千客万来。@エリザベート
2016年8月29日 タカラヅカ 宙組『エリザベート』の話です。
今回、『エリザベート』という作品の力を改めて見せられたなと。
前回の花組『エリザベート』は、異常だったと思う。人気の面で。
異常な加熱っぷりというか、当日券を求めて徹夜する人が後を絶たず、公式に「徹夜禁止」と言い渡されるとか。
そんなの、はじめてだ。
や、昔はチケットを買うために1週間とか1ヶ月とか?以前から組織で並ぶのは当たり前だったけれど。
バウのチケットが欲しくて発売日の前日の夜に並びに行ったら「今ごろ来ても買えないわよ、みんな1週間以上前から並んでるんだから」って追い払われたもんな。実際そこに並んでいる人は10人ぐらいしかいないとしても、「1週間前から100人以上並んでる」と。チケット販売を仕切っている「誰か」の許可を得ることのできない一般人は、一般販売されるチケットの列にすら並べない、買えないシステムだった。
そんな閉鎖的な時代の話ではなく、今現在のチケット販売システムになってからは、はじめて。
いくらなんでもそこまで大人気って、みりお様すごすぎ。
という、前花組『エリザ』は行きすぎ、おかしかったと思うので除外するとして。
今回の宙組『エリザ』も、思ったより周囲の反応が良くて、びっくりした。
「今度『エリザベート』やるんだって? 観に行きたいな」と、あちこちで聞いた。
ヅカヲタでない人たちから。
タカラヅカも観たことある、程度の人とか、昔ヅカファンだった、もう何年も観たことないわ、という人とか、ミュージカル全般観るの好きよ、という人とか。
あと、「前回の『エリザベート』を観たかったんだけど、チケット取れなかったら、今回は観てみたい」という人とか。(←ヲタじゃないから、タイトルが同じなら同じだと思っている)
「タカラヅカの『エリザベート』」って、ブランドなんだ……!
「大石静脚本のミュージカルやるんだって?」と言って来た人も、「『王家に捧ぐ歌』再演するんだって?」も皆無だったが、『エリザベート』だと食いつきがチガウ……。
知らなかった。
『エリザベート』って、すでにそんな扱いなんだ。
騒ぐのはヅカヲタだけかと思ってた。そんな、一般人へのアピール力のある演目だったんだ。
や、そりゃ少しはあると思ってたけど、これほどとは思ってなかったんだ。
実際、劇場へ行くと、いつもとはチガウ活気がある。
建物に入って劇場改札口を目指して歩いていたら、なんか長蛇の列がある。
団体客だとしても、この位置に並ぶのはおかしい。なんの列だろう、と思ったら、レストラン・フェリエの「幕間お食事予約の列」だった。
えええ。
心から、驚いた。
フェリエって、改札口横のレストラン。高くて味もサービスもイマイチな、ヲタならまず使わない店……。
そう、ヲタなら使わない。何千円も出して食べたい食事でも、得たいサービスでもない。
でも、ヲタ以外にはここしかない。劇場にも宝塚という土地にも慣れてないと、食事をどうすればいいかわからない。建物内にあるふつうのレストラン、はフェリエだけ。あとは和食と喫茶とセルフサービスのフードコートだもの。内容のわりにちょっとお高いけど、テーマパーク内の食事が高いのと同じだとあきらめられる。
わたしも数年に一度は利用する。ヅカ初心者の友人や、母をエスコートするときに。
特に、母と一緒のときは、観劇前に「幕間お食事予約」をする。そして、1幕が終わったら予約していた食事をして、また座席に戻る、というのをやる。
母にとっては、「宝塚大劇場のレストランでレビューランチを食べる」というのも、「宝塚観劇」というイベントのひとつに含まれているようだ。テーマパーク内の食事と同じノリ。
とまあ、そんな感覚のレストランが、何故か盛況。
通常公演なら、平日昼の「幕間お食事予約」コーナーは閑古鳥で、係のおねーさんがぽつんと暇そうに立っているのがふつうだ。
なのに、そこが長蛇の列になっているということは、だ。
ヲタではない人たちが、いつになく詰めかけている、という現象のひとつなんだ。
まあ、そうでもないと、チケット完売とかあり得ないし、それを期待して劇団もわざわざ再演しているのだから、正しい結果を得ている、ということだろう。
実際、『Shakespeare』の客入りを体感した者としては、ここで『エリザベート』を持って来たのは、経営戦略として正しいのだと思うわ……再演決まったときは不満だったけど。
組子モブの一本モノはよせ、今の宙組に必要なのは芝居とショーの二本立てだ、って思ったけど、これだけ「ヲタ以外」を動員出来るなら、今の宙組に必要なのは、まず劇場に足を運ばせるネームバリューのある作品だったんだと、認めざるを得ない。
んで、まぁ様と宙組には、力がある。基本力というか、与えられた題材を、真面目に形作ることが出来る。
「今、『エリザベート』やってるんだって? 観てみたいな。どんな感じ?」と聞いてくる、ヲタ以外の人たちに、「ぜひ、観てみて」と言える。
なんというか、とてもスタンダードな「タカラヅカの『エリザベート』だよ」と。
初日、まぁ様の背景に溶け込む黒髪と浮かび上がる白いまん丸顔にびびったけれど、リピートしたらそんなのぜんぜん気にならなくなった! むしろ、「スタンダードな『エリザベート』」だと思う!
だからみんな、観に来て! と。
今回、『エリザベート』という作品の力を改めて見せられたなと。
前回の花組『エリザベート』は、異常だったと思う。人気の面で。
異常な加熱っぷりというか、当日券を求めて徹夜する人が後を絶たず、公式に「徹夜禁止」と言い渡されるとか。
そんなの、はじめてだ。
や、昔はチケットを買うために1週間とか1ヶ月とか?以前から組織で並ぶのは当たり前だったけれど。
バウのチケットが欲しくて発売日の前日の夜に並びに行ったら「今ごろ来ても買えないわよ、みんな1週間以上前から並んでるんだから」って追い払われたもんな。実際そこに並んでいる人は10人ぐらいしかいないとしても、「1週間前から100人以上並んでる」と。チケット販売を仕切っている「誰か」の許可を得ることのできない一般人は、一般販売されるチケットの列にすら並べない、買えないシステムだった。
そんな閉鎖的な時代の話ではなく、今現在のチケット販売システムになってからは、はじめて。
いくらなんでもそこまで大人気って、みりお様すごすぎ。
という、前花組『エリザ』は行きすぎ、おかしかったと思うので除外するとして。
今回の宙組『エリザ』も、思ったより周囲の反応が良くて、びっくりした。
「今度『エリザベート』やるんだって? 観に行きたいな」と、あちこちで聞いた。
ヅカヲタでない人たちから。
タカラヅカも観たことある、程度の人とか、昔ヅカファンだった、もう何年も観たことないわ、という人とか、ミュージカル全般観るの好きよ、という人とか。
あと、「前回の『エリザベート』を観たかったんだけど、チケット取れなかったら、今回は観てみたい」という人とか。(←ヲタじゃないから、タイトルが同じなら同じだと思っている)
「タカラヅカの『エリザベート』」って、ブランドなんだ……!
「大石静脚本のミュージカルやるんだって?」と言って来た人も、「『王家に捧ぐ歌』再演するんだって?」も皆無だったが、『エリザベート』だと食いつきがチガウ……。
知らなかった。
『エリザベート』って、すでにそんな扱いなんだ。
騒ぐのはヅカヲタだけかと思ってた。そんな、一般人へのアピール力のある演目だったんだ。
や、そりゃ少しはあると思ってたけど、これほどとは思ってなかったんだ。
実際、劇場へ行くと、いつもとはチガウ活気がある。
建物に入って劇場改札口を目指して歩いていたら、なんか長蛇の列がある。
団体客だとしても、この位置に並ぶのはおかしい。なんの列だろう、と思ったら、レストラン・フェリエの「幕間お食事予約の列」だった。
えええ。
心から、驚いた。
フェリエって、改札口横のレストラン。高くて味もサービスもイマイチな、ヲタならまず使わない店……。
そう、ヲタなら使わない。何千円も出して食べたい食事でも、得たいサービスでもない。
でも、ヲタ以外にはここしかない。劇場にも宝塚という土地にも慣れてないと、食事をどうすればいいかわからない。建物内にあるふつうのレストラン、はフェリエだけ。あとは和食と喫茶とセルフサービスのフードコートだもの。内容のわりにちょっとお高いけど、テーマパーク内の食事が高いのと同じだとあきらめられる。
わたしも数年に一度は利用する。ヅカ初心者の友人や、母をエスコートするときに。
特に、母と一緒のときは、観劇前に「幕間お食事予約」をする。そして、1幕が終わったら予約していた食事をして、また座席に戻る、というのをやる。
母にとっては、「宝塚大劇場のレストランでレビューランチを食べる」というのも、「宝塚観劇」というイベントのひとつに含まれているようだ。テーマパーク内の食事と同じノリ。
とまあ、そんな感覚のレストランが、何故か盛況。
通常公演なら、平日昼の「幕間お食事予約」コーナーは閑古鳥で、係のおねーさんがぽつんと暇そうに立っているのがふつうだ。
なのに、そこが長蛇の列になっているということは、だ。
ヲタではない人たちが、いつになく詰めかけている、という現象のひとつなんだ。
まあ、そうでもないと、チケット完売とかあり得ないし、それを期待して劇団もわざわざ再演しているのだから、正しい結果を得ている、ということだろう。
実際、『Shakespeare』の客入りを体感した者としては、ここで『エリザベート』を持って来たのは、経営戦略として正しいのだと思うわ……再演決まったときは不満だったけど。
組子モブの一本モノはよせ、今の宙組に必要なのは芝居とショーの二本立てだ、って思ったけど、これだけ「ヲタ以外」を動員出来るなら、今の宙組に必要なのは、まず劇場に足を運ばせるネームバリューのある作品だったんだと、認めざるを得ない。
んで、まぁ様と宙組には、力がある。基本力というか、与えられた題材を、真面目に形作ることが出来る。
「今、『エリザベート』やってるんだって? 観てみたいな。どんな感じ?」と聞いてくる、ヲタ以外の人たちに、「ぜひ、観てみて」と言える。
なんというか、とてもスタンダードな「タカラヅカの『エリザベート』だよ」と。
初日、まぁ様の背景に溶け込む黒髪と浮かび上がる白いまん丸顔にびびったけれど、リピートしたらそんなのぜんぜん気にならなくなった! むしろ、「スタンダードな『エリザベート』」だと思う!
だからみんな、観に来て! と。
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