やばい、宙組『エリザベート』感想がまったく書けていない。
 や、書いてはあるんだけど、UPする欄がない。
 公演感想はわりとどどーっとまとめて書いている。でもって、それとは別に、劇団発表に対するツッコミとか感想、実際に劇場で体験したこととかの日記的感想を、それぞれ別ファイルで書いてある。
 ブログにUPする段になって、どのネタをどの日付欄に置くか、を考えるんだけど……うーん、流れ的に宙組のターンが来ない。
 初日・新公・千秋楽などは、たとえそれまでの流れをぶち切ることになっても、また話題の一部しか書けなくても、とりあえずその日の欄に載せるようにしているけれど。
 7月忙しいな……欄がなかなか空かない。


 それでも、次の初日が迫っているので、ここで役替わりのことのみ記す。
役替わり日程
宝塚大劇場公演
役替わりC・・・7月22日(金)~8月1日(月)
役替わりB・・・8月2日(火)~8月12日(金)
役替わりA・・・8月13日(土)~8月22日(月)

 初日に観たのは、役替わりC。
 ルドルフ@ずんちゃん、エルマー@あっきー、シュテファン@りく。
 ルドルフと革命家内でのぐるぐる役替わり。ジュラのみかなこ固定。

 わたしの役替わりメンバーへの思い入れ具合としては、りく>あっきー>ずん、かなあ?

 りくくんは顔が好き。文化祭当時から、そればっか(笑)。雪のレオ様と同じで、顔が好み過ぎてわくわく注目していたけれど、あまりにそれ以外がアレ過ぎて、「顔が好きだからもういいや」といろいろ不問にして愛でているタイプ。
 あっきーも顔が好き。彼の場合は芸風もわりと好き。なにしろ最初に注目したのがともちの悪役を新公でやったとき……なので、あの薄さというかもどかしがけっこうツボ。
 ずんちゃんも顔が好き。こちらも文化祭から注目したクチ、……なんだけど、本来のわたしの好みど真ん中ではなく、たんにきれいだから注目した系。ほらわたし、丸顔はテリトリー外。組配属以来なかなか痩せてくれなくて、顔が好きだったことも忘れがちになっていた……けど、ここんとこ痩せてきれいになって、顔が好きだと改めて思う(舞台人は鼻が重要)。実力的にも、ふつうにうまいよね。でもわたし、ふつうにうまいだけだとあんまり引っかかってこなくて、りく・あっきーよりは下にランク付けしてしまう感じ。

 不等号で書いたけれど、実のところあまり差はなくて、言うならばみんな好き。

 好きな人ばっかで役替わりとか、なにソレおいしい。

 だからもう、どのパターンも観る気満々です。わくわくです。

 そして最初がずんちゃんのターン。
 今回の役替わり祭りでの、劇団の本命。初日も楽もずんルドで、DVD撮影もずんルドだと聞いた。映像として正式に残すのはずんルドのみ、他のふたりはただのにぎやかし、劇団露骨。

 ずんちゃんはふつうにうまいしきれいだから、ふつうにうまくルドルフを演じるだろうと思った。
 そして、それはその通りだった。

 予想外だったのは。

 すごく、よかった。

 ということ、だったり(笑)。

 期待以上に良かった、ではなくて、予想外。すごく、よかった、なの。

 なんだろう、期待値がフラットなため、単に「思ったより良い」だけなら、平らなところに「良い」を積むだけで、大して数値的に上がらないの。
 でも、ずんルドは、その「良い」がこう、跳ねたというか。
 フラットな床面だと思ったら、トランポリンみたいな弾力のある床だったの。んで、「良い」を載せたらぽーんと跳ねて、高い数値に届いたというか。ナニこの表現。

 なんというか、わくわくした。

 ただ「良い」だけではなく、そこに感動があった。感動という堅苦しいモノじゃなくて、やっぱ「わくわく」の方がしっくりくる。
 見ていて高揚した。わくわくした。

 正しく美しいルドルフだった。

 正統派というか、いろんなルドルフ像があり正解なんてモノはないのかもしれんが、漠然と「『エリザベート』のルドルフ像」に抱くイメージのど真ん中に来た感じ。
 しかも、骨太だ。
 耽美キラキラ繊細優男、ではなく、十分繊細美形でありながら、無骨さを残している。
 弱さと強さのバランスが良いんだと思う。

 それゆえに、ど真ん中キターー! と思った。
 良い風にど真ん中。

 美貌も実力もある。
 そして、役柄が的確。

 こりゃ、わくわくするわ。


 でもって、革命家トリオ。
 これがまた……(笑)。

 エルマー@あっきーがステキに小物だった。
 頭は良いんだろう、育ちも良いんだろう、情熱も人一倍あるんだろう。でも、どうしようもなく、小物。

 空回りっぷりがすごい。

 この男がリーダーじゃあ、そりゃ革命なんか失敗するわ……。

 あっきーの持ち味が、イイ感じに悪く出ている(笑)。
 や、計算してこの小物で空回りしている残念な人を演じているならすごいけど。
 どっちかっつーと、真面目に「革命家」「エルマー」を作ったら、結果としてこうなった、というように見える。

 それが良い!

 でもって、この残念イケメンの相棒、シュテファン@りくが、ステキにバカ。

 うわ、いるよねこういう脳筋男! バカな分無駄に反射神経が良いというか、すぐに頭に血が上ってすぐにろくでもないことしちゃうヤツ!
 やだステキ!!(笑)

 でもって、こんなふたりにくっついてるジュラ@かなこは、わかりやすく、あー、役に立たないんだろうなあ、って感じの男で。

 見ていてすっごくときめいた。滾った!

 え? 悪いことしか書いてない?
 現実の友だちに対してこんな評価をしたとしたらそりゃ悪口かもしんないけど、架空の物語のなかの登場人物の話よ? 聖人君子だけで成り立つ物語なんかナイよ?

 この「物語」として色鮮やかになるキャラ付けがいいのよ。
 ただの「二枚目が3人、正義の心でなんの落ち度もなく誠実に生きてます」だけじゃ、面白くもなんともない。

 某友人が「空回りとバカとポンコツ」と、トリオに対しての評をつぶやいていて、なんて的確な表現だ、と感動したっけ。空回りとバカ、まではわたしの語彙にもあったのだけど、ポンコツは盲点だった、うまい!
 いやその友人はこの革命家トリオのひとりのガチファンですが。ファンから見てもソレかと。

 わたしがトリオのなかの誰かのガチファンだとしても、やっぱりすっげーときめいていたと思います。
 こういう人間的な役は好き。

 ルドルフがど真ん中な正統派で、革命家トリオがイイ感じにダメ男揃いで、めちゃ好みです、このバージョン。
 すげー楽しい。いいもん観たっ。

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