組を眺めて来て、なんつーんだ、「ぷはーっ」て息をつく感覚を味わった。ずっとずっと、水中を泳いできて、水の中はきれいだし静かだし息を止めてストイックに泳ぎ続けるのもいいけれど、たまに水面に顔を出して、大きく息をつくのも、気持ちいいよな、必要だよな、って。
そしてまた、こんどはもっと深くもぐってみたり、速く泳いでみたり、いろんなことができるんじゃないかな、って、そんな風に思った。
観柳@翔くんのはじけっぷりは気持ちよかったし、毎回アドリブ楽しかった。ジェラール@だいもんといいコンビだよね(笑)。
観柳のガトガト場面はリピート観劇のお楽しみ、ナニをしてくれるかわくわくしてた。
雪に来てからのだいもんはアドリブがんばってる人なイメージ(笑)。
今回も翔くんと一緒になって、楽しそうに、それでもがんばってたなあ。
最後の「ありガト~~!」は狙いすぎな気も。
はー。観柳×ジェラール読みてえ。(心の声がつい漏れる)
そしてなんつっても、蒼紫@れいこ。
成長したねえええ!! ってナニその上から目線発言。でもでも初日の余裕のないびくびく蒼紫からスタートして、かっこつけつつも申し訳なさそうな感じがしていたあのれいこが、公演を重ねるごとにドヤりだしてね……! 感無量ですわよ。
この公演でいちばん収穫を得たのってれいこじゃないかな。苦手分野に真っ向から取り組みました感。
退団者の見せ場には、とびきりあたたかい拍手が送られる。
あああ、きんぐ……。
ショーのない公演で退団するなんてなあ。前方席に坐ってきんぐに釣ってもらうのを毎公演楽しみにしてたのにー。
わたしの癒やし系。わたしの思い出ジェンヌ。きんぐとの別れが、ひたすら寂しい。
贔屓組の上級生には、それぞれ自分自身の思い出がある。時の流れとタカラヅカはリンクするからだ。
『黒い瞳』『ロック・オン!』でのタジィ、まだ新公学年なのに副官イヴァン中尉がかっこよすぎて注目した、ショーの客席降りで真横で踊ってくれた、はにかんだ笑顔が「あ、下級生なんだ」と初々しくてこっちもつられて照れた。
しあわせだった記憶。
とびきり美形だけど実力がアレな男役、せしるは仲間うちではちょっとネタジェンヌ的に愛でられていた。「あのチャモロ」とか、「せしるがみつる!」とか、役も絡めてよくいじられていたな。それが娘役に転向して、素晴らしい美貌の女役になって。なにしろ美貌だから、組んだ男役の格を上げてくれて。
しあわせだった記憶。
かわいい人、と言わしめたきんぐ。ぐたぐたのアフタートーク、いじられてることにすら気づかない天然さ。『仮面の男』『ドン・カルロス』『インフィニティ』『フットルース』……いつもいつも、愛しい光景には、同じフレームの中にきんぐがいた。
しあわせだった記憶。
またひとつ、わたしは思い出を失うんだな。
還る場所を失うんだ。
そんな気がして、切ない。
だけど、タカラヅカは続いていく。
人生が続くように。
ミトさんが雪組の今後のスケジュールを説明する。
「煌羽レオ以下16名の『Bow Singing Workshop』……」
…………は?
いいいいいま、きらはれおって言った??
全組通して公演される、歌バウこと、『Bow Singing Workshop』。
その出演者はすでに発表されている。主演はなく、全員横並びの公演、名前はチガウけど早い話が『エンカレッジ・コンサート』。
主演はいないから、紹介するとき長の生徒名を言うことになる、という理屈はわかる。
わかるけど、予測してなかったから、めっちゃびびった。
煌羽レオ以下、って、まるで、レオ様主演みたいだ!
な、なんかすっげーどきどきする!!
歌バウというとわたし的には翼くんの歌が聴ける!!ということがいちばん大きかったんだけど、ここでさらに、レオ様が長! レオ様が率いちゃうんだ!!ということが、加わった。
長ってことは、初日と千秋楽は挨拶しちゃうんだわ。「雪組の煌羽レオです」とか、舞台のセンターで言っちゃうんだわ。わわわ。なにソレなにソレ、感動!
レオ様新公主演してないし、新公の長の学年のときだって席次的に挨拶ポジションにないから、挨拶してるとこなんて観たことナイし、観ることナイままいつか袴姿を観ることになるのかと漠然と思ってた。
それが、主演みたく真ん中に立つ舞台がある……。
わわわ、わわわ、どうしよう、めっちゃドキドキしてきたっ。
タカラヅカは続く。
時が流れ、失い、変わっていく。
時が流れ、出会い、増していく。
消えない花火はない、終わらない祭りはない。
それでも、花はまた咲く。
なんかすっげーひさしぶりに、チケット入手にばたばたしなかった千秋楽。友だちが友会で当ててくれたチケットなので、並んで観劇。キャッホウ!
……『星逢一夜』なんて、幕が上がる数時間前までチケット手に入ってなかったからなー。
1公演眺めて来て、今回の雪組の変化……調子に乗りっぷりが、とても楽しかった。
公演の勢いって大切だね。連日満員のお客様、やたら反応のいい、常とはチガウ雰囲気の客席など、質実剛健な雪っこたちが、日に日にちょーしにのっていくの。自分たちのパフォーマンスでたくさんの人が喜ぶ、生の舞台の醍醐味、舞台人の喜びを実感しているんだろう。
『星逢一夜』のときの「名作を創り上げている自信と誇り」に日に日に満ちていく様子もすごく愛しかったけど、今回の「祭りにちょーしこいてる」感じもまた、愛しい。
雪組さん、真面目だから。なかなかちょーしこかないのね。おっかなびっくり探り探り周囲の顔色伺って、「はしゃいでいいのかな?」「かな?」とさんざん探りを入れたあと、「完全に大丈夫」とわかるまで制限速度内でしか走らないんだもの。や、ここまで慎重な組は、雪組ならではだよなあ(笑)。
そんな子たちが、「これはいける」「オレたちすげえ」と思い出してから、どんどん調子に乗っていく様子が微笑ましいやら愛しいやら。
うんうん、君たちすごいよー。もっともっと、調子に乗っていいんだよー。ついていくよー。
や、前半は休演者続きでずっと緊張感あったしね。それによる張りつめたギリギリ感がまた、「オレたちすげー」に拍車をかけたと思うよ。
祭り公演ってのは、必要なんだなと思った。
全部が全部こんなじゃ嫌だけど、たまには空気を入れ換えて、生徒さんたちに「ライヴ感」を実感してもらうのもいいのかもな。
や、舞台はすべてナマだし、どんな公演だって客席はナマの反応をしているけれど。
今回の『るろ剣』は、いろいろと違ってたからなー。
雪組の真面目でおとなしい舞台を粛々と創っているときとは、違うチャンネルを体験出来て、今後のパフォーマンスの枠が広がったのではないかと思う。
長年雪組を眺めて来て、なんつーんだ、「ぷはーっ」て息をつく感覚を味わった。ずっとずっと、水中を泳いできて、水の中はきれいだし静かだし息を止めてストイックに泳ぎ続けるのもいいけれど、たまに水面に顔を出して、大きく息をつくのも、気持ちいいよな、必要だよな、って。
そしてまた、こんどはもっと深くもぐってみたり、速く泳いでみたり、いろんなことができるんじゃないかな、って、そんな風に思った。
観柳@翔くんのはじけっぷりは気持ちよかったし、毎回アドリブ楽しかった。ジェラール@だいもんといいコンビだよね(笑)。
観柳のガトガト場面はリピート観劇のお楽しみ、ナニをしてくれるかわくわくしてた。
雪に来てからのだいもんはアドリブがんばってる人なイメージ(笑)。
今回も翔くんと一緒になって、楽しそうに、それでもがんばってたなあ。
最後の「ありガト~~!」は狙いすぎな気も。
はー。観柳×ジェラール読みてえ。(心の声がつい漏れる)
そしてなんつっても、蒼紫@れいこ。
成長したねえええ!! ってナニその上から目線発言。でもでも初日の余裕のないびくびく蒼紫からスタートして、かっこつけつつも申し訳なさそうな感じがしていたあのれいこが、公演を重ねるごとにドヤりだしてね……! 感無量ですわよ。
この公演でいちばん収穫を得たのってれいこじゃないかな。苦手分野に真っ向から取り組みました感。
退団者の見せ場には、とびきりあたたかい拍手が送られる。
あああ、きんぐ……。
ショーのない公演で退団するなんてなあ。前方席に坐ってきんぐに釣ってもらうのを毎公演楽しみにしてたのにー。
わたしの癒やし系。わたしの思い出ジェンヌ。きんぐとの別れが、ひたすら寂しい。
贔屓組の上級生には、それぞれ自分自身の思い出がある。時の流れとタカラヅカはリンクするからだ。
『黒い瞳』『ロック・オン!』でのタジィ、まだ新公学年なのに副官イヴァン中尉がかっこよすぎて注目した、ショーの客席降りで真横で踊ってくれた、はにかんだ笑顔が「あ、下級生なんだ」と初々しくてこっちもつられて照れた。
しあわせだった記憶。
とびきり美形だけど実力がアレな男役、せしるは仲間うちではちょっとネタジェンヌ的に愛でられていた。「あのチャモロ」とか、「せしるがみつる!」とか、役も絡めてよくいじられていたな。それが娘役に転向して、素晴らしい美貌の女役になって。なにしろ美貌だから、組んだ男役の格を上げてくれて。
しあわせだった記憶。
かわいい人、と言わしめたきんぐ。ぐたぐたのアフタートーク、いじられてることにすら気づかない天然さ。『仮面の男』『ドン・カルロス』『インフィニティ』『フットルース』……いつもいつも、愛しい光景には、同じフレームの中にきんぐがいた。
しあわせだった記憶。
またひとつ、わたしは思い出を失うんだな。
還る場所を失うんだ。
そんな気がして、切ない。
だけど、タカラヅカは続いていく。
人生が続くように。
ミトさんが雪組の今後のスケジュールを説明する。
「煌羽レオ以下16名の『Bow Singing Workshop』……」
…………は?
いいいいいま、きらはれおって言った??
全組通して公演される、歌バウこと、『Bow Singing Workshop』。
その出演者はすでに発表されている。主演はなく、全員横並びの公演、名前はチガウけど早い話が『エンカレッジ・コンサート』。
主演はいないから、紹介するとき長の生徒名を言うことになる、という理屈はわかる。
わかるけど、予測してなかったから、めっちゃびびった。
煌羽レオ以下、って、まるで、レオ様主演みたいだ!
な、なんかすっげーどきどきする!!
歌バウというとわたし的には翼くんの歌が聴ける!!ということがいちばん大きかったんだけど、ここでさらに、レオ様が長! レオ様が率いちゃうんだ!!ということが、加わった。
長ってことは、初日と千秋楽は挨拶しちゃうんだわ。「雪組の煌羽レオです」とか、舞台のセンターで言っちゃうんだわ。わわわ。なにソレなにソレ、感動!
レオ様新公主演してないし、新公の長の学年のときだって席次的に挨拶ポジションにないから、挨拶してるとこなんて観たことナイし、観ることナイままいつか袴姿を観ることになるのかと漠然と思ってた。
それが、主演みたく真ん中に立つ舞台がある……。
わわわ、わわわ、どうしよう、めっちゃドキドキしてきたっ。
タカラヅカは続く。
時が流れ、失い、変わっていく。
時が流れ、出会い、増していく。
消えない花火はない、終わらない祭りはない。
それでも、花はまた咲く。
コメント