彼とふたりの男。-腐女子注意報-@ローマの休日
2016年8月8日 タカラヅカ 『ローマの休日』、最初にAバージョンを観て、次にBバージョンを観た。
主人公ジョー@ちぎくんの友人のカメラマン、アーヴィング役を、翔くんとかなとくんで役替わり。
先に翔くんを見ているから、ごく自然に思っていた。
ジョーとアーヴィングは友だち。
トップスターと下級生が自然に「友人」に見える……てのはけっこう難易度高い。
今のタカラヅカでは役職付きを除いて、トップスターが組の最高齢、路線スターも別格も若年層ばかりうじゃうじゃ、てのが当たり前。
トップスターになれる学年は上がっているし、トップが見えている人でない限り早々に辞めていくので、「トップと同年代に見えるスター」が減っている。
ちぎくんは87期。研16という大人ぶりだ。
研16より上の生徒って、全組見渡しても組長・副組長を除くと数名しかいない。それくらい、ダントツで大人だ。(組長・副組長は学年関係ないのと、路線役はしないので除外して語っている)
そんな、ずば抜けて大人な人と、若者が「同世代・対等」に見せなくてはならない難しさ。実年齢の若さって、どうしても出てしまうものだし。
でも翔くんは、ふつーに「友人」に見えた。
翔くんは92期、研11。
5学年差。
ふつーなら「親子」でもおかしくない。(5期差であきら・カレー、がおり・れいこはふつーに親子役をやっていた)
翔くんは『星逢一夜』でちぎくんの親友役をやっていた、その経験も活きているんだろう。
同世代を演じられる下級生がいる、というのはトップスターにも、そして観客にもありがたいことだ……だって、作品のバリエーションが広がるってことだもん。
ジョーとアーヴィングは、気の置けない友人同士に見えた。
てゆーか、アーヴィングがジョーを好きなのがわかって、微笑ましかった。
だって、ジョーが身勝手にアーヴィングを振り回して、アーヴィングは文句言いつつもそれを受け入れてるんだもん。
対等だからこそあり得る、「しょうがねえな」感がイイ。
うっわ、アーヴィング、ジョーのこと大好きじゃん。カノジョ@あんりちゃんより、ジョーを優先するんじゃん。
ラブラブ~~(笑)。
だから最後、なんだかんだ言ってアーヴィングがジョーに折れるのは、わかってた。うん、そうだよね、惚れた弱みだよね。
今までもジョーに振り回されてきた。それを受け入れてきた。そんなアーヴィングだったら、わかってた。今回の件も、ジョーに従うって。受け入れるって。
このふたりはこれからもきっと、今のまんまの呼吸で、一緒にいるんだろう。
アーヴィングはジョーに乞われれば、恋人との約束をすっぽかして駆けつけるんだろう。
ジョーに恋人が出来ても、アーヴィングが今のカノジョと別れてもまた別のカノジョが出来ても。隣に立つ女性は変わっても、男ふたりが並んで歩くのは変わらないんだろう。
そう思えるのが、たまらん。萌え。
そういう翔くんアーヴィングを観たあとだったから。
かなとくんのアーヴィングを観た最初は、ちょっと違和感があった。
えーと。
対等の友人じゃ、ない?
ヒゲはありがたいね、見た目年齢を上げてくれるので、外見的に「大人と子ども」にはなってない。や、もともとちぎくん若々しいし、れいこは大人っぽいし。
れいこは95期、研8。ちぎくんとの学年差すごい。ヒゲがなかったらさすがに、同年代には見えないだろう。ヒゲがあってなお、年下だとわかるし。
それでも、体格もいいからそれほど違和感はない、外見には。
だから、見た目というよりは、精神的なもの。
ジョーとアーヴィングに、距離があるように思った。
えー、なんで? わたしはちぎくんとれいこがラブラブしているところが見たかったのよ。翔くんバージョン見て「コレをれいこで見られる!」ってワクテカしたのに、なんだよー、なんでいちゃいちゃしてないんだよー。
れいこ氏は狭量なんすか? や、れいこがではなくアーヴィングが、なんだけど、ジョーが無茶なことをするとマジに「カチン」と来ているように見える。
「やれやれ」ではなく「ふざけんな」って感じ。
好きで振り回されているのではなく、嫌々に見える。
……まあ、ジョーはかなり迷惑なヤツなんで、ムカついても不思議はないし、そんなあからさまに不快さを出しているわけじゃない。てゆーかれいここそがふつう? 友人でも迷惑かけられたら「ちっ」てなるよね。
それでも、翔くんアーヴィングが甘々だったため、「ちっ」という感じで演じられると違和感を持つ。え、れいこアーヴィングは翔アーヴィングほど、ジョーのこと好きじゃない? と。
期待したようなラブラブじゃない……この人たち親友ちゃうやん……ただの仕事仲間やん……。
と、肩を落としました。
ついでにれいこアーヴィング、ちゃんと計算高く見えるね。ジョーへの好意が先立たないから、打算でうまい話に乗る感じが強く見える。
れいこがふつう、翔くんはジョーのこと好き過ぎ……、と、れいこスキーなわたしは、期待通りにいかないれいこを内心擁護しつつ見ておりました。
ただの仕事仲間、打算でつながった関係で、どうやって最後、スクープをあきらめるところに持って行くんだろう、れいこはこのままの温度感でただ身を引くのかと思っていたら。
なんと。
最後にキました、どんでん返し!
アーヴィング、ジョーにオチる。
ただのスクープ屋、自分と同じハイエナだと思っていたジョーが、愛ゆえにスクープをあきらめた! ……という様を目の当たりにして……アーヴィングが、はじめて、「ジョー」自身を見た……ジョーに対して、心が揺れた。
れいこのあのでっかい瞳が動揺と衝撃を映す。葛藤する。
そ、そうか……。
翔くんは最初からジョーLOVEだった。かなとくんは、この事件をもって、ジョーLOVEになるんだ……。そうか……。
ジョーはアン王女@みゆちゃんのハートを奪っただけでなく、アーヴィングのハートをも奪ったんだねえ……。
わー……。
いやはや、いいもん見ました。
翔くんバージョンだと、大人の男の片恋物語ね。「一生告げるつもりはない。オレには愛するひとがいる……」てな。安定した関係のなかで起こる細波、心の複雑さをじっくり描く楽しみ。
かなとくんバージョンだと、恋のはじまり、スタート地点ね。「俺はあの日、恋に落ちた」で、これから物語は続く、ふたりの関係性は変わっていく。出来事を波瀾万丈に描く楽しみ。
いいですなー(笑)。
主人公ジョー@ちぎくんの友人のカメラマン、アーヴィング役を、翔くんとかなとくんで役替わり。
先に翔くんを見ているから、ごく自然に思っていた。
ジョーとアーヴィングは友だち。
トップスターと下級生が自然に「友人」に見える……てのはけっこう難易度高い。
今のタカラヅカでは役職付きを除いて、トップスターが組の最高齢、路線スターも別格も若年層ばかりうじゃうじゃ、てのが当たり前。
トップスターになれる学年は上がっているし、トップが見えている人でない限り早々に辞めていくので、「トップと同年代に見えるスター」が減っている。
ちぎくんは87期。研16という大人ぶりだ。
研16より上の生徒って、全組見渡しても組長・副組長を除くと数名しかいない。それくらい、ダントツで大人だ。(組長・副組長は学年関係ないのと、路線役はしないので除外して語っている)
そんな、ずば抜けて大人な人と、若者が「同世代・対等」に見せなくてはならない難しさ。実年齢の若さって、どうしても出てしまうものだし。
でも翔くんは、ふつーに「友人」に見えた。
翔くんは92期、研11。
5学年差。
ふつーなら「親子」でもおかしくない。(5期差であきら・カレー、がおり・れいこはふつーに親子役をやっていた)
翔くんは『星逢一夜』でちぎくんの親友役をやっていた、その経験も活きているんだろう。
同世代を演じられる下級生がいる、というのはトップスターにも、そして観客にもありがたいことだ……だって、作品のバリエーションが広がるってことだもん。
ジョーとアーヴィングは、気の置けない友人同士に見えた。
てゆーか、アーヴィングがジョーを好きなのがわかって、微笑ましかった。
だって、ジョーが身勝手にアーヴィングを振り回して、アーヴィングは文句言いつつもそれを受け入れてるんだもん。
対等だからこそあり得る、「しょうがねえな」感がイイ。
うっわ、アーヴィング、ジョーのこと大好きじゃん。カノジョ@あんりちゃんより、ジョーを優先するんじゃん。
ラブラブ~~(笑)。
だから最後、なんだかんだ言ってアーヴィングがジョーに折れるのは、わかってた。うん、そうだよね、惚れた弱みだよね。
今までもジョーに振り回されてきた。それを受け入れてきた。そんなアーヴィングだったら、わかってた。今回の件も、ジョーに従うって。受け入れるって。
このふたりはこれからもきっと、今のまんまの呼吸で、一緒にいるんだろう。
アーヴィングはジョーに乞われれば、恋人との約束をすっぽかして駆けつけるんだろう。
ジョーに恋人が出来ても、アーヴィングが今のカノジョと別れてもまた別のカノジョが出来ても。隣に立つ女性は変わっても、男ふたりが並んで歩くのは変わらないんだろう。
そう思えるのが、たまらん。萌え。
そういう翔くんアーヴィングを観たあとだったから。
かなとくんのアーヴィングを観た最初は、ちょっと違和感があった。
えーと。
対等の友人じゃ、ない?
ヒゲはありがたいね、見た目年齢を上げてくれるので、外見的に「大人と子ども」にはなってない。や、もともとちぎくん若々しいし、れいこは大人っぽいし。
れいこは95期、研8。ちぎくんとの学年差すごい。ヒゲがなかったらさすがに、同年代には見えないだろう。ヒゲがあってなお、年下だとわかるし。
それでも、体格もいいからそれほど違和感はない、外見には。
だから、見た目というよりは、精神的なもの。
ジョーとアーヴィングに、距離があるように思った。
えー、なんで? わたしはちぎくんとれいこがラブラブしているところが見たかったのよ。翔くんバージョン見て「コレをれいこで見られる!」ってワクテカしたのに、なんだよー、なんでいちゃいちゃしてないんだよー。
れいこ氏は狭量なんすか? や、れいこがではなくアーヴィングが、なんだけど、ジョーが無茶なことをするとマジに「カチン」と来ているように見える。
「やれやれ」ではなく「ふざけんな」って感じ。
好きで振り回されているのではなく、嫌々に見える。
……まあ、ジョーはかなり迷惑なヤツなんで、ムカついても不思議はないし、そんなあからさまに不快さを出しているわけじゃない。てゆーかれいここそがふつう? 友人でも迷惑かけられたら「ちっ」てなるよね。
それでも、翔くんアーヴィングが甘々だったため、「ちっ」という感じで演じられると違和感を持つ。え、れいこアーヴィングは翔アーヴィングほど、ジョーのこと好きじゃない? と。
期待したようなラブラブじゃない……この人たち親友ちゃうやん……ただの仕事仲間やん……。
と、肩を落としました。
ついでにれいこアーヴィング、ちゃんと計算高く見えるね。ジョーへの好意が先立たないから、打算でうまい話に乗る感じが強く見える。
れいこがふつう、翔くんはジョーのこと好き過ぎ……、と、れいこスキーなわたしは、期待通りにいかないれいこを内心擁護しつつ見ておりました。
ただの仕事仲間、打算でつながった関係で、どうやって最後、スクープをあきらめるところに持って行くんだろう、れいこはこのままの温度感でただ身を引くのかと思っていたら。
なんと。
最後にキました、どんでん返し!
アーヴィング、ジョーにオチる。
ただのスクープ屋、自分と同じハイエナだと思っていたジョーが、愛ゆえにスクープをあきらめた! ……という様を目の当たりにして……アーヴィングが、はじめて、「ジョー」自身を見た……ジョーに対して、心が揺れた。
れいこのあのでっかい瞳が動揺と衝撃を映す。葛藤する。
そ、そうか……。
翔くんは最初からジョーLOVEだった。かなとくんは、この事件をもって、ジョーLOVEになるんだ……。そうか……。
ジョーはアン王女@みゆちゃんのハートを奪っただけでなく、アーヴィングのハートをも奪ったんだねえ……。
わー……。
いやはや、いいもん見ました。
翔くんバージョンだと、大人の男の片恋物語ね。「一生告げるつもりはない。オレには愛するひとがいる……」てな。安定した関係のなかで起こる細波、心の複雑さをじっくり描く楽しみ。
かなとくんバージョンだと、恋のはじまり、スタート地点ね。「俺はあの日、恋に落ちた」で、これから物語は続く、ふたりの関係性は変わっていく。出来事を波瀾万丈に描く楽しみ。
いいですなー(笑)。
コメント