配慮されない人、される人。@新人公演『NOBUNAGA<信長>』
2016年7月14日 タカラヅカ えー、『ドン・ジュアン』話をとりとめもなく続けておりましたが、ここで突然月組新人公演『NOBUNAGA<信長> -下天の夢-』の話。
新公配役が発表になったとき、わたしの周囲のごく狭いところでポイントとされていた、「森蘭丸役の有無」。
わざわざ森蘭丸役の欄が * になっている。発表されてないけど、実は出るんだよ、などという意味ではなく、ガチに削除されているんだよ、この役は新公では存在しないんだよ、という意味での * だ。
どうして?
一本モノでもないのに。
んでもって、実際本公演の幕が上がってみると、森蘭丸役は超ちょい役で、いてもいなくてもかまわないよーな役だった。
これならたしかに、削られても問題はないかも……って、そんな、削ってもいいような役をなんで出すかな。わざわざ配役表に書いて発表するかな。
「主な配役」に記載されない役だって、実際の公演にはいくらでもあるんだもの。ルドルフ@『エリザベート』役だって、公演によってはモブ役でアルバイトをしていたが、「主な配役」にはアルバイトまでは記載されなかった。
おかしな話。
で、新人公演にて。
森蘭丸役は、本当になくなっていた。
蘭丸の台詞は、別の人に振られてた。それでなんの問題もなかった。
てゆーか、突然出て来た「誰?」という蘭丸より、それまでずっと従ってきた毛利良勝の台詞の方が納得だし、信長に心酔していたただひとりの家臣・弥助の比重が上がる方が正しいわ。
ほんとに、本公演の森蘭丸は、いらない役なんやなー。
じゃあどうして、こんないらない役をわざわざ作ったのか。
ひとえに、男役スター朝美絢のためでしょう。
公演初日の蘭丸の扱いを見たとき、舌を巻いたもの。
あーさ、大事にされてんだなあ、と。
タカラヅカの華は男役、ファンは男役を観に来る。
美形男役スターの女装をファンは喜ぶけれど、それはあくまでも「男役の女装」であること、ほんとうに女役に転向することは望まない。
それと同じで、公演通して女役だけだと、せっかく得た人気を失う危険性がある。かっこいい男役を見たいのに、ふつーに女になって娘役と同じことをしていたんじゃ、意味がないもの。
「娘役にだってファンはいる! 娘役軽視するな!」というツッコミはなしね、わたしがどうこうではなく、「タカラヅカ」がそうやって100年続いてきた劇団だという話。
妻木@あーさはいい役だ。
男役でモブに毛の生えたよーな「武将のひとり/初見ライト観客からは個別認識されず」よりも、トップスターとエロい絡みのある美形くのいち役の方がいい役に決まっている。
でも、いくらいい役だからといって、女役だけだと、本当の意味で「いい役」ではないんだ。
ファンは女役を求めているわけじゃないから。
だから、わざわざ男役もさせる。
いなくてもいいような、どーでもいい役を無理矢理作って、しかも「森蘭丸」という超有名美少年役で。
「男役として美しい朝美絢」を見せつけられる役を、わざわざ、あーさのためだけに、作ったんだね、大野くん。
森蘭丸がどーでもいいような役だからこそ、震撼したわ。
こんな無理矢理なことするほど、配慮されてるのかと。
劇団主導なのか、大野くんの趣味なのかはわかんないけども。
新人公演で「蘭丸がいない」方が、作品として正しいことを見せつけられると、より一層嘆息する。
あーさ、いいなああ。
こんなに気を遣ってもらって。
大切にしてもらって。
ええ。
『NOBUNAGA<信長>』初日に思ったもの。
あーさにとってつけたような男役させるなら、『虞美人』の桃娘@だいもんにも、3分でいいから男役をやらせる配慮が欲しかった。
一本モノで女役のみだったんだよ……アルバイトもナシだよ……「未来のある男役スター」と考えるなら、「男役としてかっこいい場」を用意すべきだったのに……そんな配慮はしてもらえなかったさ……はは、は……遠い目。
ということで、結局はだいもん(笑)。
まともな月新公の話は7月16日欄にて。
新公配役が発表になったとき、わたしの周囲のごく狭いところでポイントとされていた、「森蘭丸役の有無」。
主な配役新人公演
妻木(帰蝶の家臣)朝美 絢/海乃 美月
森蘭丸(織田信長の小姓)朝美 絢/ *
わざわざ森蘭丸役の欄が * になっている。発表されてないけど、実は出るんだよ、などという意味ではなく、ガチに削除されているんだよ、この役は新公では存在しないんだよ、という意味での * だ。
どうして?
一本モノでもないのに。
んでもって、実際本公演の幕が上がってみると、森蘭丸役は超ちょい役で、いてもいなくてもかまわないよーな役だった。
これならたしかに、削られても問題はないかも……って、そんな、削ってもいいような役をなんで出すかな。わざわざ配役表に書いて発表するかな。
「主な配役」に記載されない役だって、実際の公演にはいくらでもあるんだもの。ルドルフ@『エリザベート』役だって、公演によってはモブ役でアルバイトをしていたが、「主な配役」にはアルバイトまでは記載されなかった。
おかしな話。
で、新人公演にて。
森蘭丸役は、本当になくなっていた。
蘭丸の台詞は、別の人に振られてた。それでなんの問題もなかった。
てゆーか、突然出て来た「誰?」という蘭丸より、それまでずっと従ってきた毛利良勝の台詞の方が納得だし、信長に心酔していたただひとりの家臣・弥助の比重が上がる方が正しいわ。
ほんとに、本公演の森蘭丸は、いらない役なんやなー。
じゃあどうして、こんないらない役をわざわざ作ったのか。
ひとえに、男役スター朝美絢のためでしょう。
公演初日の蘭丸の扱いを見たとき、舌を巻いたもの。
あーさ、大事にされてんだなあ、と。
タカラヅカの華は男役、ファンは男役を観に来る。
美形男役スターの女装をファンは喜ぶけれど、それはあくまでも「男役の女装」であること、ほんとうに女役に転向することは望まない。
それと同じで、公演通して女役だけだと、せっかく得た人気を失う危険性がある。かっこいい男役を見たいのに、ふつーに女になって娘役と同じことをしていたんじゃ、意味がないもの。
「娘役にだってファンはいる! 娘役軽視するな!」というツッコミはなしね、わたしがどうこうではなく、「タカラヅカ」がそうやって100年続いてきた劇団だという話。
妻木@あーさはいい役だ。
男役でモブに毛の生えたよーな「武将のひとり/初見ライト観客からは個別認識されず」よりも、トップスターとエロい絡みのある美形くのいち役の方がいい役に決まっている。
でも、いくらいい役だからといって、女役だけだと、本当の意味で「いい役」ではないんだ。
ファンは女役を求めているわけじゃないから。
だから、わざわざ男役もさせる。
いなくてもいいような、どーでもいい役を無理矢理作って、しかも「森蘭丸」という超有名美少年役で。
「男役として美しい朝美絢」を見せつけられる役を、わざわざ、あーさのためだけに、作ったんだね、大野くん。
森蘭丸がどーでもいいような役だからこそ、震撼したわ。
こんな無理矢理なことするほど、配慮されてるのかと。
劇団主導なのか、大野くんの趣味なのかはわかんないけども。
新人公演で「蘭丸がいない」方が、作品として正しいことを見せつけられると、より一層嘆息する。
あーさ、いいなああ。
こんなに気を遣ってもらって。
大切にしてもらって。
ええ。
『NOBUNAGA<信長>』初日に思ったもの。
あーさにとってつけたような男役させるなら、『虞美人』の桃娘@だいもんにも、3分でいいから男役をやらせる配慮が欲しかった。
一本モノで女役のみだったんだよ……アルバイトもナシだよ……「未来のある男役スター」と考えるなら、「男役としてかっこいい場」を用意すべきだったのに……そんな配慮はしてもらえなかったさ……はは、は……遠い目。
ということで、結局はだいもん(笑)。
まともな月新公の話は7月16日欄にて。
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