少年の日の翼。@ME AND MY GIRL
2016年5月28日 タカラヅカ あれ、ひょっとして、主役についての感想を書いてない?
花組『ME AND MY GIRL』。
役替わりとか新公とか、目新しいところを記すのに必死になっちゃって。
ビル@みりおくん。
ビジュアルだけでいうなら完璧!に美しいビル。これぞ、タカラヅカで観たいビル!の姿だと思う。
だけど、この役はものすごーく難しかったのではないかな? みりおくんにとって。
ビルだから、『ME AND MY GIRL』だから、というのではなく。
自分自身で演じた役の、再演だから。
『エリザベート』のときも感じたんだけど、セルフ再演って、すげー難しいよねええ。
新公時代より、そりゃ技術は上がっている。出来ることは増えている。でも。
あの当時持っていたナニかを、確実に失っているんだ。
名作の再演とかもそりゃ大変だろうけど、ある意味「過去の自分」を超えるのは、いちばん困難なことなんじゃないか?
新人公演でビルを演じたみりおくんを、おぼえている。
若くてかわいくて、キラキラした男の子だった。
大人の男には見えず、サリーともども10代のカップルに見えた。
あのまぶしさと、甘ずっぱさ。
あれは、下級生だからこその光だ。
みりおくんはいつまでも若々しいし、美しい人だけど。
もうこんなに、大人になっていたんだなと。
ビルの印象の違いに驚く。
若くて向こう見ずな光は消え、大人がしっかり演技している。
演技することを、知っている。
昔は演技していなかったというわけじゃなくて。
新公だってもちろん精一杯考えて演技していたんだろうけど。
今はその、演技の向きが違うというか、角度が違うというか。
新公の頃って、みりおくん、客席に向かって……いや、世界に向かって? 無防備に開いていた気がする。
ぷわーって全部開いて、ありのままで勝負というか、取り繕う余裕はないっていうか。
今は大人になり、責任も増え、そんな本能的な姿勢ではなく、がっつり芝居することを学んだというか。
守りに入っている、気がする。
……トップスターなんだから、責任があるんだから、それは必要なんだけど。わかるんだけど。
新公と同じ役であるから、余計にそれが見える気がして。
『エリザベート』はまだそれでも、必死さの方が勝っていたから、今回ほど思わなかった。
新公ビルの方が、自由を感じたな。
ビルというキャラクタは、魂に自由が必要だと思う。今のビルには、それをあまり感じない。
……ビルとしてはともかく、タカラヅカ公演の主役としては、華と光が在るから、ソレでいいのだと思うけど。
サリー@かのちゃんは、ビルを映す鏡だと思う。
かわいいかのちゃんが演じているから、もちろんサリーはかわいい。
だけど、不自由さを感じる。
ビルがまとう鎖を、サリーもまたまとっている。
ビルが外へ発散するようになれば、サリーも発散するんじゃないかな。
わたしの印象では、ふたりして束縛されている感じ。
ビジュアルはほんと、きれいでかわいい最強カップルなのにな。
何故だか、ナマで観た方が、ポスターよりもわくわくしなかった。
あくまでも、わたしは。
みりおくんは、オリジナルの役と作品が観たいな。新公の役ではなくて。
次のウエクミ公演が心から楽しみだ。
花組『ME AND MY GIRL』。
役替わりとか新公とか、目新しいところを記すのに必死になっちゃって。
ビル@みりおくん。
ビジュアルだけでいうなら完璧!に美しいビル。これぞ、タカラヅカで観たいビル!の姿だと思う。
だけど、この役はものすごーく難しかったのではないかな? みりおくんにとって。
ビルだから、『ME AND MY GIRL』だから、というのではなく。
自分自身で演じた役の、再演だから。
『エリザベート』のときも感じたんだけど、セルフ再演って、すげー難しいよねええ。
新公時代より、そりゃ技術は上がっている。出来ることは増えている。でも。
あの当時持っていたナニかを、確実に失っているんだ。
名作の再演とかもそりゃ大変だろうけど、ある意味「過去の自分」を超えるのは、いちばん困難なことなんじゃないか?
新人公演でビルを演じたみりおくんを、おぼえている。
若くてかわいくて、キラキラした男の子だった。
大人の男には見えず、サリーともども10代のカップルに見えた。
あのまぶしさと、甘ずっぱさ。
あれは、下級生だからこその光だ。
みりおくんはいつまでも若々しいし、美しい人だけど。
もうこんなに、大人になっていたんだなと。
ビルの印象の違いに驚く。
若くて向こう見ずな光は消え、大人がしっかり演技している。
演技することを、知っている。
昔は演技していなかったというわけじゃなくて。
新公だってもちろん精一杯考えて演技していたんだろうけど。
今はその、演技の向きが違うというか、角度が違うというか。
新公の頃って、みりおくん、客席に向かって……いや、世界に向かって? 無防備に開いていた気がする。
ぷわーって全部開いて、ありのままで勝負というか、取り繕う余裕はないっていうか。
今は大人になり、責任も増え、そんな本能的な姿勢ではなく、がっつり芝居することを学んだというか。
守りに入っている、気がする。
……トップスターなんだから、責任があるんだから、それは必要なんだけど。わかるんだけど。
新公と同じ役であるから、余計にそれが見える気がして。
『エリザベート』はまだそれでも、必死さの方が勝っていたから、今回ほど思わなかった。
新公ビルの方が、自由を感じたな。
ビルというキャラクタは、魂に自由が必要だと思う。今のビルには、それをあまり感じない。
……ビルとしてはともかく、タカラヅカ公演の主役としては、華と光が在るから、ソレでいいのだと思うけど。
サリー@かのちゃんは、ビルを映す鏡だと思う。
かわいいかのちゃんが演じているから、もちろんサリーはかわいい。
だけど、不自由さを感じる。
ビルがまとう鎖を、サリーもまたまとっている。
ビルが外へ発散するようになれば、サリーも発散するんじゃないかな。
わたしの印象では、ふたりして束縛されている感じ。
ビジュアルはほんと、きれいでかわいい最強カップルなのにな。
何故だか、ナマで観た方が、ポスターよりもわくわくしなかった。
あくまでも、わたしは。
みりおくんは、オリジナルの役と作品が観たいな。新公の役ではなくて。
次のウエクミ公演が心から楽しみだ。
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