初演『エリザベート』とわたし・その6。~ルドルフに必要なモノは~
2016年4月22日 タカラヅカ 途中になっていた初演『エリザベート』語りの続きを唐突にはじめる。
わたしは初演厨で「初演が最高!」と思っているクチだけど、すべてにおいて初演に満足しているわけじゃない。
ルドルフはチガウと思ってるもん……。
初演ルドルフのタータン。歌ダンス芝居と三拍子揃ったスター。
だがしかし。
美貌だけは、持ち合わせていなかった……。
いや、男役としての美しさはあったと思う。だが、タータン本人も劇団も、プロデュースの仕方っつーか、売り方を間違えていたと思う。
男役=男装の麗人、男役=中性的なフェアリー、という認識を、劇団上層部のおじさんたちは捨てるべきだ。おじさんたちから見れば、男役だってみんな若くてかわいい女の子たちなんだろうけど、舞台上の男役にはタイプがあり、全員が「かわいい女の子」じゃない。
タータンは、「おっさんタイプ」だった。
若い頃から、「中性的なフェアリー」ではなく、「かっこいいおっさん」。
だから、彼がかっこいいおっさん役をやっている分にはよかったんだけど。
耽美役とか中性的な美形役とかも、劇団は彼にやらせちゃうんだよねえ……。
劇団だけでなく、タータン自身も自分の魅力を理解していたのかどうか。舞台外での「タータンねぇ~」という舌っ足らずなオンナノコ喋りとかオンナノコな言動とか、好むモノと現実とが乖離していたのではないか?
シシィのパパでもいいビジュアルで、「少女マンガの王子様」ルドルフ役をやってしまう違和感。
初演だから他に例があるわけでもないのに、ただもう痛烈に「これはチガウやろ!!」と感じていた。
役の表現、言動から、ルドルフが「本気の美形役」だとわかる。それこそ少女マンガから抜け出てきたような、タカラヅカならではの麗人がやる役だ。
なのに、目に映っているのは八の字眉毛のおっさん。
仕事も出来て部下から恐れられていそうないかつい壮年の男が、フリルブラウス着て大きなお尻の目立つパンツを穿いて、子鹿のように震えている。……って、なんのプレイよ??
タータンが魅力的に見える役はコレじゃないし、ルドルフという役もコレじゃない!!
歌声が素晴らしいのはわかる。認める。トート&ルドルフとして歴代屈指のハーモニーだ。
でも、ビジュアルのコレジャナイ感もまた、歴代屈指だ。
なまじ少年時代のルドルフがこぼれおちそうな大きな瞳の美少年で、ソレが成長してコレになるのか!という裏切られた感……(笑)。
初演で唯一「チガウ!」と思う箇所だ。
初演の影響は大きくて、今日に至るまで、初演で創り上げた「カタチ」は、ブラッシュアップされているにしろ、ほぼそのまま踏襲されている。
が、ルドルフ役だけは役の意味が変わっている。
今の『エリザベート』において、ルドルフ役ってのは「実力・歌唱力微妙でもいい、とにかくビジュアル大事!!」であり、美形スターが役替わりで華を添える役だ。
明らかに初演と配役の方向性が違う。
初演と同じだとするなら「ルドルフは歌唱力命、ビジュアルはおっさんでも難アリでもなんもいい」という認識のはず。
つまり、「チガウ」と思ったのは間違いではナイ、ということなんじゃないかな?
初演当時、わたしの友人たちは「ルドルフが美しくないのはおかしい」「タータンはミスキャスト」という意見ばかり。や、類は友を呼びますから、同じ意見の人ばかりなのは必然。世間の大多数がどうだったかはわかりません。
タータンファンの友人は「きれいじゃなくてごめんねー。でもファンとしては楽しい~~」と言っていたので、「柄違いなのはわかってる。でも美形役を見られてうれしい」ということだろう……その気持ちはわかる、ご贔屓なら「あんな格好してあんな役してる~~、似合わない~~(笑)、萌え~~」てなもんよねえ。だから、タータンファン的にはよかったんだろうけど……でも、「めずらしいからいい」的な喜び方で、ご贔屓の魅力が最大限に活きる役だとは思ってなかったのでは?
世間的にはどうだったんだろう?
史実のルドルフはおっさんだったから、『エリザベート』もおっさんでいいのか?
なんにせよ、新公では雪組きっての甘い美貌の王子様キャラの子がルドルフ役になったし、組替え万歳、タータンが花組へ行ってしまったので、東宝では若くてハンサムなルドルフになった。
初演のムラ公演だけなんだよね、タータンルドルフ。
おっさんルドルフは「1公演の半分」だけで、以来20年、ルドルフは青年のみが演じている。
……と、ここまで語っておいてなんですが、タータンのルドルフは「素晴らしい耽美キャラ」だったりします? わたしと友人たち以外には、コム姫とかテルとかみりおくんとかカレーくんと、タータンは同じタイプに見えていたりするのかしら。
や、わたしにはタータンは「かっこいいおっさん」で、フーバー長官や中臣鎌足、藤原基経がハマリ役の、知性も行動力もある渋い大人の男で、「ママ助けて、パパを説得して」と泣き崩れるのが魅力の坊ちゃんをハマリ役にはしないタイプ、に見えているから。
わたしは東宝公演版を観ていない。観ていないけど、キャスティングだけで、「東宝版の方がいい!」と思う。今も思っている。
タータンに比べて「歌唱力が落ちる」「でかすぎてトートが見えない(笑)」とか言われていたにしろ、たかこルドルフを観たかった。どんだけタータンより実力が下だとしても、ルドルフにはまず美貌があって欲しい、と心から思うから。
タータンの実力は認めているし、歌もダンスも素晴らしい。
でも、このルドルフ役だけは、「チガウ」としか思えない。
ごめんよ……。
芝居も、ビジュアルに足を取られて、わたしにはよくわからないし……見た目おっさんなのに、ピュアな少年、みたいな芝居がなんとも収まり悪くて。
ごめんよ……。
ルドルフでさえなければ、こんなにつらくなかったのになー。フーバーも鎌足も基経も、かっこよかったもん。
わたしは初演厨で「初演が最高!」と思っているクチだけど、すべてにおいて初演に満足しているわけじゃない。
ルドルフはチガウと思ってるもん……。
初演ルドルフのタータン。歌ダンス芝居と三拍子揃ったスター。
だがしかし。
美貌だけは、持ち合わせていなかった……。
いや、男役としての美しさはあったと思う。だが、タータン本人も劇団も、プロデュースの仕方っつーか、売り方を間違えていたと思う。
男役=男装の麗人、男役=中性的なフェアリー、という認識を、劇団上層部のおじさんたちは捨てるべきだ。おじさんたちから見れば、男役だってみんな若くてかわいい女の子たちなんだろうけど、舞台上の男役にはタイプがあり、全員が「かわいい女の子」じゃない。
タータンは、「おっさんタイプ」だった。
若い頃から、「中性的なフェアリー」ではなく、「かっこいいおっさん」。
だから、彼がかっこいいおっさん役をやっている分にはよかったんだけど。
耽美役とか中性的な美形役とかも、劇団は彼にやらせちゃうんだよねえ……。
劇団だけでなく、タータン自身も自分の魅力を理解していたのかどうか。舞台外での「タータンねぇ~」という舌っ足らずなオンナノコ喋りとかオンナノコな言動とか、好むモノと現実とが乖離していたのではないか?
シシィのパパでもいいビジュアルで、「少女マンガの王子様」ルドルフ役をやってしまう違和感。
初演だから他に例があるわけでもないのに、ただもう痛烈に「これはチガウやろ!!」と感じていた。
役の表現、言動から、ルドルフが「本気の美形役」だとわかる。それこそ少女マンガから抜け出てきたような、タカラヅカならではの麗人がやる役だ。
なのに、目に映っているのは八の字眉毛のおっさん。
仕事も出来て部下から恐れられていそうないかつい壮年の男が、フリルブラウス着て大きなお尻の目立つパンツを穿いて、子鹿のように震えている。……って、なんのプレイよ??
タータンが魅力的に見える役はコレじゃないし、ルドルフという役もコレじゃない!!
歌声が素晴らしいのはわかる。認める。トート&ルドルフとして歴代屈指のハーモニーだ。
でも、ビジュアルのコレジャナイ感もまた、歴代屈指だ。
なまじ少年時代のルドルフがこぼれおちそうな大きな瞳の美少年で、ソレが成長してコレになるのか!という裏切られた感……(笑)。
初演で唯一「チガウ!」と思う箇所だ。
初演の影響は大きくて、今日に至るまで、初演で創り上げた「カタチ」は、ブラッシュアップされているにしろ、ほぼそのまま踏襲されている。
が、ルドルフ役だけは役の意味が変わっている。
今の『エリザベート』において、ルドルフ役ってのは「実力・歌唱力微妙でもいい、とにかくビジュアル大事!!」であり、美形スターが役替わりで華を添える役だ。
明らかに初演と配役の方向性が違う。
初演と同じだとするなら「ルドルフは歌唱力命、ビジュアルはおっさんでも難アリでもなんもいい」という認識のはず。
つまり、「チガウ」と思ったのは間違いではナイ、ということなんじゃないかな?
初演当時、わたしの友人たちは「ルドルフが美しくないのはおかしい」「タータンはミスキャスト」という意見ばかり。や、類は友を呼びますから、同じ意見の人ばかりなのは必然。世間の大多数がどうだったかはわかりません。
タータンファンの友人は「きれいじゃなくてごめんねー。でもファンとしては楽しい~~」と言っていたので、「柄違いなのはわかってる。でも美形役を見られてうれしい」ということだろう……その気持ちはわかる、ご贔屓なら「あんな格好してあんな役してる~~、似合わない~~(笑)、萌え~~」てなもんよねえ。だから、タータンファン的にはよかったんだろうけど……でも、「めずらしいからいい」的な喜び方で、ご贔屓の魅力が最大限に活きる役だとは思ってなかったのでは?
世間的にはどうだったんだろう?
史実のルドルフはおっさんだったから、『エリザベート』もおっさんでいいのか?
なんにせよ、新公では雪組きっての甘い美貌の王子様キャラの子がルドルフ役になったし、組替え万歳、タータンが花組へ行ってしまったので、東宝では若くてハンサムなルドルフになった。
初演のムラ公演だけなんだよね、タータンルドルフ。
おっさんルドルフは「1公演の半分」だけで、以来20年、ルドルフは青年のみが演じている。
……と、ここまで語っておいてなんですが、タータンのルドルフは「素晴らしい耽美キャラ」だったりします? わたしと友人たち以外には、コム姫とかテルとかみりおくんとかカレーくんと、タータンは同じタイプに見えていたりするのかしら。
や、わたしにはタータンは「かっこいいおっさん」で、フーバー長官や中臣鎌足、藤原基経がハマリ役の、知性も行動力もある渋い大人の男で、「ママ助けて、パパを説得して」と泣き崩れるのが魅力の坊ちゃんをハマリ役にはしないタイプ、に見えているから。
わたしは東宝公演版を観ていない。観ていないけど、キャスティングだけで、「東宝版の方がいい!」と思う。今も思っている。
タータンに比べて「歌唱力が落ちる」「でかすぎてトートが見えない(笑)」とか言われていたにしろ、たかこルドルフを観たかった。どんだけタータンより実力が下だとしても、ルドルフにはまず美貌があって欲しい、と心から思うから。
タータンの実力は認めているし、歌もダンスも素晴らしい。
でも、このルドルフ役だけは、「チガウ」としか思えない。
ごめんよ……。
芝居も、ビジュアルに足を取られて、わたしにはよくわからないし……見た目おっさんなのに、ピュアな少年、みたいな芝居がなんとも収まり悪くて。
ごめんよ……。
ルドルフでさえなければ、こんなにつらくなかったのになー。フーバーも鎌足も基経も、かっこよかったもん。
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